ニュース

DMG森精機 コネクティビティサービス 「 DMG MORI GATEWAY」提供開始

 DMG森精機がこのほど、工場内のあらゆる工作機械や周辺機器をネットワークに接続するコネクティビティサービス「DMG MORI GATEWAY」の提供を開始した。
 
 近年、多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性を認識しているものの、ネットワーク構築に関する専門知識や人材の不足により、実現が困難な状況が続いている。そのような顧客へ向け、同社のコネクティビティサービス「DMG MORI GATEWAY」によりお客様工場内のネットワーク構築をサポートする。

 このサービスは、顧客の工場内にある機械設備やネットワーク環境に応じて、ハードウェアの提供、ネットワークの構築、導入作業、クラウドへの接続までを同社がワンストップで対応するサービス。他社製品を含め、工場内にあるすべての工作機械、自動化システムや3次元測定機などの周辺機器をネットワークに繋げることが可能となった。

 すべての機械設備をネットワークに接続することで、設備、資源、人材、測定結果などの情報をデータ化することができ、実績データに基づいた経営や加工が可能となる。「DMG MORI GATEWAY」を導入した顧客には、工場全体のあらゆる設備の稼働状況が可視化されたことで無駄がなくなり、稼働率が20%、月間の売上金額が1,000万円向上した事例もある。

 またDXを実現することは生産性を向上させるだけでなく、消費電力や温室効果ガス排出量の最適化を行うことができ、GX(グリーントランスフォーメーション)の実現にもつながる。

 同社では、「今後はさまざまなメーカーにおいてデジタルを活用した製品やサービスがさらに増えていくことが予想される。DMG MORI GATEWAYにより工場内のネットワーク構築が完了していることで、既存設備だけでなく、今後導入する新しい製品やサービスも工場内のネットワークに連携しやすくなり、サステナブルな工場のスマートファクトリーを実現することができます。DMG MORI GATEWAYがお客様工場におけるスマートファクトリー実現への第一歩をサポートします。」としている。

 同社Webサイトに動画とカタログを公開している 

【動画▼】
https://www.dmgmori.co.jp/movie_library/movie/id=6745 

【カタログ▼】
https://www.dmgmori.co.jp/download/catalog/detail/id=6737 

主な特長

(1)工場のネットワーク環境構築をDMG MORIが実施
顧客のネットワーク環境に応じたハードウェアの提供、ネットワーク の 構築、クラウドへの接続までを同社がワンストップで対応

(2)工場内のすべての設備がつながる
 DMG MORI製の工作機械はもちろん 、 他社製品も含めた顧客の工場内にあるすべての工作機械、周辺機器をネットワークに接続可能

(3) 製造現場の DXに取り組む ためのネットワーク構築が可能
 以下のDMG森精機のネットワークソリューションとの連携や使い方が可能
 ・機械稼働モニタリング「DMG MORI MESSENGER」による稼働状況の見える化が実現
 ・工具管理システム「MCC-TMS」により、工具の一元管理が可能
 ・リモート保守サービス「NETSERVICE」により、機械操作やトラブル時に同社が遠隔 でサポート
 ・機械遠隔操作ソフトウェア「MORI-MONITOR」による機械画面の遠隔確認や操作が可能
 ・お客様の生産システムと機械稼働データを 連携

(4)安全なクラウドにて低コストでデータ管理が可能
 専用の携帯回線を通じてMicrosoft Azureに接続し、業務提携しているMicrosoftのセキュリティレベルで厳格なセキュリティコントロールのもと 、データを暗号化することで、顧客のデータを安全に管理、保護
 

工作機械技術振興財団が「第44回工作機械技術振興賞授賞式」を開く

230730財団

 

230730牧野氏
あいさつをする牧野代表理事

 工作機械技術振興財団(代表理事=牧野二郎氏)が、6月22日、都内の第一ホテル東京で「第44回工作機械技術振興賞授賞式」を開いた。

 同財団は工作機械関連技術の向上促進を目的に牧野フライス製作所創業者である故・牧野常造氏らの寄付を基金として1979年に設立されたもので、今回は、今回は、工作機械技術振興賞・論文賞5件、同・奨励賞7件 同・人材育成賞3件 ならびに試験研究助成11件を 選定した。

 その他、同財団では、海外国際会議の参加・開催支援も行っており、2023年6月期は12件の助成を行っている。今回の選定を含め、贈賞・助成は累計1,127件(2,94 3名)、総額 11億2,896万円となった。

 牧野代表理事は、「日頃の皆様のご研鑽に対して、改めて敬意を表すると同時に表彰を受けられる皆様に対してお祝い申し上げたい。本年の表彰によって財団が44年間に贈賞した工作機械関係の技術振興賞の累計は695件、2511名になった。」と述べた。


 

2023年6月分工作機械受注総額は1195.5億円 日工会

日本工作機械工業会がこのほどまとめた2023年6月分の受注実績は以下の通り。

 2023年6月分工作機械受注総額は、1220.3億円(前月比+2.1% 前年同月比△21.1%)となった。受注総額は、外需が前月比微減も内需が増加し、2カ月ぶりの1,200億円超。調整局面の中でも底堅い動きが続く。1,000億円超は29カ月連続。

 内需は408.5億円(前月比+8.0% 前年同月比△30.4%)で、5月からの稼働日増、補助金効果等により、2カ月ぶりの400億円超。自動車や半導体関連では調整局面続く。

 外需は811.8億円(前月比△0.7% 前年同月比△15.5%)で、2カ月連続の850億円割れも、800億円超は28カ月連続。欧州、北米は前月比増加も。中国が減少し、外需計も微減。

 6月の受注は内外需ともこれまでの市況に大きな変化は見られず。調整局面からの持ち直しの時期について、今後の動向を注視。

6月分内需

408.5億円(前月比+8.0% 前年同月比△30.4%)。

・2カ月ぶりの400億円超。
・前月比3カ月ぶり増加。前年同月比10カ月連続減少。
・補助金効果(R4 補正省エネ補助金1次公募分)が内需を押し上げる。

230830日工会内需

(出所:日本工作機械工業会)

6月分外需

811.8億円(前月比△0.7% 前年同月比△15.5%)

・2カ月連続の850億円割れ。28カ月連続の800億円超も本年最低額。
・前月比3カ月連続減少。前年同月比6カ月連続減少。
・中国が大きく減少したモノの、欧米は底堅い動きが継続。

230730日工会外需


(出所:日本工作機械工業会)

2023年6月分 機械工具生産額まとまる 日本機械工具工業会

 日本機械工具工業会がこのほどまとめた2023年6月分の機械工具生産額は次のとおり。〈( )内は対前年比〉。

■生産額
 切削工具 367.8億円(93%)、耐摩耗工具 31.7億円(95%)、総合計 408.2億円(94%)。

■ドリル生産額
 特殊鋼工具 16.2億円(97%)、超硬工具 37.1億円(90%)、ダイヤ・CBN 0.9億円(81%)、総合計 54.2億円(92%)。

■エンドミル生産額
 特殊鋼工具 4億円(76%)、超硬工具 37.6億円(91%)、ダイヤ・CBN 1.3億円(82%)、総合計 43億円(89%)。

■カッタ生産額
 特殊鋼工具 0.8億円(108%)、超硬工具 5.4億円(89%)、ダイヤ・CBN 0.5億円(89%)、総合計 6.7億円(91%)。

■ギヤカッタ生産額
 総合計 6.9億円(96%)。

■ブローチ生産額
 総合計 7.3億円(103%)。

■ねじ加工工具生産額
 特殊鋼工具 30億円(88%)、超硬工具 3.4億円(88%)、総合計 33.4億円(88%)。

■バイト生産額
 特殊鋼工具 0.1億円(28%)、超硬工具 9.9億円(103%)、総合計 10億円(101%)。

■リーマ生産額
 特殊鋼工具 1.4億円(96%)、超硬工具 2.6億円(108%)、総合計 4億円(104%)。

■鋸刃カッタ生産額
 特殊鋼工具 1.3億円(100%)、超硬工具 0.6億円(59%)、総合計 1.9億円(82%)。

■インサート生産額
 超硬工具 146.7億円(94%)、ダイヤ・CBN 22.1億円(96%)、総合計 168.8億円(94%)。

■ボディ関係生産額
 総合計 18.2億円(106%)。

■超硬合金生産額
 切削用 127億円(81%)、耐摩耐触用 14.7億円(88%)、総合計 143.6億円(81%)。
 

日本ロボット工業会 2023年 4月~6月期 マニピュレータ ロボット統計 受注・生産・出荷実績まとまる 

 ロボット工業会がこのほどまとめた2023年4~6月期のマニピュレータ ロボット統計 受注・生産・出荷実績は次のとおり。

■業況について
 2023年4~6月期は、受注額が対前年同期比18.7%の減少、生産額が同8.8%の減少となった。生産額は2020年7~9月期以来の対前年同期比での減少となった。

 出荷実績をみると、国内向けは半導体用に急ブレーキがかかったほか、溶接用の勢いは自動車製造業向けを中心に引き続き弱いものの、組立用やハンドリング用、電気機械製造業向けを中心とした実装用の好調さが継続した。輸出はハンドリングや溶接用で増加となったものの、半導体用が大きく減少したほか、アジア向け実装用で引き続き減少がみられた。

 新型コロナウイルス感染症や地政学的緊張などの各種リスクにさらされる中でも継続して拡大した自動化需要であるが、一部用途での急速な需要の減少や、世界経済の先行き不透明感が今後の成長見通しに重くのしかかっている。

 受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。

■受注
 ・受注台数(台) : 47,978(前年同期比▲33.2%) 【3四半期連続の減少】 
 ・受注額(億円) : 1,967(同▲18.7%) 【3四半期連続の減少】

■生産
・生産台数(台) : 53,942(前年同期比▲16.0%) 【2四半期連続の減少】
・生産額(億円) : 2,023(同▲8.8%) 【11四半期ぶりの減少】

■出荷
 ・総出荷台数(台) : 53,504(前年同期比▲15.5%) 【2四半期連続の減少】
 ・総出荷額(億円) :  2,042(同▲7.1%) 【11四半期ぶりの減少】
  ―国内出荷台数(台): 8,948(同▲2.2%) 【9四半期ぶりの減少】    
  ―国内出荷額(億円):  423(同+5.7%) 【2四半期連続の増加】    
  ―輸出台数(台) : 44,556(同▲17.8%) 【2四半期連続の減少】
  ―輸出額(億円)   : 1,619(同▲10.0%) 【11四半期ぶりの減少】

■国内出荷内訳
■電機機械産業向け

 ・国内出荷台数(台) : 3,171(前年同期比+8.8%) 【10四半期連続の増加】
 ・国内出荷額(億円) : 152(同+14.2%) 【9四半期連続の増加】
■自動車産業向け
 ・国内出荷台数(台) : 2,206(前年同期比▲10.7%) 【3四半期ぶりの減少】
 ・国内出荷額(億円) : 113(同+2.2%) 【2四半期連続の増加】

■輸出内訳
■電子部品実装用

 ・輸出台数(台): 2,996(前年同期比▲43.1%) 【7四半期連続の減少】
 ・輸出額(億円): 480(同▲34.3%) 【6四半期連続の減少】
■溶接用
 ・輸出台数(台): 10,393(前年同期比+12.6%) 【二四半期ぶりの増加】
 ・輸出額(億円): 265(同+21.7%) 【2四半期ぶりの増加】

【動画】サンドビック 彫刻界の巨匠5人とコラボレーション! 「不可能を可能にする彫像」を発表

230714サンドビック01


 サンドビックがこのほど、AI、最先端ソフトウェアソリューションに加え、最先端の製造技術を駆使して創られた現代エンジニアリングの傑作である「不可能を可能にする彫像」を発表して注目を集めている。

 スウェーデンの国立科学技術博物館 Tekniska Museet に展示されているこの芸術作品は、 500年の時間を隔てた偉大な芸術家、ミケランジェロ、ロダン、コルヴィッツ、高村光太郎、サヴェージの5人作品を基にして作られている。

 「不可能を可能にする彫像」は、AI のモデリング機能と最新の製造ソリューションの革新的な活用により実現した。エンジニアリンググループ会社であるサンドビックは、最先端の切削工具とソフトウェアソリューションを提供し、切削加工の分野で世界をリードしている。

 サンドビックの切削工具と専門知識は、航空宇宙産業から一般機械産業、医療機器産業に至るまで、幅広い産業分野で使用されている。同社の工具は、航空宇宙産業用エンジン、医療用インプラント、電気自動車部品などの、品質要件のきわめて高い部品の製造に活用され、10万社を超える顧客との取引を有しており、40万以上の製造ソフトウェアライセンスがインストールされている。

 Tekniska Museet 館長のペーター・スコフ (Peter Skogh) 氏は「〝不可能を可能にする彫像〟は、現代のテクノロジーと人間の才能の組み合わせが生み出すことのできる素晴らしい一例です。私たちの使命は、テクノロジーをより広く理解してもらい、次世代の人々を刺激することで STEM 分野におけるキャリアを目指すようにすることです。このプロジェクトは私たちの要望をすべて満たすもので、来館の皆様にこの彫像をお見せできることに胸を躍らせています。」と述べている。

不可能を可能にする手法

230714サンドビック2

 この彫像は、下記の彫刻界の巨匠5人のそれぞれの特性のバランスに配慮しながら、多数の AI モデルをトレーニングすることで設計されている。

●ミケランジェロ (イタリア、1475-1564) のダイナミックなオフバランスポーズ
●オーギュスト・ロダン (フランス、1840-1917) の筋肉と黙想
●ケーテ・コルヴィッツ (ドイツ、1867-1945) の表現派の感性
●高村光太郎 (日本、1883-1956) の活力と質量へのこだわり
●オーガスタ・サヴェージ (米国、1892-1962) の人物に見られる反骨精神

 これら5人の芸術家のスタイルを融合させた2Dデザインを作成した後、これを完全な 3Dイメージに変換するプロセスに着手した。深度推定装置による初期 3Dモデル構築、人間のポーズ推定装置による体型の改良、ビデオゲームアルゴリズムによるリアルな生地の生成、そして、それまでの工程で欠けていた細かいディテールの再現する専用のAI によって、サンドビックはそのデザインを具体化する準備を整えた。業界で最も広く使用されている CAM (コンピュータ支援製造) ブランドである Mastercam のソフトウェアを使用して、600 万以上のポリゴンと複雑なディテールを持つ彫像が作成された。

 製造工程はそれぞれの材料を切削する前にシミュレーションにおいて徹底的にテストされ、サンドビックのエンド・トゥー・エンドのデジタル加工能力の可能性を示した。サンドビック独自の加工シミュレーションおよび最適化ソフトウェアの VERICUT により、安全で信頼性が高く、効率的なツーリングを確実なものにし、加工プロセスはサンドビック・コロマントにより行われました。加工を開始する前に各パーツがデジタルで完成されていたため、プロセスを通して彫像のパーツをスクラップして作り直す必要は全くなかった。

デジタルシミュレーションで手作業の1/6に短縮

230714サンドビック3

 デジタルシミュレーションにより、工程のテストと検証の合計所要時間は、手作業で行う場合の1/6に短縮された。さらに、デジタルシミュレーションツールにより、ステンレス鋼の量も従来1/2になった。工具使用とツールパスを仮想最適化するデジタルソリューションにより、プロセス全体を通して学習曲線も急激な上昇を示し、最初の作製では100回のシミュレーションが必要だったのに対し、最終品の作製で必要なシミュレーションはわずか3回であった。

 サンドビック・コロマントの旋削、フライス、穴あけ工具を使用して、17個の部品を加工した。この方法は、良好な加工面品質のため他の方法より優れた方法と判断された。完成品のパーツ間の交差部分は精度がきわめて高いため、肉眼ではほとんど確認できないが、サンドビックは彫像を分割することにより、必要となる鋼材の量を大幅に減らすことができた。また、加工前のステンレス鋼から除去された材料はすべて、このプロジェクトのために材料を供給したAlleima社によりリサイクルされた。

 彫像の製作には、CAD (コンピュータ支援設計) モデリング、CAM プログラミング、加工のエキスパートチームが参加した。プロセスにおいては4000万行のGコードが生成され、製造において CNC (コンピュータ数値制御) 機でのさまざまなパーツの加工をガイドするために使用された。最後に、サンドビックグループ傘下のMetrologicグループの先進的な計測ソフトウェアを使用して、彫像のディテールが確認された。

驚くべき数値

 完成した彫像は、重さ500kg、高さ150cm。デジタル設計との誤差は30マイクロメートル (0.03 mm)未満で、その大きさと3Dモデルの複雑さを考えると、驚くべき数値と言うことができる。

 これはたとえば、スイス製の時計の製造に求められる精度と同じで、最適な彫像製造方法の仮想シミュレーション、デジタルツインテクノロジーとツールパス最適化技術を活用して達成されたものである。

 サンドビック・マシニング・ソリューションの社長ナディーン・クラウヴェルス (Nadine Crauwels) 氏は、「〝不可能を可能にする彫像〟を作製するために用いられた加工方法は、私たちが日々お客様に価値を提供するために用いているのと同じものです。デジタルソリューションと切削工具にわたる卓越した能力により、当社は世界の主要産業において部品加工を推進し、全加工プロセスにおけるすべてのステップを連携させ、効率と持続可能性を改善するのに絶好な立場にあります。〝不可能を可能にする彫像〟の作製は、そのことを示すために実現したもので、すべての可能性を活用することで製造効率を大幅に改善し、無駄を省き、加工の各工程において最高の品質を確保することができました。」と述べている。


 

日本機械工具工業会 「第9回定時総会」並びに令和5年度「生悦住賞」「新庄(陰徳の士)賞」表彰式を開く

230714機械工具1

 

 去る6月7日、日本機械工具工業会が東京マリオットホテルで「第9回定時総会」をwebとハイブリッド方式で開催した。今年は改選期にあたり、新会長に五島 康氏(不二越 工具事業部長)、新副会長に大澤伸朗氏(オーエスジー 社長)、森 誠氏(富士精工 会長兼社長)が選任された。

230714機械工具2
あいさつをする五島会長

 総会終了後、2023年度「生悦住賞」、「新庄(陰徳の士)賞」が紹介され、表彰式が行われたあと、総務、技術、環境、国際、それぞれの委員会から報告があった。

 懇親会であいさつに立った五島会長は、「皆様の積極的なご意見を取り入れながら精一杯注力していきたい。」と意気込みを示した。乾杯の発声は森副会長が行った。宴もたけなわのころ、大沢副会長の中締めで散会した。

 

令和4年度「生悦住賞」

 生悦住賞は、1978年に生悦住貞太郎ダイジェット工業(株)会長が傘寿を迎えたことを機に、超硬工具協会(現日本機械工具工業会)が同年に創立30周年に当たることを記念して協会に多額の寄付をし、この有効活用を目的として「生悦住基金」が設けられ、①会員で草の根的に功労のあった人、②会員内外を問わず業界発展に貢献された人、を表彰するために設定された表彰制度である。

○櫻井正俊氏〈元オーエスジー〉

略歴
 2007年~2009年 月 日本工具工業会 技術委員長
 2015年~2017年 日本機械工具工業会 技術委員長
会社略歴
 2005年~ オーエスジー 取締役
 2007年~ 同社常務取締役
 2017年~ 同社 顧問
 2022年~ 同社退職

■功績の概要
 氏は、旧日本工具工業会で2007年から2年間、技術委員長として活躍。2団体統合後の2015年には、日本機械工具工業会初代技術委員長に就任。20社の委員で構成された技術委員会を取りまとめ、統合両団体会員の技術融合に尽力した。また、ISO13399(切削工具データ表現と変換)の重要性を認識し、WG34内で行われていたMA(メンテナンスエージェンシー)会議で実質審議が行われていた情報を得て、初めて工業会から技術委員を登録派遣した。日本の工具メーカー初の新技術をISO13399企画に取り込める仕組みの礎を築いた。

令和4年度 新庄(陰徳の士)賞

 新庄賞は新庄鷹義氏が55年在任された冨士ダイス(株)社長職から会長職へ昇格し、併せて米寿の慶事にあたる年に、同氏から多額の寄付をもとに新庄基金が設けられた。需要資格者は、会員企業(正会員)の〝陰徳の士〟的立場にある人(一般には目立たないながら、会社にとって非常に有用なことを実践している人、パート従業員、派遣社員、ボランティアを含む)で、所属企業からの推薦を受け表彰する制度である。

 ○渡辺儀男 氏〈アライドマテリアル〉
 ○林 敦 氏〈MMCリョウテック〉
 ○竹下一良 氏〈オーエスジー〉
 ○綱島輝俊 氏〈兼房〉
 ○前原広文 氏〈京セラ〉
 ○大石 勇 氏〈共立合金製作所〉
 ○坪根 巌 氏〈クロイツ〉
 ○吉田大介 氏〈サンアロイ工業〉
 ○簀戸 透 氏〈サンドビック〉
 ○中嶋弘司 氏〈住友電工ハードメタル〉
 ○吉村悦子 氏〈田野井製作所〉
 〇石川邦雄 氏〈日進工具〉
 〇大岡伸行 氏〈日本新金属〉
 〇石橋とも子 氏〈日本ハードメタル〉
 〇都築定文 氏〈ニチアロイ〉
 〇谷内亮介 氏〈ノトアロイ〉
 〇市川英子 氏〈富士精工〉
 〇寺澤 剛 氏〈MOLDINO〉

【動画】ダイジェット工業 遂に「ストライクドリルの歌」を披露!

 ダイジェット工業が、遂に現在売り出し中の「ストライクドリル」の歌と動画を遂に披露した。切削工具業界では自社製品を歌にするのは初の試み。なお、ただいま『トライナウキャンペーン』を実施中。

『トライナウキャンペーン』の申し込みはこちらから↓

https://www.dijet.co.jp/lp/strike/?bownowmail=sid_133246b8fdd2f1d97562:…

【過去記事】ストライクドリルの歌が出来上がるまで密着取材↓
https://seizougenba.com/node/13427
 

三菱マテリアル 座ぐり加工用超硬ソリッドドリル「DFAS」を発売

230714

 

 三菱マテリアル 加工事業カンパニーがこのほど、座ぐり加工用超硬ソリッドドリル「DFAS」の販売を開始した。

 座ぐり加工用超硬ソリッドドリル「DFAS」は、先端フラット形状により、加工穴底がフラットになるよう設計されたドリル。傾斜面や曲面の穴加工、薄板加工にも適しており、多様な加工が可能で工具集約に寄与する。

 同社では、外部給油式の座ぐり加工用超硬ソリッドドリル「MFE」を既に販売しているが、チタン合金などの加工においても安定した性能を発揮する、内部給油式の「DFAS」をラインアップに追加して適用範囲を拡大した。

〈特長〉

 ①    切りくずをスムーズにカールさせ整流化するXRシンニングを採用し、低抵抗かつ優れた切りくず分断性能を発揮。
 ②    独自のクーラント穴形状「TRI-Coolingテクノロジー」により、ドリル剛性を低下させることなくクーラント吐出量を増大させることで、切りくず排出性、切削熱の排熱性が格段に向上し、ステンレス鋼、チタン合金の安定加工を実現。
 ③    切れ刃コーナ部にはフラットランド(ギャッシュ)を設けることで強度を確保し、シャープな切れ刃により抜けバリを抑制。

 DC(切削径)は、φ3.0mm~φ14.0mmの計95アイテム。

■標準価格(税抜き価格)  
DFAS0300X03S040  DP102A: 10,300円
(代表型番)
DFAS0800X03S080  DP102A: 17,500円
DFAS1400X03S140  DP102A : 35,100円
 

タンガロイ ヘッド交換式ドリル「DrillMeister」にモジュラーボディを追加

230714タンガロイ


 タンガロイがこのほど、ヘッド交換式ドリル「DrillMeister」シリーズにモジュラーボディを追加し、全国で発売を開始した。

 「DrillMeister」シリーズは、超硬ソリッドドリルの切削性能と刃先交換式ドリルの利便性を兼ね備えた画期的なヘッド交換式ドリル。「DrillMeister」には、汎用のDMP形や高精度加工用DMC形など、5種類のヘッドがあり、加工用途や加工深さに応じて最適な工具を選定することができる。

 今回は同シリーズに、TungFlexシャンクを使用できるモジュラータイプのドリルボディを設定した。このボディとTungFlexシャンクとを組み合わせることで、工具の突き出し長さをこれまで以上に自由に選定でき、干渉物によって必要以上に突き出しが長くなる穴あけにおいても、非常に安定した高能率加工が可能となる。

 特に壁際底部の穴あけなど、干渉物を回避するために長い突き出しが必要となる加工において非常に有効であり、超硬など高剛性シャンクを使用することで、切削条件を大幅に落とすことなく加工が可能である。
 
 また寿命などによる工具ボディ交換時にも、先端のドリルモジュールの交換だけで済むため、機械停止時間を大幅に短縮することができる。

 このモジュラーボディには、「DrillMeister」用ヘッドはすべて使用可能であり、さまざまな加工要件や被削材に柔軟に対応できる。

 今回、加工径φ6-φ14.9mmに対応するL/D=2仕様と、加工径φ6-φ18.9mmに対応するL/D=3仕様を設定した。

■主な形番と標準価格(税抜き価格)
・TID060M6-2:32,200円
・TID140M10-2:35,800円
・TID140M10-3:39,200円
(計39アイテム)