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9月分超硬工具主要統計

日本機械工具工業会がまとめた2016年9月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】482トン(前年比97.2)【超硬工具生産額】切削工具193億9700万円(前年比87.1)、耐摩工具31億8300万円(同101.5)、鉱山土木工具7億5700万円(同88.3)、その他工具14億500万円(同297.7)、焼結体・工具18億8800万円(同84.7)、合計266億2200万円(同92.0)。【輸出入】輸出87億3400万円(前年比84.6)、輸入58億5700万円(同99.0)。【超硬工具出荷額】切削工具198億5100万円(前年比87.9)、耐摩工具31億8200万円(同98.7)、鉱山土木工具8億700万円(同84.2)、その他工具13億8600万円(同430.4)、焼結体・工具21億4000万円(同87.4)、合計273億6600万円(同92.7)。【刃先交換チップ】生産2898万4000個(前年比97.4)、出荷2896万6000個(同98.1)。

「第12回切削工具ドリームコンテスト」受賞作品が決定!

 DMG森精機(社長=森 雅彦氏)主催の「第12回切削工具ドリームコンテスト」の受賞作品がこのほど決定した。

 このコンテストは、日本国内において切削加工に携わり、切削型工作機械を使用している企業および学校、研究機関を対象に、切削加工業界全体の技術・技能の交流と向上を目的として開催している。今年は、審査委員長の竹内芳美 中部大学教授をはじめ、審査委員に大学教授の4名を迎え、厳正な審査の結果、全応募作品の中から製品部品加工部門5点、試作・テスト加工部品部門5点、金型・造形加工部門5点、微細加工部門5点、アカデミック部門5点の受賞作品を決定した。

 表彰式は、11月17日(木)15:30~16:30にて「JIMTOF2016」同社ブース内(東3ホール ブースNo. E3031)の特設会場で開催する。また、この期間中、同社ブース内にて全応募作品の展示を行う。

製品部品加工部門

■金賞
「ヘリカル歯車ユニット」 株式会社 カドワキ

■銀賞
「ロードセル」 株式会社 オンダ精機

■銅賞
「ホルダー」 石山ネジ株式会社

■技能賞
「高速ワイヤー供給装置」 有限会社小川鉄工所

■技能賞
「特殊歯車」 株式会社オンダ精機

審査委員による金賞作品の評価ポイント>
・加工時間が短いながらも高い歯車精度を達成している点を評価した。
・SCM材にヘリカル歯車を精度良く作り上げた点を評価した。

試作・テスト加工部品部門

■金賞
「Turning in the deep」 株式会社中村製作所

■銀賞
「どげんナットーとぉ?」 大塚精工株式会社

■銅賞
「エッフェル塔」 ファインテック株式会社

■技能賞
「Five ultra-fine nozzle 」 野田プラスチック精工株式会社

■アイディア賞
「四葉のクローバー」 TOTO株式会社

審査委員による金賞作品の評価ポイント>
・全体の形状も美しく、細い六角状からなる筒に球を入れ、その外に2つのリングを入れた構造を削り出した点を評価した。
・ボール、網、リングといった異なる形状を実現した点を評価した。
・巧妙加工のレベルとしてワンランクアップした印象である。

金型・造形加工部門

■金賞
「蜘蛛の巣」 野田プラスチック精工株式会社

■銀賞
「五角六十面体」 野田プラスチック精工株式会社

■銅賞
「グレーター」 株式会社吹野金型製作所

■アイディア賞
「急須」 株式会社ミズノマシナリー

■芸術賞
「環境にやさしいLeaf」 株式会社瑞木製作所/大山エンジニアリング株式会社

審査委員による金賞作品の評価ポイント>
・φ0.2mm、φ0.1mmでクモの細い糸を微細加工しており、クランプ方法を工夫している点を評価した。
・不規則な形状をびびらないように加工した点を評価した。

微細加工部門

■金賞
「波動の相性」 近藤精密株式会社

■銀賞
「Wワイヤーフレームinスター(外れることのない独立した3つの形状)」
野田ブラスチック精工株式会社

■銅賞
「シャープペンシル芯ノズル加工」 応用電機株式会社 熊本事業所

■技能賞
「極細37柱」 株式会社吹野金型製作所

■アイディア賞
「こびとたちのトランプ遊び」 株式会社仙北谷

審査委員による金賞作品の評価ポイント>
・シャープペンシルの芯に可変リードねじ切りを行っており、折れないように加工する工夫が素晴らしい。

アカデミック部門

■金賞
「削りだし伸縮カップ」 兵庫県立神戸高等技術専門学院

■銀賞
「不思議なVの字(プリズム付きオペラグラス) 大阪府立城東工科高等学校

■銅賞
「独自開発の潜像加工用CAMによる加工サンプル~大分高専・校長先生の名刺~」
大分工業高等専門学校

■銅賞
「三段サイコロ」 福岡市立博多工業高等学校

■芸術賞
「星形のオブジェ」 国立大学法人岩手大学

審査委員による金賞作品への評価ポイント>
・薄肉のテーパ加工や治具の製作を工夫して行っている点を評価した。
・作品のアイディアもおもしろく、端面溝入れバイトを自作し、薄板を円筒に加工する技術を高く評価した。  

ダイジェット工業から「エクストリームダイメイト」が登場!

 ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)が、エネルギーや航空機産業などのタービンブレード加工で使用される丸駒チップのラジアスカッタで、現在のチップ片面使用タイプに比べ2倍のコーナ数を持つ、チップ両面使用可能な難削材加工用工具「エクストリームダイメイト」を開発した。この工具は、(マルテンサイト系)ステンレス鋼、耐熱合金などの平面加工、曲面加工、ポケット加工に威力を発揮する。








エクストリームダイメイトEXTDM/MTX形の特長

●独自のヘリカル切れ刃により切れ味と刃先強度を兼ね備えた、タービンブレード加工
に最適の丸駒チップを使用

●チップは両面使用可能で8コーナと従来品比2倍、加えて黒皮級のため非常に経済的

●独自のチップ回り止め機構を採用。チップ拘束面がクサビ形状のため、外周と座面が確実に本体に固定され、使用時のチップ動きや浮き上がりを防止し安定加工が行える

●チップ材種には、耐欠損性と耐熱衝撃性に優れたPVDコーティング材種JC7560をさらに進化させた「JC7560P」を採用し、難削材でも長寿命化を実現

●刃先諸元は加工時のびびりを抑制する不等分割を採用
●本体は高剛性「Gボディ」を採用、ク-ラント穴付きで確実に刃先を冷却

 
標準価格は、本体φ32:35,200円~φ66:65,300円、チップ1,420円。

三菱マテリアルがアルミニウム合金製インペラ加工用超硬テーパ刃ボールエンドミル「C4LATB」を発売

 三菱マテリアル 加工事業カンパニ-(カンパニ-プレジデント=鶴巻二三男氏)はこのほど、アルミニウム合金製インペラ加工用超硬テーパ刃ボールエンドミル「C4LATB」の販売を開始した。

 自動車などの冷却部品に使用されるインペラ(羽根車)は複雑な形状をしており、軽量化に向けて採用されているアルミニウム合金製は、切りくずの詰まりや折損を発生しやすいことから高能率加工が課題の一つだった。同社では、こうした背景を受け、耐折損性を向上させた高剛性のテーパ刃ボールエンドミル「C4LATB」の発売開始に至った。

 アルミニウム合金製インペラ加工用超硬テーパ刃ボールエンドミル「C4LATB」の主な特長は、以下の通り。

 ① ボール2枚刃、外周4枚刃仕様により、良好な切りくず排出と工具剛性を両立。
 ② 従来品と比較し、高切り込み高送りの高能率加工が可能。
 ③ 特殊品(規格品以外の特殊形状、コーティング)に幅広く対応可能。

●標準価格 : 17,500円~19,400円
・C4LATBR050T040AP20    17,500円(税込価格  18,900円)
・C4LATBR100T040AP20    15,000円(税込価格  16,200円)
・C4LATBR150T040AP20    16,200円(税込価格  17,496円)
・C4LATBR200T040AP30    19,400円(税込価格  20,952円)

*特殊品については都度、相談に応じる。

ジーベックテクノロジーが横方向のバリ取りが可能な「XEBECブラシホイールタイプ」を発売

 ジーベックテクノロジー(社長=住吉慶彦氏)は2016年11月17日から東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2016」にあわせて、これまでのXEBECブラシでは対応できなかった横方向のバリ取りが可能な「XEBECブラシホイールタイプ」を発売すると発表した。また、同日には6月に発売して以来、好評を博している「XEBEC裏バリカッター&パス」にラインナップを追加する。

XEBECブラシホイールタイプ

 これまでのXEBECブラシでは対応できなかった横方向のバリ取り自動化が可能な、「XEBECブラシホイールタイプ」の発売により、3軸加工機での立壁に出るバリや、φ50を超える内径に出るバリ、ねじ山のバリなど多くのバリ問題に対応が可能となる。使用している線材は高研削力・研削力が落ちない・変形しない3つの特長を持ったセラミックファイバー。
 
 同社では、「10月21日に正式に情報を公開させて頂きましたが、既に多数のお問合せを頂き、少しでも早く使いたいという声も多数耳にしており、ユーザ様が求めていた製品だと実感しております」と顧客の反応に喜びをみせている。

▼加工動画はこちら
https://www.xebec-tech.co.jp/products/w.html

XEBEC裏バリカッター&パスラインナップ追加

 JIMTOF2016の開催開始日である11月17日に「XEBEC裏バリカッター&パス」のラインナップが追加される。ユーザからの要望が大きかった旋盤用のパス(XZY軸・XZC軸)、深い穴にも対応できる首元からシャンク根元まで同一径のストレートタイプのカッター、φ1の穴から対応できるφ0.8の小径カッターとなる。

 今年6月に発売された「XEBEC裏バリカッター&パス」は、カッターとツールパスを対応させることで「高品質」「長寿命」「業界最速」を実現した画期的な製品で、プログラムの手間も必要ないと発売以来多くのユーザよりリピートされている人気商品。今回のラインナップ追加により、深穴交差や肉厚のワーク、φ1mmの小径穴へも対応し、多くのバリ問題が改善する。
 また、普及台数が多い旋盤用パスの登場で、様々な工程への組み込みが可能となる。

▼加工動画はこちら
https://www.xebec-tech.co.jp/products/bbc.html

ヤマザキマザックがロングセラーのレーザ加工機にファイバーレーザを搭載した「SUPER TURBO-X FIBER シリーズ」を追加!

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)が、1990年発売のロングセラーのCO2レーザ加工機SUPER TURBO-Xシリーズに、新たにファイバーレーザ発振器を搭載したSUPER TURBO-X FIBERシリーズを追加した。11月17日から東京ビッグサイトで開催されるJIMTOF 2016(日本国際工作機械見本市)にも出展する。

 ファイバーレーザは、従来のCO2レーザに比べて波長が短く熱吸収率が高いため、銅・真鍮・アルミなどの高反射材の加工を安定して行なうことができ、しかも、薄板や中板を高速で加工できることから高い生産性が得られるのが特長。また、ミラーなどの光学部品を使用しないため、定期交換などメンテナンスコストが大幅に削減できる。

 SUPER TURBO-X FIBERシリーズは、独自のマルチコントロールトーチにより、板厚や材質に合わせたノズルの自動選定やビーム径を自動制御する機能を標準搭載し、数々のインテリジェント機能と合わせて、さらなる生産性向上と高品質加工を実現する。

 CNC装置MAZATROL PREVIEW 3は、エルゴノミクス(人間工学)に基づいた最適なボタン配置やタッチパネル式15インチカラー液晶画面などにより快適な操作性を追求した。
また、単体機導入後でもレーザFMSによる自動化システムや棚の増設にも対応するなど、顧客の生産体系に合わせた拡張が可能である。

特長

1.ファイバーレーザ搭載による生産性向上とメンテナンス及びランニングコスト削減
(1) ファイバーレーザは、従来のCO2レーザに比べて波長が短く熱吸収率が高いため、銅・真鍮・アルミなどの高反射材の加工を安定して行なうことができ、しかも、薄板や中板を高速で加工できることから高い生産性が得られる。
(2) ミラーなどの光学部品が不要なのでメンテナンスコストの大幅削減が可能。
(3) レーザガスが不要なのでランニングコストを削減。

2.マルチコントロールトーチとインテリジェント機能による生産性向上と高品質な加工
(1)マルチコントロールトーチ
板厚や材質に合わせた最適なノズルの自動選定交換やビーム径を自動制御。
(2)インテリジェント機能
インテリジェントセットアップ機能、インテリジェントモニタリング機能およびインテリジェントカッティング機能が、加工プロセスをサポートし、さらなる生産性向上と高品質な加工を実現。
(a)インテリジェント セットアップ機能
板厚や材質の変更の都度に行う段取り作業や調整作業を自動化し生産性を向上。
①自動焦点位置決め
②ビーム径変更機能
③オートキャリブレーション機能(自動倣い設定機能)
④オートノズルクリーニング機能
⑤自動ノズル交換機能
⑥焦点検知機能
(b)インテリジェント モニタリング機能
作業者に代わり、加工状況を自動監視。加工ヘッドに搭載したセンサがピアシング貫通や加工異常(バーニング、プラズマ)を検知し、最適な加工を実現。
(c)インテリジェントカッティング機能
マザックの蓄積した高度な技術とノウハウにより高速・高品質な切断を実現。

3.エルゴノミクスに基づき快適な操作性を追求したタッチパネル式CNC装置“MAZATROL PREVIEW 3”
(1)エルゴノミクス(人間工学)に基づいた最適なボタン配置
(2)タッチパネル式15インチカラー液晶画面
4.レーザFMSにより、生産体系に合わせて単体機導入後でも自動化システムや棚の増設が可能

■主な仕様

大澤科学技術振興財団が「平成28年度助成費贈呈式」を開く

 公益財団法人大澤科学技術振興財団(理事長=大澤伸朗オーエスジー(株)常務取締役)が、10月24日、オーエスジー(株)ゲストハウス内(豊川市一宮町)で、「平成28年度助成費贈呈式」を開いた。この財団は、日本のモノづくりを支える科学技術の振興に寄与したいという趣旨から平成3年7月18日に設立され、国内の大学・研究所等、非営利の研究機関に所属する研究者に助成を行っている。

 本年度は、21件の研究開発助成および、8件の国際交流助成を行い、助成金の合計は5千万円となった。また、設立来26年間の研究開発助成は321課題、国際交流助成も249件にのぼり、助成累計額は6億2千2百13万9千円に達している。

研究開発助成

1.気泡の圧潰衝撃力を活用した機械的表面改質の構築と切削・転造工具への応用
東北大学・大学院工学研究科教授 祖山均

2.油性クーラントへのマイクロバブル発生技術の開発と研削加工への影響評価
山形大学・工学部准教授 幕田寿典

3.大気圧プラズマ照射を援用したダイヤモンド膜のメカケミカル研磨技術の開発
日本工業大学・工学部教授 竹内貞雄

4.超広帯域レーザー光源による1μmの分解能を有する内面形状計測技術の開発
埼玉医科大学・保健医療学部准教授 若山俊隆

5.難削材のラジアスエンドミルによる高速ミーリングにおける適正な加工条件の探索とデータベースの構築
芝浦工業大学・デザイン工学部教授 安齋正博

6.複雑形状の高精度創成に向けた加工途中形状のトポロジー最適化に関する研究
東京農工大学・工学研究院准教授 中本圭一

7.へら絞り法によるテラヘルツ通信アンテナの開発
国立天文台・電波研究部助教 三好 真

8.反応性HiPIMSプロセス制御による高耐久性α-アルミナ傾斜組成膜の創製
首都大学東京・システムデザイン研究科助教 清水徹英

9.ボロンドープダイヤモンドを原料とするPCD工具による難加工材の高能率切削
富山県立大学・工学部准教授 岩井学

10.能動回転型傾斜ローラバニシング加工法におけるコーテッド超硬ローラの適用効果
福井大学・学術研究院講師 岡田将人

11.中空陰極アーク放電プロセスによる高温潤滑窒化バナジウム含有コーティング膜の開発
金沢大学・理工研究域教授 細川 晃

12.ダイヤモンドCVD膜の超高速成長技術の開発
金沢大学・理工研究域准教授 徳田規夫

13.窒素ドライ高速切削における工具摩耗抑制メカニズム解明に関する研究
静岡大学・工学部准教授 酒井克彦

14.ダイヤモンドコート工具の性能向上に向けたDLCオーバーコート
豊橋技術科学大学・電気・電子情報工学系教授 滝川浩史

15.金型用鋼SKD10の耐久性向上を目的としたNAMP処理の開発とその特性評価
鈴鹿工業高等専門学校助教 南部紘一郎

16.紫外線励起加工の研究―光触媒と蛍光材料で研磨された4H-SiCウェハーの化学状態分析、研磨現象検証と研磨技術確立
立命館大学・総合科学技術研究機構上席研究員 田中武司

17.絶縁材料AINに導電性を持たせるための機械加工によらない導電性微細穴形成技術の開発
立命館大学・総合科学技術研究機構専任研究員 黒瀬範子

18.高硬度脆性材料の高品位レーザ微細加工に関する研究開発
岡山大学・大学院自然科学研究科准教授 岡本康寛

19.超ナノ微結晶ダイヤモンド膜の切削工具への応用
九州大学・大学院総合理工学研究院准教授 吉武 剛

20.熱フィラメントCVD法による超硬合金へのダイヤモンドコーティングに向けたSiCN中間層の開発
九州工業大学・若手研究者フロンティア研究アカデミー特任助教 片宗優貴

21.2波長域画像を用いたダイヤモンド・CBN砥石の砥粒切れ刃解析に関する研究
佐世保工業高等専門学校・電子制御工学科教授 川下智幸

国際交流助成

K-1.第3回材料の機械的特性に関する国際会議(イタリア)
奈良工業高等専門学校・機械工学科教授 和田任弘

K-2.第1回自動車用鋼および第3回高マンガン鋼に関する国際会議(中国)
長野工業高等専門学校・機械工学科教授 長坂明彦

K-3.第9回光技術国際会議(ドイツ)
(公財)レーザー技術総合研究所主席研究員 藤田雅之

K-4.国際先端砥粒加工シンポジウム2016(スウェーデン)
京都工芸繊維大学・機械工学系准教授 江頭 快

K-5.国際先端砥粒加工シンポジウム2016(スウェーデン)
兵庫県立大学・工学研究科助教 児玉紘幸

K-6.国際先端砥粒加工シンポジウム2016(スウェーデン)
一関工業高等専門学校・機械工学科准教授 原 圭祐

K-7.国際先端砥粒加工シンポジウム2016(スウェーデン)
芝浦工業大学・デザイン工学部准教授 澤 武一

K-8.国際先端砥粒加工シンポジウム2016(スウェーデン)
岐阜大学・工学部助教 古木辰也

「IoT/インダストリー4.0 & DMG MORI スマートファクトリー」をJIMTOFで披露

 DMG森精機(社長=森 雅彦氏)が、11月17日(木)~22日(火)の6日間、東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2016」では、出展企業中最大となる2,160 ㎡のブースに、新機種7台を含む計23台の工作機械を展示し、全ての機械でデモ加工を行うと発表した。

 JIMTOF2016では、「IoT/インダストリー4.0 & DMG MORI スマートファクトリー」をテーマに、センサ搭載機やシェフラー社(ドイツ)と共同で取り組む実証プロジェクト「マシンツール4.0」を紹介する。また、工作機械、やロボットやローダさらには治具、工具、測定まで一体となったシステムをワンストップで提供できるホリスティックソリューションを展示し、顧客の利益を最大化するソリューションを提示し、さらに工作機械の生産性を高める20種類以上のDMG MORIテクノロジーサイクルの実演も行う。

 同社のテクノロジーサイクルとは、①機械本体、②切削工具や周辺機器などのオープンイノベーション、③組込ソフトウェア、④CELOSなどのHMI(Human Machine Interface)を融合させたDMG森精機の新しいソリューションの形。テクノロジーサイクルを用いることで、これまで専用機や専用プログラム、特殊な工具で行っていた加工・段取り・計測を、汎用的な工作機械や標準的な工具・治具などで、誰もが簡単かつ短時間で素早い立ち上げと高い品質を実現することができる。

 テクノロジーサイクルは、機械の段取りをサポートするHandling(ハンドリング)、 高精度な計測を行うMeasuring(メジャリング)、複雑加工をサポートするShaping(シェイピング)、センサで加工を監視、検知するMonitoring(モニタリング)の4機能に分類され、用途に応じて、柔軟に利用できる仕組みを持つ。

 新機種では、世界最高のベースマシン立形マシニングセンタ「CMX 1100 V」の展示を行う。
「CMX 1100 V」は、これまでの立形マシニングセンタの標準オプションを網羅した全 290 種類の多彩なオプションから、ユーザーニーズに合わせてカスタマイズが可能であり、さまざまな業種の幅広いワークに対応する高い汎用性で、生産性の向上に貢献する。

 また、会場では今回で12回目を迎える切削加工ドリームコンテストの全応募作品を展示する。

 なお、11月17日(木)にはブース内で優秀作品の表彰式を行う。11月19日(土)には出展者ワークショップとして、藤嶋 誠専務執行役員による「DMG MORI テクノロジーサイクル」をテーマとした講演を行う。

 さらに、プレミアムパートナーシップを締結しているポルシェがFIA世界耐久選手権に出場している「ポルシェ919 ハイブリッド」も展示。11月22日(火)にはポルシェチームのドライバーMark Webber(マーク・ウェバー)によるトークセッションとサイン会も開催予定である。

 また、トヨタ自動車と FIA 世界ラリー選手権(WRC)でのパートナーシップを締結したことを受け、トヨタのラリーカーに関する展示も行う。

【DMG森精機 JIMTOF2016の見どころ】
●テクノロジーサイクル
新機能を含む20種類以上を発表し、デモでご紹介
●CELOS+インダストリー4.0
センサを搭載した工作機械をIoT(Internet of Things、モノのインターネット)として
ネットワークにつなげることで、稼働監視や予知保全、品質向上など、新たな付加価値を生み出す実例をご紹介
●システムソリューション
弊社の工作機械とファナック社、不二越社のロボットを組み合わせたオープンイノベーションによる、自動化システムをご紹介
●革新的な新機種
新コンセプト機立形マシニングセンタCMX 1100 Vなど、世界初公開を含む計7台の新機種を発表
●XXL大型機
門形加工機4台分の加工能力を備えたJIMTOF史上最大*となる大型5軸加工機「DMU 210 P 2nd Generation」を日本初公開

タンガロイがMillLine直角肩削りカッタ「DoForceTri」 M級インサートを拡充

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、好評発売中の最新直角肩削りカッタ「DoForceTri(ドゥ・フォース・トライ)」にさらい刃付きM級インサートを拡充し、このほど発売を開始した。

 近年素形材加工の技術が向上し、より複雑な形状の素材も切削加工されている。このような部品の加工には複雑なクランプ治具を用いるため、切削工具時の治具干渉に留意し工具選定を行う必要があり、直角肩加工用カッタで正面フライス加工を行うことが増えている。「DoForceTri(ドゥ・フォース・トライ)」は、両面6コーナ仕様のインサートに3種類のインサート形状を設定し、多様な加工形態に対応することができる。

 今回発売するM級のさらい刃付きインサートは、正面フライス加工に最適なさらい刃設計をし、非常に美しい加工面を得ることができ、さらに経済性も向上させた。さらに、既存のPVD材種に加え、新CVDコーティング材種のT1215とT3225を設定している。T1215は高い耐摩耗性を誇り、鋳鉄の高速度加工に最適であり、T3225は耐摩耗性と耐欠損性に優れ、鋼やステンレス鋼の高能率加工を提供する。

●主な特長
・両面6コーナ仕様インサート
・M級さらい刃付きインサート拡充
・正面フライスカッタと同等な仕上げ面と直角肩削り加工の壁面精度を両立
・新CVDコーティング材種T1215とT3225を設定

●主な形番と標準価格
■インサート
・TNMU120708PER-MJ AH31351,680円(税込み1,815円)
・TNMU120708PER-MJT32251,850円(税込み1,998円)
拡充アイテム:インサート4形番

「メカトロテックジャパン2017(MECT2017)」が11月1日から出展募集を開始

前回の様子
前回の様子
 ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏)が2016年11月1日から、2017年に国内で開催される最大級の工作機械見本市、「メカトロテックジャパン2017(MECT2017)」の出展募集を開始する。

 「MECT2017」は、名古屋で開催される日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に次ぐ国内2番目規模の工作機械と最新技術の専門見本市。通算15回目となった2015年展では、444社・団体(1,915小間)が出展し、約9万人が来場した。主催者企画として、会場での加工実演コーナー「コンセプトゾーン」(注1)を今回展でも開設するほか、11年展に新設した、中小企業を支援するための低料金のパッケージ小間「中小企業支援ブース」(注2)も引き続き募集する。また、日本工作機械工業会が主催する「工作機械トップセミナー」(注3)も開催予定である。

(注1)コンセプトゾーン
 工作機械にまつわる最新の加工技術を会場で披露することで、来場者に加工のヒントをつかんでもらい、国内の製造業を活性化するのが狙い。前回展では「軽量化革命!マグネシウム」と題し、最新マグネシウムの材料を使った部品の加工を会場内で実演した。2017年展では「宇宙」をテーマにしたさまざまな製品や技術を展示する予定。

(注2)中小企業支援ブース
 中小企業を支援するために設けた低料金の専用パッケージ小間。(限定30社、従業員数30人以下で、過去にMECTに出展経験がない企業に限る)。出展料金は1社1小間限定で86,400円(税込)、小間寸法は間口2m×奥行2m=4㎡。

(注3)工作機械トップセミナー
 製造業の中核を担う工作機械の重要性や、工作機械に使われるさまざまな先端技術や工作機械業界で働くことの面白さを、多彩な講師が学生に紹介する。また、工作機械の研究に携わる大学の研究者や第一線で活躍する工作機械メーカー技術者も交えて懇親パーティーも開催。前回は、会員企業の人事担当者が集まるPRコーナーも設けた。

MECT2017概要

●会場:ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
●開催期間:2017年10月18日(水)~10月21日(土)の4日間
●会場時間:10:00~17:00※20日(金)は19:00までナイター開催、最終日21日(土)は16:00まで
●主催:株式会社ニュースダイジェスト社
●共催:愛知県機械工具商業協同組合
●予測開催規模:1,700小間
●出展対象製品:工作機械/鍛圧・板金加工機械/射出成形機/工作機器/精密測定機器、光学測定機器、試験機器/機械工具/切削工具/研削砥石、研磨材/鋸刃物/油圧・空気圧・水圧機器/歯車、歯車装置/環境・安全対応機器装置/CAD、CAM、CAE/産業用ロボット/物流搬送機器/制御装置、関連ソフトウエア/洗浄機械装置/品質管理・安全・試験認証機関/新素材/マイクロマシン、ナノテクノロジー関連――など。

●出展申込方法
所定の申し込み用紙(『出展のご案内』に添付する申込用紙またはホームページmect-japan.comからダウンロード)に必要事項を記入し、捺印の上、MECT事務局まで郵送すること。

送付先MECT事務局/株式会社ニュースダイジェスト社
〒464-0075愛知県名古屋市千種区内山3-5-3

●料金について
基本単位1小間(3m×3m)¥280,800(税込)

●申し込み関連のスケジュール
出展申し込み受付開始
2016年11月1日(火)

出展申し込み受け付け締め切り
2017年2月28日(火)
※ただし満小間になり次第締め切り、受付を終了します。

出展者説明会
2017年6月上旬

各種届け出用紙申し込み期限
2017年7月下旬

搬入期間
2017年10月13日(金)~17日(火)5日間

開催期間
2017年10月18日(水)~10月21日(土)

搬出期間
2017年10月21日(土)閉幕後~22日(日)

▼公式Webサイト
http://mect-japan.com/2017/
▼出展募集の詳細について
http://mect-japan.com/2017/exhibitor/application.html
▼中小企業支援ブース
http://mect-japan.com/2017/exhibitor/chushokigyo.html