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天田財団 「2020年度助成式典」をオンラインで開催 

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 天田財団(理事長=末岡愼弘)が、このほど助成総数89件、2億4,464万円の助成先を決定し、11月28日(土)、「2020年度助成式典」をオンラインで開催した。内訳は、研究開発助成80件、2億4,054万円、国際交流助成9件、410万円。1987年(昭和62年)の創立以来、33年間で累計助成件数は1,926件、助成金総額は32億862万円となった。

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助成金目録贈呈

 末岡理事長は、「金属加工というモノづくりを通じ、継続して世界の人々の豊かな未来を実現することがアマダグループの責任であり、天田財団は、金属加工の研究への助成を通じて、産業・経済の発展に寄与することを目的とした企業財団として1987年に設立された。昨今の日本の科学技術力の開発には不安があり、研究者としての人材育成、研究資金の確保が喫緊の課題である。天田財団は、研究者の研究に真に有益な助成、若手研究者育成の助成と、量はもとより、その中身の充実にも努めてきた」とあいさつした。

 引き続き、磯部 任 アマダ社長が、「わが国の企業を取り巻く環境は新型コロナウイルスの影響で激変の様相を呈しており、我々アマダグループも大きな転換点の岐路に立たされている。考えるべきポイントは4つ。1つは、情報化、デジタル化の流れが国境を越えて爆発的に加速する。5GやAI中心に技術革新として世界に広がっていたが、コロナにより3年から5年早まり我々の様々な活動がリモート化されることが現実となった。2つめは、グローバル一辺倒から脱グローバルの側面が出てくる。パンデミックを受けて人や物の流れが世界各地で止まってしまうという現実に直面した。企業レベルでのサプライチェーンは今後、国や各地域で自前主義も起こってくることが想定される。3つめは、環境、健康、安全、への認識の再考、再燃。公衆衛生システム強化や、ものづくりでは生産の自動化が主流になる。4つめは、労働環境の変化、働き方改革の加速であり、テレワーク導入やAI技術によるRPAなどロボット化が進み、本当に「人間」がやるべき仕事の価値が見直され、問われてくる。アマダグループも財団が末永く幅広い助成を続け、創業者の理念でもある人々の豊かな未来に貢献していけるよう、ビジネスを人間中心で考える企業として成長続けていく所存である。」と祝辞を述べた。

 青山藤詞郎天田財団理事 慶應義塾 常任理事が、「天田財団の助成資金は、株式会社アマダの株式配当であり、高配当を継続していただいて感謝しており、それを皆さまへ助成できることは財団役員として嬉しく思う。本式典はスタートラインである。財団の助成を有効に活用して、その研究成果を社会に還元していただくようお願いする。」と助成の概要を述べた。

 その後、助成金目録贈呈式を開催した。オンラインで式典に参加した79名の助成者ひとり一人へ助成金目録が読上げられ、Web画面上で贈呈された。最後に、欠席された助成者を含む88名を映像で紹介するエンディングロールで天田財団の2020年度オンライン助成式典は終了した。

大澤科学技術振興財団が令和2年度研究助成決定

 大澤科学技術振興財団(理事長=大澤伸朗 オーエスジー専務)がこのほど令和2年度の研究助成先を決定したと発表した。本年度は、22課題の研究開発助成および、4件の国際交流助成を行い、助成金の合計は5千2百39万円となった。
 
 受賞者は、東北大、東大、名大、京大をはじめ、魅力ある研究課題と取り組んでいる全国各地の大学・研究機関から、同財団選考委員会の厳正な審査によって選考された。なお、設立以来30年間の研究開発助成は416課題、国際交流助成も278件となり、助成累計額は8億9千1百1万8千円に達している。

 大澤科学技術振興財団は、オーエスジーの創業者である故大澤秀雄が「自らの事業の支えであった工業技術の発展のために役立ちたい」という想いのもと、日本のものづくりを支える科学技術の振興に寄与することを目的に、平成3年7月に設立された。以来、金属等の機械加工に関する生産工学及び基礎となる理工学の研究開発・国際交流に携わる新進気鋭の研究者の手助けをしている。

 

茨城大学・コマツ 農業ブルドーザー用いた水稲生産の実証研究 ~10月収穫の新米を子ども食堂や学生に寄贈~

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左から、茨城県生活協同組合連合会 会長理事 鶴長 義二氏、コマツ林業機械事業部 坂井部長、茨城NPOセンター・コモンズ 大野 覚氏、茨城大学 農学部長 戸嶋 浩明学部長

 コマツと茨城大学 農学部は、農業用ブルドーザーを用いた水稲栽培の共同研究により収穫された新米の一部(計1,680kg)を、子ども食堂サポートセンターいばらきおよび協同組合ネットいばらきへ寄贈し、このほど贈呈式を行った。

 コマツと茨城大学農学部は、コマツが開発した農業ブルドーザーの乾田直播水稲栽培における有効性の検証を目的とした共同研究として、2020年度から稲敷市内の圃場で栽培試験を実施している。この共同研究にはコマツの販売代理店であるコマツ茨城/イバジュウも参画している。
 
 同農業用ブルドーザーは、通常のブルドーザー機能に加え、ブレードの高さを自動コントロールする機能(レーザーマシンコントロール)を有し、農業用のアタッチメントを取り付けることにより、高精度の地ならしや耕起作業、種まき作業を行うことができる。今回は特にブルドーザーの特徴である整地能力を最大限活用し、水田の均平精度を高めることによる生産効果の検証を目指している。

 本共同研究で10月に収穫した新米(コシヒカリ)を食の支援を必要とする方々に向け、2団体を通じて寄贈した。子ども食堂サポートセンターいばらき(運営:認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ)を通じて茨城県内7つの子ども食堂および2支援団体へ、協同組合ネットいばらきを通じて県内の学生へそれぞれ新米が提供される予定。

 コマツと茨城大学は、今年度の共同研究による生産成果の検証を踏まえ、来年度も引き続き共同研究を行う予定であり、乾田直播水稲栽培における農業ブルドーザーの有効性を検証し、今後、更なる生産性向上を目指すとしている。

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ブルドーザー

 

2020年10月分工作機械受注総額は822.1億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2020年10月分の受注実績は以下の通り。

 2020年10月分工作機械受注総額は、822.1億円(前月比△2.2% 前年同月比△6.0%)となった。受注総額は、9月の期末効果の反動減で前月比減少するも、減少幅は小さく、2カ月連続の800億円超と、内外需ともに緩やかながら回復が継続。
    
 内需は288.9億円(前月比△4.6% 前年同月比△13.6%)で、2カ月ぶりの300億円割れ。期末後の反動減で前月比は2カ月ぶり減少も、自動車等で回復が続き、4月以降では9月に次ぐ水準で回復傾向は継続。

 外需は533.2億円(前月比△0.9% 前年同月比△1.3%)で、2カ月連続の500億円超で、前年同月比は2カ月ぶりに減少も、堅調な中国をはじめ、欧州でも前月比増加する等、回復傾向がみられる。

 中国以外の地域でも部分的に持ち直しの動きが鮮明化しつつあるも、感染拡大状況と経済活動再開の動向を注視。

10月分内需

288.9億円(前月比△4.6% 前年同月比△13.6%)。

・2カ月ぶりの300億円割れ。10月の300億円割れは2012年(275.2億円)以来8年ぶり。
・前月比2カ月ぶり減少、前年同月比23カ月連続減少。
・自動車をはじめ回復が継続しているが、水準は依然低く、外需に比べ回復は緩やか。

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(出所:日本工作機械工業会)

10月分外需

533.2億円(前月比△0.9% 前年同月比△1.3%)

・2カ月連続の500億円超。
・前月比2カ月連ぶり減少、前年同月比2カ月ぶり減少。
・中国の回復が継続しているほか、その他の地域でも緩やかな回復傾向。

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(出所:日本工作機械工業会)

「JIMTOF2020Online 開催に向けて」主催者あいさつ

 (一社)日本工作機械工業会 会長 飯村幸生

201116あいさつ1 コロナ禍で経済活動が制約される中、中止となった「JIMTOF2020」出展申込者へのフォローと、新製品発表の継続的な機会創出を期して、㈱東京ビッグサイトと共同で「JIMTOF2020 Online」を開催します。
 
 国内初の本格的な工作機械WEB展となる本展には、内外の有力メーカー約400社が集結し、動画配信等を駆使して最先端の工作機械や関連機器・技術を披露します。また、来場者との名刺交換やチャット機能を通じて、リアル展と同質の双方向ビジネスを可能としました。

 合わせて、来場者の満足度向上を目指し、従前にも増して、併催行事の充実にも力を入れております。主催者セミナーでは、5G、量子コンピューター、アディティブマニュファクチャリング、AIなど、時流に沿った8テーマの講演を連日用意しました。加えて、人材確保・育成の視点から、11月21日(土)には、JIMTOF学生企画として業界に定着している「工作機械トップセミナー」も配信します。工作機械メーカートップの講演や、若手・ベテラン技術者によるラウンドテーブルトーク、学生と当会会員メーカーがつながるOnline交流会など、リアル展に近いプログラムを準備して、学生諸君の参加をお待ちしております。
 
 これまで、時間と距離の制約で、リアル展にご来場頂けなかった方も含め、多くの皆様のアクセスを心より歓迎申し上げます。本展が工作機械市況を回復させる良きビジネス契機となれば望外の喜びです。
 
 なお、次回JIMTOF2022は、2022年秋に東京ビッグサイトで開催を予定しております。
また、当工業会では、来春以降の開設を視野に会員メーカーによる常設の工作機械WEB展示場について検討を開始するところです。JIMTOF同様、工作機械ビジネスの発展に貢献する場に仕上げたく、皆様のご支援をお願い申し上げます。


(株)東京ビッグサイト 代表取締役社長 石原清次

201116あいさつ2 (株)東京ビッグサイトは、(一社)日本工作機械工業会との共催により、「JIMTOF2020 Online」を11月16日より27日までの12日間、開催致します。

 これは、コロナ禍で中止を余儀なくされた「JIMTOF2020」の出展者をはじめ、業界各社の新製品発表や新たな顧客確保の機会を設けるため、オンラインでの展示会を開催することとしたものです。今回、世界8ヵ国・地域から394社にご出展いただき開催できることは、出展者並びに協賛団体、関係の皆様のJIMTOFに対する熱意の賜物と改めて感謝申し上げます。

 WEB上に開設する本展は、9つにエリア分けしたオンライン展示と、オンラインセミナーで構成されます。

 オンライン展示は、出展各社の製品が画像・動画で確認できる他、チャット機能によるリアルタイムな情報交換や、出展者ワークショップによる新製品紹介等を閲覧いただくことが可能で、実りある商談の実現をサポート致します。

 オンラインセミナーでは、AIや5Gをテーマにした専門性の高いセミナーに加え、コロナ禍で注目される産業防災に関するセミナーや、ものづくりに興味を持っていただけるような話題性あるテーマも企画しております。

 オンラインならではの特徴として、時間や距離の制約がなく閲覧できるうえ、会期後のアーカイブ期間を含めると実質4週間閲覧が可能です。本展に多くの方がご参加いただき、国内外の取引回復の一助となることを期待しております。

 現在、東京ビッグサイトにおいても「3密」を避けながらの所謂リアル展示会の開催が拡大しております。次回JIMTOF2022は、現物に触れながら、直接担当者との商談を行えるリアル展示会として、例年どおり2022年秋に東京ビッグサイトを会場として開催する予定です。

 今後とも当社はJIMTOFが「世界で最も早く最先端の工作機械が見られる見本市」として、より一層発展できるよう、努めてまいります。
 

DMG森精機主催 「第15回切削加工ドリームコンテスト」受賞作品決定

 DMG森精機が、「第15回切削加工ドリームコンテスト」を開催し、このほど受賞作品が決定した。
 
 切削加工ドリームコンテストは、日本国内において加工業に携わり、切削型工作機械、先端加工機を使用している企業および学校、研究機関を対象に、技術・技能の研鑽と向上、交流を目的として開催しているもので、今年も審査員長の京都大学 松原 厚 教授 博士(工学)をはじめ、審査委員に4名の大学教授を迎えた。厳正な審査の結果、今回は、全応募作品55点の中から、産業部品加工部門より3点、試作・テスト加工部品部門より5点、造形加工部門より5点、先端加工部門より4点、アカデミック部門より4点、DMG MORI 5軸大賞を1点選出した。

 表彰式は、12月8日(火)に同社東京グローバルヘッドクォータにて開催し、受賞者には賞状と賞金が贈呈される。また、11月16日(月)から同社ショールームをWEBサイト上にデジタルツインで再現した「デジタルツインショールーム」にて、全応募作品55点を紹介する。

↓デジタルツインショールームURL↓
https://www.dmgmori.co.jp/sp/dtsr/

産業部品加工部門

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■金賞 「超耐久!高精度角度を保つ伸縮ポンプ」
 (株)いしい旋盤製作所 (東京都大田区)
■銀賞    「新型カキノタネ 多車種型」
 日産自動車(株) (神奈川県横須賀市)
■銅賞 「バイプグリッパー」
 (有)湘南オートカット工業 (神奈川県藤沢市)

<審査委員による金賞作品の評価ポイント>
 ・テフロンを膜厚0.2mm、精度交差±0.03mmの高精度で加工し、さらに山の角度30度も高精度かつ 変形可能な形状で実現している。
 ・特に内径の谷部まで高精度に加工している技術を評価した。

試作・テスト加工部品部門

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■金賞 「セラミックのグラス」
 京セラ(株)ファインセラミック事業本部 (滋賀県東近江市)
■銀賞    「薄肉加工のツボ」
 (株)キャステム    (広島県福山市)
■銅賞    「transparent sommelier」(トランスペアレント ソムリエ)
 (株)岸本工業 (東京都大田区)
■技能賞 「かくれんぼ」
 (株)兵藤製作所    (京都府久世郡)
■技能賞 「アマビエクーラントノズル」
 (株)プロトワーク (大阪府守口市)

<審査委員による金賞作品の評価ポイント>
 ・固く脆いアルミナセラミクスを0.3mmの超薄肉曲面で、しかもΦ2mmの軸付きでワンチャック加工した点を評価した。
 ・総合難度が非常に高く、加工においてはダイヤツール、クーラントの工夫もされている。 中でも軸の細さは圧巻。

造形加工部門
 

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■金賞    「アクリル製カセグレン式天体望遠鏡」
 サークルアンドスクエア(株) (大阪府大阪市)
■銀賞    「多層球」
 (有)エクセルエンジニアリング (長野県塩尻市)
■銅賞    「メタル尺八」
 (有)早川製作所    (神奈川県川崎市)
■技能賞 「T-REX HEAD」
 タイコーテクニクス(株)    (熊本県合志市)
■アイディア賞    「ドローンフレーム」
 (株)ナラハラオートテクニカル (東京都八王子市)

<審査委員による金賞作品の評価ポイント>
 ・アクリルを高精度に曲面・鏡面加工している点と、レンズと部品の組み合わせで望遠鏡を構成した発想を評価した。
 ・実際に望遠鏡として使用できる性能から、その精度の素晴らしさが伝わる。

先端加工部門
 

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■金賞    「オオタ号エンジン、ミニチュア模型」
 タマチ工業(株)    (東京都品川区)
■AM量産加工賞 「ボールペン(金属積層造形)」
 東金属産業(株)    (静岡県沼津市)
■AMデザイン賞     「Musha_Kuchimoto~ウイルスと闘う鎧~」
 伊福精密(株) (兵庫県神戸市)
■AM造形技能賞     「匠の心」
 (株)J・3D (愛知県名古屋市)

<審査委員による金賞作品の評価ポイント>
 ・複雑形状を一体で積層造形し、さらにサポートの工夫により各部品が稼働できるように造形した点を評価しました。
 ・内部のピストンの動きがスムーズで、高精度に造形できていることが伝わります。

アカデミック部門
 

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■金賞    「金の桜、銀の桜」
 福岡市立博多工業高等学校ものづくり専門部(福岡県福岡市)
■銀賞    「メタルトンボ」(ジュラルミン・ドラゴンフライ)
 中国職業能力開発大学校 生産技術科 北村研究室(岡山県倉敷市)
■銅賞    「飛び出す!ホログラム5連アレイ」
 近畿大学工業高等専門学校 総合システム工学科 機械システムコース(三重県名張市)
■銅賞    「模型マイクロメータ」
 中部大学(愛知県春日井市)

<審査委員による金賞作品の評価ポイント>
 ・普通旋盤でチャック方法や切削方法を種々に工夫しながら非軸対称形状を加工している。
 ・旋盤で花びらまで作りきる努力と加工方法のアイディア、工程を詳細に説明した点も評価した。

DMG MORI5軸大賞

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■DMG MORI 5軸大賞    「傾斜型レンズ用ホルダー」(レボルビングマイクロスコープ)

 (有)アーテック    (東京都武蔵村山市)

<審査委員によるDMG MORI 5軸大賞の評価ポイント>
 ・角度要求精度が高い製品の量産を実現した工程設計の高さを評価した。
 ・5軸加工機のメリットが活かされており、仕上げ面精度、小径穴、ネジ加工など細部まで精度良く加工されている。

牧野フライス製作所 レーザ加工機ビジネスに参入! ~技術は「微細精密加工」の地平をカルチャー(耕す)する~

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■ニューフロンティアへ一石を投じる

 牧野フライス製作所(社長=井上真一氏)が11月9日(月)、オンライン会見を開き、レーザ加工機のビジネスに参入すると発表した。同社は、1937年の創業以来、フライス盤、マシニングセンタ、放電加工機などを手がけ、特に高精度ミーリング加工が求められる航空機や携帯電話ビジネス、チタン加工、微細精密加工部門において、先進の技術力をもって、お客様の〝できない〟を、〝できる〟に変えてきた企業だ。

 近年、顧客の要望は回転工具では到達できない微細加工レベルに達している。数十ミクロンの造形世界にとどまらず、より細かなサブミクロンオーダーの微細加工分野で、回転工具に代わる加工法が求められている。スマートフォン、自動車、医療、宇宙開発などの分野ではハイレベルの付加価値を実現するための微細精密加工技術が必要となる。

 多くのシンクタンクが予測するとおり、レーザ加工産業の成長率は大きく、期待度も高い。今回のレーザ加工機の販売を機に、同社は微細穴加工や機能表面加工の分野で培ってきた機械精度とモーションコントロール技術を複合させ、新たなステップに進む。

■レーザ加工機 「LUMINIZER」

 今回同社が発売するレーザ加工機は、LUMINIZER(ルミナイザー) LB300と LB500 の2機種。10年程前からスイスの工作機械メーカー(シノヴァ社)のOEMとして提供し、実績を重ねてきたオリジナルブランドである。
 
 LUMINIZERは水と空気の境界面で起こる光の全反射現象を利用し、レーザビームを材料に照射する仕組み。熱影響を抑え、水ジェットによる高効率な加工屑除去が可能であることに加え、既存の機械加工では難しい炭化ケイ素、窒化ガリウム、ジルコニア、アルミナ、ダイヤモンド焼結体などの脆性材も容易に加工できるメリットを持つ。狙うのは、半導体や航空機、医療、工具等の市場への進出だ。

 特長は次の5点。①航空機エンジンの軽量化のため採用されたCMCs材の切断が可能 ②PCDおよびCBN工具を高速・高品質で切断ができ、レーザ加工のため放電痕が発生しない ③通電性のTBCを施した材料に対して直接ディフューザと冷却穴が加工 ④難削材SiCに高速・高品質で穴加工ができる ⑤医療用途にも用いられるステント加工。

牧野ブランド力を発揮

 10年程前からタッグを組んできたシノヴァ社との協業を離れ、ビジネスそのものの局面においてリーダーシップをとっていくことは、自分たちのビジネスとレーザ加工の技術が融合することを意味し、航空機ビジネスとレーザ加工、医療のビジネスとレーザ加工、半導体のビジネスとレーザ加工といったようにリンクしていく。精度、安定性、信頼性、マシンそのもののデザイン力が牧野ブランドの強み。今後も世界の牧野にふさわしいレーザ加工技術を提供していきたい。

 出荷開始時期は LB300が今年11月、LB500が今年12月とし、販売計画は当面それぞれ年間10台を見込んでいる。

 ただし、これはあくまで第1ステップだと話す井上社長。

「LBシリーズをさらに改良して世に問い、最終的に顧客の要望であるサブミクロンオーダーの領域に達したい。素材カット、さらに微細な穴加工、機能表面加工など用途はさまざま。顧客の要望を満たすまで、私たちの挑戦は続きます。」と意欲を見せた。

岡本工作機械製作所 年間アフターメンテナンスを含めた購入プランを開始! ~研削盤でサブスク~

 岡本工作機械製作所がこのほど、「OKAMOTO サブスク」(月額定額サービス)の取り扱いを新たに開始した。このシステムは、頭金なしで月額の定額にて研削盤を利用することが出来る新システムで、設備投資の初期費用が負担になる人や、年間のメーカーアフターサービスを求めている人、機械を使ってから購入したい人、動産総合保険に加入しておきたい人、固定資産税の管理が煩雑な人等のニーズに応えたもの。


 「OKAMOTOサブスク」は、顧客の研削盤を〝所有〟から〝利用〟してもらうことを目的にしたもので、設備投資の初期費用負担に困っている顧客や最新の機械を求めている顧客等に向けた新たなサブスクリプションサービスになる。

 契約期間は48カ月(4年)・60カ月(5年)・72カ月(6年)から選択ができ、特定の研削盤シリーズが対象になる。

 契約内容には油圧油交換やといし軸振れ調整をメーカーが保証する無償点検サービスや動産総合保険(偶発的な事故や落雷・台風・ゲリラ豪雨等の損害に対する保険)も含まれており、安心して利用できるサービスプランになった。また契約期間終了時には、①契約継続、 ②買い上げ、③返却の3つの選択が可能なサービスプランとなっている。サービス開始時期は2020年11月から。

OKAMOTOサブスクとは

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●対象シリーズ
 ① PSG-GX シリーズ
 ② PSG-SA1 シリーズ
 ③ PSG-CA1 シリーズ
 ※その他対象希望がある場合は相談

●メーカー1年サービス内容
 ① 油圧タンク内清掃
 ② 油圧タンク内フィルタ清掃
 ③ 油圧油及び潤滑油の交換
 ④ といし軸(スピンドル)振れ測定・調整
 ※点検時に部品交換が必要な場合は別途見積り

●契約期間(選択)
 ① 48カ月(4年)
 ② 60カ月(5年)
 ③ 72カ月(6年)

●契約終了後のプラン(選択)
 ① 契約延長
 ② 機械返却
 ③ 機械買い上げ

〈活用例について〉

■(例)PSG63DXシリーズ 標準パッケージ使用の場合
(*月額=約100,000万円として計算したイメージ)
 

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『OKAMOTO WEB SHOWROOM』も開設

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 なお、同社で11月16日からWeb上で開催される「JIMTOF2020 Online」の開催に合わせ、自社サイト『OKMOTO WEB SHOWROOM』を2020 年11月16 日(月)に開設した。

『OKAMOTO WEB SHOWROOM』では、WEB セミナーの配信や、特販機専用サイトを用意しており、JIMTOF期間中は特別限定価格での製品販売も実施する。また、同社では各営業所に高画質WEB会議システムを導入しており、本社工場に行かなくてもオンライン上で操作説明・機械見学・テスト研削・機械立会等を行うことが可能。

公式YOU TUBE サイトでは簡単な本サイトの見どころ動画も掲載されている。

HP:https://www.okamoto.co.jp/
公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCfgGsIgMkKznc81GINU2f4Q
 

ヤマザキマザックグループ 令和2年度「卓越した技能者(現代の名工)」に社員2名が選出

 ヤマザキマザックグループの社員2名が、令和2年度の「卓越した技能者(現代の名工)」に選出された。「現代の名工」は、きわめてすぐれた技能を有し産業の発展に寄与した者を、厚生労働大臣が表彰する制度。今回、現代の名工に選出された同社社員は以下のとおり。

・原稔(はらみのる)氏 ヤマザキマザック所属
・髙木信男(たかぎのぶお)氏 ヤマザキマザックマニュファクチャリング所属

 原氏は1971年に入社後、工作機械の主軸やテーブルの組立に40年以上にわたり従事してきた。主軸部品の高精度な仕上げ加工方法や、主軸組立の高効率化に寄与する作業方法を考案したことなどが評価され、今回の選出となった。

 髙木氏は1984年に入社後、金属熱処理・材料試験業務に30年以上にわたり従事してきた。現在は、主軸の一貫生産をになう工場「サイバースピンドルファクトリー」において、主軸部品の熱処理業務を担当している。金属の耐久性を高める技法の一つである「高濃度浸炭焼入」を用いた主軸部品の熱処理方法を確立し、工作機械の長寿命化・熱処理の高効率化に貢献したことなどが評価され、今回の選出となった。

 なお、ヤマザキマザックグループに所属する現代の名工は、今回の選出で合計10名となった。

原 稔氏 功績・貢献の概要

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●主軸の品質向上に貢献
 ・主軸の高度なバランス取り作業により、主軸の品質向上に貢献
 主軸のバランス取り作業において、アンバランス量許容値0.5g以下のところ0.1g以下に作業することができる。このことにより主軸の回転振動が最小限に抑えられ、切削加工においてビビり面の無い美しい面に仕上げることができ、工作機械の高品質化に貢献した。
 ・数値管理によるものづくりの推進により、主軸の品質向上に貢献
 重要ユニット装置であるヘッド部分の主軸組立に従事し「数値管理」できるものづくりに取り組み、工程品質記録書の改訂などに尽力した。また、主軸NNベアリングの与圧管理を目視で管理できるGNゲージを利用して、ベアリングに掛る負荷量を正確に数値化し作業方法を統一した。数値管理によるものづくりの結果、バラツキの無い品質の安定した主軸ユニット生産が可能になり、工作機械の品質向上に貢献した。

■主な表彰歴・取得検定
 表彰歴:卓越技能者愛知県知事表彰
 技能検定:特級仕上げ技能士

高木信男氏 功績・貢献の概要

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●工作機械の長期高精度化・長寿命化への貢献
 工作機械用主軸に最適な高濃度浸炭焼入の熱処理条件の開発により、マシニングセンタ用主軸・複合加工機用ミル主軸のツール接触面におけるキズの発生を防止。長期にわたる加工精度の維持が可能となり、また機械本体そのものの長寿命化することに貢献した。
●地球環境/職場環境改善への貢献
 真空浸炭炉を使用した高濃度浸炭焼入の内製化を実現。真空炉の特徴である高温・短時間処理を可能とし、生産性向上の面のみならずエネルギー効率が良くなり温室効果ガスの排出量削減にも貢献した。また「直接炎が出ない」「室温が高くならない」といったことにより熱処理工場内の温度環境・雰囲気が良好となり、環境面にも優れた作業エリアの実現に貢献した。
●浸炭焼入工程の安全性・高効率化への貢献
 従来のガス浸炭炉では炉内が高温のまま停電すると浸炭ガスが爆発する危険があるため、常に人が付いていて不活性ガスを手動で注入する必要があり、3交替の勤務体制が必要であった。真空浸炭炉は炉内を真空にして処理を行なうため、炉内が高温のまま停電しても安全に停止させることができ、昼間の勤務体制でよくなり、人件費の削減に貢献した。

■主な表彰歴・取得検定
 表彰歴:卓越技能者岐阜県知事表彰
 技能検定:2級金属材料試験技能士
 特級金属熱処理技能士
 特級鋳造技能士
 

DMG森精機 初のオンライン展示会「DMG MORIオンラインテクノロジーデイズ」開催

 DMG森精機は、「JIMTOF2020 Online」の会期に合わせ、2020年11月16日(月)~27日(金)の12日間、デジタルツインショールームをフル活用したDMG MORI初のオンライン展示会「DMG MORI オンラインテクノロジーデイズ」を開催する。
 
 この展示会は、5軸化・複合化/自動化/デジタル化をテーマに、デジタルツインショールームのご見学や新製品の案内、オンライン技術相談、オンラインセミナーの配信など様々な催しを実施。実機展示に引けを取らない充実した内容で、商品情報、顧客の導入事例など、1,000を超える豊富なコンテンツを見ることができる。

 なお、会期中、アプリをダウンロードし、訪問者の先着10,000名に特典付き。
 (詳しくは下記に掲載している特設サイトより確認すること。 ※新製品ステージの利用には、アプリのダウンロードが必要となる)。

DMG MORIオンラインテクノロジーデイズの見どころ

① デジタルツインショールーム
 ・新たに自動化システムに特化した「システムソリューションセンタ」を増設。
 ・機械の外観やサイズを確認できる“360°VIEW”と“TOP VIEW”機能や、加工エリア内を確認できる
 “機内VIEW”機能など、同社製品の検討時にお役立ちの新機能を追加。
 ・合計85台の工作機械、30の自動化システムを展示。
 ・DMG森精機認定周辺機器(DMQP)エリアを大幅に拡大。
 ・各商品情報や導入事例など、1,000を超える豊富なコンテンツにつながる。
 ・切削加工ドリームコンテストエリアでは、本年の全応募作品55点を紹介。
 ・Vendée Globe2020出場のDMG MORI セーリングチームのヨット、WRCのラリーカーを展示。

② 新製品ステージ
 ・計測、切りくずソリューションの新製品をご紹介。エンジニアによるオンライン技術相談を実施。
 -非接触機上計測システム:非接触のレーザスキャナで、大型・複雑形状のワークでも、短時間で簡単に高精度な測定を実現。
 -機上工具形状計測システム:高性能カメラを搭載し、取り外すことなく工具の状態を簡単かつ正確に把握。機上で自動的に工具補正を実施。
 -AIチップリムーバル    :高性能カメラで加工室内を撮影し、AIを用いて加工中の切りくずの堆積状況を分析し、自動で効率的に除去。


③ オンラインセミナー
 5軸化・複合化/自動化/デジタル化をテーマに、現在導入を検討中の顧客からプロフェッショナルの顧客まで満足できるよう全10テーマのセミナーをオンライン配信。(配信日時等の詳細は、下記特設サイトより確認すること。 ※各セミナーの配信時間中(1時間)はいつでも視聴を開始できるが、配信終了時刻を過ぎると観覧不可となる)。

〈DMG NORI オンラインテクノロジーデイズ概要〉

日  程:2020年11月16日(月)~27日(金)
開催時間:10:00~17:00
*デジタルツインショールームは24時間見学可能。
*オンラインセミナーは平日20時間まで配信。

↓特設サイトはこちら↓
https://www.dmgmori.co.jp/sp/otd/

デジタルツインショールームに「システムソリューションセンタ」を増設! ~16種類の自動化システムDX稼働開始!~

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デジタルツインショールーム システムソリューションセンタ

 また、デジタルツインショールームに新しく「システムソリューションセンタ」を増設し、「DMG MORIオンラインテクノロジーデイズ」にて11月16日(月)より日英版同時公開する。

 今回増設した「システムソリューションセンタ」では、当社の16種類の自動化システムをデジタルツインで完全再現した。7種類のWH(ワークハンドリング)タイプ、7種類のPH(パレットハンドリング)タイプに加えて、単体機とロボットを組み合わせた小型量産自動化システム、複数台の機械と走行型ロボットを組み合わせた大規模自動化システムなど、顧客の要望に沿った最適な自動化ソリューションを提案する。

 同社の森社長は、「DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、リアルの展示会では紹介が難しい自動化システムや、ロボットアームの動き、パレット内に多数並べられるワークなど、普段は立ち入れない内部の様子を隅々までご覧いただけるのがデジタルのメリット」とコメント。

 今回は、同社製品を検討する際に役立つよう充実の新機能を追加している。“360°VIEW”と“TOP VIEW”機能では、機械周囲360°と機械上部から機械サイズや保守機器の位置を確認できる。また、各商品情報やユーザーの導入事例など、1,000を超える豊富なコンテンツにつながる。

 今後、同社では、新たな自動化システムや加工ワーク、治具・工具・周辺機器などのDMG森精機認定周辺機器(DMQP製品)の展示を追加し、システムソリューションに特化した空間としてさらなる発展を計画していく方針。

↓システムソリューションセンタ 紹介動画はコチラ↓
https://www.dmgmori.co.jp/movie_library/movie/id=5443

201116DAM森精機2
大規模自動化システム