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日立建機 グローバルにブランドを統一 ~メーカー保証部品の供給体制を確立~
日立建機は、このほど、提供するアフターサービス用部品のブランド区分を、日立建機グループ全体で統一した。これにより、グローバルでの供給体制を確立し、世界中の顧客のニーズに沿った高品質で保証付きの部品を提供できるようなった。
部品のブランド区分は「純正部品」のほか、日立建機認定のサプライヤーとともに、純正部品と互換性のある仕様に調整した「Hitachi Construction Machinery Selected Parts (以下、SELECTED PARTS(セレクテッド パーツ))」、使用済みの純正部品を分解・整備した 「再生部品」。顧客は保有している機械の用途や今後の計画、予算などに応じて、同社が品質を保証する3つのブランド区分から部品を選択できるようになる。2021年1月より新たなブランド区分に切り替え、提供を開始する予定。
〈ブランド区分〉
① 純正部品(Hitachi Construction Machinery Genuine Parts)
新車に使用されている部品と同じもので、日立建機グループの品質保証基準を満たしている。保証期間は、部品を取り付けた日や購入日から12カ月。
② SELECTED PARTS(セレクテッド パーツ)(Hitachi Construction Machinery Selected
Parts )
日立建機が認定するサプライヤーとともに、純正部品と互換性のある仕様に調整した部品新たな部品「SELECTED PARTS」を開発した。生産も日立建機認定のサプライヤーによって行われ、純正部品よりも低価格で、保証期間は純正部品と同様になる。足回り部品(シュー、ローラー)やバケット部品など、ミニショベル、中・大型油圧ショベルのほぼすべての機種に対応できるラインアップを揃えている。
③ 再生部品(Hitachi Construction Machinery Remanufactured)
顧客の機械の修理や定期交換などで回収した使用済み純正部品(油圧ポンプ、油圧シリンダ、走行装置など)を、日立建機グループの部品再生工場で分解・整備して新品同等の機能保証をつけ、新品の約 5~7 割の価格で顧客にリユースする事業をグローバルで展開している。より安心して使用できるよう部品の耐用年数や再利用の判定を行うための技術開発も推進している。部品再生事業を通じて、産業廃棄物の削減ならびに部品生産に伴うCO2 発生の抑制など、環境負荷の低減と循環型社会の実現に貢献していく。
なお、日立建機グループは、「令和2年7月豪雨」により被災地の復興のため、支援金 1,000 万円の寄付を行う。この支援は、社会福祉法人中央共同募金会を通じて行う。
「2020年度機械工業生産額見通し調査」まとまる ―日本機械工業連合会―
このほど日本機械工業連合会がまとめた2020年度機械工業生産額見通し調査は以下の通り。
わが国の2020年度の機械工業生産は、新型コロナウイルス感染症により、需要・供給両面で大きな影響が出ており、リーマンショック以来の厳しい状況になると見込まれる。上期は特に自動車を中心に輸送機械の生産が大きく減少し、全体の生産額は前年度15.3%になると見込まれる。一方、下期は自動車の回復と5Gをはじめとした情報通信機械、電子部品・デバイスの生産増加が期待され、前年度比5.5%減まで回復するものと見込まれる。従って、2020年度全体としての機械工業生産額は、前年度比10.4%減の65兆3704億円となる見通しである。この生産額は、リーマンショック翌年(2009年)の生産額(約61兆円)を上回るものの、2013年度以来の70兆円割れの生産額で、東日本大震災翌年(2012年)の生産額(約65兆円)とほぼ同等である。なお、先行き不透明感が強い品目もあり、新型コロナウイルスの影響が生産額見通しに反映されていない品目もある。
2020年度(令和2年度)の生産動向
〈一般機械〉
一般機械の生産額は、前年度比(以下同様)6.3%減の14兆1833億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「ボイラー・原動機」は、ボイラー・タービンが国内はバイオマス発電、輸出は天然ガス向けの回復に期待する者の、石炭火力向けは引き続き厳しく、はん用内燃機関はガス機関が増加するものの、ガソリン機関、ディーゼル機関は減少を見込み、ボイラー・原動機全体で4.6%減。「土木建設機械」は、国内が消費税増税による減少からの回復を見込み、輸出は地域により回復を見込むものの、不確定要素が多く、2.5%減。「合成樹脂加工機械」は、期待していた自動車向けが厳しく、5G対応向けの改革の見通し等による回復の遅れがあり、15.0%減。「印刷・製本・紙工機械」は、国内向けの物流に関連する機械は期待が持てるものの、国内外ともに設備投資の落ち込みや需要の先送りを見込み、12.8減。「ポンプ・風霜機・圧縮機」は、官公需に期待するものの、民需が厳しいと見込み10.0%減。「ロボット」は、省力化等による産業用ロボットへの関心の高まりは続いているものの、国内外ともに投資の先送りや自動車向けの低調が続くと見込み、8.4%減。「動力伝導装置」は、変速機が民間設備投資の伸びが期待できず減少、歯車は減少、スチールチェーンは在庫増加による生産調整が行われていることから減少を見込み、全体で14.1%減。「農業用機械器具」は、国内が消費税増税前の駆け込み減少が続き、輸出も厳しく全体で15.0%減。「金属工作機械」は、国内外ともに自動化、省力化のニーズは高い者の、大口の自動車向けをはじめ、多くの需要先で設備投資が厳しいと見込み、23.1%減。「繊維機械」は、紡績機械、準備機械、織機等の大幅な減少を見込み、全体で17.5%減。「食品加工機械」は、飲料加工、肉類加工業界向けは横ばいを見込むものの、製パン、・製菓、乳製品加工業界向け等で減少を見込み、全体で5.0%減。「包装機械・荷造機械」は、下期の回復に期待するものの、上期はさらに新需要の減少を見込み、2.7%減。「木材加工機械」は、新設住宅着工戸数の減少による先行き不安を見込み、25.1%減。「事務用機械」は、海外での現地生産が進み、国内生産は縮小傾向にあるものの、統計の品目が増えたことにより、44.5%増。「ミシン」は、工業用ミシンが国内外ともに減少、家庭用ミシンは、工業用ミシンが国内外ともに減少、家庭用ミシンは国内が減少するものの輸出は微増を見込み、全体で4.8%減。「冷凍機・同応用装置」は、冷凍機、冷凍機応用製品等の比較的高水準の生産が続いているものの、エアコンディショナの減少や輸出の減少を見込み、全体で4.1%減。「半導体製造装置およびFPD製造装置」は、高水準の生産が続いており、半導体製造装置がロジック、ファウンドリー向けでは横ばいを見込むものの、メモリ向けで増加、FPD製造装置はG10.5 世代のTV用の需要により、7.9%増加の見通しである。
〈電気機械〉
電気機械の生産額は、前年度比で0.1%減の7兆6686億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「回転電気機械・製糸電気器具・開閉制御装置」は、回転電気機械のうち交流電動機は国内設備投資向けの回復を見込み増加、サーボモータは半導体や電子部品関連向けで増加、制止電気機械器具のうち電力変換装置は、太陽光向けパワーコンディショナが輸出向けを中心に回復を見込み、サーボアンプは、半導体や電子部品向けの回復を見込み増加、変圧器は国内電力向けで減少を見込み、開閉制御装置のうち閉鎖形配電装置は引き続き首都圏再開発により増加、低圧開閉器・制御機器のうちプログラマブルコントローラが中国を中心とするアジア向けで減少が続くものの、電磁開閉器や電磁リレーは国内向けで回復を見込み、監視制御装置は国内製造業向けが減少を見込み、全体で0.3%増。「民生用電気機械」は、大容量、高機能、高付加価値製品を主体に比較的堅調なものの、高水準な生産が続いてきたことから、今年度は減少をみこみ、2.1%減。「電球」は、蛍光ランプの交換需要は続くものの、引き続き生産拠点の海外シフトや光源一体形LED照明器具の普及の影響を受け、7.6%減。「電気計測器」は、電気測定器が増加、工業用計測制御機器は横ばい、電気計器、放射線計測機器、環境計器は減少し、全体で0.9%減少の見通しである。
〈情報通信機械〉
情報通信機械の生産額は、前年度比3.9%増の3兆1262億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「民生用電子機器」は、薄型テレビ、ビデオカメラ、デジタルカメラ、カーナビゲーションシステムのいずれも減少を見込み、全体では3.0%減。「通信機器」は、有線通信機器が通信トラフィックの増加に対応して、通信インフラネット和億関連需要は堅調を継続し、有線端末機器はセキュリティに対応した機種が増加、有線ネットワーク関連機器は5Gや4K/8Kのデータトラフィック増大を見込んだ伝送装置や搬送装置の需要増があるものの、無線インフラ装置への投資シフトにより減少、ネットワーク接続機器は更新需要やセキュリティ強化のIT投資向けの増加、有線部品は5Gの多機能携帯電話向けで増加を見込み、一方、無線通信機器は携帯電話の増加が見込まれ、通信機器全体では8.1%増。「電子計算機及び関連装置」は、記憶装置が減少、プリンタは増加、モニタは横ばい、パソコンは旧OSサポート終了に伴う買替需要増の反動減を見込んでいたもののテレワーク等のリモート化によるモバイルノート型の需要好調による増加を見込み、全体で6.6%増加の見通しである。
〈電子部品・デバイス〉
電子部品・デバイスの生産額は、前年度比2.1%増の6兆7586億円となる見通しである。先行き不透明感はあるものの、データ量の急増によるデータセンタの拡張や増強へのニーズの高まり、小型・薄型・省エネルギーに貢献する高信頼性電子部品はや半導体に対するニーズの増加や、5Gやローカル5Gの進展による新たな需要喚起の期待もできることから、下期に回復を見込み、「電子デバイス」は0.7%減少するものの、「電子部品」は6.3%増加の見通しである。
〈輸送機械〉
輸送機械の生産額は、前年度比18.2%減の27兆4294億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「自動車」は、上期が国内外ともに厳しく、下期は安全装置の拡充や環境対策、買替需要等による回復に期待する者の、自動車全体では18.6%減。「自動車部品」は、自動車生産台数が上期の減少により部品も大幅に減少し、下期は回復を見込むものの、22.7%減。「産業車両」は、上期が需要減から減少するものの、下期は前年が台風の影響で低水準であった反動と、物流効率化ニーズからの根強い需要で回復が見込まれ、前得体では5.1%減。「鋼船」は、受注残の減少により、操業を緩やかに落としていくことをみこみ、5.1%減。「航空機」は、比較的高水準の生産が続いてきたものの、新型コロナウイルスの影響による航空機需要減が見込まれることから、発動機は増加するものの、機体、機体部品、装備品は減少し、全体では13.9%減少の見通しである。
〈精密機械〉
精密機械の生産額は、前年度比6.0%減の1兆3620億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。計測機器は、「計量機器」がほぼ年年度並みを見込み0.6%減、高額・精密測定器は33.4%減、分析機器は5.1%減、測量機器は19.5%減、計測機器全体で5.1%減。「光学機械」は、写真機が5.5%減、望遠鏡・顕微鏡は生物顕微鏡の需要は底堅いものの、工業用顕微鏡、実体顕微鏡、教育用顕微鏡の減少が見込まれ、12.7%減、カメラの交換レンズ・付属品が13.8%減、全体では10.8%減少の見通しである。
〈金属製品〉
金属製品の生産額は、前年度比7.2%減の2兆6999億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「鉄構物・架線金物」は、横ばい。「ばね」は、30.8%減。「機械工具」は、特殊鋼・超硬工具が12.4%減、ダイヤモンド工具は大口需要先の電子部品・自動車向けが下期に回復すると期待し3.2%増、機械工具全体で9.9%減。「バルブ・コック・鉄管継手」は国内外の景気低迷による受注減があると見込み、8.3%減少の見通しである。
〈鋳鍛造品〉
鋳鍛造品の生産額は、前年度比18.2%減の2兆1423億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「粉末冶金製品」は、19.7%減。「鍛工品」は、産業機械、土木建設機械、自動車向け等のいずれも減少を見込み、25.8%減。「銑鉄鋳物」は、電気機械、輸送機械向け等のいずれも減少を見込み、22.8%減。「可鍛鋳鉄・精密鍛造品」は、2.3%減。「非鉄金属鋳物」は、3.4%減。「ダイカスト」は15.1%減少の見通しである。
2020年6月分工作機械受注総額は671.9億円 日工会
日本工作機械工業会がこのほどまとめた2020年6月分の受注実績は以下の通り。
2020年6月分工作機械受注総額は、671.9億円(前月比+31.1% 前年同月比△32.1%)となった。受注総額は、3カ月ぶりの600億円超も、6月単月では2009年(349.7億円)以来11年ぶりの700億円割れと、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により需要低迷が続く。
内需は233.6億円(前月比+28.4% 前年同月比△38.0%)で、停滞していた受注が経済活動再会で発言し、2カ月ぶりの200億円超も、6月単月では2009年(144.6億円)以来、11年ぶりの250億円割れ。
外需は438.3億円(前月比+32.6% 前年同月比△28.4%)で、主要3極全てで前月比増加し、3カ月ぶりの400億円超。一方、6月の450億円割れは、2009年(205.1億円)以来11ぶりと依然低水準。
持ち直しに向けた動きが一部でうかがえるものの、感染拡大の収束にはほど遠く、今後の動向を注視。
6月分内需
233.6億円(前月比+28.4% 前年同月比△38.0%)。
・2カ月ぶりの200億円超。6月の250億円割れは2009年(144.6億円)以来11年ぶり。
・前月比3カ月ぶり増加。前年同月比19カ月連続減少。
・4、5月の受注予定分が6月にずれ込み前月比増加も、国内需要は依然弱含み。
(出所:日本工作機械工業会)
6月分外需
438.3億円(前月比+32.6% 前年同月比△28.4%)
・3カ月ぶりの4000億円超。6月の400億円割れは、2009年(205.1億円)以来11年ぶり。
・前月比6カ月ぶり増加。前年同月比21カ月連続減少。
・中国の増加が続き、欧州・北米でも前月比増加し、前月比は6カ月ぶりの増加。
(出所:日本工作機械工業会)
2020年4~6月期 ロボット統計受注・生産・出荷実績
ロボット工業会がまとめた2020年4~6月期のロボット統計受注・生産・出荷実績は次のとおり。
業況について
2020年4~6月期は、受注額が対前年同期比9.9%の減少、生産額が3.0%の増加となった。受注額は米中貿易摩擦等による大幅な需要減少となった前年同期を、さらに下回ることとなった。
国内は昨年末からの景気停滞感、消費税率引き上げに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が続く形となり、自動車製造業、電気機械製造業中心に主要業種で減少。
輸出は用途・国ごとに強弱が混在した状況となった。実装用は欧米向けが減少する中、同用途向け輸出額の半数以上を占める中国向けや台湾向けなどが大きく増加。溶接用は中国除くアジア、欧州向け中心に減少が目立ち、9四半期ぶりに同用途向け輸出額が増加に転じたものの、全体的な水準は低い。半導体用は需要増から、現在の状況下にもかかわらず昨年末からの堅調さが継続している。
受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。
受注
・受注台数(台) : 44,817(前年同期比△3.4%) 【3四半期年ぶりの減少】
・受注額(億円) : 1,599(同△9.9%) 【2四半期連続の減少】
生産
・生産台数(台) : 43,269(前年同期比+3.1%) 【2四半期連続の増加】
・生産額(億円) : 1,581(同+3.0%) 【3四半期連続の増加】
出荷
・総出荷台数(台) : 44,288(前年同期比+4.1%) 【2四半期連続の増加】
・総出荷額(億円) : 1,587(同+0.4%) 【2四半期連続の増加】
・国内出荷台数(台) : 7,407(同△24.5%) 【5四半期連続の減少】
・国内出荷額(億円) : 346(同△22.0%) 【3四半期連続の減少】
・輸出台数(台) : 36,881(同+12.7%) 【2四半期連続の増加】
・輸出額(億円) : 1,241(同+9.2%) 【2四半期連続の増加】
国内出荷内訳
■電機機械産業向け
・国内出荷台数(台) : 1,889(前年同期比△20.0%) 【5四半期連続の減少】
・国内出荷額(億円) : 88(同△26.5%) 【3四半期連続の減少】
■自動車産業向け
・国内出荷台数(台) : 2,522(前年同期比△37.1%) 【3四半期連続の減少】
・国内出荷額(億円) : 111(同△34.4%) 【3四半期連続の減少】
輸出内訳
■電子部品実装用
・輸出台数(台): 3,831(前年同期比+23.7%) 【2四半期連続の増加】
・輸出額(億円): 573(同+14.4%) 【2四半期連続の増加】
■溶接用
・輸出台数(台): 6,324(前年同期比+2.8%) 【2四半期連続の増加】
・輸出額(億円): 141(同+4.0%) 【9四半期ぶりの増加】
「JIMTOF2020 Online」開催決定! ―2020年11月16日(月)~11月27日(金)―
日本工作機械工業会(会長=飯村幸生氏)、東京ビッグサイト(社長=石原清次氏)は、このほど、2020 年11 月16 日(月)~27 日(金)の12 日間、Web サイト上で「JIMTOF2020 Online」を開催すると決定した。
本年12 月に予定していた同展示会は中止となったが、新製品発表の場や商談の機会がほしいというニーズにオンライン開催という形で応え、実施するに至った。
「JIMTOF2020 Online」は、最先端の工作機械やその関連機器・技術が世界中から集結し、高度な情報交換の場として活用するオンライン展示会。動画配信や資料掲載を通じた新製品・新技術の紹介が可能なほか、実りある商談を実現する。また、ウェビナーや学生向けの企画等の充実した併催企画も展開する予定。
各種企画の詳細については、2020年8月以降順次発表を予定しており、出展募集については9月上旬に開始する予定。
〈開催概要〉
名 称:JIMTOF2020 Online
会 期:2020 年11 月16 日(月)~11 月27 日(金)
※11 月28 日(土)~12 月11 日(金)は閲覧のみ可能(コンテンツ等の更新なし)
会 場:JIMTOF2020 Online Web サイト上
主 催:一般社団法人日本工作機械工業会 / 株式会社東京ビッグサイト
後 援:外務省、経済産業省、東京都、日本商工会議所(予定)
参加方法:完全登録制(無料) 10 月より事前来場登録受付開始予定
〈出展申込〉
申込期間:2020 年9 月上旬(予定)
申込方法:JIMTOF 公式Web サイト上からの申込み。
公式Web サイトに設置する「出展申込フォーム」より必要事項を入力し、申込をすること。(「出展申込フォーム」以外からのお申込みは受付不可)
〈出展料金〉
①スタンダードプラン
(税抜) 機能:製品情報掲載(文章・画像・動画等/5 製品まで)、問合せフォーム、来場者ログ提供等。
主催者会員 330,000 円 / 協賛団体会員・海外工業会会員 360,000 円 / 一般 400,000 円
②ベーシックプラン
機能:製品情報掲載(文章・画像・動画等/2 製品まで)、問合せフォーム等
主催者会員 150,000 円 / 協賛団体会員・海外工業会会員 180,000 円 / 一般 200,000 円
その他オプションメニュー(アンケート機能、チャット機能、出展者ワークショップ、広告枠等)を用意する予定。詳細は8 月以降、順次発表する
■今後のスケジュール(予定)について
8 月以降 各種企画情報等について、公式ホームページにて順次情報公開
9 月上旬 出展のご案内及び出展募集
10 月 事前来場登録開始
11 月 JIMTOF2020 Online 開催(11 月16 日~11 月27 日)
【豊川発】オーエスジーの技術陣が感染予防のための「フォックスフィンガー」を開発! 医療機関へ寄贈
切削工具メーカーのオーエスジー(社長=石川則男氏 本社:愛知県豊川市)が、このほど感染予防のための道具「フォックスフィンガー」を開発し、地元医療関係者へ感謝の気持ちを込めて、石川社長と開発者の藤井尉仁氏が現品を持参して寄贈した。別途、豊橋・新城市民病院にも寄贈した。
「フォックスフィンガー」は、コロナ禍の中、ドアノブやエレベータのボタン、タッチボタンなど、あらゆるところに直接手で触れることによりウイルス等の感染を防ぐために開発されたもので、これを利用することで直接の接触を防ぎ、感染予防を行うことを目的としている。
仕様
長さ:11cm
重量:約21g
材質:ポリエステル系樹脂(寄付品)
(金型による製品の材質:ポリカーボネートとなる)
*金型による量産の場合、製品写真とは一部仕様を変更する予定。
「フォックスフィンガー」の名前の由来は、機能を重視して設計を追求するうちに、全体のイメージがきつねに似ていることに気付いたという。同社の本社所在地である豊川市にある豊川稲荷のきつねにちなんで、「フォックスフィンガー」と名付けたところが、なんともオーエスジーらしい。
試作は73回以上! ニュースを知ったアサヒダイテックが社員分を購入
グローバルに事業展開をしている同社では、世界中が新型コロナウイルスの蔓延により医療現場の物資不足による感染の不安や、人々の感染予防の意識が高まっていることを受け、本年3月初め、同社開発部門が、医療関係者に貢献することはないかと考え、設計・開発をスタート。同社の所有する高度な3Dプリンタは、医療部品などを製造する樹脂を利用できる設備であり、一気に開発スピードを上げた。今回、寄贈したものは、UVによる殺菌処理なども行った上でパッケージしている。
試作は73回以上繰り返し、都度新しいアイデアや要素を取り入れ、実証も重ねながら理想形へと進めていったという。
同社は、航空機や自動車産業などの部品加工に使用される切削工具を製造しているが、従来は、工作機械において、NCプログラムを都度修正しながら、切削をし、理想の工具形状の設計を行っている。昨今では、応力解析ほか、開発を進める段階で、3D CADを導入し、ソフトを駆使して、理想形を3Dプリンタ等で製造し、実物に近い形で、製造現場ほか、製品紹介の場面でも活用している。
3D CADを駆使した設計は、形状などの数値を変更するだけで容易に設計変更ができるメリットがあり、「開発速度は格段に速くなっている。」と同社。3D CADを駆使して出来上がったデータから工具の設計に繋げることも増えてきており、この速度の上がった開発の手法を駆使して、今回の「フォックスフィンガー」を3Dプリンタで製造している。
当初は「フォックスフィンガーを販売することは予定していなかった。」とのことだったが、噂を聞きつけた各方面から問い合わせが殺到する状況となり、急遽金型での量産体制を取った。一般向けには、地元プロバスケットボールBリーグの運営にあたっているフェニックスを通じて販売することを予定している。量産に展開できるのは、現状、3Dプリンターで製造できるまでの段階になっていることと、開発者が元々金型製造のコンサルタント業務などを経験しているため、設計の段階で金型による量産も視野に入れた設計を行った点にある。
開発の段階で、金型で量産しやすいように、細かい部分で、機能を維持しながら、設計変更も行っている。
今回開発にあたったオーエスジーアカデミー グローバルエンジニアリングチーム宇宙部品製造チーム エンジニアの藤井氏は、微小宇宙デブリ(ごみ)観測衛星「IDEA OSG 1」の部品の開発を担当し、人工衛星を製造するアストロスケール社〈(株)アストロスケール ホールディングス〉の組み立て作業にも参加し、クリーンルームにおける人工衛星の組み立て、各種試験の場に立ち会っている。
このクリーンルームにおける人工衛星の組み立てにおいては、細菌やウイルスを宇宙空間に持ち込まないために、厳重な管理のもと、非常に工夫された手順で作業が進められている。人間が直に触ってはいけない部分が多数あり、組み立てのねじなどもすべて殺菌してから使用される。装置のボタンなども直接手で触れることが許されないという厳しい規制もある。
こうした経験が、コロナ禍での医療現場におけるコロナウイルスとの闘いの場面を藤井氏自身が想像しながら、フォックスフィンガーの開発にうまく繋げることができたようだ。
このニュースを知った金型メーカーのアサヒダイテック(社長=小川泰徳氏、本社:三重県弁郡東員町穴太)の小川社長は、すぐさま社員19名分の「フォックスフィンガー」を注文。
小川社長は、「コロナ禍以前に、体調不良で会社を休むのはもったいない。他の人にも迷惑かかるので、せっかく休むなら健康状態が良好で、遊ぶため、休養するために休んでくれたほうが嬉しい。また、健康は、例えば、アルコールを置いたり、アクリル盤を付けたりといった設備的なものだけに頼るよりも、大切なことは個人の意識づけだと感じている。フォックスフィンガーのように身近なアイテムを持つことにより、意識づけにつながると思った。また、工具メーカーが開発製造したところに親近感があった。」とコメントしている。
アサヒダイテックは、毎年産業医が来て社員全員にインフルエンザの予防注射を実施している。今期はインフルエンザで休んだ社員がゼロだったというほど、社員への健康に対する配慮は徹底している優良企業である。
↓「フォックスフィンガー」問い合わせ先 フェニックスまで↓
info@neophoenix.jp
オーエスジーでは、「今後も切削工具とその新技術を提供することで、世界のモノづくりに貢献し、また、今後も医療関係の方をはじめ、みなさまの安全と健康を守るために、なにかできることがあれば、微力ながらもお役に立てるよう様々なことに取り組んでいきたい。」としている。
従来比6倍速で銅コーティング可能な青色半導体レーザー複合加工機を開発 ~NEDO、大阪大学、ヤマザキマザック、島津製作所~
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、高輝度青色半導体レーザーおよび加工技術の開発に取り組んでおり、このほど大阪大学、ヤマザキマザック、島津製作所と共同で、高輝度青色半導体レーザーを活用し、銅を高速・精密にコーティングできるハイブリッド複合加工機を開発した。
開発した加工機は、200W高輝度青色半導体レーザーを3台装着した600W級マルチビーム加工ヘッドを搭載することで、レーザー集光スポットにおける高いパワー密度が達成でき、ステンレスやアルミニウムなどの金属材料への銅のコーティング速度が従来に比べて6倍以上に向上した。これにより人が接触する金属製の手すり、取っ手やドアノブなどに銅をコーティングすることで、細菌・ウイルスによるリスクを低減する公衆衛生環境の実現や、航空・宇宙・電気自動車などの産業で必要とされる高精度な部品加工への活用も期待ができる。
概要
青色半導体レーザーは、金属に対する吸収効率が高く、従来の近赤外線レーザーでは困難だった金や銅などの加工に適しているため、金属向け次世代加工機の光源への応用が期待されている。特に、銅素材は、高熱伝導性や高電気伝導性を持つことから、高い精度が要求される航空・宇宙・電気自動車など多くの産業からの活用が期待されている。また、銅あるいは銅合金は、古くから細菌に対して殺菌・抗菌作用、ウイルスに対しては不活化作用があることから細菌やウイルスによるリスクを低減させる有効な方法の一つとして知られており、病院、介護施設、学校、電車などのあらゆる施設で手すりやドアノブなどへの利用が期待され、すでに一部の施設では利用されている。手すりなどの銅製品は、バルク材(素材)からの削り出しや鋳造などで製作されているが、銅材料の使用量が多く、価格も高くつくことから普及には課題があった。これらを解決する方法として、表面や必要な部分だけに銅をコーティングする技術が有効と考えられる。
NEDOが管理法人を務める内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP1期)革新的設計生産技術/高付加価値設計・製造を実現するレーザーコーティング技術の研究開発(2014年度~2018年度)」(以下「SIP1期レーザーコーティングPJ」)では、大阪大学が中心となり、金属の精密レーザーコーティングを可能とするマルチビーム加工ヘッドを開発した。当初、近赤外線の半導体レーザーを用いていたが、2016年5月、銅の加工に優位性のある青色半導体レーザーをマルチビーム加工ヘッドに6台装着し、ステンレス基板などへの銅の精密レーザーコーティングを実現した。しかし、1台の青色半導体レーザーの出力が20W程度で総出力も100W程度と限られていたため、レーザー集光スポットにおけるパワー密度が低いことによりコーティング速度が低下し、装置としても3次元構造物への十分なコーティング機能がなかった。
このような背景の中でNEDOは、2016年度から高輝度青色半導体レーザーおよび加工技術の開発に取り組んでおり、大阪大学接合科学研究所の塚本雅裕教授らの研究グループ、ヤマザキマザック、島津製作所は、日亜化学工業と村谷機械製作所の技術協力を受け、2018年10月には、100W高輝度青色半導体レーザーを3台装着した300W級マルチビーム加工ヘッドを開発、このほど200W高輝度青色半導体レーザーを3台装着した600W級マルチビーム加工ヘッドによって複雑な形状の部品などに銅を高速・精密コーティングできるハイブリッド複合加工機を開発した。
SIP1期レーザーコーティングPJでは100W程度だった総出力が、本事業では600Wに増大したことで、レーザー集光スポットにおける高いパワー密度が達成でき、ステンレスやアルミニウムなどの金属材料への銅のコーティング速度が6倍以上に上がった。今回開発された成果により、人が接触する金属製の手すり、取っ手やドアノブなどに銅をコーティングすることで、細菌・ウイルスによるリスクを低減する公衆衛生環境の実現や、航空・宇宙・電気自動車などの産業に必要とされる高精度な部品加工への活用も期待できる。
今回の成果
(1)高速・精密コーティングできるハイブリッド複合加工機の特徴
今回開発した加工機は、3台の200W高輝度青色半導体レーザーから成るマルチビーム加工ヘッドを搭載している。青色半導体レーザーの高輝度化によって鉄系、ニッケル系などの金属に加え、純銅や銅合金などの銅材料を従来よりも6倍以上の高速度でコーティングすることができる。さらにレーザー集光スポットにおけるパワー密度も6倍になったことから、従来困難であった銅の多層コーティングも可能となった。また、同加工ヘッドを一回走査することで得られるコーティング領域の幅の最大値は、従来の400μm程度に対し、1000μm程度まで増大可能であることが明らかとなった。この加工ヘッドを用いると、噴射される銅粉末材料を直接加熱することで母材表面の溶融を必要最小限とし、母材金属の混入が少なくゆがみの小さな精密コーティングが可能。このような性能を有する同加工ヘッドは、直交するX・Y・Zの直線3軸とB・Cの回転2軸を有し、工具回転機能を持つハイブリッド複合加工機に搭載、各軸は同時5軸制御が可能で、複雑な形状の部品に銅をコーティングすることが可能となった。
(2)細菌やウイルスによるリスクを低減する公衆衛生環境実現に向けた応用展開
具体的なユーザーを想定したレーザーコーティング技術開発については、SIP1期レーザーコーティングPJの参画機関である石川県工業試験場および参画企業である大阪富士工業で同PJ終了後も進められた。それぞれの機関・企業は、NEDOの「高輝度青色半導体レーザー及び加工技術の開発」をもとに製品化した100W高輝度青色半導体レーザーをすでに導入し、銅コーティングのための基礎データベースの構築および銅コーティングした部材開発(図1)を推進している。大阪大学とヤマザキマザックは、今回開発した加工機を用い、石川県工業試験場および大阪富士工業と連携し、想定されるユーザーを見据えドアノブに対し殺菌・抗菌・ウイルス不活化作用のある銅の高速・精密レーザーコーティング(図2)を開始した。
同加工機を用いると、既存のステンレスやアルミニウム製の手すり、取っ手だけでなく、複雑形状のドアノブなどにも銅の高速・精密コーティングが容易になる。さらに同加工機は、さまざまな金属粉末にも適用可能で、例えばより高い殺菌・抗菌・ウイルス不活化作用を有する銅合金粉末の開発に合わせて、手すり、取っ手やドアノブなどの金属部品に銅合金コーティングを応用できる。
〈今後の予定〉
NEDOプロジェクトでは、さらなる青色半導体レーザーの高輝度化を進めており、ヤマザキマザックは、2020年末にはkW級青色半導体レーザーマルチビーム加工ヘッドを搭載することで、10倍以上のコーティング速度を可能とするハイブリッド複合加工機を開発し、2021年の製品化を目指すとしている。
DMG森精機 デジタルツインで再現した「デジタルツインショールーム」をオープン
DMG森精機(社長=森 雅彦氏)が7月3日、WEBサイトにて同社グループ最大の生産拠点である伊賀事業所内のショールーム“伊賀グローバルソリューションセンタ”をデジタルツインで再現した「デジタルツインショールーム」を日英版で公開した。
この日は、記者団に向け、オンラインシステムを使用し会見を開いたが、その中で森社長は、「伊賀グローバルソリューションセンタは常時60台以上の機械を展示している。お客様のデータに基づいて最適な工具を準備し、最も効率のいいプログラムを作成して実加工を行うことを繰り返している。短いテスト加工でも1日、長いものだと10日間ほど削り続ける仕事もある。また、年に一度、伊賀事業所では、プライベートショー〝イノベーションデー〟を行い1万名以上のお客に来て貰っている。」としたうえで、本年の新型コロナウイルス感染拡大を受け、現在、大きな展示会は中止になったものの、現在、テクノロジーフライデーを毎週金曜日に東京と伊賀で行っているとした。これについて森社長は、「50人くらいにしぼり、密にならないよう対応している。」とした。
このデジタルツインショールームについては、「実の展示会の前に、常にお客様に最新の技術と機械をみていただき、そこから実際のテスト加工までの時間を効率良くするため、デジタルショールームを作った。」と経緯を話した。
デジタルツインショールームは、3DCGソフトウェアによるフルCG制作(4K画質)で、360°パノラマビューにより、まるで実際にショールームをいているようなリアルな没入感を体感できることが特長。PCやタブレット、スマートフォンにて同社WEBサイトにアクセスすると、圧倒的な画像品質で再現されたショールーム空間が広がる。
▼日本語版URLはこちら▼
https://www.dmgmori.co.jp/sp/dtsr/
デジタルツインショールーム内には機械だけでなく、自動化システムや加工ワーク、治具・工具・周辺装置などのDMQP製品(DMG森精機認定周辺機器)を展示し、製品情報やカタログ、展示に応じた特集ページ、関連動画を用意しており、合計200以上のコンテンツへ直接つながることもできる。
今後は、機械の周囲を確認できる360°VIEW機能や周辺機器(DMQP)購入、デジタル新機種発表会などのリリースを予定しており、デジタル空間でしかできないユーザー体験を提供している。
デジタルツインショールームは、24時間365日いつでもどこからでも気軽に同社を訪問することができ、顧客の関心に沿った最適な製品・技術を提供してくれることがメリット。また、実空間のショールームでは、毎週金曜日開催の「DMG MORIテクノロジーフライデー」にて、最新技術セミナーや実演加工を通して、顧客の関心や課題にエンジニアが直接応えてくれる。
↓「DMG MORIテクノロジーフライデー」関連ニュース記事はこちら↓
https://www.seizougenba.com/node/12393
毎週金曜日開催! 少人数制オープンハウス「DMG MORIテクノロジーフライデー」
DMG森精機は、6月26日(金)から毎週金曜日に、伊賀事業所と東京グローバルヘッドクォータの2拠点にて、少人数制のオープンハウス「DMG MORI テクノロジーフライデー」を開催している。
5軸化・複合化、自動化、デジタル化をテーマに掲げ、顧客の関心にカスタマイズした最新技術セミナー、工場・ソリューションセンタ見学、実演加工を通して複合的な生産性向上を提案する。また、四半期ごとに新たな製品、技術を紹介。初回の6月26日(金)には、伊賀31名、東京24名、合計55名が来場した。
同社はこれまで、毎年初夏に伊賀事業所にて自社展示会「伊賀イノベーションデー」を開催し、5日間で約10,000名が来場していたが、「DMG MORI テクノロジーフライデー」では、展示内容は従来以上で一人一人と個別にコミュニケーションをとり、要望や課題に沿った内容を反映し、最適な提案を行う。会場の伊賀事業所と東京グローバルヘッドクォータには、それぞれ名古屋駅・新大阪駅と東京駅などからリムジンバスにて送迎している。
DMG MORIテクノロジーフライデー (ハイライト)
●5軸化・複合化
・5軸加工機・複合加工機による生産性向上、周辺機器(DMQP)や新しい計測技術を含む幅広い複合化
●自動化
・自律走行型ロボット AGV を始めとするロボットシステム、パレットプールシステム、ガントリローダシステムを含めた搬送、工場内物流の自動化
・安定した自動化のための新技術「AI切りくず除去ソリューション」(パブリック5G)
●デジタル化
・機械購入後の情報を提供するコミュニケーションプラットホーム「my DMG MORI」
・製造プロセスの改善と効率化を行うことができる「TULIP」
●アディティブマニュファクチャリング
・パウダーノズル方式とパウダーベッド方式の2種類のラインアップ
・レーザ照射装置を2台搭載したパウダーベッド方式の金属積層造形機「LASERTEC 30 DUAL SLM」
・パラメーター最適化開発ソフト「OPTOMET」
・顧客の図面や粉末剤を元に共同開発を行うほか、ワークの受託生産を行う「AM Lab&Fab」(今秋開設予定)
・ニコンの光加工機「Lasermeister 101A」
●セミナー
・週替わりで、来場した顧客の関心事にカスタマイズした同社製品や加工課題、最先端技術情報などを紹介する技術セミナーを実施
テーマ:複合化、自動化、計測、金型、自動車、航空機、アディティブマニュファクチャリングなど
●新製品・新技術
・四半期ごとに新製品・新技術を展示
〈概要〉
■開 催 日:2020年6月26日(金)より毎週金曜日に開催
■会 場:DMG森精機 伊賀事業所(三重県伊賀市御代201)
DMG森精機 東京グローバルヘッドクォータ(東京都江東区潮見2-3-23)
■アクセス:伊賀事業所と新大阪駅・名古屋駅間、東京グローバル反吐クォータと東京駅間など、リムジンバスにて送迎。なお、自家用車での来場を希望する場合、駐車場を用意。
〈特設サイト〉
↓詳細はこちら↓
https://www.dmgmori.co.jp/sp/techfri/techfri2020/
DMG森精機 デュアルレーザシステムによる高速・高精度のレーザ金属積層造形機「LASERTEC 30 DUAL SLM」の販売開始
DMG森精機は、このほど、デュアルレーザシステムを搭載したレーザ金属積層造形機「LASERTEC 30 DUAL SLM」の販売を開始した。
このマシンは、レーザ照射装置を2台搭載したパウダーベッド方式の金属積層造形機。2つのレーザ照射装置は、パワフルな600 W出力で、造形エリア全体をカバーするスキャン領域を持ち、最大90 cm³/hの積層速度で造形を行う。また、最小50 µmから最大300 µmのレーザスポット径により緻密な造形を実現。光学系の冷却機構により、高精度な積層造形が可能だ。デュアルレーザシステムにより、2つのレーザで同時照射が可能になり、スキャン速度が大幅に改善されたため、生産性が最大で80%向上する。
なお、LASERTEC 30 DUAL SLMは、6月26日より毎週金曜日に開催する「DMG MORI テクノロジーフライデー」の伊賀事業所の会場にて見ることができる。また、同社Webサイトに動画を公開している。
↓動画はこちら↓
https://www.dmgmori.co.jp/theme/movie/id=5105
〈主な特長〉
① 高速、高精度、高出力なデュアルレーザシステム
・パワフルな600 Wのレーザ出力、最大積層速度 90 cm³/hのレーザ照射装置を2台搭載
・レーザ照射装置を2台搭載したデュアルレーザシステムにより生産性が80%向上
・緻密な積層造形を実現する最小50 µmのレーザスポット径
② 高耐久性フィルタシステム
・3,000時間以上交換不要で、長時間の積層造形に対応
・吸引した粉末材、ヒュームを自動的に不活性状態にすることで、安全性を向上
③ パウダーモジュールシステム「rePLUG(リプラグ)」
・迅速に粉末材の交換が可能な新開発のパウダーモジュールシステムrePLUGを搭載
・簡単に交換可能なカートリッジ方式を採用することでメンテナンス性に優れ、2時間未満で材料交換が可能
・材料粉末の供給や回収ユニット、リサイクルシステムなどの周辺機器類と一体化させた気密性の高い構造により、粉末材の飛散を防止し、安全に交換が可能
・LASERTEC 12 SLMに搭載されているrePLUGと互換性があり、共通で利用可能
④ 革新的なソフトウェア「OPTOMET(オプトメット)」
・最適な積層パラメータの作成をサポートするソフトウェアOPTOMETを搭載
・粉末材に関する2種類の情報を入力するだけで、最適な積層パラメータを計算
・顧客自身で設定した独自パラメータをデータベースに反映
・新規材料の元素成分の入力を行うだけで、積層パラメータの計算が可能(オプション)