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さらなる重厚長大の素材へ対応した最大級の複合加工機! マザックがINTEGREX e-800H Ⅱを新たにシリーズに追加!

ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)がこのほど、重厚長大ワークの旋削から、ミーリング加工を可能にした先進のスーパーマルチタスキングマシン『INTEGREX e-800H Ⅱ(インテグレックス イー 800 エイチ ツー)』を、従来からのインテグレックスe シリーズに追加した。このマシンは一足早く先月欧州で開催された欧州国際金属加工見本市(EMO2013)に出展・販売を開始し、大きな注目を浴びた。日本では今秋に美濃加茂工場で開催予定のプライベートショーで展示・発表する。

このマシンの特長は、航空機関連をはじめ、建機関連、船舶関連、オイル関連などの産業からの加工領域拡大へのニーズに対応した最大振りφ1300mm、最大ワーク重量15t、Y 軸スローク800mm、心間最大8m、振止把握径φ800mm のクラス最大級の横形複合加工機で、旋削主軸回転速度700min-1、主軸貫通穴径φ275mm、最大出力45kW(60HP)、最大トルク13700N・m により高トルク重切削加工を実現したことである。

従来は、航空機部品、油井管部品などで内径の奥深い個所の深穴加工やミーリング加工をする場合、ほかの工作機械へと工程を分ける必要があったが、ロングツールホルダシステムにより、連続深穴加工や、斜め深穴加工、偏芯深穴加工を実現し、段取り替え無しの連続加工が可能になったことも大きな魅力だ。

たとえば、ロングボーリングバーシステムは、最大工具長1500mm まで対応可能で、ロングドリルホルダは最大深さ800 mm の深穴加工を可能にする。そのほか、サイドカッタホルダなどの特殊ツールにも対応し、長尺材加工では、クラス最大の把握径φ800mm の振止めを装着することも可能なのだ。

また、同社の優位性のひとつでもある人間工学に基づいたデザインを実現し、オペレータの操作性、保守性も向上している。さらには作業中の負荷を軽減する6 つのインテリジェント機能を搭載した。環境対応では、消費電力削減のため、機内照明にはLED ライト、チップコンベア(オプション)のサイクル運転終了後の運転自動停止システム、人感センサーなどを採用している。

高生産性で経済効果抜群! 人間工学が詰まった操作性も魅力

■高生産性
1) 最大振りφ1,300mm、Y 軸ストローク800mm、心間 4,000mm、6000mm、8,000mm に対応。

2) シャフトワークの作業性・生産性を向上させる NC テールストックを全心間に標準展開。

3) ビルトインモータによるミーリング主軸は最高回転数10,000min-1 の能力をもち、非鉄金属から鋼材まで対応する高速強力主軸。

4) 旋削主軸は主軸出力 45kW(60HP)(40%ED/連続)・最大トルク13,700/10,300N・m(40%ED/連続)、回転数700min-1。(チャックの仕様により制限あり)

5) 4 つのインテリジェント機能を搭載し、生産性向上とオペレータへの負荷を軽減。
干渉防止機能 :「インテリジェント セイフティシールド」
音声ナビゲーション機能 :「マザックボイスアドバイザ」
主軸監視機能 :「インテリジェントパフォーマンススピンドル」
保守監視機能 :「インテリジェントメンテナンスサポート」

6) 大物部品の内径・深穴加工を行うロングボーリングバーなどの特殊工具の装着が可能。

■高速・高精度・高剛性
1) X、Y、Z 軸摺動面はローラガイドを採用することで高剛性を実現。

2) NC テールストックによるサーボモーターでの安定したNC 推力制御により加工精度を向上。

3) 2 つの高精度加工を実現するインテリジェント機能を搭載。
振動防止制御機能 「アクティブ バイブレーションコントロール」、熱変位制御機能「インテリジェント サーマルシールド」によるインテリジェント機能搭載により長期に亘って安定した高精度位置決めを実現。

■操作性の向上
1) エルゴノミクスデザインの採用による操作性の向上。
人間工学に基づき、使いやすさを向上。「MAZATROL MATRIX」の操作画面を19 インチにアップ、従来旋回のみの操作パネルは傾斜角度を30°まで変えることができ、自然な姿勢で操作ができる。また、段取り時は刃先確認ができるようZ 軸ストローク全域での移
動が可能。オペレータドアの窓を大きくし段取り作業時の視認性をアップした。

■環境負荷低減
1) 消費電力削減のため、機内照明にはLED ライトや、チップコンベア(オプション)のサイクル運転終了後の運転自動停止システム、人感センサー、消費電力モニタ(オプション)を採用している。




販売価格は182,600千円(4000U)~。
年に15台の販売を目標としている。

三菱マテリアルが三菱マテリアルツールズを吸収合併

三菱マテリアル(社長=矢尾宏氏)は、9月25日に開催した取締役会で連結子会社の三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏)を吸収合併すると発表した。三菱マテリアルツールズは三菱超硬製品の国内販売を展開する同社の完全子会社。吸収合併の狙いは、超硬製品事業が自動車産業の持続的な成長および航空機産業の急速な成長に伴い、切削工具の市場規模拡大が見込まれている状況下の中で、同社の超硬製品事業の国内及び海外販売部門を同社が一体的に運営することで顧客のサービス強化や、意志決定の迅速化と人材活用の効率化、ひいては同事業のさらなる成長と発展を図るためとしている。三菱マテリアルを吸収合併存続会社とする吸収合併方式とするため、三菱マテリアルツールズは解散となる。合併に伴う新株式の発行や合併交付金の支払いは行わない。

森精機が「DMG森精機株式会社」に社名を変更

10月1日、森精機製作所が「DMG森精機株式会社」(DMG MORI SEIKI CO.,LTD.)に社名を変更した。

2009年から業務提携している「GILDEMEISTER AKTIENGESELLSCHAFT」(以下、ギルデマイスター)も「DMG MORI SEIKI AKTIENGESELLSCHAFT」に社名を変更して、「One brand for the world」のもとに両社の社名を統一し、社名変更に伴いコーポレートマーク並びにブランドロゴ、ホームページも刷新した。

これにより工作機械業界では類を見ない革新的な製品を提供するとして、両社は協業関係をさらに強化する。

新商号: DMG森精機株式会社  (英語名: DMG MORI SEIKI CO.,LTD. )
※DMGと森精機の間に「(_半角スペース)」はない。

新ロゴ

日本の技術を医療で活かせ! 「MECT2013」は過去最大の465社が出展! 10月23日(水)から名古屋で開催

前回の様子
前回の様子
ニュースダイジェスト社(社長=岩波徹氏)が国内最大級の工作機械見本市メカトロテックジャパン2013(略称:MECT2013)を10月23日(水)から26日(土)までの4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催するにあたり、このほど記者発表会を開いた。

岩波社長は、「過去最多となる465社・団体が出展し、展示規模は1747小間で国内工作機械見本市としては今年最大級となります。中部圏の製造業の復調や新たな局面を期待させる動きともいえましょう。テーマは『世界を支える最高技術、これが日本の底力』日本の製造業を縁の下で支える工作機械の持つ底力を来場者の皆様にぜひ観て頂きたい」とコメント。

説明する岩波社長
説明する岩波社長
毎回、世界最先端技術の実演加工に挑戦するコンセプトゾーンでは、「医療」にスポットを当て、医療部品大手ナカシマメディカルの新作医療機器の製作実演のほか、これまでにない新工法の紹介や、話題の3Dプリンターを超えるチタンも加工できる3D造形機の実演などを実施する。また、主催者が企画するセミナーでは、トヨタ自動車、ボーイング、東京大学などが、それぞれの分野からものづくりの今後について講演する。

【開催期間】2013年10月23日(水)~10月26日(土)
【開催場所】ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
【主 催】(株)ニュースダイジェスト社
【共 催】愛知県機械工具商業協同組合
【入場料】大人1人=1,000円、団体1人(10人以上)=500円、学生、海外来場者無料。公式Webサイトから事前登録すると入場無料。
【出展者数】465社・団体(うち124社が初出展)
【展示規模】1747小間
【参加国・地域】22カ国・地域(現地法人等含む)ドイツ、米国、台湾、英国、スイス、韓国、フランス、イスラエル、中国、デンマーク、イタリア、スウェーデン、オーストラリア、オーストリア、スペイン、シンガポール、マレーシア、オランダ、ベトナム、ロシア、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン
【来場目標】8万人
【主な出展製品】工作機械、鍛圧・板金加工機械、射出成形機、機械工具、切削工具、工作機器、精密測定機器/試験機器、研削と石/研磨材、油圧・空気圧・水圧機器、歯車/歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置/関連ソフトウェア、産業用ロボット/物流搬送機器、線上機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン/ナノテクノロジー関連など

●注目のセミナー予約の詳細はコチラへ(過去記事)↓
http://seizougenba.com/node/3094

●MECT2013のサイトはコチラ↓
http://mect-japan.com/2013/

2013国際ロボット展が過去最大規模で開催! 産業用からサービス用まで最新ロボットが集結する!

前回の様子
前回の様子
日本ロボット工業会と日刊工業新聞社は2013年11月6日(水)から11月9日(土)の4日間、東京ビッグサイトで『RT ロボットと共に創る未来』をテーマに、「2013 国際ロボット展」を開催する。この展示会は、2年に1度開催する世界最大規模のロボットトレードショーとして、今回で20回目を迎える。

今回は前回を大きく上回り、334社・団体1266小間(前回272社・団体1085小間)の過去最大規模での開催となった。特に産業用ロボットメーカーによる大規模展示のほか、最新の介護ロボット、災害対応ロボットも一同に揃う。また、ロボットの国際会議「IROS」と併催して行われるスポンサー企業の合同展示にも注目が集まる。

併催企画として29大学の研究成果を紹介する「RT交流プラザ」の合同展示のほか、経済産業省やNEDOによる最新の介護機器、生活支援ロボットの展示と実演を行う。また、一般も楽しめる小型高速移動ロボット「マイクロマウス/ロボット体験コーナー」等の参加企画も充実している。

シンポジウム・フォーラムでは、初日にASIMOや各種歩行アシストロボットを開発した本田技研研究所の代表取締役社長/ロボットビジネス推進協議会会長の山本芳春氏が、Hondaの研究事例を交えて最新の取り組みを紹介する。また、国内外の産業用ロボットメーカーとユーザーによる「ロボットサミット2013」を開催し、ものづくりにおけるロボット活用の未来を探る。

セコ・ツールズが新型ターボヘリカルカッタで難素材のフライス加工技術を向上!

セコ・ツールズはこのほど新型ヘリカルカッタを導入し、ターボ製品を拡充した。これにより、航空宇宙分野のショルダ加工などの過酷な金属切削作業において、機械加工の柔軟性、安定性、生産性の向上が実現する。

この製品の特長は、新型ヘリカルカッタ用に新たな材種と形状を加えた高性能のターボチップを各種取り揃えたことにより、チタン、アルミニウム、ステンレス鋼など、固有の機械加工の困難を伴う被削材に対する切り屑除去性能が向上し、さらに、ヘリカルカッタのこのラインナップが加わって汎用性が高められ、機械加工条件における剛性の高低にかかわらず、既存の用途で最高の性能を発揮できること。



新型ヘリカルカッタを含むセコ・ツールズのターボ製品の詳細はコチラへ↓
www.secotools.com/turbohelical

ケナメタルがハイマー社にライセンスを供与

John Tucker氏(左)とAndreas Haimer氏(右)
John Tucker氏(左)とAndreas Haimer氏(右)
ケナメタルがツールホルダーメーカーのハイマー社にKM4Xを世界市場中に提供するためのライセンスを供与することで合意した。

「KM4Xスピンドルコネクションは、現時点において世界で最も剛性の高いシステム。多くの製造業は、この設計によって設備投資を最大限に活かすことができる。KM4Xの高い切り屑除去率によって、工作機械の高い稼働率と部品1個あたりのコスト削減を促進すると同時に、製造業の余力を増大させることができます」とケナメタル副社長兼ビジネスグループ社長であるJohn R. Tuckerはコメントしている。

NSKが「グリース低飛散ボールねじ」を開発 ~グリースの飛散を低減し、装置・作業環境のクリーン化に貢献~

日本精工(社長=大塚 紀男氏)は、業界初のグリース飛散低減に着目した新開発シールにより、ボールねじから飛散するグリース量を大幅に低減した「グリース低飛散 L1 シール付きボールねじ」を開発した。NSK は同製品の販売を2014 年1 月に開始し、2016 年に5 億円の売上を目指すとしている。

電子部品実装機、半導体・液晶搬送設備、医療機器、食品関連設備などは、クリーンな環境下で稼動するため、そこに使用されるボールねじにはグリース飛散対策が求められ。近年、タクトタイム短縮に伴うボールねじの高速回転により、グリースの飛散量は増加する傾向にある中、同社では摩擦損失を増加させることなくグリースの飛散低減を実現した「グリース低飛散L1 シール付きボールねじ」を開発するに至った。
製品の特長は以下のとおり。

グリースの飛散量を大幅に低減
新開発の“L1 シール”は、非接触シールでありながら、ねじ軸表面にグリースを堆積させない構造としたことでグリースの飛散低減を実現した。摩擦損失の増加もない。開発シールによって、ボールねじからのグリース飛散量を1/10 以下に低減した(当社従来製品比)。

シールカバーを標準装備
シール外周を覆うカバーを標準装備したことにより、シール外周部に溜まったグリースの落下を防止し、更なるクリーン化に貢献する――など。

フランスの自動車産業クラスターがITS世界会議を機に来日

フランスの自動車関係の研究開発団体が10月14日から18日まで、来日し、そのノウハウとイノベーションをインテリジェントカー分野の日本の業界関係者に紹介する。フランスの自動車部門の4産業クラスター、ID4car、LUTB、MOV'EO、Véhicule du Futurが今年もまた力を合わせて、ITS世界会議の際に技術提携を目指したミッションを行う予定だ。今回のミッションの目的のひとつは、クルマとクルマ、クルマとインフラ、人とクルマ間の通信分野におけるフランスの研究をアピールすること。同時に、日本の研究機関や産業クラスターと連携してプロジェクトを推進できる関係を築き、日仏間のパートナーシップを促進することにある。これらの交流は、各産業クラスターの協力のもと、フランス経済・産業・雇用省(競争力・産業・サービス総局DGCIS)およびUBIFRANCE(フランス企業振興機構)によって開催され、早稲田大学との連携協力によるインテリジェント輸送システムに関するセミナーが中心となる。このセミナーは10月17日に同大学のキャンパスで開催され、ホンダ、マツダ、日産などの自動車メーカーからのパネリストが参加する。フランスの産学連携R&Dプロジェクトがこの機会に紹介される予定である。なお、4クラスターは10月16日にITS世界会議にて日本の業界関係者と意見交換を行い、三菱自動車、トヨタ自動車など自動車メーカーとの交流も予定されている。

8月分工作機械受注総額は945.8億円 日工会

日本工作機械工業会がまとめた8月分の受注実績は以下の通り。2013年月8月分工作機械受注総額は、945.8億円(前月比+1.9%・前年同月比△1.7%)となった。受注総額は、4カ月連続の900億円超。内需を中心とした回復が継続し、前年同月比の減少幅も縮小。【8月分内需】353.9億円(前月比+8.0% 前年同月比+20.2%)。■内需総額・前月比は4カ月連続増加、前年同月比2カ月連続増加。・3カ月連続の300億円超えで、350億円を超えるのは17カ月ぶり。・需要回復は大企業主導で、今後、政策効果等による中小企業の需要増加にも期待。① 一般機械  136.0億円(前月比+3.6% 前年同月比+3.4%)  うち金型   20.8億円(前月比+2.6% 前年同月比+17.8%)② 自動車   114.7億円(前月比+20.7% 前年同月比+26.9%)  うち部品   76.0億円(前月比+16.9% 前年同月比+31.7%)③ 電気・精密 24.7億円(前月比△10.4% 前年同月比△8.2%)④ 航空機・造船・搬送用機械 31.1億円(前月比+44.9% 前年同月比+301.7%) 【8月分外需】591.9億円(前月比△1.5% 前年同月比△11.4%)。■外需総額・前月比3カ月連続減少。前年同月比11カ月連続減少。・4カ月連続の600億円割れ。・主要3極では、北米で増加したが、アジア、欧州が減少。① アジア:234.9億円(前月比△19.5% 前年同月比△36.3%)・東アジア:159.4億円(前月比△20.0% 前年同月比△42.0%)〈中国〉:112.8億円(前月比△14.9% 前年同月比△52.3%)・その他アジア:75.5億円(前月比△18.6% 前年同月比△19.8%)〈タ イ〉:20.7億円(前月比△63.0% 前年同月比△55.3%)〈インド〉:9.4億円(前月比△20.8% 前年同月比△62.1%)② 欧州:107.0億円(前月比△11.6% 前年同月比+36.4%)〈ドイツ〉:32.4億円(前月比△14.1% 前年同月比+13.2%)③ 北米:238.4億円(前月比+33.5% 前年同月比+11.9%)〈アメリカ〉:211.8億円(前月比+36.4% 前年同月比+17.7%)