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ダイジェット工業が新製品を投入! 「ネガターンミル」/「スウィングボールΦ16モジュラーヘッド」

ダイジェット工業がこのほど新製品を発表した。
「ネガターンミル NTM形」は炭素鋼,工具鋼,プリハードン鋼,鋳鉄,ステンレス鋼,耐熱合金,チタン合金の平面加工に最適な工具で、チップ両面を使用でき、3次元ブレーカにより切削性能に優れる次世代形フェースミルだ。
特長は以下の通り。
・四角形・両面8コーナ仕様のチップを採用。
・両面3次元ブレーカを採用することで、ネガタイプでありながらも低切削抵抗を実現。特に背分力が低いため薄肉加工にも適している。
・他社品と比較し、鋼、プリハードン鋼、ステンレス鋼切削において長寿命でかつ面粗度も良好。
・最大切込み量は、7mmで、荒加工から仕上げ加工まで幅広く対応。
・新材種JC835Sは、耐熱性・耐欠損性に優れる超硬母材と特殊コーティングの採用により、ステンレス鋼のVc=200m/minを超える高速・ドライ切削に最適。また、耐熱合金、チタン合金の加工にも対応。
・汎用材種JC6235は炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、鋳鉄の加工に対応。
     
【サイズと販売価格】 
ホルダ Φ50(4枚刃)~Φ125(8枚刃)
価格:59,900円(Φ50)~132,400円(Φ125)
           
【チップ SOKU15X6AZER】
材種 JC835S  価格:2,650円
材種 JC6235  価格:2,520円

*6月1日から発売開始。

スウィングボールΦ16モジュラーヘッドも追加!

また、同社では「スウィングボールΦ16モジュラーヘッド」の追加を発表。
この製品は、重切削・荒加工用の「スウィングボール」の小径サイズをカバーし、かつ中仕上げにも対応できる刃先交換式ボールエンドミルである。

特長は以下のとおり。   
・チップ材種は汎用性のあるJC5118をラインナップ。1材種で炭素鋼、合金鋼、鋳物、鋳鋼、プリハードン鋼、60HRCまでの焼入れ鋼、ステンレス鋼とさまざまな被削材に対応。
・加工中のチップの動きを防止するため、キーを設置。耐荷重性はキー無しの2倍にアップした。
・高精度なR精度を採用し、荒加工のみならず中仕上げ領域での使用を可能とした。
・主刃・副刃をバランス良く配置。副刃が工具中心近くまでをカバーしているため有効2枚刃の範囲が広く、びびりの発生が抑制され安定した加工が可能。
・ホルダはクーラント穴付き。高剛性Gボディを採用。



【主用途】  
炭素鋼、鋳鋼、工具鋼、焼入れ鋼、鋳鉄、プリハードン鋼、ステンレス鋼の曲面、肩削り、溝削り加工。
 
【サイズと販売価格】
ホルダ:モジュラーヘッドタイプのみ Φ16  価格:34,000円。
チップ:主刃 SWB216HM   価格: 3,390円:副刃 SWB216HS  価格: 2,500円。

*5月17日より発売開始

高硬度鋼旋削加工用コーテッドCBN焼結体「BC8020」がシリーズ拡大!

三菱マテリアルツールズは三菱マテリアルが開発、製造する“高硬度鋼加工用コーテッドCBN焼結体BC8000シリーズ”の「BC8020」に4型番を追加、このほど販売を開始した。

自動車産業を中心に、シャフト、ギア類に代表される高硬度鋼を使用する部品の加工現場において、工具の長寿命化、加工能率や加工精度の向上への要求はますます高まっている。2010年4月に発売したコーテッドCBN焼結体「BC8020」は、刃先強度と耐摩耗性を高い次元で両立した工具材種として市場で高い評価を得ており、市場の要求に応えるべく今回、2コーナタイプとワイパーインサートの4型番を追加することになった。



“高硬度鋼加工用コーテッドCBN焼結体「BC8020」”の主な特長は以下のとおり。

・組成の最適化によりクレータ摩耗の発生を抑制し、浸炭層除去加工(*1)など高負荷切削条件において、優れた耐摩耗性を発揮し、高能率加工が可能になる。

・高い刃先強度により断続切削などの不安定な加工における突発欠損を抑制し、工具寿命の安定化を図っている。

・WSワイパーインサートの使用により、剛性の低いワークにおいても優れた面粗度を長時間維持する。

<用語説明>
(*1)浸炭層除去加工:浸炭焼入れ硬化させた鋼を溶接等で接合する際、浸炭部が接合強度低下の原因となることから、対策として接合部の浸炭層を切削加工により除去することを浸炭層除去加工という。

・品名 :高硬度鋼旋削加工用コーテッドCBN焼結体BC8020
・型番 :インサート:4型番
・標準価格 :インサート6,130円~7,050円 (代表型番)/NP-CCGW060208GA2 7,000円(税込み7,350円)/NP-CNGA120408GAWS2 (ワイパーインサート)7,050円(税込み7,403円)

ダイジェット工業が2012年3月期決算を発表

ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏、本社:大阪市平野区加美東2-1-18)は、2012年3月期(2011年4月1日~2012年3月31日)決算を発表した。同社グループは、国内向け販売は微増となったが、海外向け販売が堅調に推移し、通期の売上高は91億4百万円(前期比9.5%増)となった。このうち国内向けは59億1千5百万円(前期比3.2%増)、海外向けは31億8千8百万円(前期比23.4%増)、売上高に占める輸出割合は35%となり前期から3.9ポイント上昇した。製品別売上高は、焼肌チップが17億7千2百万円(前期比3.7%減)、切削工具が57億6千5百万円(前期比17.1%増)、耐摩耗工具が15億4千7百万円(前期比0.5%増)。利益面では収益構造改革の推進により前期後半から収益性は大幅に改善しており、当期の経営成績は、営業利益6億8百万円(前期比117.8%増)、経常利益5億7千4百万円(前期比165.2%増)、純利益6億3千1百万円(前期比294%増)と順調に伸びた。同社グループの次期見通しについては、金型用工具など得意分野の育成強化とともに、切削工具を軸に、中国、東南アジアやインド市場を中心として更に輸出を拡大し、売上の増大を図る。併せて、時代の要請に適応した新製品および新材種の開発に努め、製品の選別や絞り込みを更に進めるなど収益性の向上に邁進する。

「天青会」新会長に長山氏

あいさつする長山氏
あいさつする長山氏
日本金型工業会東部支部の若手経営者組織である「天青会」が5月11日に都内の上野精養軒で第40回定時総会を開催した。 役員の改選が行われ、新会長に長山英一郎(長山工業社長)が就任した。 長山新会長は、あいさつの中で、「天青会のメンバーは行動力と企画力がある。われわれの環境は海外展開など考えることも多いが、皆様のお力添えのもと頑張っていきます」とした。

「生産性がアップした」と大反響! 新日本テックの「かす上がり防止レーザ加工」がすごい!

割型でないワイヤーダイ(一体形)にも加工が可能!
割型でないワイヤーダイ(一体形)にも加工が可能!
新日本テック(社長=和泉康夫氏)の「かす上がり防止レーザ加工」が注目を浴びている。
“かす上がり”とは、プレス打抜きされた“貫かす”がダイの中に保持されずに、パンチに付着してダイから浮き上がる現象のことをいう。プレス打抜きが高速化し、打抜き材料が薄板化するほど、かす上がりが発生しやすくなり、金型破損や不良品の原因となる。

同社ではプレス打抜き加工の稼働率を向上させ、現在、現場からは「生産性がアップした!」と大反響を呼んでいる。

「ベリリウム銅t0.05材の高速打抜きプレス金型に採用した。従来はかす上がり対策で5~20万ストローク毎に金型メンテナンスを行っていたが、このレーザ加工を導入後、80万ストローク毎に再研磨をしているが、現在280万ストロークでもかす上がり発生もなく稼働中で、メンテナンス工数を大幅に削減できた」と、顧客の喜びの声があがる。

和泉康夫社長
和泉康夫社長
「かす上がり防止レーザ加工」は、経済産業省が主催する「第4回ものづくり日本大賞」の製造・生産プロセス部門において優秀賞を受賞しており、同社では参画事業「次世代KSI用超薄型PCDダイシングブレード製造販売事業」が近畿経済産業局より、新連携事業計画に認定されている。

和泉社長は、「今後もものづくりに微細精密加工技術でお応えするとともに、製造工程で生産性が向上する技術や各種製品の開発にも注力する次第です」としている。

東陽テクニカがスイス連邦PRIAMUS SYSTEM TECHNOLOGIES AG社の国内総代理店に 「プラスチックの射出成形関連製品を提供」

東陽テクニカ(社長=五味 勝氏)は、プラスチックの射出成形関連製品で様々な特許技術を持つスイス連邦PRIAMUS SYSTEM TECHNOLOGIES AG社(プリアムス・システム・テクノロジーズ・エージー社)と日本国内における総代理店を締結し、このほど同社製品の国内取扱いを開始した。

プラスチックの射出成形技術は、自動車、医療機器をはじめとする様々な製品・部品の製造に欠くことができない。プリアムス社は、スイス連邦に拠点を持ち、射出成型関連製品を開発製造し、世界各国に販売している。これらは射出成形機の金型温度測定によるサイクルタイムの最適化を提供するため、温度センサを用いて射出されたプラスチックが温度センサに到達したタイミングを検出するとともに射出前後の金型温度差からサイクルタイムの最適化を実現する。また、温度センサによりプラスチックの充填状況を常時モニタ/フィードバックすることで、ショートショット(充填不足)やオーバーパック(過充填)トラブルを解決する。また、2種類以上の材料を射出する複合成形における二次材料の充填、金型の回転、ガス注入などのタイミング制御も自動化できる。

東陽テクニカは日本国内における同社製品の販売およびサポート等全ての業務をプリアムス社日本支店から引き継ぎ、充実した販売網並びに技術力でよりきめ細やかなサービスを提供していく。本年度1億円、2014年度末までに3億円の販売を目指すとしている。

鋼旋削加工用サーメット新材種「MP3025」を販売開始! 三菱マテリアルツールズ 

三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏)は、このほど三菱マテリアルが開発、製造する“鋼旋削加工用サーメット新材種”「MP3025」の販売を開始した。

自動車産業をはじめとする機械部品加工の現場では、生産性向上として、突発的な欠損による生産ラインの停止撲滅や仕上げ面品位向上などの改善に取り組んでいる。特に、サーメットを使用する鋼の加工では良好な仕上げ面の持続時間が重要となっており、現場では良好な仕上げ面持続時間をノンコーテッドサーメット材種よりも延長することが可能なコーテッドサーメット材種を要望する声があった。

このような要望を背景に、今回発売された“鋼旋削加工用サーメット新材種”の「MP3025」は、仕上げ面持続性と優れた刃先安定性により、鋼の中~仕上げ旋削加工で長寿命化を実現する。

“鋼旋削加工用サーメット新材種”の「MP3025」の主な特長は以下のとおり。

(1)表面平滑母材に、耐摩耗性・耐溶着性に優れたTiCN系コーティングを被覆した材種で、美しい仕上げ面を長時間持続する。

(2)耐欠損性・耐熱衝撃性に優れた母材により、小物部品の繰り返し加工においても優れた寿命を発揮する。

(3)新開発ブレーカのLPブレーカとFHブレーカ、MVブレーカ、全周ブレーカを標準化し、鋼加工の中~仕上げ領域をカバーする。

新開発のLPブレーカは、切削抵抗を低く抑え、切りくずによる仕上げ面の擦過を抑制することが可能で、MP3025との組み合わせにより、さらに良好な仕上げ面を実現する。

【追加規格】
・ 品名/型番 :鋼旋削加工用サーメット材種「MP3025」/インサート;128型番
・ 発売開始時期 :2012年4月2日
・ 標準価格 :CNMG120404-LP 850円(税込み893円)
:TNMG160404-LP 850円(税込み893円)

『鋼一般ミーリング加工用材種 GX2140』、『ステンレス鋼系材料ミーリング加工用材種JM4060』、『高硬度材ミーリング加工用材種 JP4005』の3種類を発売! 日立ツール

日立ツール(社長=田中啓一氏)は、このほど『鋼一般ミーリング加工用材種 GX2140』『ステンレス鋼系材料ミーリング加工用材種JM4060』『高硬度材ミーリング加工用材種 JP4005』の3種類を発売した。それぞれの特長は以下の通り。

■鋼一般ミーリング加工用材種 GX2140
自動車産業をはじめとして広く使用される金型は、目的に応じた様々な硬度の鋼材が用いられおり、プラスチック金型材に代表されるSC材・SCM材や硬度35HRC未満の工具鋼が多く使用されている。このような鋼種のミーリング加工はコスト削減や納期短縮を目的に高速加工や高送り加工による高能率加工が実施されている一方、高能率加工は工具にとって過酷な条件であるため、コーティング膜の酸化や逃げ面摩耗が進行することで、工具寿命が大きく低下する問題が発生することを受け、同社が開発した「GX2140」は、このような高能率加工に対して、CVD法を用いた耐摩耗性に優れる新開発の微細化柱状組織硬質皮膜と、膜密着性に優れる厚膜のαアルミナにより、インサート工具の耐摩耗性と耐熱性を改善している。また、熱衝撃によるヒートクラックの進行を低減した靱性の高い超硬母材を採用することにより、安定した工具寿命が得られ、高能率加工における工具寿命の改善を行なうことができる。

■ステンレス鋼系材料ミーリング加工用材種JM4060
ステンレス鋼をはじめとした耐食性に優れる合金鋼は、高温下で使用される機械部品や真空部品をはじめとして広く使用されている。このような鋼種は、(1)切削加工において被削材が工具刃先部へ溶着しコーティング膜の剥離すること、(2)被削材の熱伝導率が低いことにより加工中の工具の刃先温度が上昇すること、(3)被削材の加工硬化により工具刃先の摩耗が促進されること等の問題があり、一般的な炭素鋼と比べ加工が困難な難削材だ。一方、これらの難削材のミーリング加工においてもコスト削減や納期短縮を目的に高速加工や高送り加工による高能率加工が実施されている。JM4060は、PVDコーティング法を採用し、超硬母材とコーティング皮膜間の密着性を改善した新技術を採用している。このため被削材の溶着によるコーティング膜の剥離を抑制し、工具寿命を従来比2倍に改善した。また、主として被削材の加工硬化により発生する刃先境界部の損傷を低減した靱性の高いM40種の超硬母材を採用することにより、安定した工具寿命が得られ、高能率加工における工具寿命の改善を行なうことができる。

■高硬度材ミーリング加工用材種 JP4005
加工技術の発達や被削材の被削性改善により、50HRC以上の高硬度材直掘りミーリング加工や高硬度材の高能率ミーリング加工が増加傾向にあるが、高硬度材の加工においては工具にとって過酷な条件であるため、コーティング膜の酸化や逃げ面摩耗の進行、工具のチッピングが発生し、工具寿命が大きく低下する問題が発生する。このような加工において優れた性能を発揮する「高硬度材加工用材種 JP4005」は、PVDコーティング法を用いた高硬度材加工向け新コーティング膜を開発し、コーティング膜の高硬度化および耐酸化性を改善している。また、高硬度材加工において耐摩耗性と耐チッピング性に優れた超微粒子超硬合金を採用。JP4005は、焼き入れ鋼(50~60HRC):SKD11、SKD61、SKH、SUS420 系等のミーリング加工において、従来比2倍の工具寿命を得ることができる。

黒田精工の「ハイドロリックチャック」は、簡単操作で高精度、高い把持力が用途拡大!

黒田精工(社長=黒田浩史氏)はワーククランプ用の精密クランプ治具として長年培ってきたハイドロリックツールの技術をフルに活かし、フライス加工用ホルダのハイドロリックチャック(CHR シリーズ)を開発、このほど販売を開始した。

この製品は、シンプルなねじ作動による繰り返し精度3μmの安定したクランプ性能を生み出し、金型仕上げやリーマなどの高精度加工に最適。加えて、コレットチャックを上回る把持力を備えており、ドリルや仕上げエンドミル加工にも威力を発揮、簡単操作とプリセット性にも優れた幅広い用途に活用可能なホルダとして様々な加工シーンに貢献する。

高い保持力を持つこの製品のポイントは、新作動機構を採用したこと。ボディー、シェルの一体構造により、高保持力・高剛性を実現している。油圧室がダンバーとなり、振動減衰効果で加工面粗さ、刃物寿命を飛躍的に向上させるのも嬉しい。

長尺ワーク対応の高剛性・高精度CNC旋盤「NLX2500/1250」登場 森精機

森精機製作所は、大好評の高剛性・高精度CNC旋盤NLX2500シリーズの新たなラインアップとして長尺ワーク対応の「NLX2500/1250」の販売をこのほど開始した。

「NLX2500/1250」は、最大加工長さ1,255 mmの長尺ワークに対応するチャックサイズ10インチのCNC旋盤で、先にラインアップしている「NLX2500/700」より加工長さを550 mm延長している。振動減衰性の高い全軸摺動面案内とベッド内にクーラントを循環させ熱変位を能動的にコントロールする技術、「機体クーラント循環」により高精度加工を実現。また主軸や刃物台は、従来機に寄せられたご要望をもとに改良を重ねることで、信頼性の高い設計とした。さらにローダや振れ止めなど豊富なオプションにより、シャフトワークの生産性向上に貢献する。

「NLX2500/1250」は、振動減衰性に優れた摺動面案内をはじめ、ベッドなどの各構造を強化することで従来機に比べ機械剛性を30%高めている。ボールねじ径を最適化し、軸剛性を40%以上向上しており、移動物重量を支える構造物の剛性を高めることで、重切削加工や断続切削時に発生するびびりを抑えている。