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ダイジェット工業 「ショルダーエクストリーム11タイプ 」を新発売!

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 ダイジェット工業がこのほど、好評を博している高能率肩削りカッタ「ショルダーエクストリーム」にインサート形状を11形と小さくし、多刃設計による高速加工を実現した小径サイズ「ショルダーエクストリーム11タイプ」(EXSAP 11 /MSX 11形)を発売した。

 炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、鋳鉄、ステンレス鋼の耐熱合金の肩削り、平面削り、溝削り加工等の荒~中仕上げ加工に威力を発揮する。

特長

 (1)軸方向切込み量(ap)が最大10mmと大きく、肩削り・平面削り・溝削り・プランジ加工など幅広い用途で使用可能な刃先交換式肩削りカッタ。

 (2)外周円弧状切れ刃により、大きな切込み量でもカスプハイトを小さく抑えることで高能率・高精度な立壁加工が可能 。

 (3)インサートは両面4コーナー使用可能で経済的。刃先形状は低抵抗な三次元ブレーカ形状で強度を有し、高精度な外周研磨級で従来比1/2の外径精度とした。鋼材加工用PM ブレーカに加え、耐熱合金加工に最適な低抵抗形のSLブレーカを標準化。荒加工だけでなく、中仕上げ加工領域においても優れた性能を示す。

 (4)カッタ本体セット時強固にクランプできる機構により、インサートの動きを防止し、 荒加工での高能率な加工を実現。

 (5)インサート材種は、PMブレーカの一般鋼・プリハードン鋼および50HRC程度の焼き入れ鋼が加工可能な汎用材種「JC8118」と耐欠損性に優れ断続加工に最適な材種 「JC8050」を採用。SLブレーカは、耐溶着性に優れた材種「JC7518」と耐熱衝撃性の高い 材種「JC7550」を採用した 。

■サイズ・価格
 ・本体モジュラーヘッドタイプ:φ16 (2枚刃)~φ40 (5枚刃)
 ・本体ボアタイプ :φ 40(6枚刃)~φ 80(8枚刃)
 ・エンドミルタイプ:φ16(2枚刃)~φ 40(5枚刃)
 ・本体標準価格:23,000円~83 ,000円(税抜き)

 ・インサート形番:
  ZNGU 11 PM形 材種:JC8050、JC8 118
  ZNGU 11 SL形 材種:JC7550、JC7518
 ・インサート標準価格:1,080円(税抜き)
 

タンガロイ ヘッド交換式内径加工用工具「BoreMeister(ボア・マイスター)」シリーズに振動抑制機構搭載PSCアダプタと汎用スリーブを拡充!

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 タンガロイがこのほど、ヘッド交換式内径加工用工具「BoreMeister(ボア・マイスター)」シリーズに、振動抑制機構を搭載したPSCアダプタと汎用スリーブを拡充し、発売を開始した。

 「BoreMeister」シリーズは、ヘッドとシャンクの組合せにより、様々な内径加工に対応するヘッド交換式の工具シリーズ。このシリーズに、このほどL/D=9の加工深さにも対応可能な振動抑制機構を搭載したPSCアダプタを追加した。

 PSC互換の主軸、刃物台を持つ機械に直接取り付けることができるほか、振動抑制機構を搭載しているため、加工中のびびりを最小限に抑え、安定した内径深穴加工を実現する。 また、既存のL/D=7,10仕様の防振バーに最適のすり割りスリーブも併せて設定する。このスリーブを介して刃物台に工具を取り付けると、スリーブ全体が変形しシャンクを確実に保持できることで、刃物台に直接ねじで取付けるよりもはるかに高い剛性が得られる。

 同社では、「振動抑制機構を搭載したPSCアダプタ及び汎用スリーブを拡充することで、様々な内径加工に対応するヘッドを揃えた「BoreMeister」シリーズは、さらに多くのお客様、あらゆる加工形態に対応するシリーズとなる。」としている。

BoreMeisterシリーズの特長

(1)幅広いラインナップ
 様々な刃型、インサートサイズに対応するヘッドを設定。これによって加工形態や被削材に合わせて最適な工具を選択できる。

(2)振動抑制機構搭載シャンクで、深穴加工でのびびり発生を抑制
 長い突出しでの深穴加工において、切削時に発生する振動を打ち消す特殊な機構を内蔵。これにより、最大L/D=10の深穴内径旋削加工においても安定した加工を実現する。また、シャンクとヘッドの篏合部分には精密な加工を施したセレーションを付加。高い繰返し取付精度と高剛性で、安定した加工を可能にする。

■主な形番と標準価格
 ・振動抑制機構搭載PSCアダプタ C6-D25-L230-9D-C:359,000円
 ・汎用スリーブ    RSL-32-16-L66:    29,300円

 (いずれも税抜価格)
 *計全9アイテム(振動抑制機構搭載PSCアダプタ3アイテム、汎用スリーブ6アイテム)

アマダ オールラウンドファイバーレーザマシン「BREVIS-1212AJ」を新発売

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 アマダがこのほど、板金切断用オールラウンドファイバーレーザマシン「BREVIS(ブレビス)-1212AJ」の販売を開始した。同社は、これまでファイバーレーザマシンのラインナップを「REGIUS-AJ」「VENTIS-AJ」「ENSIS-AJ」の3機種にて展開しており、薄板から厚板、さらには大板材までの高速・高品位切断加工を実現してきた。

 「BREVIS-AJ」のNC装置には、スマートフォン感覚で簡単に操作できる「AMNC 3i」を搭載。ファイバーレーザマシンを初めて導入する顧客にも簡単に操作が可能である。板金加工業界では、短納期化や多品種少量生産、人手不足を背景に、多くの顧客が省エネルギーで生産性の高いファイバーレーザマシンを積極的に導入している一方、都市部においては、スペースの理由から従来のファイバーレーザマシンの導入が難しく、同社には、コンパクトマシンの要望の声が多く寄せられた。

 同社では、「BREVIS-1212AJは、1工場に1台、道具のように使えるファイバーレーザマシンとしてお客さまからのニーズに新たにお応えすることができる。」としている。

特長

(1)汎用性の高いコンパクトサイズ
 マシンサイズは、2.4m x 3.1m。コンパクトでありながら、3kWのファイバーレーザ発振器を搭載し、オールラウンドな加工を実現する。加工範囲は汎用性の高い4’X4’(1,219mm ×1,219mm)サイズとした。

(2)使い手を選ばないユーザーフレンドリーの設計
  材質や板厚に応じたレンズ交換が不要のため、1種類のレンズで切断加工が可能。マシンカバーは大きく開閉し、正面・側面からの加工パレットへのアクセスに加え、引き出してアクセスすることもでき、低いパスラインで楽に素材を搬入出できる。

仕様
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ミツトヨとヒノデホールディングスが事業提携

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 ミツトヨ(社長=沼田恵明氏)とヒノデホールディングス(社長=浦上紀之氏)は、このほど、それぞれが知見を有する事業分野を活かし、相互に発展することを目的に、自社の子会社を含めた生産委託、研究・開発委託、技術導入および共同開発などの事業提携契約を締結した。

 ミツトヨ郷原工場(広島県呉市)で生産をしている自硬性鋳型による鋳造部品を今後は ヒノデホ―ルディングスの各工場で生産するとともに、鋳造技術に関して将来の研究開発を 共同で進め、より良い製品を顧客に届ける体制を構築していく。
 

2021年度(令和3年度)機械工業生産額 70兆5371億円(前年比8.9%増)の見通し 日機連

 日本機械工業連合会がこのほど2021年度(令和3年度)生産額見通しをまとめた。
 

 これによると、わが国の2021年度の機械工業生産は持ち直してきているものの、足元では回復の動きが弱まっている。新型コロナウイルス感染症の影響により、リーマンショック以来の低い水準だった2020年度から回復しつつある中で、供給面では世界的な半導体供給不足、サプライチェーンの混乱等による東南アジアを中心とした部品供給の遅れが下振れ要因となっている。下期は受注が積み上がっている品目も多いことから、部品の供給の遅れが解消されれば、生産額の増加が期待できる。他方で、新縣コロナウイルス感染症の状況に加えて、大口輸出先の中国経済の動向、原油等の資源価格の上昇等の要因が懸念材料である。

 こうした中、2021年度の機械工業生産額は全体では前年度比8.9%増の70兆5371億円となる見通しである。

2021年度(令和3年度)生産動向

■一般機械
 一般機械の生産額は前年度比(以下同様)10.9%増の15兆8169億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「ボイラー・原動機」は、ボイラー・タービンが国内は大型バイオマス発電向けが一巡するものの、国内、輸出友に維持・更新での需要を見込み、はん用内燃機関はガソリン機関が減少、ディーゼル機関、ガス機関は増加を見込み、ボイラー・原動機全体で7.7%増。「土木建設機械」は、主力機種の油圧ショベルを中心に、国内は公共投資の下支えがあり、輸出は主要な需要先である北米、欧州、アジア向けのいずれも増加を見込み、14.2%増。「化学機械」は、国内が食品、医療関連向けは堅調なものの、輸出は石油。ガス関連向けの減少を見込み、5.0%減。「合成樹脂加工機械」は、国内、輸出友に電子部品・デバイス、自動車関連向けで堅調を見込み、10.0%増。「印刷・製本・紙工機械」は、国内が厳しいものの、輸出は主要な北米、中国向けを中心として回復することから、印刷、製版、製本、紙工機械のいずれも伸びを見込み、8.2%増。「ポンプ・送風機・圧縮機」は、国内が官公庁向け、輸出は電子機械産業向けが需要を下支えし、5.0%増。「油空圧機器」は、油圧機器が土木建設機械向けは落ち込むモノの、輸出が回復、空気圧縮器は半導体製造装置分野でのメモリ関連向けの需要が継続すると見込み、全体で7.7%増。「運搬機械」は、輸出が自動車、電子部品・デバイス向けに加え、搬送設備の需要やクレーン更新需要も好調で、15.0%増。「ロボット」は、自動車向けが不透明なものの、中国向けや半導体向けが好調で、欧米や国内の需要も回復すると見込み、12.9%増。「動力伝導装置」は変速機は受注が持ち直しで増加、歯車は大幅増、スチールチェーンは伝動用、搬送用、自動車用等、いずれも大幅な増加を見込み、全体で20.7%増。「農業用機械器具」は、国内が消費税増税前の駆け込み需要の反動減からの回復と経営継続補助金の影響により増加、輸出は北米向けが好調、欧州向けは回復による増加を見込み、全体で25.0%増。「金属工作機械」は、上期が中国向けを中心として回復し、下期は旺盛な需要は続くものの半導体等の各種部品の供給逼迫により弱含む可能性もあると見込み、年度では18.0%増。「第二次金属加工機械」は、せん断機等が前年度の反動減により減少を見込むものの、機械プレス、液圧プレス等は回復により増加し、全体で18.4%増。「繊維機械」は、化学繊維機械が減少するモノの、紡績機械、準備機械、織機、編組機会等は回復による増加を見込み、全体で45.2%増。「食料品加工機械」は、乳製品加工、飲料加工、肉類加工業界向け等が微増、製パン・製菓、水産加工業界向け等で減少を見込み、全体で1.5%減。「包装機械・荷装機械」は、国内が引き続き厳しい者の、輸出は米国、アジア向けで回復を見込み、0.2%増。「木材加工機械」は、油種木材の減少による国産材使用の伸びによる増加に期待でき、15.0%増。「事務用機械」は、海外での現地生産の進展により国内生産は縮小傾向にあるものの、複写機の回復を見込み、2.9%増。「ミシン」は、家庭用ニシン、工業用ミシン共に前年の激しい落ち込みからの回復が期待でき、全体で70.8%増。「冷凍機・同応用装置」は、エアコンディショナ等の比較的高水準の生産が続いていた品目の減少や、半導体不足による生産鈍化を見込み、全体で4.5%減。「半導体製造装置及びFPD製造装置」は世界的な半導体不足によりレガシーへの投資意欲も強く、引き続きロジック、メモリ、ファンドリ向けのいずれも好調で、19.1%増加の見通しである。

■電気機械
 電気機械の生産額は、前年度比(以下同様)4.9%増の7兆6275億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「回転電気機械・静止電気機械器具・開閉制御装置」は、回転電気機械のうち交流電動機、小形電動機は減少するものの、サーボモータが国内、輸出共に電子部品、半導体産業向け等が増加、静止電気機械器具のうち変圧器は国内電力向けが減少、電力変換装置は国内の太陽光発電用パワーコンディショナが回復、サーボアンプも増加、開閉制御のウチ検視制御装置は国内が回復、低圧開閉器・制御機器は中国を中心とするアジア向けの回復により増加。閉鎖形配電装置は首都圏再開発による需要の一段落により減少を見込み、全体で0.9%減。「民生用電気機械」は、消費者の健康・清潔に対する意識の高まりや巣ごもり需要により、大容量、高機能、高付加価値製品を主体に比較的堅調なものの、近年は高水準な生産が続いてきたことから、今年度は減少を見込み、3.7%減。電球は、中国向けの輸出に期待できるものの、引き続き生産拠点の海外シフトや光源一体型LED照明器具の普及に影響を受け6.0%減。電気計測器は、電気測定器が半導体製造装置向けで大幅増、電気計器、工業用計測制御機器、環境計測器は微増を見込み、全体で17.3%増加の見通しである。

■情報通信機械
 情報通信機械の生産額は、前年度比(以下同様)0.7%減の2兆6308億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「民生用電子機器」は、薄型テレビが減少するものの、デジタルカメラ、カーナビゲーションシステムは増加を見込み、全体では12.3%増。「通信機器」は、有線通信機器のうち有線端末機器が在宅需要等による購買意欲の高まりにより電話応用装置が増加、有線ネットワーク関連機器の交換機、搬送装置は5Gに対応した基地局構築への投資シフトにより減少、有線通信機器部品は多機能携帯電話向けの輸出が増加、ネットワーク接続機器は設備投資や更新需要の回復を見込み、一方、無線通信機器は多機能携帯電話、基地局の増加が見込まれるものの、無線応用装置は減少が見込まれ、通信機器全体では1.4%減。「電子計算機及び関連装置」は、モニタが微増、記憶装置、プリンタは増加、パソコンはテレワーク等のリモート化によるモバイルノート型の需要があるものの、法人需要の一段落により減少を見込み、全体で4.8%減少の見通しである。

■電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産額は、前年比(以下同様)12.6%増の7兆1646億円となる見通しである。世界的なデータ通信量の急増によるデータセンターの拡張や増強へのニーズの高まり、ネットワーク環境の高度化、5Gやローカル5G対応の進展による新たな需要、自動車の電装化やEV化等による、小型・薄型・省エネルギーに貢献する高信頼性電子部品や半導体に対するニーズの高まりにより、「電子部品」は14.4%増加、「電子デバイス」は11.2%増加の見通しである。

■輸送機械
 輸送機械の生産額は、前年度比(以下同様)8.9%増の30兆5512億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「自動車」は東南アジアでのロックダウンによる部品供給の遅れや半導体不足による減産・生産調整があるものの、受注は堅調であり、上期は厳しく、下期は回復を見込み、自動車全体では7.0%増。「自動車部品」は、自動車生産台数の回復により部品も増加を見込み、17.1%増。「産業車両」は、国内が旺盛なeコマース需要等による物流施設の新設や効率化による需要増、輸出も回復を見込み、全体では14.5%増。「鋼船」は、受注が回復しているモノの、創業の回復は先を見込み、2.1%減。「航空機」は、長距離路線を中心に航空輸送需要減が続いており、官需が多く占める機体、発動機は増加するものの、民需が多くを占める発動機部品は厳しかった前年度から微増、機体部品及び装備品のうちの民需が大幅に減少し、全体では5.9%減少の見通しである。

■精密機械
 精密機械の生産額は、前年度比(以下同様)6.9%増の1兆3174億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「計測機器」は、計量機器が国内、輸出共に回復を見込み9.6%増、化学・精密測定器は半導体向けを中心に受注が堅調に回復しており22.7%増、分析機器は医用検査機器の輸出が減少すると見込み2.3%減、計量機器はインフラ整備の関連工事向けの需要が堅調で16.1%増、計測機器全体で3.2%増。「光学機械」は、写真機が19.7%増、望遠鏡・顕微鏡は生物顕微鏡、半導体関連市場向けが堅調な工業用顕微鏡のいずれも回復が見込まれ8.7%増、全体では18.7%増加の見通しである。

■金属製品
 金属製品の生産額は、前年度比(以下同様)6.4%増の2兆8697億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「ばね」は、前年度後半からの回復が続くと見込み、15.9%増。「機械工具」は、特殊鋼・超硬工具が主要な需要先の自動車、工作機械向けが堅調で、輸出も回復を見込み27.1%増、ダイヤモンド/CBN工具はグラインディングホイール、CBN工具等全ての品目で回復を見込み25.2%増、機械工具全体で26.8%増。「バルブ・コック・鉄管継手」は、電力、建設設備向けが減少、半導体関連向け、非接触操作型水洗は増加を見込み、全体で5.8%増。鋸刃・機械刃物は、機械刃物、丸のこ、帯のこのいずれも回復を見込み14.6%増加の見通しである。

■鋳鍛造品
 鋳鍛造品の生産額は、前年度比(以下同様)12.8%増の2兆5589億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「粉末冶金製品」は、6.5%増。「鍛工品」は、自動車、産業機械向け等のいずれも増加を見込み、9.2%増。「可鍛鋳鉄・精密鋳造品」は、14.0%増。「非鉄金属鋳物」は、19.9%増。「ダイカスト」はm12.5%増加の見通しである。
 

2021年9月分工作機械受注総額は1446.0億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2021年9月分の受注実績は以下の通り。

 2021年9月分工作機械受注総額は、1446.0億円(前月比+14.8% 前年同月比+71.9%)となった。受注総額は、2,018年9月(1534.5億円)以来、36カ月ぶりの1,400億円超。期末効果等もあり、内外需共に回復傾向持続。1,000億円超は8カ月連続。
    
 内需は575.6億円(前月比+29.1% 前年同月比+90.2%)で、年度上期の受注増加に加え、補助金採択分が上乗せされ、2018年12月(571.5億円)以来、33カ月ぶりの550億円超。

 外需は870.4億円(前月比+7.0% 前年同月比+61.7%)で、欧州で回復傾向が持続しているほか、アジアでも大型の受注があり、2カ月ぶりの850億円超と高水準持続。

 9月は期末効果等もあるが、内需とも回復が継続。一方、新型コロナの感染状況、部材不足について引き続き注視。

9月分内需

 575.6億円(前月比+29.1% 前年同月比+90.2%)。

 ・2018年12月(571.5億円)以来、33カ月ぶりの550億円超。
 ・前月比2カ月ぶり増加。前年同月比7カ月連続増加。
 ・年度上期末に加え、補助金採択案件により幅広い業種で増加し、前月から大幅増加。

211105日工会内需

(出所:日本工作機械工業会)

9月分外需

 870.4億円(前月比+7.0% 前年同月比+61.7%)

 ・2カ月ぶりの850億円超。
 ・前月比2カ月ぶり増加。前年同月比11カ月連続増加。
 ・主要3極ではすべて前月比増加。欧州、北米は順調に回復。アジアも大型受注で増加。

211105日工会外需
(出所:日本工作機械工業会)


 

経産省・2021年8月度機械統計 機械工具生産動態調査 

経済産業省の2021年8月度 機械工具生産動態調査(機械統計)は以下のとおり。

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(表出所:日本機械工具工業会)
 

日本建設機械工業会 2021年8月度建設機械出荷金額統計まとまる

 日本建設機械工業会がこのほどまとめた2021年8月度の建設機械出荷金額は、内需は5.8%増加の744億円、外需は93.3%増加の1,343億円となった。その結果、内需は2カ月ぶりの増加、外需は10カ月連続の増加となった。総合計では49.3%増加の2,086億円となり、10カ月連続の増加となった。

 内需について機種別に見ると、トラクタ7.4%増加の76億円、油圧ショベル13.5%増加の230億円、ミニショベル0.3%増加の62億円、道路機械15.0%増加の26億円、基礎機械3.0%増加の31億円、油圧ブレーカ・圧砕機19.9%増加の16億円、その他建設機械38.8%増加の59億円の7機種と補給部品4.0%増加の98億円が増加し、内需全体では5.8%の増加となった。

 外需について機種別に見ると、トラクタ221.6%増加の175億円、油圧ショベル94.4%増加の491億円、ミニショベル78.0%増加の233億円、建設用クレーン35.4%増加の39億円、道路機械200.6%増加の31億円、コンクリート機械217.5%増加の1億円、基礎機械7.6%増加の4億円、油圧ブレーカ・圧砕機58.1%増加の7億円、その他建設機械99.9%増加の180億円の全9機種と補給部品52.1%増加の181億円が増加した。

 地域別に見ると、オセアニアが13カ月連続で増加、欧州が11カ月連続で増加、北米が8カ月連続で増加、アジアが6カ月連続で増加するなど全9地域で増加し、外需全体では93.3%の増加となった。
 

いよいよ開催! 「メカトロテックジャパン(MECT)2021」10月20日から名古屋

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 ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏)と愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏)は10月20日(水)~23日(土)の4日間、工作機械見本市「メカトロテックジャパン(MECT)2021」を名古屋市港区の名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)で開催する。今回は、新型コロナウイルスの感染防止対策に必要なスペースや通路幅を捻出するため、募集小間数を例年よりも1割ほど削減した。出展者数は426社・団体(前回477社・団体)。そのうち50社(同58社)が初出展となる。

 展示規模は1,796小間(同1,941小間)で、国内で今年開催される工作機械見本市としては、最大規模となる。会場内に展示される工作機械は大小含めて197台、鍛圧・板金機械は17台。また、982点の新製品(1年以内に発表されたもの)が展示される予定。世界24カ国・地域から製品が一堂に会する。(いずれも9月21日現在)。

 毎回、世界最先端の技術の実演展示に挑戦するコンセプトゾーン(主催者企画展示)では、「未来を変える新時代の自動化」をテーマに、生産現場に最適な産業用ロボットの活用法や高度化したシステムなどを会場内で紹介する。人手不足の深刻化や生産性向上に加えて、生産現場での新型コロナウイルスの感染拡大を予防する観点からも関心の高まるロボットの新たな可能性に迫る。また主催者企画のセミナーでは、トヨタ自動車や日産自動車、ボーイング、安川電機などから講師を招き、それぞれの分野からものづくりの今後について講演する。

 今回展では出展者および来場者を含めた関係者の安全を最優先に考え、新型コロナウイルスの感染状況を注視し、状況に合わせた感染防止対策を講じながら、開催に向けて準備を進めている。開催期間中も各種対策を講じて会場運営にあたります。詳細につきましては公式サイトの特設ページ(https://mect-japan.com/2021/about/antivirus.html)で案内している。

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ニュースダイジェスト社 樋口社長

 開催にあたり、9月22日に行われた記者会見場の席で、主催者であるニュースダイジェスト社の樋口社長は、「昨年の秋より出展募集を活動をはじめ、なんとか胸を張って開催できる運びになった。昨年の春から始まった緊急事態宣言の発出以降、多くの産業活動が停止状態になり、工作機械関連業界においても、展示会等はほぼ中止に追い込まれてしまった。この夏までは各産業展や機械展が中止に追い込まれた中で、なんとか製造業を軸とした機械関連産業のイベントショーとしても、ほぼ2年ぶりの開催となる。最新の機械情報を提供するんだ、という、私どもにとっては大きな使命をもっている。産業界における設備投資活動も低迷していたが、この春以降、順調に回復の波が近づいており、日本工作機械工業会発表の8月の受注をみても対前年比9割近いアップの受注を確保している。わたしどものメカトロテックジャパンがさらに起爆剤となって産業界の生産性向上、あるいは自動化の促進等々に寄与していく。感染症対策もしっかり施しながら、この展示会を成功させたい。」と、メカトロテックジャパンへの思いを滲ませている。

コンセプトゾーン概要

●テーマ: 「 未来を変える 新時代 の 自動化 」
●開催場所:ポートメッセなごや1号館内特設会場

A:遠隔操作 で 広がる 可能性 (協力:川崎重工業)

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製造現場のいたるところに存在する「物流作業」。川崎重工業は、自走ロボットと遠隔操縦技術を組み合わせるこ とで、従来は困難だった多種多様な物流作業の自動化を実現。「人間とロボットが共存共栄する社会」を目指す同社が開発した、国内初披露の最新自動化ソリューションを通じて、「新しい協働のあり方」と共に、遠隔操作の優位性や今後の可能性に迫る。

B:柔らかい物をロボットで貼る(協力:豊臣機工、トライエンジニアリング、進和)
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 これまで人の熟練技術に頼っていた、自動車部品や家電などに使用される柔らかい「シールスポンジ材」の貼り付け作業をロボット化。自動車部品メーカーの豊臣機工が中心となって開発したロボットシステムを使い、曲線や曲面など複雑な形状へのシール貼りの作業や自動切断などを実演。ロボットとの競争を通じて、シール貼りの速さや正確性などを体験 できるコーナーも用意する。

C:ロボット× A Iで難作業を自動化(協力:デンソーウェーブ)
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 デンソーウェーブが提供する最新の人工知能(AI)技術を活用することで、これまで自動化が困難だった作業のロボット化を実現。国内初披露となるAI物体認識によるピッキングをはじめ、AI模倣学習を使ったハーネスの組み付けなど、具体的な活用例を複数紹介する。この他、軽くて小さい人協働ロボット「COBOTT A」に触れながら、 性能を体験できるコーナーも設置する。

D:手軽で使いやすいロボットの魅力(協力:安川電機)

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 ものづくりの多様化が進む中、フレキシブルな生産体制の構築は今後ますます重要になる。安川電機製の人協働ロボットと手押し台車の組み合わせは、簡単に教示でき、いつでもどこへでも自在に動かせるため、生産ラインのレイアウト変更に柔軟に対応できる。会場では、より使いやすくて場所を選ばない、ハンドリング用途に適した最新の「人協働ロボットパッケージ」を紹介する

セミナー概要

●開催場所:交流センター3階会議ホール
●開催時間:10月20日(水)~22日(金)①13:00~14:00 ②14:30~15:30
●聴講料金:無料※MECT 会場への入場料1,000 円は別途必要です
●申し込み方法:公式ウェブサイト(https://mect-japan.com/2021)セミナーページから受け付け
●定員:各セミナーとも250 人(先着順)

■10月20日(水)テーマ「自動車」クルマづくりの概念が変わる
 講演①:13:00~14:00
 「カーボンニュートラルを見据えたモノづくりの進化」
 トヨタ自動車生産本部衣浦工場工場長野村英司氏

 講演②:14:30~15:30
 「日産自動車電動化に向けたパワートレインのモノづくりの進化」
 日産自動車常務執行役員パワートレイン生産技術開発本部本部長村田和彦氏

■10月21日(木)テーマ「航空機」これからの航空機産業
 講演①:13:00~14:00
 「航空宇宙業界が直面する課題とチャンス」
 ボーイングボーイング民間航空機部門アジア地区
 グローバルフィールドオペレーションズシニアマネジャーフィリップ・チャン氏

 講演②:14:30~15:30
 「日本一の航空宇宙産業クラスターの形成に向けて」
 航空宇宙生産技術開発センターセンター長小牧博一氏

■10月22日(金)テーマ「ロボット」自動化の最新トレンド
 講演①:13:00~14:00
 「ロボットによる変種・変量生産の実現
 ~i3-Mechatronics具現化に向けたソリューションのご紹介~」
 安川電機取締役常務執行役員ロボット事業部長小川昌寛氏

 講演②:14:30~15:30
 「最新ロボティクスによる『ものづくり』のトレンド」
 三菱電機FAシステム事業本部機器事業部主管技師長武原純二氏

会場速報について

 MECT21公式サイト内に、MECTの見どころなどをいち早く発信する特設ページ「会場速報」を設ける。各社の新製品の紹介と、自動化やモノのインターネット(IoT)、人工知能 (AI)など最新技術に関する展示の内容だけではなく、来場者の関心を集める実演の様子や出展者の意気込みなど展示会の雰囲気、会場内の混雑状況などの情報を随時配信する。


 

不二越 「アクアREVOシリーズ」のラインナップ拡充と「ZTフォーミングタップ」を新発売

 不二越 工具事業は、自動車・産業機械分野を中心に、ラウンドツール(ドリルやタップ、エンドミルなど)と精密工具(ブローチやホブなど)の両輪で、最適な商品を開発・提案し、ユーザーの生産性向上とコストダウンに貢献している。

 今後、ユーザーの生産現場では、多品種少量生産や部品の小型化などにより、多種多様なラウンドツールの需要拡大が見込まれることから、今般、新たなラウンドツールとして、「アクアREVOシリーズ」の新商品(10月1日発売)と、圧倒的な長寿命と低トルクを実現する「ZTフォーミングタップ」を市場投入すると発表した。なお、いずれの製品も2021年10月20(水)~23日(土)にポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催される「メカトロテックジャパン2021」にて展示される。

「アクアREVOシリーズ」のラインナップ拡充

 2018年に、材料・形状・コーティングの全てを一新した超硬ドリル「アクアREVOドリル」を、2019年には超硬エンドミル「アクアREVOミル」を市場投入。長寿命・高能率・多用途の特長が、幅広いユーザーから評価されマーケットシェアを拡大している。

 今回、小径ドリルに求められる“折れにくく長寿命”と“バラつきの少ない安定加工”を実現した「アクアREVOドリルマイクロ」、および、側面加工の立ち壁や深いポケット加工に最適な「アクアREVOミル4D」を新たなラインナップに追加。さらなる技術革新により、切削加工に新しい価値を提供していく。

〈アクアREVOドリルマイクロ〉

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 電機・電子や自動車部品の小径穴加工を狙いに、これまでの寸法範囲Ø2.0~Ø16.0 のスタブ・レギュラ・セミロングに加え、長寿命・高能率・多用途の特長はそのままに、新たな材料・形状を開発・採用したマイクロをラインナップに追加。

■特長
 折れにくさを追求し、超微粒子超硬合金とオリジナルの成分設計により、硬さと靭性を両立したマイクロドリル専用の超硬材料を新開発した。さらに、剛性と切りくず排出性を重視した溝形状を採用し、他社従来品に対して、ねじり破壊トルク11.2 倍(Ø0.5 にて)を実現。また、求心性と剛性の最適化設計により、穴位置精度を、他社品比で25%アップし、安定加工が可能。
■寸法範囲
 ・5D 寸法範囲: Ø0.5~Ø1.99 全150寸法
 ・参考寸法: 代表寸法 Ø0.5 全長38mm 価格3,350円/本
 ・10D 寸法範囲: Ø0.5~Ø1.99 全150寸法
 ・参考寸法: 代表寸法 Ø0.5 全長38mm 価格3,690円/本 
 (いずれも税抜き価格)

動画はコチラ↓
https://www.nachi-technologypark.jp/tool/product05/

〈アクアREVOミル4D〉

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 自動車・産業機械の幅広い分野に向けて、これまでのアクアREVOミル1.5D・2.5Dに加え、ロング刃長に最適な新形状を採用した4Dをラインナップに追加した。

■特長
 工具の心厚を大きくし、剛性を高めたことで、切削時の工具のたわみを抑制。加えて、シャープな切れ刃形状で切削負荷を低減し、他社従来品に対して被削材の加工面倒れが1/3 以下となり、安定加工を実現。

■寸法範囲
 ・4枚刃 4D Gタイプ(ギャッシュランド)寸法範囲:Ø1~Ø20 全20寸法
 ・参考寸法:代表寸法 Ø6.0 全長60mm    価格6,590円/本 (税抜価格)

動画はコチラ↓
https://www.nachi-technologypark.jp/tool/product03/

「ZTフォーミングタップ」新発売

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 2016 年に新ジャンルの革新タップ「Hyper Zタップシリーズ」を商品化し、安定した加工精度と切りくず排出性を両立する刃先・溝形状と、不二越独自の表面処理を施した切削タップで、ユーザーの生産性向上とコストダウンに貢献してきた一方で、自動車部品などの量産ラインでは、生産性向上のため、更なる長寿命化や安定した加工が求められており、切りくずトラブルが発生しない盛上げタップの需要が拡大している。

 同社ではこうしたニーズに応え、新開発の材料・形状・コーティングで、圧倒的な長寿命と低トルクを実現する、頂点を極めた(Zenith)強靭な(Toughness)盛上げタップ、「ZTフォーミングタップ」を市場投入した。

〈特長〉

(1) ZTフォーミングタップの革新性
 ①材料
 盛上げタップ専用に、組織を微細化したコバルトハイスを開発。ハイス母材の靭性を維持したまま、高硬度化を実現。
 ②形状
 ねじ山盛上げ部にマージンレスを採用。接触面積を小さくすることで摩擦抵抗を低減し、加工トルクと摩耗進行を抑制。新開発の油溝形状で切削油剤の流量を向上させ、先端まで油剤が届きにくい横形マシニングセンターでも、高い潤滑性能を発揮。
 ③コーディング
 新開発のZTコーティングは、靭性を向上させたAlTi 系膜と超平滑化処理の組み合わせにより、膜性能を最大限にし、低摩擦で優れた耐摩耗性・耐熱性を発揮。
 ④長寿命
 ZTコーティングによる優れた耐摩耗性・耐熱性と低摩擦の両立で、加工機械を問わず、他社従来品に対して3倍以上の長寿命化を実現。
 ⑤高精度
新形状の採用により、低トルク仕様で加工抵抗を抑え、バリの少ない安定しためねじ加工が可能。
 ⑥多用途
 延性の強いアルミニウム合金から、高硬度の調質鋼に至るまで、幅広い被削材に対応。

■シリーズと寸法範囲
 ・食付きが2ピッチのB形と、4 ピッチのP形の2 タイプをラインナップ
 ・参考寸法:M3~M16 並目・細目 全34寸法
 ・参考寸法:代表寸法 M6×1    全長62mm 価格3,400円/本 (税抜き価格)

発売日は2021年10月21日。

動画はコチラ↓
https://www.nachi-technologypark.jp/tool/product06/