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【令和4年 年頭所感】日本精密機械工業会/日本ロボット工業会/日本フルードパワー工業会/日本工作機械輸入協会
「新しい年を迎えて」
●日本精密機械工業会 会長 髙松 喜与志
明けましておめでとうございます。
皆様には健やかに新春を迎えられた事と、心よりお慶び申し上げます。
一昨年に続き昨年もコロナ感染症の影響が続き、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令され、大変な年でありました。昨年10月頃から第5波も落ち着き飲食業、観光業などもようやく活動出来る環境になって来ました。しかし12月には新たな変異種であるオミクロン株の患者が日本でも確認されて海外からの人の流入は停止、再開と混乱が続き、まだまだ予断を許さない状態になっています。
そんな中、昨年の夏には、1年延期された東京オリンピック・パラリンピックが、世界的なコロナ感染のパンデミックにより開催自体を危ぶむ声も聞かれた中で、史上初の無観客により無事開催されました。連日、日本人選手の活躍が報じられ、史上最多のメダル数を獲得するなど、コロナ禍の日本に“勇気”と“元気”と“感動”を与えてくれたことが昨日の事のように思い出されます。
昨年は私の属する製造業では半導体など部品の不足、鉄をはじめとする原材料の高騰、輸出のコンテナ不足高騰、原油の高騰など、値上がりと原料不足が続きました。色々な原因があるのでしょうが基本的には、〝需要と供給〟の需要が多いからでしょう。実感はありませんが、景気は良かったと言うことだと思います。
なぜ実感が無いのか? 私は、給与が上がらないからだと思います。我が社には海外に子会社が8社ありますが、どの国でもGDPの伸び以上に給与は上がっており、日本との違いを痛感しています。原材料の値上がりを改善で吸収する事はとても大切ですが、価格転嫁して改善の努力分は利益と社員の給与UPに使えばどうでしょうか?
政府は安倍政権の時代からデフレ脱却を謳っていました。岸田総理は企業に3%程度の給与UPをお願いしています。原料価格の上がっている今が価格転嫁、デフレ脱却、そして日本の低い生産性を上げるチャンスだと思います。これを機会に私も生産性向上に頑張って行こうと思います。
今年の干支は壬寅(みずのえとら)で込められている意味を調べて見ると『厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎となる』とありました。コロナ禍で疲弊した社会を乗り越えた知恵で今後益々素晴らしい社会を築き上げていける様に努力していきたいものです。本年も皆様にとってより良い一年となりますように心からお祈り申し上げまして、新年のご挨拶といたします。
「ロボティクスがもたらす持続可能な社会がテーマ」
●日本ロボット工業会 会長 小笠原 浩
新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
さて、新型コロナウイルス禍は、我が国ではワクチン接種の促進等でその感染状況に大幅な改善がみられるものの、世界的には新たなオミクロン株により再び感染拡大の状況にあり、3年目となる今年においても未だ収束の兆しが見られず、引き続き予断は許されない状況にあります。
一方で、このようなパンデミックにあっても世界経済は回復の状況にあり、国際通貨基金の見通しでは、2021年の成長率は世界全体では対前年比5.9%、日本については同2.4%の伸びとみられています。また、2022年の見通しにおいては、世界全体での成長率を4.9%とするものの、インフレ加速リスクを挙げており、インフレ率の急激な上昇が懸念材料となっています。
このような状況の下、2021年の我が国ロボット産業は、半導体をはじめとする部品不足の影響が大きく見られましたが、堅調な中国を中心とする外需増が輸出市場を牽引するとともに、国内市場での回復基調も見られたことで全体として2桁台の大きなプラス成長となりました。これにより2021年は、受注額で対前年比27.7%増の約1兆970億円と初めての1兆円超えとなるとともに、生産額では26.5%増の約9,700億円となると見込まれます。
そして、本年のロボット市場は、部品不足の問題は徐々に改善されることを期待するとともに、従来からの引き続き高い自動化需要に支えられ受注額は対前年比3%増の1兆1,300億円、そして生産額は5.2%増の1兆200億円と生産額においても初の1兆円超えを期待しております。
このような中、本年10月1日をもって創立50周年を迎えます。この50年を節目に、当会及び我が国のロボット産業の歩みを回顧するとともに、「ロボティクスがもたらす持続可能な社会」を統一テーマに、次の半世紀に向け広く社会において実現が期待されるロボットの有り様について展望・発信するための各種記念事業をこの1年間で実施致します。
具体的には、①記念ロゴの制作、②主催展示会でのパネル展示(ロボット技術及び産業の変遷、工業会の歴史等)、③10月13日の記念式典・表彰式と祝賀会、④10月13日~14日での記念シンポジウム、⑤ロボット産業ビジョン2050の策定、そして⑥50年史の編纂の各事業を実施致します。これら記念事業を通じて更なるロボットの健全な普及とロボット産業の発展を目指すこととしています。
記念事業に加え、当工業会の活動の柱となっている「市場拡大に向けた取組」、「イノベーションの加速化」、そして「国際標準化の推進、国際協調・協力の推進」の三つを重点項目として業界活性化のさらなる推進に向け、活動を行うこととしています。
特に本年は、3月9日~12日にかけ「2022国際ロボット展」を、6月15日~17日には、昨年、一昨年と2年続けて中止となっていた「2022実装プロセステクノロジー展」を、そして10月19日~21日には「Japan Robot Week 2022」と3つの展示会を開催致します。これらの展示会を通じて技術情報の発信とともに様々な分野へのロボット利用拡大への意欲を喚起するとともに、市場調査、技術振興等の各事業についても意欲的に展開する所存です。
引き続き関係各位の一層のご支援とご協力をお願い申し上げますとともに、皆様のご活躍とご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
「競争と協調の中で知恵を結集」
●日本フルードパワー工業会 会長 安藤 毅
新年、あけましておめでとうございます。
昨年は、日米で政権が代わり、世界を見ると米軍のアフガン撤退、中国化が加速する香港やウイグルの人権問題、ミャンマークーデター、また、経済に目を向けると、世界的な原油・資源の高騰、半導体不足による自動車産業を始めとした多くの工場での減産、加えて米中貿易摩擦から経済・軍事両面での覇権争いへと移行しつつある大国間の新たな緊張関係が引き起こされました。今年の北京冬季オリンピックの開催に向けて、外交的ボイコットなどの動きも出ており、今年も一層緊張が続く気配もあり、これが経済動向に波及していくのかも注視して行く必要があると思います。
さて、今年は、脱炭素社会、デジタル社会に向けての動きが加速すると思われます。昨年縦割り行政の弱点を排除し国のデジタル化を推進するためにデジタル庁が発足し、マイナンバーカードの活用なども含め、デジタル・トランスフォーメーションの社会実装に向かった動きが出てきております。当業界では、特に、無人化・省人化に向けた「デジタル」の取り組みの重要性が増しています。AIを活用した工場の無人化稼働や遠隔監視の導入などのデジタル・トランスフォーメーションの推進は、生産性の向上や競争力強化に資するのみならず、効率的なデータ収集や有事の際の企業間・工場間の連携を通じたレジリエンス強化といった観点からも、大変重要な取り組みと考えており、工業会としては、これら課題に取り組んでいくため、昨年新たに、IoT推進部会を発足させたところであります。
カーボンニュートラルに関しましては、当業界では、省エネ化製品の一層の開発に努めておりますが、昨年開催したIFPEX2021で、今後のカーボンニュートラル社会を見据え、「新たな時代に向けた挑戦」と題し、「地球環境とものづくりに貢献するフルードパワー」を広く紹介しました。国内外に向けて日本のフルードパワー業界の新たな時代に向けた挑戦を広く発信出来たと確信しております。
このような状況下、業界の中でも解決すべき様々な課題が出てきております。それを乗り越えていくには、競争と協調の中で皆の知恵を結集していくことが大切だと考えます。最後に、本年が良い年になるよう祈念して、年頭の所感とさせていただきます。
「コロナ禍からの復活」
●日本工作機械輸入協会 会長 井元英裕
新年明けましておめでとう御座います。2022年の年頭に当たりご挨拶させていただきます。旧年中は当協会の事業運営にご支援を頂き厚く御礼申し上げます。
2021年輸入工作機械は、後半こそ受注は回復基調となりましたが、売上では元々長めである納期に加えて、半導体不足による納期遅延、輸送コストの高騰、又海外取引先との人的交流が皆無となりサポートが受けられない状況などが重なり、スムーズな納入検収が出来ない状態でした。工作機械輸出入の業界には本当に厳しい一年で有ったと思います。こういった状況下でも、力強く前進する関連企業、会員企業様の姿には感銘し、力付けられました。
2022年、コロナ禍の影響は国内において限定的になったとしても、世界中でコロナ禍が収束しなければ従来と同じ環境に戻る事は無いと思われます。
我々はこの状況のマイナス面ばかりを見るのではなく、コロナ禍で否応なく使われ始めたWEBのコミュニケーション、VRを使った情報伝達技術、ビジネスのデジタル化などを積極的に進めてプラスに転化して行く必要が有るかと思います。
すなわち、海外との技術の交流が仕事である我々が、実際の人の動き無くしてもそれを補い、もしくはさらに先に進めて行かなくてはならない年となる事と思います。本年も皆様の御理解とご協力を頂きながら、会員一同チャレンジしていく所存です。
最後になりますが、皆様の益々のご多幸とご健勝を祈念申し上げて、年頭の
ご挨拶とさせていただきます。
【令和4年 年頭所感】日本工作機械販売協会/日本歯車工業会/日本光学測定機工業会/日本建設機械工業会
「新しい成長の礎になる年に」
●日本工作機械販売協会 会長 依田智樹
2022年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年は丑年で文字通り「我慢の年」になりました。コロナをはじめ様々な困難への対応に明け暮れた1年でした。
コロナ感染拡大は年初の第3波に始まり、春に第4波、夏に第5波が到来、8月のピーク時には1日の感染者が26,000人程になり、秋には急減しましたが、最近新たな変異株が世界的に流行の兆しを見せ始めています。コロナとの闘いは未だ収束しておらず、今年も引続き対策を講じながらうまく共生して行く途を辿るしかなさそうです。
コロナが後押ししたところもありますが、我々の働き方や生活様式も大きく変わりました。Web会議やテレワークでデジタル技術の利便性を認識した一方で、リアルの価値にも気付かされた1年で、これからは両方を使い分けるハイブリッド社会となるでしょう。
一方資源価格の高騰、半導体や部品・部材のサプライチェーン混乱、米中対立や中国の景気減速等の世界的な政治・経済・社会の不安定要因が顕在化して来ました。また、世界中が地球温暖化に危機感を抱き「脱炭素」に向けて舵を切り始め、EV化や再生可能エネルギー等の「グリーン投資」に目を向け、SDGs経営が企業の持続的成長に必須な世の中になって来ました。これまで経済成長路線一筋だったのが環境への配慮や富の分配が大事との考え方に変わりつつあります。日本はこうした世の中の潮流にうまく乗り、成長と分配を適正に達成する舵取りが求められます。
日本工作機械販売協会もお陰様で半世紀の歴史を経て新しい時代に入りました。会員各社は日本が誇るものづくり業界の更なる発展の為モノ売りだけでなくコト売りの機能を高め、お客様のニーズに応える提案力を益々磨いて行かねばなりません。
今年は壬寅(みずのえとら)。虎は決断力と才知の象徴であり、寅年は古い時代から新しい時代への転換点になると言われています。2年間続いたコロナ禍から復元し、新たな変化に対応し、芽吹き始め、新しい成長の礎になる年になることを願い、新年のご挨拶とさせて頂きます。
「原点復帰、新たなる挑戦」
●日本歯車工業会 会長 植田昌克
新年あけましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は日本歯車工業会の事業運営に格別のご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
一昨年に続き昨年も、新型コロナウィルスの感染拡大に翻弄された一年となりました。年末には新たな変位型「オミクロン型」が世界的に猛威を振るいはじめ、緊急事態宣言の解除後、感染者が激減し、感染終息も間近と安堵していた矢先、3回目のワクチン接種が急がれる事態となっています。水際対策の強化で日本では感染者の急拡大に至っていませんが、他国との人流が抑えられた状態では完全なる経済復興までにはまだ険しい道のりが続きます。晴れやかな新年を迎え、少しでも早く感染拡大前の活況に戻ることを心より願うところです。
さて、昨年は一年に渡り歯車の基礎並びに応用を学ぶ教育支援事業「ギヤカレッジ」を、全面的にオンラインによる講義に変更して再開しました。受講生同士の交流の場が持てなかったことは非常に残念ですが、著名な講師の講義を画面越しではありますが目前で受講できたことは、受講生にとって新鮮かつ充実した学習スタイルになったようです。また、チャットを利用した質問も数多く出され、従来の形式とは異なる良さも生まれています。
一方、開校以来16年が経過した当事業も、カリキュラムの編成も含め、全体を見直す時期に来ています。日本を担う若き歯車技術者の育成に向けて、引き続きこの教育支援事業の内容充実に取り組んでまいります。
同カレッジ修了者を対象とした「フォローアップ研修会」、次世代の若手経営者の育成及びネットワーク構築のための「若手経営者研究会」も、オンラインを活用した内容に変更しました。経営研修会、歯車関連規格(ISO,JIS)の対応など他の事業においても、オンラインに移行しました。対面とは違い戸惑うことも多々ありましたが、回数を重ねるごとに相互に慣れ、オンラインならではの効果も出ています。コロナ禍にあっても地道に事業を継続することが、歯車業界を牽引する次なる人材養成に繋がると確信しています。
弊会は「国際競争力強化を視野に事業推進」「会員にとって魅力ある企画の実行」「次世代経営者・技術者育成事業」を柱として事業展開しております。“歯車”はこれまでも、そしてこれからも重要な機械要素の一つとして各種産業機械に使われ続けます。これにはグローバル化の推進、若きエンジニアの育成が必須で、弊会の各種事業を通して歯車業界を下支えしていく所存です。
今後も、経済産業省、各教育機関、諸団体の方々と密接に連携しながら、歯車産業ひいては日本の機械産業の発展を願い、皆様のお役に立てる工業会をめざし努めて参りたいと存じます。
今年が皆様にとって飛躍の年になりますよう祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
「高速・非接触にて更なる高品質へ寄与」
●日本光学測定機工業会 会長 浜田智秀
明けましておめでとうございます。謹んで新春のご挨拶を申し上げます。平素より関係者の皆様には日本光学測定機工業会の活動に、ご理解とご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。
昨年は、米中貿易摩擦などの保護主義的な流れが経済へ影響を及ぼし、下降局面でスタートしました。更には、想定外の新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、産業界全体が冷え込み、リーマンショック以来の環境悪化となりました。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症により働き方の改革を迫られ、昨年も触れたデジタルトランスフォーメーションは、前倒しされながらより一層加速されてきました。5Gはサービスが開始され、AIの応用も着実に身近なものとなってきました。
一方、モノづくりそのものに目を移しますと、その手法自体は大きく変わってきています。種々雑多な材料を前提とした多品種少量製品へ適用するための3Dプリンターなどが生産へ寄与する領域の拡大が顕著となっています。このようなアディティブ・マニュファクチャリング領域に於いても最終部品・製品の高品質を保証することが重要となっています。形になれば良いのではなく、目的とする機能・性能を安定的に実現することが求められます。
過去より度々繰り返される品質問題は益々顕在化する可能性を含んでおり、歩留り向上やコストダウンという狭義での品質保証の領域を遥かに超え、問題を起こした製品の評価を単に下げるだけでなく、企業価値そのものを大きく毀損させるリスクがあることを強く認識しておく必要があります。
当工業会では見えないものを見えるようにするだけでなく、定性的なものを定量化できるよう活動を続けております。光学測定機が得意とする可視光領域に加え、近赤外や紫外線、更にはX線などの不可視光を使用することによってこれまで検出困難であったものを数値化し、更に高速かつ大量な計測データを瞬時に取得することを可能としており、これまで見逃していた現象・事象の把握だけでなく評価方法の確立をも推し進めてきています。加えて、検査・測定・計測の自動化、省力化をなお一層進化させ、製品・部品の良否判定だけでなく、スピードディに工程改善へのフィードバックなどを可能とし更なる高品質をも具現化します。
人間の恣意やバラツキ、不確かさの入る余地がない品質保証、信頼性、ひいては安全、安心を実現する世界へ向けて今後も新たな提案を継続していき、皆様の企業価値向上に繋げるためのお役に立てると確信しています。厳しい競争に勝ち抜き社会へ貢献する企業の皆様と共に、更に成長するため精進して参ります。
劇的に変わりゆくこのような時代にめぐりあえたことを幸せだと感じ、産業の発展へ寄与できることをこの上ない喜びと考えております。これまで以上に関係各位の皆様との連携を深め、皆様方の課題解決を図るだけでなくイノベーションのお手伝いができるよう取り組みます。
ダイナミックでスピード感のある大きな時代変化の流れの中、それに呼応する形で、光学に基づく切り口を武器に非破壊・非接触型測定機を主としたリアルタイムな光学測定技術を深化させ、あらゆる課題を見える化・顕在化させることによって素晴らしいモノづくり、コトづくりを実現してゆきますので、今年もよろしくお願い申し上げます。
「調和と発展による世界への貢献」
●日本建設機械工業会 会長 数見保暢
新春を迎え謹んでお慶びを申し上げます。会員各社ならびに関係省庁、関係団体の皆様には平素より、日本建設機械工業会の活動に格別のご支援とご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年は新型コロナウイルス感染症が猛威をふるい、世界中で多くの方が感染し、また亡くなられました。ここに亡くなられた方々に謹んでお悔みを申し上げます。新型コロナウイルス感染につきましては、医療体制が逼迫する程の急拡大後、しばらく新規感染者の発生が低位で推移しました。しかし昨年後半には変異株の感染拡大が懸念されるなど、今後も感染症はかたちを変えて続くものと想定されます。引き続き適切な感染対策を実施し感染リスクを低減させていくしか無いと思っております。
さて建設機械の市場動向については、昨年8月に当工業会から令和3年度(2021年度)、令和4年度(2022年度)の建設機械需要予測を発表致しました。令和3年度(2021年度)全体の通期需要予測は、国内は微増、輸出が大きく牽引し全体では前年度比15%増加という、前年度からの回復が鮮明と想定されています。実際に月次金額ベースの出荷統計では、国内市場は4月から微増・微減を繰り返し、輸出は毎月連続しての大幅増加、10月までの出荷金額合計では前年比38%増加と大幅な回復状況です。このように昨年末時点での世界需要は、大幅に回復傾向にありますが、新型コロナウイルス変異株の感染拡大懸念や、部品調達難、海外市場間物流の停滞と、それらに起因する物価上昇などが影を落としています。
このような新たな事象が発生し、市場への供給対応に不足や遅延が想定される状況にありますが、建設機械産業は社会資本の整備に資する建設機械本体や部品、サービスを安定して提供することが使命であり、市場からの要求に対応できるよう引き続き注力していかなければなりません。さらに益々要請の強まるカーボンニュートラル社会の実現に向けて、製品面では環境負荷の低い建設機械が求められ、施工プロセス面では労働力不足や熟練労働者の減少による生産性の維持をはかるための、ICTを活用した情報化施工の普及もはかる必要があります。
当工業会では激しい外部環境の変化に対応するため、昨年はコロナ禍においてもWEB会議などのツールを最大限活用し、各委員会や部会は精力的に活動を致しました。具体的にはカーボンニュートラル社会の実現にむけて、会員各社の製品開発面、製造プロセス面での活動推進を支援するため勉強会を関係各省のご協力を頂き開催致しました。また各種説明会や講演会で過去最高の聴講者数を記録するなど、WEBツールの特性を活かした成果を出し、当工業会ホームページも全面リニューアルを実施し、情報の発信力や利便性を向上させております。
本年も見通しの難しい時期において、昨年度の事業計画の仕上げと新たな事業計画を策定する重要な年となります。当工業会の設立理念である「調和と発展による世界への貢献」ならびに「共生と競争」のもと、新しい工業会の事業活動を考え、変革して社会に貢献して参りたいと思います。
最後になりますが、新型コロナウイルスの感染症が早期に収束し、安心して生活できる社会を回復すること、そして皆様にとって良い一年となりますように祈念いたしまして年頭のご挨拶とさせて頂きます。
【令和4年 年頭所感】日本金型工業会/全日本機械工具商連合会
「出来ることを実行していく行動こそが未来につながる」
●日本金型工業会 会長 小出 悟
令和4年の新年を迎えるにあたり、会員の皆様をはじめ関連官公庁、関連団体の皆々様に謹んで新春のお喜びを申し上げます。
昨年もコロナ禍での活動を余儀なくされた一年でしたが、一昨年の半信半疑での団体活動に比べれば、冷静に落ち着いた感覚でコロナ禍での活動を推し進めることが出来たと思っております。本年は希望としては対面での活動も慎重な中にも推し進め、リモートによる活動をさらに磨きをかけそれぞれの良さをより引き出すような活動にしていかなければと思っております。
そこで心配なことは直近から近未来そして将来の経済環境がどのように変化していくのか、2年間にも及ぶコロナの影響が収束しそうなところに発表された新株オミクロン株の存在が、今後の社会経済にどのような更なる影響をもたらすのか、今までは考えなかったことや予想もしていない状況も引き起こされて来るでしょうし、そんな意味では大変な状況が私たちに忍び寄っていると言えるでしょう。
だからこそネガティブにならずポジティブなものの見方をすることが必要であり、しっかりと地に足を付け考えて出来ることを一つ一つ実行していく行動こそが未来につながって行くものだと言えるのではないでしょうか。
その行動をとることの一つの捉えどころがSDGsへの対応であり、すでに実践対応をされている企業様も沢山あることも承知しております。またカーボンニュートラル社会への移行に的確に反応することもその一つであり、このことは世界的にもまだ始まったばかりであり、しかし我々の環境をややもすれば一番変化させる取り組みになるのかもしれません。
そしてもう一つがデジタル化を背景とし様々な場面がネットにつながり進められる社会の到来で、サイバーセキュリティーをはじめとし、顧客や自社の技術情報をいかに管理し守りながら有効に生かすかにあります。
将来の成功の二文字はそれぞれの事柄に出来ることから積極的に行動するか否かにかかっているように思います。したがって今年は上記に掲げました事に関して会員の皆様に積極的に情報発信を行い、個社の環境を変えていくためのアイデアなどのご提供をしていきたいと考えておりますので、そのような意図をお考えいただき日本金型工業会の各種取り組みに積極的ご参加を頂けますよう改めましてお願い申し上げます。
また、このような時代を強く生き抜いていくために改めて考え及ぶことが「人」に関わることで、乗り越えなければならない大きな問題であるということに気付かされます。人の雇用がままならない中、如何に少数でも精鋭なる部隊を整えるのかが社会にも組織にも必要なことであり、そのための努力と費やする時間は計り知れないものを感じますが、避けて通ることのできないものであることは間違えありませんので、当工業会でも進めてきた金型マスター認定制度と、各種の教育にかかわる取り組みを整理整頓し、さらに変化していく時代に要求される事柄を、タイムリーに連絡したり経験させたりすることをプラスさせていくことが出来ればと考えております。
会員の皆様と共にお役に立てられる仕組みづくりを、トライ&エラーの繰り返しの中から整えて行くことが出来れば幸いに思いますので、いろいろなご提案を頂き皆様と協議のもと優先順位の高いものから順次進められればと思います。
本年も世界は新種のコロナと闘いながら実体経済を推し進めることになるのでしょうが、会員企業の皆様のお力添えはもとより、関連官公庁、関連団体の皆様のご協力も得ながら、一般社団法人日本金型工業会は活動を着実に進めていく所存でおりますので、皆様のご理解ならびにご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。
「地球温暖化への対策は急務」
●全日本機械工具商連合会 会長 坂井俊司
新年、明けましておめでとうございます。
新型コロナウイルスの影響から徐々に日本経済そして我々機械工具業界も抜け出してきました。まだまだ感染の再拡大のリスクもありますがコロナと共存しながらも経済活動が活発化して景況が回復することを期待します。
さて、昨年10月にニュースダイジェスト社様主催でメカトロテックジャパン2021が開催されました。感染の収束がなかなか見えない中での開催準備にはご苦労もあったと思いますが、機械工具業界では2年近く本格的なリアルの展示会がなかったこともあり、コロナ前を彷彿させる大変盛況な展示会でありました。
コロナ禍で営業もプレゼンテーションの方法もWEBを活用したスタイルが取り入れられてきましたが、やはり現物を見ての説明、顔を合わせての商談もやはり大切であると改めて認識させられたのではないでしょうか。
このコロナ禍の中で機械工具業界にとって大きな課題は、カーボンニュートラルとそれに伴う自動車の電動化加速への対応であります。地球温暖化への対策は急務であり世界各国は勿論、あらゆる業界、企業も責任をもって対応していく必要があります。
その中でも機械工具業界は自動車産業への依存度が高く、自動車の電動化の問題は元来よりその対応は検討していかなければなりません。そのためには、各組合の会社様においても将来に向けて新たな取り組みが必要ではないかと感じています。
今現在の生産活動が活発な中で新たな取り組みを行うことは大変かもしれませんが、組合活動を通しての啓蒙活動や情報交換で何かきっかけができればと思います。
最後になりましたが、会員各社、メーカー会員、賛助会員の皆様がウィズコロナ・アフターコロナの新しい時代に適応して、ますますご発展されることを祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
【令和4年 年頭所感】DMG森精機/オーエスジー/アマダ/日立建機/コマツ
「世界各国のお客様と連携強化へ」
●DMG森精機(株) 取締役社長 森 雅彦
新年明けましておめでとうございます。
新型コロナウイルスによる経済への影響が続いておりますが、受注状況は昨年から着実に回復してきており、全世界で高水準を維持しています。今後も新たな需要とビンテージ機のリプレイス需要の両方の機会を逃さず、工程集約・自動化・デジタル化をお客様にご提案し、お客様の生産効率とエネルギー効率の向上に貢献してまいります。
世界でサステナビリティへの取り組みが加速する中、当社では脱炭素社会や資源循環型の社会に向けた取り組みを行っています。当社は昨年3月にグローバルで生産する全商品の部品調達から商品出荷までの工程においてカーボンニュートラルを達成しました。さらに「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosures)」提言への賛同を表明し、国際的な環境団体SBTイニシアチブから「SBT(Science Based Targets)認定」を取得しました。今後は事業所での太陽光パネルやバイオマス熱電供給システムの設置・稼働を予定しております。
また、当社では環境に配慮した商品の提供を通じてお客様におけるCO2排出量削減にも取り組んでいます。工作機械は世界中で約30万台以上稼働しており、工作機械のエネルギー効率の向上は地球環境に大きく影響します。当社が出荷する機械には全世界で昨年からカーボンニュートラルな体制で生産された商品を表す「GREENMACHINE」マークが付いており、省電力を実現する「GREENmode」を標準搭載しています。
2023~2030年でサプライチェーン全体でのカーボンニュートラル達成を目指しており、今後も自社とお客様先の両方でCO2排出量の削減に取り組んでまいります。
5軸・複合加工機や自動化システムを導入されるお客様が非常に増えていますが、自動化を進める上で課題となるのがクーラント、ミスト、切りくずの加工3悪です。ビルトインミストコレクタzeroFOGはゼロスラッジクーラントタンクとAIチップリムーバルと共に加工3悪の解決案として、作業改善と長時間稼働を実現します。
自動化を進めることでコネクティビティとデジタル化が可能となり、生産効率の向上と工場環境の改善に繋がり、最終的にお客様におけるサステナビリティの推進にも貢献します。また、当社ではリアルとデジタルの両方でお客様と緊密に繋がり、丁寧な個別商談を行っています。
リアルでは毎週伊賀・東京で少人数制オープンハウス「テクノロジーフライデー」を開催しています。今年は世界各国からお客様をご招待し、より多くのお客様と連携してまいります。デジタルツインテストカットやお客様向けポータルサイトmy DMG MORIなどを通じたデジタルでの繋がりも引き続き注力していきます。
今年は当社の創業地である奈良にDMG MORIグループ最大の最先端研究開発センタである奈良商品開発センタの新設を予定しております。さらに当社ではDMG MORI SAILING TEAMやJapan National Orchestra株式会社などを通じて地域社会、スポーツ、文化への貢献に引き続き取り組んでまいります。
本年も、世界中のお客様に優れた品質の製品を最善の納期とサービスでお届けすべく、尽力してまいります。引き続き変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
「違和感」からの「次の一手」へ
●オーエスジー(株) 代表取締役社長 兼COO 大沢伸朗
2022年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
新型コロナウイルスによる世界的パンデミックに見舞われ、当社の2020年度は大きな落ち込みを余儀なくされましたが、2021年度は、おかげさまでほぼ2019年度並みの水準までV字回復することができました。お世話になりました業界関係者のみなさまには、この場をお借りしまして、心より厚く御礼申し上げます。
執筆中の今も新たなオミクロン株の動向が気になりますが、この先も厳重な感染予防に個人また企業としても最大限努めなければなりません。ウイズコロナの下、ニューノーマルという新生活様式と経済活動が定着しつつある中、2022年度より持続的成長を目指した当社の新中期経営計画がスタートします。
コロナ禍をどう生き抜くか問われる中で、環境問題に対する関心が世界中で高まりました。カーボンニュートラル実現への取り組み、とりわけ自動車のEV化が一気に加速する様相になってきました。当社もこういった構造変化に今まで以上のスピード感を持って対応しなくてはなりません。私も社長就任以来「違和感」を常日頃から持つことを習慣づけようと社内で呼び掛けてまいりました。日々当たり前にこなしている今までの行動や思考の常識に「違和感」を持つことは簡単ではありません。また、「違和感」を持って、いかに「次の一手」の行動につなげるか、が言うまでもなく何より大切です。
昨年の就任時の抱負として、100周年を迎える時に「今以上に輝いている会社であろう」と宣言しました。2022年は不確実な「VUCA時代」でも持続的成長をするために体質強化に努め、100周年及びカーボンニュートラル実現に向けて踏み出す第一歩の重要な年になります。全社一丸となって、気を引き締め、実りある1年となりますよう邁進してまいります。
最後になりますが、日本経済の益々の発展と皆様のご健勝を祈念いたしまして年初のご挨拶とさせていただきます。
「2022年は〝デジタルと環境〟がキーワード」
●(株)アマダ 代表取締役社長執行役員 磯部 任
あけましておめでとうございます。
昨年も新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状態が続きましたが、ワクチンの接種が進み、明るい兆しが見えてきました。それに伴い経済活動が正常化し、設備投資の需要も大幅に回復してきました。
昨年のアマダグループは、新市場に向けて強みを生かした新商品の投入を積極的に行ったことが好評を得て、上期の受注高としては過去最高となりました。さらにESG経営の実践を目指したサステナビリティ基本方針を策定し、脱炭素社会の実現や働きがいのある職場づくり、ダイバーシティの推進など、課題とそれらを解決するための取り組みを明確にしました。
2022年は部品・原材料不足の深刻化や米中関係などによる影響を注視する必要があるものの、コロナ禍からの本格的な回復に向けて企業活動がさらに活発になるでしょう。アマダグループのお客さまである金属加工業の現場は、深刻な人手不足や熟練技能者減少などの課題に直面しており、自社の競争力を高めるための生産設備のデジタル化・自動化・知能化がますます加速すると考えています。
そのようななかでアマダグループの2022年は「デジタルと環境」をキーワードに、「新たな中期成長戦略」の初年度として各種改革に取り組んでまいります。営業・サービスにおけるDX化への積極的な投資と事業活動の強化を図り、SDGsの取り組みと連携したESG 基盤を構築します。
お客さまへの実証加工の提案から発注、生産、さらにはアフターサポートまでモノづくりにおける幅広い工程を丸ごとデジタル化し、時代に即したビジネスモデルへ変革していきます。モノづくりのあり方自体を変え、新たな付加価値の創出と社会課題の解決を目指します。
また、脱炭素社会の実現に向け、改めて環境経営を強化します。新たな中長期環境目標を掲げ、商品のライフサイクルおよび工場やオフィスにおける温室効果ガスの排出量削減を目指します。人材面では働きがいのある職場づくりやダイバーシティをさらに強化し、SDGsを推進することで社会へ貢献してまいります。
コロナ禍のなかで、安心、安全への意識が高まり、企業への信頼やブランドがより重視されています。アマダグループは、経営理念にある「創造と挑戦」の実践を通じて社会課題の解決に貢献し、社会と企業の持続的な発展に向けて努力してまいります。
「豊かな大地、豊かな街を未来へ」
●日立建機(株) 執行役社長兼CEO 平野耕太郎
あけましておめでとうございます。新年を迎えるにあたり一言ご挨拶申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の拡大も後半には落ち着きを見せていたものの、オミクロン株の感染拡大の懸念が世界中で広がり、今もなお不透明な状況が続いております。コロナ禍により影響を受けられた方々にお見舞い申し上げると同時に、感染拡大防止に日々ご尽力されている皆さまに対し改めて敬意を表し、深く感謝申し上げます。
なんとかこのような状況を一日でも早く乗り越え、2022年は昨年よりも明るく希望に満ちた年になるよう心より願っております。また昨年は東京オリンピック・パラリンピックが開催され、無観客での開催という今まで経験したことの無いような状況でしたが、各選手の活躍に大きく感動し前向きな気持ちになることができました。あのような難しい状況下で、大きなトラブルもなく行えたというのは、日本の実力を国内外に示せたのではないでしょうか。
昨年の建設機械の需要は、中国を除く世界各地で堅調に拡大し、マイニング市場も、鉱物資源価格の上昇から、お客さまの新規投資が前向きになるなど、明るい兆しが見えてきました。しかし同時に、鋼材を中心とする価格の値上がりの影響を受け、経営としては難しい舵取りとなりました。またCO2削減の動きは世界中で加速し、当社グループが開発したバッテリー駆動式の電動油圧ショベルの販売が、欧州で好調な出足となっています。
マイニングの分野でもお客さまからの環境対応の要求は強まり、当社とABBで進めているトロリー充電式のエンジンレス・フル電動ダンプトラックの開発をさらに加速させる計画です。
今年はなんといっても3月から始まる北中南米事業の独自展開という当社にとって最大の取り組みがあります。現在多くの代理店との前向きな打ち合わせやお客さま・代理店の皆さまにご満足いただけるサービスや部品供給の準備、サービスソリューションConSite®の拡充など、あらゆる準備を進めています。この北中南米での成功は、単に北中南米のみならずグローバルでの我々のビジネスに大きく影響することから、日立建機グループ全社一丸となって取り組んでいきます。
今年もコロナ禍再拡大の懸念、CO2削減対応など引き続き課題が多い年となりそうですが、当社はお客さまの課題の一歩先を見据えて、引き続き収益向上のための施策を進めてまいります。我々は、企業価値を向上させることが、お客さまはもちろん、株主や取引先の皆さま、当社従業員など、すべてのステークホルダーにとって最も重要であると確信しております。これからも、SDGsを実現する「豊かな大地、豊かな街を未来へ・・・」という企業ビジョンを意識し、着実に事業運営を進めてまいります。最後になりましたが、2022年が、皆さまにとって、健康で穏やかな、そして明るい一年になることを祈念して、年初のご挨拶とさせていただきます。
「今後も品質と信頼性の追求」
●コマツ 代表取締役社長兼CEO 小川啓之
謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
昨年も世界的な新型コロナウイルス感染症の流行が続き、直近ではオミクロン変異株の発生などもあり、世界経済は依然として不透明不確実な状況となっています。このような状況下、当社の建設機械・車両部門においては、昨年は、新型コロナウイルス感染症の影響が縮小し、中国以外の地域において一般建機・鉱山機械共に需要が好調に推移しました。半導体やコンテナ不足の影響をグローバルクロスソーシングの活用などにより吸収し、新車需要の拡大を着実に取り込んだ一方で、原材料価格や物流費の高騰による大きな影響を受けました。これらの影響を販売価格アップやコスト低減により最小限に抑えると共に、中期経営計画で掲げる成長戦略を着実に実施してまいります。
世界的に気候変動への意識が高まる中、当社は2050年までにCO2排出を実質ゼロとするカーボンニュートラルに向けた取り組みに関する長期ビジョンを新たに掲げました。また気候変動や社会の要請に誠実に対応する当社の姿勢を明示するため「サステナビリティ基本方針」を策定しました。
本年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画においては、超大型油圧ショベル「PC7000-11」の遠隔操作と無人専用運搬車両との協調による半自動化作業など、自動化・自律化、遠隔操作化の取り組みを着実に推進しました。電動化については、いかなる動力源でも稼働可能なパワーアグノスティック超大型ダンプトラックのコンセプトを発表しました。また交換式バッテリーを活用した電動マイクロショベルは本年春の量産化を目指して共同開発を進めました。20トンクラスの油圧ショベルの電動化については、お客さまの現場での実証実験を行うなど、量産化に向けて着実に取り組みを進めました。低炭素社会の実現に向けて、石炭依存度の低減を図るため、坑内掘り石炭(ソフトロック)向け鉱山機械の生産再編を進めると同時に、坑内掘りハードロック向け鉱山機械の開発については、「No Blasting(発破の必要がない掘削性能), No Batch(バッチ処理をおこなわない連続掘削), No Diesel(ディーゼル不使用)」というスローガンを掲げて取り組みました。
本年4月からは次期中期経営計画がスタートします。現中期経営計画の策定当時と比べ、気候変動への対応に対する要請の更なる高まりや、米中競争の激化、新型コロナウイルス感染症の影響など、当社を取り巻く外部環境は大きく変化しています。これらの変化を、リスクとしてだけでなく、当社の製品・サービス・ソリューションの高度化というビジネスチャンスと捉え、お客さまやパートナー企業と共に、DX推進やカーボンニュートラルに取り組み、成長戦略へ結び付けてまいります。
コマツは今後も「品質と信頼性」を追求し、当社の存在意義である「ものづくりと技術の革新で新たな価値を創り、人、社会、地球が共に栄える未来を切り拓く」ことを目指してまいります。最後になりましたが、皆さまにとって素晴らしい1年になりますように、心より祈念いたします。
MOLDINO アルファ高送りラジアスミル「TR4F 形」に「5000形」を追加

MOLDINOがこのほど、アルファ高送りラジアスミル「TR4F 形」にさらに深く切り込める「5000形」を追加した。ダイカスト金型や樹脂金型、プレス金型の高能率荒加工や取り代が変動しやすい鋳物ワークや肉盛り溶接材の荒加工に威力を発揮する。
同社は2020年にアルファ高送りラジアスミル 「TR4F 4000形」を発売しており、独自の工具設計により一刃送り2mm以上の高送り加工を実現し、機械能力を最大化する工具として好評を博していた。生産性向上に寄与する同商品は、主にダイカスト金型・樹脂金型・プレス金型の荒加工にユーザーから高い評価を得ていたが、 TR4F4000形の最大軸方向切込み量は1.2mmであったため、より切り込み量を大きく取れる工具のニーズも明らかになったことを受け、今回、同社はインサートサイズを従来の12タイプから15タイプに拡大した刃先交換式荒加工用工具 アルファ高送りラジアスミル「TR4F5000形」を開発し、販売に至った。
特長とメリット
(1)広い断面積と拘束面積を持つ独自のインサート形状により、切込み量2mmでも一刃当りの送り量2mmを超える高能率荒加工が可能。
(2)切りくず排出性を高めたボディ形状を採用で、突き出し量の長い金型形状部の加工でも切りくず詰まり・噛み込みを抑制する。
(3)独自の不等分割方式を採用したことにより、切削時のビビり振動を抑制し、従来品を超える高能率加工を可能にした。
(4)等高線加工だけでなくバーチカル加工も可能となった 。幅広い加工用途に対応する。
(5)豊富なインサート材種をラインナップし、軟鋼から高硬度鋼まで、幅広い被削材に対応する。
(6)インサートは片面4コーナ仕様で経済的。
■仕様
・ホルダ:φ63~φ125(全10アイテム)
・インサート:5材種(1アイテム)
■価格
・ホルダ:61,820円~129,540円(消費税別)
・インサート:1,780円(消費税別)
Kitamura Machinery of U.S.A., Inc 新社屋へ移転

キタムラ機械(社長=北村彰浩氏 本社:富山県高岡市)はアメリカ現地法人であるKitamura Machinery of U.S.A., Inc(本社:アメリカ シカゴ)の事業拡大のため、本社社屋を新社屋へ拡張移転する。同社では、昨年来より北米での好調な受注が持続しており、また昨今のコロナウイルス感染拡大による大規模展示会の相次ぐ中止が続く中、新社屋でのプライベートショーも行えるショールーム機能を拡張し、製品提案機会の増加を可能にすることが狙い。
新社屋の総面積は約14,000㎡と現社屋の約3.5倍となり、またロケーションもシカゴ・オヘア国際空港までは約13㎞とアクセスも向上する。
同社では、「この移転を機に、全米30を超える代理店とのネットワークをより強固なものにし、事業のさらなる拡大に努めていく」としており、新社屋での営業開始は2022年5月の予定。
●営業開始日:2022年5月
●新 住 所:451 Kingston court, Mount prospect, IL

タンガロイ 「DuoJust-Cut」シリーズに3次元ブレーカ付き0.6、0.8mm幅インサートを拡充

タンガロイがこのほど、突切り、溝入れ、ねじ切り加工用工具「DuoJust-Cut」(デュオ・ジャスト・カット)に0.6mm、0.8mm幅のインサートを拡充し、販売を開始した。
〈特長〉
「DuoJust-Cut」は、独自の高剛性クランプ機能を備え、主に自動盤での突切り、溝入れ、ねじ切り加工において高い性能を発揮する。今回、突切り加工用JXPS形インサートに、業界初となる3次元ブレーカ付きの0.6mm(最大突切り径φ6mm)と、0.8mm (最大突切り径φ12mm) 幅を拡充。これにより突切り加工時の切りくずが安定してカールし、切りくず排出性や加工面品位が向上する。また、素材の削減ができ、加工コスト改善が期待できる。
インサート材種には、汎用性が高く、鋼、ステンレス鋼などに対して幅広く使用可能な「SH725」を設定した。専用の新コーティング膜と高靭性母材の組み合わせにより抜群の信頼性を発揮し、インサートの長寿命化に貢献する。
■主な形番と標準価格
・JXPS06R06F SH725:3,000円
・JXPS12L08F SH725:3,160円
計4アイテム(いずれも税抜価格)
DMG森精機 SBT(Science Based Targets)認定を取得
DMG森精機及びグループ会社のドイツDMG MORI AKTIENGESELLSCHAFTがこのほど、2030年に向けた温室効果ガス削減目標について、国際的な環境団体「SBTイニシアチブ」により認定を取得したと発表した。
■今回認定を取得した同社の温室効果ガス排出削減目標
Scope 1 + 2 :基準年2019年に対して2030年までに46.2%削減
Scope 3 :基準年2019年に対して2030年までに13.5%削減
「SBTイニシアチブ」は、2015年にCDP、国連グローバル・コンパクト、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)の4機関が共同で設立した国際的な団体で、産業革命前からの世界の気温上昇を、2℃を十分に下回るまたは1.5℃未満に抑えることを目指す「パリ協定」が求める水準となるように、科学的根拠に基づいた温室効果ガス排出削減目標策定を企業に推進している。2021年12月20日時点で、世界全体では1,083社、日本国内では148社の企業が認定を取得している。
同社は、持続可能な社会を目指し、脱炭素社会や人と自然が共生できる社会、資源循環型の社会に向けた取り組みを行っている。特にカーボンニュートラルに向けた取り組みをグループ一丸となって加速させており、2021年3月には、2021年にグローバルで生産する全商品の部品調達から商品出荷までの工程においてカーボンニュートラル達成を宣言している。
同社では、今回認定を取得した新たな目標の達成に向けて引き続き、自社でのCO2削減の活動に取り組むとともに、環境に配慮した商品の提供を通じて、顧客におけるCO2排出量の削減を実現するとしている。また、同社では工作機械事業そのものが環境保護に貢献するものと考えており、今後も持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでいくとしている。
取り組みの詳細は同社のwebサイトへ↓
https://www.dmgmori.co.jp/corporate/sustainability/index.html
2021年11月分工作機械受注総額は1,454.0億円 日本工作機械工業会
日本工作機械工業会がこのほどまとめた2021年11月分の受注実績は以下の通り。
2021年11月分工作機械受注総額は、1,454.0億円(前月比△2.6% 前年同月比+64.0%)となった。受注総額は、3カ月連続の1,400億円超。内外需とも堅調に推移しており、大型受注も加わって高水準の受注が継続。
内需は500.0億円(前月比△0.6% 前年同月比+84.9%)で、前月比微減で3カ月連続の500億円超。補助金効果が弱まるも自立的な回復の動きが進む。
外需は954.0億円(前月比△3.6% 前年同月比+54.8%)で、2カ月連続の950億円超。欧米、その他アジアで前月比減少も、東アジアで増加を示す。
11月はこれまでの傾向から大きく変わらず、内外需とも回復が継続。一方、部材不足や部材・輸送費の高騰等の影響を引き続き注視。
11月分内需
500.0億円(前月比△0.6% 前年同月比+84.9%)。
・3カ月連続の500億円超。11月での500億円超は2018年(576.7億円)以来3年ぶり。
・前月比2カ月連続減少。前年同月比9カ月連続増加。
・11月は、航空・造船・輸送用機械の減少を他業種の増加で補い、前月からほぼ横ばい。
(出所:日本工作機械工業会)
11月分外需
954.0億円(前月比△3.6% 前年同月比+54.8%)
・2か月連続の950億円超。11月での950億円超は2017年(1041.7億円)以来4年ぶり。
・前月比3カ月ぶり減少。前年同月比13カ月連続増加。
・主要3極は、アジアのみ前月比増加。欧州、北米は減少も高水準持続。
(出所:日本工作機械工業会)
2021年11月分 機械工具生産額まとまる 日本機械工具工業会
日本機械工具工業会がこのほどまとめた2021年11月分の機械工具生産額は次のとおり。〈( )内は対前年比〉。
■生産額
切削工具 364億円(130%)、耐摩耗工具 32億円(114%)、総合計 403億円(128%)。
■ドリル生産額
特殊鋼工具 15億円(144%)、超硬工具 37億円(132%)、ダイヤ・CBN 1億円(116%)、総合計 53億円(135%)。
■エンドミル生産額
特殊鋼工具 4億円(149%)、超硬工具 39億円(134%)、ダイヤ・CBN 1.4億円(95%)、総合計 45億円(134%)。
■カッタ生産額
特殊鋼工具 0.6億円(82%)、超硬工具 6億円(133%)、ダイヤ・CBN 0.4億円(62%)、総合計 7億円(117%)。
■ギヤカッタ生産額
総合計 7億円(125%)。
■ブローチ生産額
総合計 8億円(115%)。
■ねじ加工工具生産額
特殊鋼工具 33億円(152%)、超硬工具 3億円(144%)、総合計 36億円(151%)。
■バイト生産額
特殊鋼工具 0.3億円(123%)、超硬工具 9.6億円(144%)、総合計 9.9億円(143%)。
■リーマ生産額
特殊鋼工具 1.4億円(134%)、超硬工具 2億円(117%)、総合計 4億円(123%)。
■鋸刃カッタ生産額
特殊鋼工具 1億円(122%)、超硬工具 0.8億円(134%)、総合計 2.0億円(127%)。
■インサート生産額
超硬工具 146億円(129%)、ダイヤ・CBN 18億円(106%)、総合計 164億円(126%)。
■ボディ関係生産額
総合計 16億円(132%)。
■超硬合金生産額
切削用 148億円(83%)、耐摩耐食用 16億円(128%)、総合計 166億円(86%)。