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タンガロイ 2製品 市場投入!

 タンガロイがこのほど、焼入れ鋼強断続加工用コーテッドCBN「BR35F」と、ヘッド交換式ドリル「DrillForceMeister」用SMP形、SMF形ヘッドの工具径を拡充させ、市場投入した。

焼入れ鋼強断続加工用コーテッドCBN「BR35F」

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 焼入れ鋼を素材とする歯車やスプライン軸のような部品の旋削加工は、強断続となる部位があり突発的な欠損による工具寿命の不安定さが問題となっている。そこで同社では、焼入れ鋼の強断続加工において、安定した高い耐欠損性を発揮する新コーテッドCBN材種「BR35F」を開発した。

 この製品は、均一に分散された微細なCBN粒子によりクラックの発生や伝播を抑制する新開発の専用CBN母材と、突発欠損や微小チッピングの発生を極力抑える新開発のPVDコーティングを組み合わせていることにより焼入れ鋼の強断続加工においても、極めて高い信頼性と安定した長寿命を実現する。

 インサートの設定は、ネガティブ、ポジティブのISO形状に加え、HP、HS形チップブレーカ付き、高いろう付け強度で信頼性抜群のWavy-Joint仕様、両面仕様でも低抵抗を実現したMiniForceTurn用インサートなど、全164アイテムをラインアップし、幅広い加工形態に対応する。

 この新材種「BR35F」を従来のBXAシリーズおよびBXMシリーズに加えることで、連続から強断続加工をカバーし、また非常に幅広い切削速度域に対応するCBN材種が揃い、焼入れ鋼のあらゆる旋削加工の要望に高性能で応えてくれる。

■主な形番と標準価格(税抜き)
 ・2QP-CNGA120408SR BR35F:5,900円
 ・3QP-TPGW110304SR BR35F:9,000円
 ・4QS-CNGG120408-HP BR35F:13,000円
 (計164アイテム)

ヘッド交換式ドリル「DrillForceMeister」用 SMP形、SMF形ヘッドの工具径を拡充

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 「DrillForceMeister」は、独自のヘッドクランプ方式を採用し、φ20mm~φ41mmの比較的大径の穴あけ加工において、驚異的な信頼性を誇るヘッド交換式ドリル。また、ボディの理想的な溝形状により、幅広い被削材で安定した切りくず処理性能を発揮する。

 この製品には、先端角140度で汎用タイプのSMP形と、フラットな先端角の主切れ刃を持つ座繰り穴加工用SMF形の2種類のヘッドを設定している。今回、このSMP形、SMF形において、これまで設定していなかった工具径を追加し、より幅広いラインアップとした。

 SMP形ではφ22.2mm~φ40.8mmの範囲で36アイテム。SMF形は、φ22.7mm~φ41.0mmの範囲で13アイテムを追加した。

 ヘッド材種には、最新のAH9130を設定。ドリル加工に最適化されたコーティング膜と専用超硬母材を組み合わせ、穴あけ加工用に特化して開発したPVDコーティング材種で、特に鋼、ステンレス鋼、鋳鉄の穴あけ加工で抜群の耐摩耗性を発揮し、安定した長寿命を実現する。

 同社では今回の追加設定によって、DrillForceMeisterでカバーできる範囲が広がり、より多くの加工部品での生産性向上に最大限貢献する方針。

■主な形番と標準価格(税抜き)
 ・SMP222 AH9130:14,400円
 ・SMP408 AH9130:23,400円
 ・SMF227 AH9130:15,100円
 ・SMF410 AH9130:24,600円
 (計49アイテム)
 

イスカル 高能率加工用工具「PENTACUT」好評発売中!

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 イスカル社が発売している小径突切・溝入・多機能工具「PENTACUT(ペンタカット) 」が好評だ。

 この製品の特長は、最新17サイズチップが全てスラント仕様で壁際の加工も問題なく可能であること。チップクランプ部は、チップとポケットの面接触を広く設け、強固に固定し高剛性を実現しているため、加工の安定性を高め、ビビリを低減する。

 突切・溝入・旋削・後挽き・ねじ切り用チップを取り揃え、様々な加工内容に幅広く対応可能であり、特に、後挽き加工用チップはフラットワイパー刃を採用し、優れた加工面を実現する。ホルダーの前面・背面のどちら側からでもチップ交換が可能だ。

 経済的な5コーナー使いで、幅広い加工に対応している。

■レパートリー
 ・チップ:PENTA 17
 ・ホルダー:PCHRS/LS-17 (10~25角)

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ヤマザキマザック 「JIMTOF2022」特設サイトを開設

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 ヤマザキマザックが、11月8日(火)から11月13日(日)までの6日間、東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2022(第31回日本工作機械見本市)」に出展するに先立ち、このほど「JIMTOF2022」特設サイトを開設した。

 同社は「JIMTOF2022」にて、最新の工作機械・レーザー加工機を含め約20台の展示を予定しており、今回も最大規模のブースで出展する。同社ブースは、「カーボンニュートラルに向けた、マザックのデジタル製造ソリューション」を出展テーマに掲げ、環境性能を向上した最新機種を中心に展示する。なお、特設サイトのコンテンツは、随時更新していく。

↓「JIMTOF2022 特設サイト」はコチラ↓
https://marketing.mazak.com/jimtof2022/

■出展概要
 開催日時 :2022年11月8日(火)~11月13日(日)
 開催場所 :東京ビッグサイト(東京国際展示場)
 ブース :東5ホール E5001
 出展機 :約20台

■出展テーマ
 「カーボンニュートラルに向けた、マザックのデジタル製造ソリューション」
 最新機種の展示に加えて、「環境への取り組み」「デジタル技術」「自動化対応」を組み合わせた総合的なアプローチでお客様のニーズに寄り添ったソリューションを提案。

▼環境への取り組み
 製品の消費電力の削減、AIやデジタル技術の活用による加工不良の削減など、顧客の環境負荷低減につながる取り組みを提案する。
▼デジタル技術
 顧客のさらなる生産性向上を支援するMazak iCONNECT™や段取り時間を大幅に短縮するデジタル段取りなど最新のデジタル技術を提案する。
▼自動化対応
 自動化システムは、生産性向上に加えて、省人化・品質向上に貢献します。導入の手軽さを追求した協働ロボットから多品種少量生産に対応した自動化システムまで幅広いラインナップで顧客に最適な生産システムを提案する。

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サイトイメージ(抜粋)


 

DMG森精機 新卒初任給を引き上げ

 DMG森精機がこのほど、2023年4月より、新卒初任給引上げを実施すると発表した。新卒初任給の大幅改定は2019年以来4年ぶりで、2023年4月入社の新入社員に対して、博士課程卒は363,490円から475,000円へ、修士課程卒は285,250円から310,000円へ、学部・高等専門学校専科卒は272,210円から300,000円へ引上げる。なお、2022年4月の給与改定にて、短期大学・高等専門学校本科卒は213,530円から255,910円へ、高等学校卒は、184,190円から239,610円に引上げていたが、今回さらに短期大学・高等専門学校本科卒は290,000円に、高等学校卒は280,000円に引き上げる。

 これにより、賞与を含めた初任年収は、博士課程卒6,825,000円、修士課程卒4,650,000円、学部・高等専門学校専科卒4,000,000円、短期大学・高等専門学校本科卒3,700,000円、高等学校卒3,500,000円になる見込み。また、新卒以外の従業員の給与は、新卒初任給の水準に合わせて2022年7月より改定済みで、高度な人材を確保することで、激動する外部環境に適切に対応できる企業として成長を続けていく方針。

 同社では、「現在、様々な言語・国籍・性別・専門分野を持つ約12,000名の社員が、日本・ドイツ・アメリカ・イタリア・ポーランド・中国など43ヵ国で働いており、世界中のあらゆる地域・業種・規模の個別の顧客に対して最適なソリューションを提供するため、社員に求められるスキルや知識は一層高度化している。」としており、学部・高等専門学校専科・高等専門学校本科・短期大学・高等学校卒に加えて、かねてより力を入れている博士課程・修士課程卒、さらに海外大学の卒業者や通年・キャリア採用など、採用においても多様化が進んでいることを背景に、月給や賞与単位ではなく、年収ベースで世界各国の給与と比較して適正化を図っている。従業員の給与改定を実施するとともに、今回日本における初任給および年収を国際標準の賃金水準に改定するに至った。

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「JIMTOF2022 第31回日本国際工作機械見本市」講演会やセミナーが決定

220912JIMTOF 世界最大級の工作機械見本市「JIMTOF(ジムトフ)2022(第31回日本国際工作機械見本市)」(主催:日本工作機械工業会/東京ビッグサイト)が、11月8日(火)から11月13日(日)までの6日間、東京ビッグサイトにて開催されるにあたり、このほど講演会やセミナーが決定した。

 JIMTOF2022は、約1,000社に及ぶ出展者数、会場には東京ビッグサイト全館を利用し、総展示場面積118,540㎡と、過去最大規模での開催が予定されている世界最大級の国際技術ショー。今回は、特別企画として「Additive(アディティブ) Manufacturing(マニュファクチュアリグ)エリア in JIMTOF2022」が南展示棟に新設される。

⚫ 事前入場登録
 公式WEBサイト(www.jimtof.org)において、9月1日(木)より受付を開始。

⚫ Additive Manufacturing(AM)エリアの新設
 今回のJIMTOF2022では、特別企画として注目されているAM/3D プリンティング関連製品・技術を一堂に会するエリアを南展示棟内に設置。Additive Manufacturingは成長が見込まれる注目トレンドであり、部品点数の削減・リードタイムの短縮・多品種少量生産を可能にする、製造業における革新的技術として、ニーズが多様化する工作機械業界でも注目が高まっている。エリア内には、出展者による『展示エリア』に加え、『特設セミナー会場』も設置。特設セミナー会場では、AM/3D プリンティングに関する15本以上の講演や、出展者による出展者ワークショップが実施される。

⚫ 基調講演、特別講演
 開催初日の11月8日(火)には、「カーボンニュートラル時代の可能性を拓くものづくり」と題し、プライムアースEVエナジー(株) 代表取締役社長 岡田政道 氏が基調講演を行う。さらに、11月10日(木)には、兵庫県立大学情報科学研究科 准教授 五十部孝典 氏が登壇し、「6G時代に求められる暗号技術の開発と今後の展望」と題して特別講演を行う。同じく特別講演として、11月11日(金)には、東京大学 生産技術研究所 革新的シミュレーション研究センター 教授 センター長の加藤千幸 氏が「『富岳』の時代のシミュレーションとものづくり~大規模な数値流体解析の現況と将来展望~」と題した特別講演を行う。

⚫ 企画展示
 今回のJIMTOF2022 の企画展示は、業界をリードする工作機械メーカーの先端的な取り組みと技術を紹介し、ミライのものづくり工場を探求していく。また、そこで造られた
最新鋭の工作機械が生み出す日本発のシェアTOP プロダクトも横断的に展示して、「ものづくりのミライ」への道標を示す。

⚫ 特別展示
 JIMTOF2022では、会期中、世界の航空機産業の一翼を担うIHIのジェットエンジン技術の特別展示を行う。一つ一つのエンジンに、歴史と伝統に裏付けられた、その高い技術力
が活かされている。

⚫ デジタルコンテンツ
 なお、JIMTOF2022 においては、デジタルコンテンツを充実させており、事前や事後の情報収集が可能な「オンラインカタログ」をはじめ、出展者によるWEB セミナーや紹介動画を公開する「出展者オンラインチャンネル」、より効率的な商談が可能な「マッチングシス
テム」等も提供する。
 

オーエスジー 一部製品 価格改定

 オーエスジーが、コロナ禍におけるサプライチェーンの混乱や、原材料費の高騰をはじめ、電気、燃料、副資材や物流費の物価上昇傾向の強まりを受け、今後もより厳しく不透明な展開が続くものと推測することから、製品品質の安定供給とサービスの維持・向上のため下記のとおり価格改定を実施する。                       
                               
■対象製品
 超硬ドリル             10%
 超硬エンドミル       10%
 ゲージ                   10%
 その他                   3~10%

 

■実施時期
 2022年11月14日受注分より(上記対象の特殊品、修正品は都度見積もり)

日立建機 クラウド型転圧管理ソリューション「Solution Linkage Compactor」の提供を開始

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「Solution Linkage Compactor」で転圧回数をリアルタイムに可視化

 

 日立建機がこのほど、土工用振動ローラZC120S-6(2022年6月発売開始)の後付け可能オプションとして、クラウド型転圧管理ソリューション「Solution Linkage Compactor(ソリューション リンケージ コンパクター)」を開発した。このサービスによって、リアルタイムに転圧状況の記録が可能となり、これまで人が行っていた転圧回数や施工管理の記録と確認の業務が省略できるため、作業の効率化や工期の短縮、オペレータの負担軽減に寄与する。

 サービスは2022年9月より、国内市場向けに提供を開始する。販売価格は、初期費用が218万円(税抜き)、アプリ利用料が4万円/月(税抜き)。

 GNSSアンテナを用いて記録した土工用振動ローラの走行軌跡がクラウド上にアップロードされるため、「オペレータ向けアプリ」と「管理者向けアプリ」のそれぞれで、リアルタイムに転圧の施工状況の記録と管理が可能。これにより、従来、人が行っていた転圧回数の管理や施工後の確認業務を省略することができ、施工の品質を確保したまま、作業の効率化や工期の短縮、オペレータの負担軽減に寄与する。
 

2022年7月分 機械工具生産額まとまる 日本機械工具工業会

 日本機械工具工業会がこのほどまとめた2022年7月分の機械工具生産額は次のとおり。〈( )内は対前年比〉。

■生産額
 切削工具 380.1億円(105%)、耐摩耗工具 32.9億円(103%)、総合計 421.8億円(106%)。

■ドリル生産額
 特殊鋼工具 15.3億円(112%)、超硬工具 41.3億円(117%)、ダイヤ・CBN 0.9億円(96%)、総合計 57.5億円(115%)。

■エンドミル生産額
 特殊鋼工具 5.1億円(128%)、超硬工具 40.2億円(104%)、ダイヤ・CBN 1.2億円(95%)、総合計 46.5億円(106%)。

■カッタ生産額
 特殊鋼工具 0.7億円(125%)、超硬工具 5.6億円(103%)、ダイヤ・CBN 0.5億円(77%)、総合計 6.9億円(102%)。

■ギヤカッタ生産額
 総合計 6.9億円(96%)。

■ブローチ生産額
 総合計 7.3億円(94%)。

■ねじ加工工具生産額
 特殊鋼工具 32.5億円(104%)、超硬工具 4億円(135%)、総合計 36.5億円(106%)。

■バイト生産額
 特殊鋼工具 0.3億円(92%)、超硬工具 9.4億円(111%)、総合計 9.6億円(111%)。

■リーマ生産額
 特殊鋼工具 1.4億円(108%)、超硬工具 2.3億円(87%)、総合計 3.7億円(94%)。

■鋸刃カッタ生産額
 特殊鋼工具 1.4億円(119%)、超硬工具 0.6億円(105%)、総合計 2.1億円(114%)。

■インサート生産額
 超硬工具 150.4億円(104%)、ダイヤ・CBN 21.4億円(100%)、総合計 171.7億円(104%)。

■ボディ関係生産額
 総合計 16.9億円(104%)。

■超硬合金生産額
 切削用 149.8億円(100%)、耐摩耐触用 16.2億円(104%)、総合計 168.1億円(100%)。
 

日本建設機械工業会 2022年7月度建設機械出荷金額まとまる

 日本建設機械工業会がこのほどまとめた2022年度建設機械出荷金額は次のとおり。

 7月の建設機械出荷金額は、内需は8.9%増加の836億円、外需は16.7%増加の1,795億円となった。その結果、内需は2カ月振りの増加、外需は21カ月連続の増加となった。総合計では14.1%増加の2,630億円となり、21カ月連続の増加となった。

 内需について機種別に見ると、トラクタ13.0%増加の89億円、油圧ショベル14.2%増加の271億円、建設用クレーン15.9%増加の144億円、油圧ブレーカ・圧砕機13.4%増加の21億円、その他建設機械17.6%増加の64億円の5機種と補給部品4.4%増加の111億円が増加し、内需全体では8.9%の増加となった。

 外需について機種別に見ると、トラクタ13.1%増加の209億円、油圧ショベル17.6%増加の670億円、ミニショベル9.0%増加の328億円、建設用クレーン8.6%増加の49億円、道路機械27.4%増加の30億円、基礎機械8.1%増加の4億円、油圧ブレーカ・圧砕機1.8%増加の10億円、その他建設機械4.1%増加の225億円の8機種と補給部品46.8%増加の271億円が増加した。

 地域別に見ると、北米が19カ月連続で増加、アジアが17カ月連続で増加するなど全9地域中4地域で増加し、外需全体では16.7%の増加となった。(増減は前年同月比)