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ヤマザキマザックグループ 社員の髙木氏が「黄綬褒章」を受章

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硬度測定の技術指導

 ヤマザキマザックグループ(本社:愛知県丹羽郡大口町)に勤務する髙木信男氏が、令和5年秋の褒章において「黄綬褒章」を受章した。「黄綬褒章」は農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する個人に対して与えられる褒章。

 髙木氏は1984年に入社後、金属熱処理・材料試験業務に30年以上にわたり従事してきた。現在は、主軸の一貫生産をになう工場において、主軸部品の熱処理業務を担当している。

 金属の耐久性を高める技法の一つである「高濃度浸炭焼入」を用いた主軸部品の熱処理方法を確立し、工作機械の長寿命化・熱処理の高効率化に貢献したことなどが評価され、今回の選出となった。

 同グループで「黄綬褒章」を受けた社員は、今回の受章で累計10名となる。

■高木信男氏

職歴
 1984年4月 山崎鉄工所(現ヤマザキマザック入社)
 1984年~1986年 商品開発部 技術課
 1986年~1989年 大口製作所 生産技術課
 1989年~1995年 生産技術開発部 生産技術課
 1995年~2005年 技術生産改善部 生産企画課
 2005年~2011年 生産技術部 生産企画課
 2011年~現在 美濃加茂製作所 第二工場 生産技術課

〈功績・貢献の概要〉

(1)工作機械の長期高精度化・長寿命化への貢献
 工作機械用主軸に最適な高濃度浸炭焼入の熱処理条件の開発により、マシニングセンタ用主軸・複合加工機用ミル主軸のツール接触面におけるキズの発生を防止。長期にわたる加工精度の維持が可能となり、また機械本体そのものの長寿命化することに貢献した。

(2)地球環境/職場環境改善への貢献
 真空浸炭炉を使用した高濃度浸炭焼入の内製化を実現。真空炉の特徴である高温・短時間処理を可能とし、生産性向上の面のみならずエネルギー効率が良くなり温室効果ガスの排出量削減にも貢献した。また「直接炎が出ない」「室温が高くならない」といったことにより熱処理工場内の温度環境・雰囲気が良好となり、環境面にも優れた作業エリアの実現に貢献した。

(3)浸炭焼入工程の安全性・高効率化への貢献
 従来のガス浸炭炉では炉内が高温のまま停電すると浸炭ガスが爆発する危険があるため、常に人が付いていて不活性ガスを手動で注入する必要があり、3交替の勤務体制が必要であった。真空浸炭炉は炉内を真空にして処理を行なうため、炉内が高温のまま停電しても安全に停止させることができ、昼間の勤務体制でよくなり、人件費の削減に貢献した。

〈主な表彰歴・取得検定〉
【表 彰 歴】

 ・卓越技能者 岐阜県知事表彰
 ・卓越技能者 厚生労働大臣表彰 (現代の名工)
【技能検定】
 ・2級 金属材料試験技能士
 ・特級 金属熱処理技能士
 ・特級 鋳造技能士

アマダ「レーザ・溶接事業」の強化に向け、アマダウエルドテック社を吸収合併

 (株)アマダ(社長=山梨貴昭氏、本社:神奈川県伊勢原市)は、このほど中長期経営計画の達成に向けた事業強化の一環として、2024年4月1日付で(株)アマダウエルドテック(社長=辻岡寿康氏、本社:神奈川件伊勢原市)を吸収合併すると発表した。

 アマダグループは中長期経営計画において、成長事業と位置付けている一つが「レーザ・溶接事業」。同事業における2022年度の売上高は1,133億円だったが、2030年度には2,000億円へ拡大する計画。中長期の経営計画を達成するために、両社のレーザ・溶接事業の再編が狙い。アマダウエルドテックは、世界に先駆けてレーザ溶接機の開発・販売を行うなど、長年にわたり 微細溶接技術やアプリケーションのノウハウを培ってきた。そこにアマダの光操作技術、自動 化やNC制御技術などを掛け合わせて、新たな付加価値を創造するとともに需要が高まる医療や e-Mobility、半導体といった分野にもレーザ・溶接技術で拡大を図る。

 10月のPhotonix(光・レーザー技術展)でも、両社の技術を結集したレーザ新商品を発表して高い評価を博している。

 同社では、「さらなる拡充のため両社の事業・体制を統合し、開発・研究における迅速な新商品開発、製造・調達の効率化、販売チャネル・サービス手法の融合により、グループ内シナジーを最大限発揮して市場拡大を実現する。」としている。
 

ヤマザキマザックグループ 令和5年度 「卓越した技能者(現代の名工)」に社員の落合氏が選出

 ヤマザキマザックグループ(本社:愛知県丹羽郡大口町)の社員である落合岳彦氏(ヤマザキマザックマニファクチャリング所属)がこのほど令和5年度の「卓越した技能者(現代の名工)」に選出された。

 「現代の名工」は、きわめてすぐれた技能を有し産業の発展に寄与した者を、厚生労働大臣が表彰する制度。

 落合氏は入社以来、長年レーザ加工機の組立業務に従事してきた。組立基礎となる摺動面のきさげ作業は機械精度を左右する重要な要素だが、このきさげ作業において、落合氏は高い精度の平面度、直角度を生み出すことができ、レーザ加工機の高精度化に貢献したことなどが評価され、今回の選出となった。

 ヤマザキマザックグループで「現代の名工」に過去選出された社員は、今回で累計14名となる。

■落合岳彦氏

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レーザ加工機のベース部分の精度測定をする様子(写真左が落合氏)

職歴

 2004年9月 入社
 2004年~2008年 美濃加茂製作所 レーザ加工機 組立課
 2008年~2013年 美濃加茂製作所 生産管理課
 2013年~2022年 美濃加茂製作所 レーザ加工機 組立課
 2022年~現在 人事・総務部 美濃加茂製作所 第一工場 総務課

〈功績・貢献の概要〉

(1)レーザ加工機の高精度化に貢献
 入社以来、レーザ加工機の組立作業に従事し、ベース組立からユニット組立、機械調整作業に至るまで全ての組立工程に携わってきた。特に、組立基礎となる摺動面のきさげ作業においては、高精度な平面度・直角度を生み出すことができ、レーザ加工機の高精度化に貢献した。

(2)若手技能者の指導育成に関する功績
 特級仕上げ技能士、職業訓練指導員免許を持ち、仕上げ作業指導者として「組立基礎教育」を定期的に開催し、若手社員の技能レベル向上に貢献してきた。また、技能検定の指導員としても技能育成に努め、現在までに100名近くの技能士を誕生させた。また、平成29年度より、ものづくりマイスターとして県内の工業高校や、中小企業の若手技能者へものづくり技能を伝える活動を行っており、技能伝承・人材育成にも貢献した。

〈主な表彰歴・習得検定〉
 表 彰 歴 : 卓越技能者 岐阜県知事表彰
 技能検定 : 特級技能士(仕上げ)
 

タンガロイ 「NS」形3次元チップブレーカ付きPCDインサートを大幅拡充

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 タンガロイがこのほど、アルミ加工用PCDシリーズの「NS」形3次元チップブレーカ付きインサートのコーナRを大幅に拡充し、全国で発売を開始した。

 「NS」形3次元チップブレーカは、アルミの旋削加工において卓越した切りくず処理性能を発揮する。PCD表面に特殊な技術で3次元チップブレーカを成形しており、これにより荒加工から仕上げ加工まで幅広い加工領域で優れた切りくず処理性を実現している。

 PCDにはDX110材種を採用。DX110は超微粒PCD組成であり、非常にシャープな切れ刃により加工面品位が大幅に向上する。

 今回、既存のインサート形状にコーナR=0.1mmと0.2mm仕様を拡充し、ユーザニーズに幅広く対応する。今回の拡充によって、スミRが小さいアルミ部品の仕上げ加工などでの切りくず処理トラブルや、取り代が小さく高品位な加工面が要求される場合など、より幅広い加工領域への対応が可能となる。

■主な形番と標準価格(税抜き)
・1QP-CCGT060201-NS DX110:9,610円
・1QP-DCGT11T302-NS DX110:9,610円
・1QP-VCGT110302-NS DX110:10,700円
(計15アイテム)

2023年10月分工作機械受注総額は1,120.5億円

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2023年10月分の受注実績は以下の通り。

 2023年10月分工作機械受注総額は、1120.5億円(前月比△16.3% 前年同月比△20.6%)となった。受注総額は、2カ月ぶりの1,200億円割れ。前月の反動減で本年最低額も7,8月とほぼ同水準で調整局面が続く。1,000億円超は33カ月連続。

 内需は336.4億円(前月比△25.3% 前年同月比△24.5%)で、前月の年度半期末効果の反動減もあり、2カ月ぶりの400億円割れ。主要業種を中心に勢いが弱く、調整局面が継続。

 外需は784.1億円(前月比△11.8% 前年同月比△18.7%)で、前月の大型受注の剥落等で2カ月ぶりの800億円割れ。主要3局全て2桁の前月比減少も一定水準を維持。

 10月の受注は9月の特殊要因の剥落により減少したが、受注状況に大きな変化は見られておらず、今後の持ち直しの時期等、動向を注視。

10月分内需

336.4億円(前月比△25.3% 前年同月比△24.5%)。

・2カ月ぶりの400億円割れ。2,021年5月(332.2億円)以来、29カ月ぶりの350億円割れ。
・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比14カ月連続減少。
・内需は前月の年度半期末効果の反動減もあり本年最低額と緩やかな減少傾向。

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(出所:日本工作機械工業会)

10月分外需

784.1億円(前月比△11.8% 前年同月比△18.7%)

・2カ月ぶりの800億円割れ。
・前月比3カ月ぶり減少。前年同月比10カ月連続減少。
・前月見られた大型受注の多くが剥落した影響もあり、主要3極はすべて前月比減少。

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(出所:日本工作機械工業会)

経産省・2023年8月度機械統計 機械工具生産動態調査

 経済産業省の2023年8月度 機械工具生産動態調査(機械統計)は以下のとおり。

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 *機械工具(機械統計)との差はダイヤモンド工具のダイヤモンドドレッサー、グライディングホイール、カッティングソー、セグメント工具、その他ダイヤモンド工具。
 *耐摩工具の一部はその他超硬工具に含まれる。
(表出所:日本機械工具工業会)
 

日本建設機械工業会 2023年9月分 建設機械出荷金額まとまる

 日本建設機械工業会がこのほどまとめた2023年9月の建設機械出荷金額は次の通り。

■概要(増減は前年同月比)
 9月の建設機械出荷金額は、内需は6.9%増加の1,167億円、外需は4.7%増加の2,334億円となった。その結果、内需は15カ月連続の増加、外需は35カ月連続の増加となった。総合計では5.4%増加の3,501億円となり、35カ月連続の増加となった。

■内外需別(同上)
(1)内需

 機種別に見ると、トラクタは46.3%増加の158億円、油圧ショベルは11.4%増加の331億円、ミニショベルは24.4%増加の97億円、コンクリート機械は28.1%増加の48億円、油圧ブレーカ・圧砕機は13.1%増加の29億円の5機種が増加した。また、補給部品も1.3%増加の120億円となった。

(2)外需
 機種別に見ると、ミニショベルは31.5%増加の412億円、建設用クレーンは51.5%増加の101億円、道路機械は32.1%増加の49億円、コンクリート機械は69.5%増加の2億円、基礎機械は162.2%増加の5億円、その他建設機械は19.4%増加の339億円の6機種が増加した。
地域別に見ると、欧州が14カ月連続で増加、北米も2カ月連続で増加するなど、全9地域中、6地域で増加した。
 

DMG森精機 「第18回切削加工ドリームコンテスト」受賞作品を決定

 DMG森精機(社長=森 雅彦氏)が、このほど「第18回切削加工ドリームコンテスト」を開催し、その受賞作品を発表した。

 このコンテストは、日本国内において加工業に携わり、切削型工作機械、アディティブマニュファクチャリングやレーザ加工機などの先端加工機を使用している企業および学校、研究機関を対象に、技術・技能の研鑽と向上、交流を目的として2004年より開催しているもの。本年は、審査委員長の京都大学 松原 厚 教授をはじめ、6名の審査委員を迎え、厳正な審査の結果、全応募作品69点の中から、産業部品加工部門より4点、試作・テスト加工部品部門より6点、芸術造形加工部門より6点、先端加工部門より1点、アカデミック部門より4点を選出した。
 
表彰式は、11月27日(月)に帝国ホテル東京にて開催し、受賞者には賞状と賞金が送られる。 

産業部品加工部門

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●金 賞
「巨大極薄リング」
アイジーエヴァース(株)

●銀 賞
「画像検査装置照明用非球面ハニカムレンズアレイ」
サークルアンドスクエア(株)

●銅 賞
「旋削樹脂製タケノコバネ10°」
古賀電機(株)

●技能賞
「ウェーブガイド」
(有)湘南オートカット工業

〈審査委員による金賞作品の評価ポイント〉
 5軸化後期を活用して巨大薄肉ワークに対してびびりなしで良好な加工面と精度を両立している点を評価した。リング最小肉厚0.5±0.02mmで形状河口部を仕上げ、製品化できた点も素晴らしい。

試作・テスト加工部品部門

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●金 賞
「極小径連続長物」
古賀電機(株)

●銀 賞
「ばねじ」
京セラ株

●銅 賞
「超薄肉超微細穴カプセル」
アイジーエヴァース(株)

●銅 賞
「ミニやかん(火にかけないでください)」
(株)アスク

●技能賞
「イソギンチャク型 マイクロノズル」
亜木津工業(株)

●技能賞
「タービンブレード・アンモナイト」
(株)キャステム


〈審査委員による金賞作品の評価ポイント〉
 φ0.5×500mmの極めてアスペクト比の高い長尺部品の加工を実現した技術が素晴らしい。振れ止め台、振れの最小化、材料の選定、切りくずのコントロールなど、様々な工夫が行われている。

芸術造形加工部門

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●金 賞
「紙」
(株)誠武

●銀 賞
「Hubschrauber」
野田プラスチック精工(株)

●銅 賞
「凛と咲くオキザリス」
サークルアンドスクエア(株)

●銅 賞
「ミヤマクワガタ Lucanus maculifemoratus」
山本精機(株)

●技能賞
「潜像模様の2面杯」
アイジーエヴァース(株)

●技能賞
「Petit Paris(プチパリ)」
旭有機材(株)

〈審査委員による金賞作品の評価ポイント〉
 大きさ130×130mm、厚み0.1mmのしわのある紙を、樹脂でリアルに表現した加工技術に感動した。リバースエンジニアリングの活用、治具の工夫で複雑な薄肉形状を自然に美しく仕上げている。

先端加工部門

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●金 賞
「透明絵画 ~相州梅沢左~」
(株)イナック

〈審査委員による金賞作品の評価ポイント〉
 レーザの商社エネルギーの差によって積層した樹脂の光の透過度が異なることを利用し、隠れ模様を描いたアイデアが素晴らしい。光造形で積層厚さを絶妙にコントロールできることに驚いた。

アカデミック部門

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●金 賞
「パズル型スリットレンチキュラー」
兵庫県立神戸高等技術専門学院

●銀 賞
「リサイクル素材(ボトルキャップ)の団扇」
近畿大学工業高等専門学校 生産システム工学科 機械工学

●銅 賞
「石膏埋め込み式加工を用いたバラとカブトムシの製作」
中国職業能力開発大学校 生産技術科 古賀研究室

●銅 賞
「削り出しオロイド」
兵庫県立ものづくり大学校 機械加工コース

〈審査委員による金賞作品の評価ポイント〉
 パズルピースの加工や、模様の溝加工など複数の加工技術を組み合わせている。特にレンチキュラーとスリットを組み合わせて4種のパターンを浮き上がらせたアイデアと加工技術を評価した。
 

大澤科学技術振興財団 2023年度研究助成費贈呈式を開く

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 大澤科学技術振興財団(理事長=大澤伸朗 オーエスジー社長兼COO)が、10月17日、オーエスジー アカデミー内ゲストハウス(愛知県豊川市一宮町)で、「2023年度研究助成費贈呈式」を開催した。

 同財団は、オーエスジーの創業者である大澤秀雄氏が「自らの事業を支えた技術発展のために、役立ちたい」という思いのもと公益財団法人として1991年7月に設立したもので、日本のものづくりを担う科学技術振興に寄与することを目的としている。

 今年度は、研究開発助成に30件、国際交流助成に10件の助成を行い、助成金の総額は7,593万5000円となった。また、財団設立以来の研究開発助成は498件、国際交流助成は293件に達し、助成の累計額は10億7400万円となった。

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あいさつする大澤理事長

 大澤理事長はあいさつの中で、「ようやくコロナが明けて、祝典を開催でき大変嬉しく思っている。今年度も多数の応募をいただき、当財団の取り組みに対して期待が大きいことを感じ身の引き締まる思いでいる。近年、脱炭素社会に向けたGXが必要不可欠な時代となった。コロナ禍を経て、混沌とする時代が良い時代に戻ったと思いきや戦争が起きたり、まだまだ不確実な時代が続いている。不確実性もスピード性が増している。スピードが早いだけでなく、良し悪しの振れ幅が非常に大きくなっていると事業活動を通して感じている。」と懸念を示したあと、「そのなかにおいて当財団は、この難しい時代を打破していくために重要な役割としての産業発展にたいして技術革新および技術開発の支援をより一層強化していきたい。」と意気込みを示した。

 帯川利之選考委員会委員長が選考経過説明を行ったあと、大澤理事長より助成決定書交付が行われ、来賓を代表して、浅野勝人 元内閣官房副長官・同財団顧問が祝辞を述べた。

 重点研究助成受賞者による研究成果発表が次のとおり行われた。

(1)    名城大学 太田貴之教授(2019年採択)
「選択的イオン照射型大電力パルススパッタリングを用いた硬質カーボン成膜技術の開発」

(2)    東京電機大学 松村隆教授(2020年採択)
 「切削シミュレーションとニューラルネットワークを統合した航空機部品加工における残留応力評価システムの開発」
 

牧野フライス製作所 5軸マシニングセンタ「DA500」を市場投入! 

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 牧野フライス製作所がこのほど部品加工向け5軸制御立形マシニングセンタDAシリーズに工作物最大寸法800×(直径)×500mm(高さ)を搭載可能な「DA500」をラインナップし販売を開始した。

 高精度な部品加工において生産性と信頼性を追求したこのマシンは、①時間当たりの生産性、面積当たりの生産性、②旋削機能(オプション)の搭載、③フレキシブルな自動化仕様、④切りくず処理への信頼性、⑤工具設定、ワーク設定への信頼性(新機能、特許出願中)、⑥経済性/環境への配慮、⑦コンパクトな設置スペース――の優位性を持ち、独自のオリジナル制御技術においても従来機に比べ消費電力を21%削減し、高精度で持続可能なモノづくりへも寄与する。

 複雑な立体形状や滑らかな曲面形状、高い加工面品位が求められる半導体製造装置部品や各種産業機器部品(航空宇宙、エネルギー関連、産業用ロボット等)へさらなる生産性の向上を可能にする。

「DA500」の主な特長

(1)時間当たりの生産性、面積当たりの生産性向上
① 俊敏で高出力な20,000回転主軸

 ・従来主軸に比べコンパクトなデザインかつ出力アップを実現
 -出力特性:37kW/26kW(25%ED/連続定格)
 -トルク特性:150Nm / 63.7Nm (15%ED/連続定格)
 ・俊敏な立ち上がり(0→20,000回転:1.7秒、従来比70%短縮)

② 高い加工精度と生産性を実現する本体構造

 ・主軸側にY、Z 軸、テーブル側にX、A、C 軸を理想的に配置、主軸のオーバーハングを最小化かつ軽量化
 ・ボールねじ軸と回転テーブル(A軸)の重心距離を最小化することで、動作に伴うイナーシャ(慣性)を低減し、無駄のない高速動作を実現

③ 対象加工ワークサイズ従来比23% UP(工作物の直径比)

 ・コンパクトな設置スペースでより大きな対象加工物に対応

(2)旋削機能(オプション)
 テーブル回転数:800min-1。旋削仕様でも標準仕様と同等の切削能力を実現した。

(3)フレキシブルな自働化仕様
 単体機と同じ大きさの工作物が加工可能なパレットマガジン仕様を準備。機械設置面積当たりの生産性を追求した。工作物のサイズに応じた4種類のパレット配置が選択可能。高い加工精度での連続運転を実現するため、パレットマガジン内の切りくず堆積防止として、ストッカークリーニングクーラントを採用した。

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ワークサイズに応じた4種類のパレット配置

 

(4)切りくず処理への信頼性
 既に発売済の5軸制御立形マシニングセンタDA300と同じコンセプトのセンタートラフ構造を採用。ベースクーラント、天井シャワークーラント、ノズルクーラント、スルースピンドルクーラントにより機内の切りくずをセンタートラフへ流し、素早く機外へ排出する。

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写真左:切りくず堆積状態 右:クーラントによる切りくず除去

 

 自働化仕様ではストッカークリーニングクーラントを採用した。パレットマガジン内の切りくず堆積防止として、クーラントにより切りくずを機外へ排出させる。

(5)工具設定、ワーク設定への信頼性(新機能、特許出願中)
 ① Vision B.T.S.(工具破損検出装置)の新機能:工具画像照合機能(特許出願中)
 ・工具折損検知を行うVision B.T.S.のカメラを用いて工具交換プロセスによるミスを検出し、オペレータにアナウンスする。正となる工具画像と比較し作業ミスを検出し、コリジョンセーフガード(干渉防止機能)が付属する場合は、コリジョンセーフガード用に使用する工具のモデルデータとの比較も可能。

② 新機能:Vision W.S.C. (ワーク撮影装置)(特許出願中)
 ・パレットマガジン内に設置したカメラによりパレットマガジンへ搭載したワークや治具が最大ワークサイズを超えていないかを判定し、「超過(高さ)・(幅)」等の結果を表示する。コリジョンセーフガード(干渉防止機能)が付属する場合は、コリジョンセーフガード用に使用するワークのモデルデータとの比較も可能で、より正確なワーク照合、治具へのワーク設定が確認可能。

(6)経済性/環境への配慮
最新のオリジナル制御技術eSTABILIZER(機械安定化制御技術)(標準仕様)、GI 制御・スーパーGI.5 制御(高速高精度技術)(標準仕様)により、消費電力を21%削減。eSTABILIZERは、工場内の温度変化があっても加工精度を維持し、空調にかかる工場の消費電力量削減に寄与し、機械と顧客環境の両面で環境負荷低減を実現する。その他、待機時エア低減機能(標準仕様)、新規開発主軸による主軸消費電力削減等、環境負荷低減機能を搭載した。

(7)コンパクトな設置スペース(パレットマガジン仕様での比較)

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