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日本機械工業連合会 2020年度機械工業生産額(改訂)見通し調査まとまる

 日本機械工業連合会がこのほどまとめた2020年度機械工業生産額(改訂)見通しは以下の通り。

 わが国の2020年度の機械工業生産は、新型コロナウイルス感染症により、特に需要面で大きな影響が出ており、リーマンショック以来の厳しい状況になると見込まれる。上期は特に自動車を中心に輸送機械の生産が大きく減少するとともに、全業種の生産が減少した結果、全体の生産額は前年度比20.0%減になった。一方、下期は依然として厳しいものの、自動車等の生産は回復が見込まれ、機械工業として持ち直しの動きが見られることから、前年度比6.1%減まで回復するものと見込まれる。従って、2020年度全体としての機械工業生産額は、前年度比13.1%減の63兆2441億円となる見通しである。この生産額は、リーマンショック翌年(2009年)の生産額(約61兆円)を上回るものの、東日本大震災翌年(2012年)の生産額(約65兆円)を下回る。

2020年度(令和2年度)の生産動向

〈一般機械〉
 一般機械の生産額は、前年度比(以下同様)10.6%の13兆5580億円となる見通しである。機種別にみると以下の通り。「ボイラー・原動機」は、ボイラー・タービンが石炭火力向けは引き続き厳しく、バイオマス発電、天然ガス向けも伸びず、はん用内燃期間はガソリン機関、ディーゼル機関、ガス機関のいずれも減少を見込み、ボイラー・原動機全体で13.0%減、「土木建設機械」は、国内は公共投資の下支えがあるものの、民需が厳しく減少、輸出は欧米、アジア向けのいずれも厳しく、15.1%減。「合成樹脂加工機」は、輸出が中国向けで回復基調にあるものの、上期は大幅減、受注も厳しさが続いており、30.0%減。「印刷・製本・紙工機械」は、国内が物流向けは堅調なものの、国内外共に設備投資の落ち込みや、需要の先送りにより、21.8%減。「ポンプ・送風機・圧縮機」は、国内は官公庁向け、輸出は中国向けの需要が下支えするものの、民需が厳しく、15.0%減。「輸空圧機器」は、空気圧縮器」が中国向けで回復しており増加を見込み、油圧機器は上期に主力の土木建設機械向けで大幅に減少したことから、全体で5.8%減。「ロボット」は、中国向けや半導体関連向けは回復しているものの、国内外共に投資の先送りや自動車向けの低調が続くと見込み、5.3%減。「動力伝導装置」は、変速機が外注は戻りつつあるものの上期が厳しく減少、歯車は減少、スチールチェーンは下期に中国向けの回復に期待するものの、伝動用、搬送用、自動車用等いずれも減少を見込み、全体で19.6%減。「農業用機械器具」は、国内が消費背増税前の駆け込み需要の反動による減少が続き、輸出は欧州向けで減少を見込み、全体で10.0%減。「金属工作機械」は、国内外共に自動化、省力化のニーズは高いものの、上期に大幅に落ち込み、需要は底打ちしたものの、多くの需要先で設備投資の様子見が続くと見込み、33.4%減。「第二次金属加工機械」は、機械プレス、液圧プレス等がいずれも大幅な減少を見込み、27.5%減。「繊維機械」は、科学繊維機械が微減、織機、編組機械等は大幅な減少を見込み、全体で23.5%減。「食品加工機械」は、乳製品加工、飲料加工等業界向け等が微増、製パン・製菓、醸造用業界向け等で減少を見込み、全体で4.5%減。「包装機械・荷造機械」は、国内が物流業界向け等の設備投資に期待できるものの、輸出は上期に減少したことから2.6%減。「木材加工機械」は、輸出の大幅な減少を見込み、30.5%減。「事務用機械」は、海外での現地生産により国内生産は縮小傾向にあり、輸出も減少を見込むものの、統計の品目が増えたことにより、44.7%増。「ミシン」は、家庭用ミシンが横ばい、工業用ミシンは国内外共に大幅な減少を見込み、全体で31.7%減。「冷凍機・同応用装置」は、エアコンディショナ等の比較的高水準の生産が続いていた品目の反動減や、輸出の減少を見込み、全体で9.3%減。「半導体製造装置及びFPD製造装置」は、データトラフィックの急増により、データセンターや5G等、IT機器向けの需要増が見込まれ6.7%増加の見通しである。

〈電気機械〉
 電気機械の生産額は、前年度比(以下同様)3.2%減の7兆3926億円となる見通しである。機種別にみると以下の通り。「回転電気機械・製紙電気機械器具・開閉制御装置」は、回転電気機械のうち交流電動機は国内設備投資向けの回復を見込み増加、サーボモータは半導体や電子部品関連向けで増加、製紙電気機械器具のうち電力変換装置は、太陽光向けパワーコンディショナが輸出向けを中心に回復を見込み、サーボアンプは半導体や電子部品関連向けの回復を見込み増加、開閉制御装置のうち閉鎖形配電装置は引き続き首都圏再開発により増加、低圧開閉器・制御機器のうちプログラマブルコントローラが中国を中心とするアジア向けで減少、電磁開閉器や電磁リレーは国内向けで回復を見込み、監視制御装置は国内製造業向けが減少を見込み、全体で1.8%増。「民生用電気機械」は、大容量、高機能、高付加価値製品を主体に比較的堅調なものの、高水準な生産が続いてきたことから、今年度は減少を見込み、2.7%減。「電球」は、建設や設備改修向けの減少や、引き続き生産拠点の海外シフトや光源一体型LED照明器具の普及の影響を受け、28.5%減。「電機計測器」は、電気計器、電気測定器、工業用計測制御器、放射線計測機器、環境計測器のいずれも減少し、全体で7.0%減少の見通しである。

〈情報通信機械〉
 情報通信機械の生産額は、前年度比(以下同様)9.6%減の2兆7844億円となる見通しである。機種別にみると以下の通り。「民生用電子機器」は、薄型テレビ、ビデオカメラ、デジタルカメラ、カーナビゲーションシステムのいずれも大幅な減少を見込み、全体では25.8%減。「通信機器」は、有線通信機器のうち有線端末機器が個人やビジネス関連向けで共に減少を見込むものの、有線ネットワーク関連機器は5G通信の商用化やテレワークの普及等によるネットワークトラフィックの増加により搬送装置が好調、ネットワーク接続機器は海外製品との競争激化による単価下落等により減少、有線部品は多機能携帯電話の生産減による減少を見込み、一方、無線通信機器は多機能携帯電話の減少が見込まれ、通信機器全体では8.4%減。「電子計算機及び関連装置」は、記憶装置、モニタが減少、プリンタは増加、パソコンはテレワーク等のリモートかによるモバイルノート型の需要があるものの、旧OSサポート終了に伴う買替需要の反動減により微減を見込み、全体で4.4%減少の見通しである。

〈電子部品・デバイス〉
 電子部品・デバイスの生産額は、前年比(以下同様)2.2%減の6兆2004億円となる見通しである。データトラフィックの急増によるデータセンターの拡張や増強へのニーズの高まり、小型・薄型・省エネルギーに貢献する高信頼性電子部品や半導体に対するニーズの増加や、5Gやローカル5G対応の進展による新たな需要喚起も期待できるものの、先行きの不透明感があり、「電子部品」は、0.5%増加、「電子デバイス」は4.2%減少の見通しである。

〈輸送機械〉
 輸送機械の生産額は、前年度比(以下同様)18.7%減の27兆2781億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「自動車」は、上期が国内外共に大幅減、下期は中国向けの輸出、安全装置の拡充や環境対策、買替需要等による回復を見込むものの、自動車全体では17.7%減。「自動車部品」は、自動車生産台数が上期の減少により部品も大幅に減少し、下期は回復を見込むものの、20.1%減。「産業車両」は、国内が物流施設等での効率化による需要増が期待できるものの、主力のフォークリフトトラックの回復が遅れ、輸出も厳しく、全体では13.0%減。「鋼船」は、受注残の減少により、操業を落としており、14.2%減。「航空機」は、航空輸送需要減が続き、官需が多くを占める機体は微減、発動機は増加するものの、民需が多くを占める機体部品及び発動機部品、装備品のうちの民需が大幅に減少し、全体では31.9%減少の見通しである。

〈精密機械〉
 精密機械の生産額は、前年度比(以下同様)11.4%減の1兆2864億円となる見通しである。機種別にみると以下の通り。計測機器は、「計量機器」が国内外共に減少を見込み11.7%減、光学・精密測定器は受注の停滞による減少を見込み26.5%減、分析機器は一般検査需要の減少による機器需要の減少を見込み2.0%減、計量機器は輸出が厳しく14.4%減、計測機器全体で7.9%減。「光学機械」は、写真機が11.2%減、望遠鏡・顕微鏡は生物顕微鏡、工業用顕微鏡、実体顕微鏡、教育用顕微鏡のいずれも減少が見込まれ、16.3%減、全体では19.8%減少の見通しである。

〈金属製品〉
 金属製品の生産額は、前年度比(以下同様)9.3%減の2兆6393億円となる見通しである。機種別にみると以下の通り。「ばね」は、国内外共に厳しく、24.3%減。「機械工具」は、特殊鋼・超硬工具が輸出の大幅な減少を見込み24.6%減、ダイヤモンド工具は下期に中国向けを中心とした輸出や国内需要の回復を見込むものの、上期が減少したことから7.6%減、機械工具全体で21.9%減。「バルブ・コック・鉄管継手」は、半導体関連向けが増加、建築設備、水道向け等は減少を見込み、全体では5.4%減少の見通しである。

〈鋳鍛造品〉
 鋳鍛造品の生産額は、前年度比(以下同様)19.6%減の2兆1049億円となる見通しである。機種別にみると以下の通り。「粉末冶金製品」は、14.1%減。「鍛工品」は、自動車、産業機械、土木建設機械向け等の減少を見込み、21.8%減。「銑鉄鋳物」は、電気機械、輸送機械向け等のいずれも減少を見込み、18.7%減。「可鍛鋳鉄・精密鋳造品」は、5.6%減。「非鉄金属鋳物」は、22.9%減。「ダイカスト」は、20.0%減少の見通しである。
 

2020年11月分工作機械受注総額は886.8億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2020年11月分の受注実績は以下の通り。
2020年11月分工作機械受注総額は、886.8億円(前月比+7.9% 前年同月比+8.6%)となった。受注総額は、前年同月比が26カ月ぶりに増加に転じ、2019年12月(901.1億円)以来、11カ月ぶりの850億円超。外需を中心とした回復が継続。
    
 内需は270.4億円(前月比△6.4% 前年同月比△13.8%)で、2カ月連続の300億円割れ。感染再拡大の影響もあり、投資の慎重姿勢が強まるなど、外需と比べ回復に遅れ。

 外需は616.4億円(前月比+15.6% 前年同月比+22.5%)で、2019年7月(601.1億円)以来、16カ月ぶりの600億円超。主要3極全てで前月比増加し、中国もさらに拡大する等、回復傾向が続く。

 中国以外の地域でも部分的に持ち直しの動きが鮮明化しつつあるも、感染拡大と経済活動状況を注視。

11月分内需

 270.4億円(前月比△6.4% 前年同月比△13.8%)。

 ・2カ月連続の300億円割れ。11月の300億円割れは2012年(298.6億円)以来8年ぶり。
 ・前月比2カ月連続減少、前年同月比24カ月連続減少。
 ・感染再拡大に伴い、投資マインドや営業活動に響を受け、やや弱含み。

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(出所:日本工作機械工業会)

11月分外需

 616.4億円(前月比+15.6% 前年同月比+22.5%)

 ・2019年7月(601.1億円)以来、16カ月ぶりの600億円超。
 ・前月比2カ月連ぶり増加、前年同月比2カ月ぶり増加。
 ・中国をはじめ、主要3極全てで前月比増加し、外需全体で回復傾向が続く。

210101日工会外需

(出所:日本工作機械工業会)

日本建設機械工業会 2020年11月度建設機械出荷金額統計まとまる

 日本建設機械工業会がこのほどまとめた2020年11月度建設機械出荷金額は以下のとおり。

 11月の建設機械出荷金額は、内需は16.7%増加の902億円、外需は15.8%増加の1,002億円となった。その結果、内需は2カ月連続の増加、外需は16カ月振りの増加となった。総合計では16.2%増加の1,904億円となり、14カ月振りの増加となった。

 内需について機種別にみると、油圧ショベル58.3%増加の296億円、ミニショベル75.9%増加の85億円、建設用クレーン1.4%増加の107億円、コンクリート機械12.3%増加の22億円、その他建設機械6.4%増加の66億円の5機種が増加し、内需全体では16.7%の増加となった。

 外需について機種別に見ると、トラクタ47.2%増加の108億円、油圧ショベル57.5%増加の400億円、ミニショベル73.8%増加の193億円、道路機械52.4%増加の22億円の4機種が増加した。地域別にみると、オセアニアが4カ月連続の増加、欧州が2カ月連続の増加、北米が13カ月ぶりに増加するなど、全9地域中7地域で増加し、外需全体では15.8%の増加となった。
 

牧野フライス製作所 5軸制御立形マシニングセンタ「D2」をリリース オンライン会見を開く

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 牧野フライス製作所が12月2日、中大型金型向け加工機である5軸制御立形マシニングセンタ「D2」(ディーツー)をリリースし、オンライン会見を開いた。

 「D2」は、自動車業界の転換期を踏まえ、産業構造の大きな変動とともに金型に求められる要素、要求の変化に対応したマシン。同社では、金型加工は金型上面の形状部と側面の構造部について加工工程が分けられるといった従来の手法に対し、同社が今回開発した「D2」は、1台で金型構造の複雑化や高精度化で分割している工程をまとめて加工ができる。これにより工程短縮が実現する。

 なお、現在開催中の同社特別サイト「MAKINO MEET NEXT2020」でも、これらの最新マシンを知ることができる。

■「MAKINO MEET NEXT2020」はコチラ↓
https://info.makino.co.jp/jimtof2020/

背景と新コンセプト

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説明をする髙山本部長

 同社執行役員 髙山営業本部長(以下髙山営業本部長)は、「現在、自動車産業は大きな変革期を迎えている。金型もそれに伴い大きく変わりつつある。」としたうえで、軽量化、燃費規制、Co2削減等が求められていることにより、材料も従来の金属から樹脂化していると説明した。また、「構造物も変化しており、今までにない大型のダイカスト一体化にして組み立て工数を大幅に改善する動きもある。」と述べ、金型における変化を示唆した。

 自動車の内装、外装、内部、ダイカスト部品を例にとり、金型の変化において、従来は長方形で高さ方向も高くないものだったが、最近の流れでは組み立てを容易にする動きから一体型からの大型化、形状の変化から従来の長方形から正方形の金型になっていくとし、また複数形状の統合から金型がより複雑化していくと言及した。

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形状部(上面)加工と構造部(側面)加工の両立

 また、金型産業においても現在、自動化の波が押し寄せている。対応するためのオプションも用意している。

 同社では、金型加工だけでなく、同社マシンを中心にソリューションとして金型加工全体の工程を短縮していくという新しいコンセプトをもって金型産業に貢献していくとした。

主な特長

(1)生産性向上
 ■スピードの追求
 重量ワークの加工が求められる金型製作において、ワークが設置されるテーブル軸を主に用いた加工ではワーク重量が足枷となり加工スピードを高めることができないが、同機はコンパクト且つ剛性のあるヘッド構造の採用で、高速加工を実現させた。
 ■特異点の回避
 同社のマシンであるV80S/V90S と同様の傾斜/回転軸を有する同機では、特異点(主軸位置を変化させるために生じる大きな軸移動のこと)通過時の急激な回転動作が発生しづらくなめらかな動作、良好な加工面を実現できる。

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(2)自動化対応
 長時間連続運転を実現する、パレットチェンジャー仕様やFMS(Flexible Manufacturing System)システムとの接続も対応する。

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(3)操作性
広い開口幅の正面扉で大きなワークも容易にテーブルへ運び込めるうえ、ワークの間近まで確認できるアプローチ性も確保する。

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【動画】イスカルジャパン 超高送り加工対応、高剛性、強化タイプ突切・溝入れ工具「ロジックFグリップ」(LOGIQ F GRIP)を新発売。

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 イスカルジャパンが、このほど超高送り加工対応、高剛性、強化タイプ突切・溝入れ工具「ロジックFグリップ」(LOGIQ F GRIP)を新発売した。

 最新ロジックFグリップの特長は、突切・溝入れ加工時にブレードに掛かる負荷を、従来のX軸方向からY軸方向に分散させる角型ブレードを採用し、極めて高い剛性での加工を可能とすること。また、耐久性の高いブレードは、防振性に優れ、加工中のビビリを抑制し、優れた仕上げ面と真直性を実現する。また、ロジックFグリップは高圧クーラント対応の内部給油式で、良好な切屑排出を可能とする。

 なお、ロジックFグリップには、下記2種類の角型ブレードが取付けられる。

1. タングFグリップ
 ・縦置き構造、タンググリップチップ取付用
 ・最大突切径Φ120mm (3~5mm幅チップ使用時) 
  →加工の無駄を省き、コスト削減
 ・高送り対応<HFブレーカー>の使用により、従来の2倍以上の送りで加工が可能
  →高生産性を実現

2. ドゥーFグリップ
 ・2コーナー使い、ドゥーグリップチップ取付用
 ・加工中のビビリを抑制し、優れた仕上げ面と真直性を実現
 ・最大突切径Φ120mm (4~5mm幅チップ使用時) 
 ・高生産性を実現

■レパートリー 
 「ロジックFグリップ (ホルダー)」  *高圧クーラント対応
 TGTBQ…JHP、突切・溝入加工用ホルダー

 「角型ブレード」
 TGAQ-JHP タンググリップチップ用ブレード
 DGAQ-JHP ドゥーグリップチップ用ブレード

驚異の送り4倍! 動画はコチラ↓


 

ダイジェット工業 ミラーボール用インサートに新材種「DH111」を新規ラインナップ

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 ダイジェット工業が、このほど好評の高精度刃先交換式ボールエンドミル「ミラーボール」用インサートに、新材種「DH111」を新発売した。一般鋼、プリハードン鋼、鋳鉄、ステンレス鋼、チタン合金、耐熱合金等の三次元形状仕上げ加工に威力を発揮する。

特長

 ●直刃・全R 形状の高精度仕上げ加工用インサート。
 ●インサートR 精度は±0.006mm以下とソリッドボールエンドミル同等の高精度を実現。超精密級(インサートR 精度:±0.002mm以下)のBNMAAA(トリプルA)形もラインナップ。
 ●新材種「DH111」は耐欠損性と耐摩耗性に優れた専用母材に、耐酸化性・耐衝撃性・密着性に優れたPVD コーティング『DH1 コート』を組み合わせ、乾式・湿式加工で従来品比2 倍以上の寿命アップを実現。
 ●一般鋼、プリハードン鋼、鋳鉄からステンレス鋼、チタン合金、耐熱合金等の難削材まで幅広い被削材に対応できる。
 ●プラ型やR 部を180°以上使用するブレード加工など、高精度な加工に最適。

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■サイズ・価格
 ・サイズ:3R(φ6)~16R(φ32)(計19 形番)
 ・形番:BNM 形およびBNM-AAA 形(超精密級)(インサート材種:DH111)
 ・標準価格 4,000 円~12,400 円(税抜き)
 〈*BNM-070 形(3.5R【φ7】)およびBNM-AAA 形全形番は、2021 年1 月発売予定〉
 

ヤマザキマザック 最新のCNC装置「MAZATROL SmoothAi」を搭載した同時5軸加工機「VARIAXIS i-800 NEO」販売開始

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 ヤマザキマザックが基本性能を強化した最新のCNC装置「MAZATROL SmoothAi」の搭載と幅広く自動化仕様に対応する同時5軸加工機「VARIAXIS i-800 NEO」を開発し、このほど販売を開始した。

 同社の同時5軸加工機のベストセラーモデルであるVARIAXIS シリーズに、高い基本性能と最新のCNC装置、充実した自動化仕様を備える「VARIAXIS i-800 NEO」をラインアップすることで、5軸加工機における提案力を強化することが狙い。

 「VARIAXIS i-800 NEO」は、テーブルに積載できる加工物のサイズと加工領域を拡大。イケール(治具)を利用した加工物の多数個取りなど柔軟な運用が可能。また主軸の移動速度を高速化し、加工サイクルの短縮を実現している。

 最新のCNC装置「MAZATROL SmoothAi」を搭載し、AIを活用した熱変位補正や“びびり振動”の抑制、デジタルツインによるオフィスPC上での加工シミュレーションなどにより、生産性と加工精度の向上に貢献する。

 また多種多様な自動化システムとの接続も可能としており、多段パレットストッカシステムや横形マシニングセンタとの混成ラインなど、顧客の生産形態にあわせた最適な自動化システムを構築することができる。

特長

(1)基本 仕様 を 強化 し、高い生産性を実現

a) 加工領域と最大積載寸法を拡大
 X/Y/Z軸の移動量と、最大積載寸法を拡大した。イケール(治具の一種)に加工物を複数固定して連続で加工するなど、さまざまな運用が可能。

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X軸移動量: 750mm  A軸移動量:-120°~ +30°
Y軸移動量: 890mm  C軸移動量:±360°
Z軸移動量: 600mm  最大積載ワーク 寸法:φ 1000mm × 415mm

b)加工サイクルの短縮
 より高速な軸送りに対応する自社製の新型ボールねじを新たに採用。X/Y/Z軸の送り速度が48m/minに向上した。工具交換装置は制御方式の改良により、次回に使用する工具の呼出し時間を短縮。頻繁に工具交換を繰り返す加工においてもスムースな工具交換が可能となる。

(2)最新のCNC装置「MAZATROL SmoothAi」を搭載

a)生産性と加工精度を高めるAI機能
 ■Ai サーマルシールド
 加工品の計測データ履歴をAIが深層学習することで、加工誤差の発生要因をパターン化。工誤差を自動で補正することで、加工精度を向上。

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 ■Smooth Ai 主軸
 AI適応制御により加工条件を自動変更し “びびり振動”を抑制、なめらかな加工面を実現。

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b)デジタルツインによる生産改善
 同社製CAMソフトウェア「Smooth CAM Ai」により、オフィスPC上に仮想のVARIAXIS i-800 NEOを構築。仮想マシン上で干渉チェックや加工時間予測、切削時の主軸負荷や切屑排出量をシミュレーションし、加工工程の改善に役立てることができる。

(3)充実の 自動化対応

a) 自動化システムの接続により、変種変量生産に対応
 同社製の自動化システム「パレテックマニュファクチャリングセル」に接続することで、変種変量生産の自動化が実現する。本機導入後の後付けや既存システムへの接続、横形マシニングセンタとの混成システムの構築が可能。
b) 多段パレットストッカ「MPP」に対応
 機械単体で多品種少量生産に最適な自動化システムを構築できる。システム導入後にストッカ数を拡張することもできる。
c) 多関節ロボットの運用を支援するソフトウェア「Smooth RCC」に対応
 加工スケジュールから必要なプログラム・工具を精査し、不足があれば作業指示として通知する。また、CNC装置上で対話式プログラムによる多関節ロボットの段取りが可能。これらの機能により、スムースな自動化システムの運用を実現する。

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主な仕様
 

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DMG MORI SAILING TEAM 世界一周ヨットレースにおいて海洋中のマイクロプラスチック調査研究に協力

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Vendée Globe2020-2021レーススタート時のDMG MORI Global One号とスキッパー白石康次郎選手

 DMG森精機はこのほど、外洋セーリングチームDMG MORI SAILING TEAMが現在参加中の世界一周ヨットレース「Vendée Globe2020-2021(ヴァンデ・グローブ)」において、海洋中のマイクロプラスチックの調査研究に協力すると発表した。

 「Vendée Globe」は、約80日間をかけて、単独無寄港無補給で南半球を一周(総走行距離約40,075km)する外洋ヨットレース。ヨットセーリングは、非常に環境に優しい競技で、エンジンを使わず風の力のみを動力とするため、有害な排気・排水は一切ない。また、船に積載した水力発電とソーラー発電によって電力を確保し、飲料水などは海水から真水に変える浄水装置を活用している。

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DMG MORI Global One号に搭載されたマイクロプラスチック採集用のフィルター

 レースの航行海域には、一般商船や海洋調査船の航行が少ない南氷洋等も含まれる。同社では、「研究がまだ行き届いていないこれらの海域でマイクロプラスチックのサンプルを採集することにより、近年、世界的な課題としてあげられるこの問題に対して、少しでも貢献できるのではないかと考え、本活動を実施するに至った。」としている。

 なお、採集したマイクロプラスチックのサンプルは、レース後に国立研究開発法人海洋研究開発機構(以下、JAMSTEC)に提供し、JAMSTECにて調査研究を実施する。

◆海洋プラスチック調査研究方法
・レース中、専用のフィルターを設置し、マイクロプラスチックを採集する。
・フィルターは、300μmプランクトンネットを使用する。
・使用済フィルターはパッキングし、採集期間とその期間に航行したルート情報等を加えて分析までの間、保管する。
・レース終了後、採集したサンプルをJAMSTECに提供し、調査研究を実施する。


“Vendee Globe”大会公式サイトhttps://www.vendeeglobe.org/fr
レースコース:https://www.youtube.com/watch?v=iD5ZHZz_H-k
JAMSETC公式HP: http://www.jamstec.go.jp/j/
白石康次郎選手公式サイト:https://kojiro.jp/

メカトロテックジャパン(MECT 2021)満小間で出展申し込み受付終了

 メカトロテックジャパン2021(以下:MECT2021)を主催するニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏)は、このほど「MECT2021」の出展申し込み小間数が会場の収容力を超えたため、2021年2月26日までを予定していた出展募集の受付期間を前倒し、2020年12月14日(月)をもって締め切ったと発表した。

 今回展の最終小間数は、新型コロナウイルス感染症に対する政府や自治体の方針、指示に従い決定するため、1,700~1,900小間程度の開催規模となる予定(*小間数の確定は2021年6月を予定)。

 「MECT2021」は、日本国際工作機械見本市(通称JIMTOF)に次ぐ国内2番目の規模の工作機械と最新技術の専門見本市。前回のMECT2019では477社・団体(1,941小間)が出展し、90,244人が来場した。21年展は、20年11月2日に出展募集を開始して以来、前回展と同様の速いペースで出展申し込みが進んでいた。

 樋口社長は、「新型コロナウイルス感染症の影響で先行きが不透明な状況だが、多くの出展申し込みをいただいたことは大変光栄なこと。このような時期だからこそ、展示会を活用して新しい需要を取り込みたいとの機運の高まりを感じる。1年後の開催に向け、感染症への対策も含めて準備を進め、皆さまの期待にお応えしていく。」とコメントしている。
 

コマツ ブルドーザー「D71PX/PXi-24」を新発売

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 コマツは、最新技術を随所に織り込み、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」2014年基準に適合したブルドーザー「D71PX/PXi-24」をこのほど発売した。 同機は、同社のHST搭載(電子制御ハイドロスタティックトランスミッション)ブルドーザーの中で最大クラスの新規開発機種であり、D65PX-18 PATブレード仕様(パワーアングルパワーチルトドーザー仕様)を上位互換した機種。無段階変速が可能なHSTとアングル操作が可能なPATブレード仕様で、抜群の押し回しと整地性を実現している。

 また、HSTブルドーザーの特徴であるスーパースラントノーズデザインにより優れた前方視界性を達成しているほか、エンジン出力向上と新設計の大容量ブレードにより土工量を大幅に向上させた。 ICTブルドーザーであるD71PXi-24では新ICTシステムである「intelligent MACHINE CONTROL2.0」を搭載している。従来機能に加え、積層盛土制御機能、クイック設計面作成機能、ブレードチルトによる直進補正機能の追加によりさらに容易な施工ができるようになったほか、マルチGNSSに対応したアンテナを2個採用することで、施工精度の信頼性を向上させるとともに、施工時間の短縮・効率化を実現し、作業効率の向上やオペレーターの疲労度の低減に貢献する。