INTERMOLD名古屋で見た! 黒田精工史上最小サイズの精密成形研削盤「GS-30V」、安田工業はハイエンドマシン「YMC650」

先日もブログに書いたのですが、INTERMOLD名古屋で、大阪で展示をしていなかった気になるメーカーを見なければ! とフラフラしながら、気になる2社をチェックしました。

黒田精工ブースにはあら! なんてラッキーなのかしら! 黒田社長様がいらっしゃいました。しかしながら、怪しい菌を保持しているワタクシ、いつもの図々しさが半減し、マスクも外せません。ただでさえ、空気の乾燥している展示会会場ですもの、うつしちゃったら大変! 

というのはさておき、今回は黒田精工史上最小サイズの精密成形研削盤「GS-30V」、安田工業はハイエンドマシン「YMC650」を拝見してきました。

黒田精工史上最小サイズの精密成形研削盤「GS-30V」はユーザーフレンドリーな次世代マシン

「GS-30V」

従来、平面研削盤の左右の送り機構は油圧駆動―――ですが、このマシンはACサーボモーターを採用しています。ボールねじダイレクトドライブになっていて、「左右の送りというのが通常の機械に比べると自由自在にできますよ!」という、使い勝手が非常に良いのが大きな特長でした。フリクションロスを低減した高効率駆動を実現するうえ、油圧作動油を無くすことで環境負荷の低減に繋がるので、地球に優しいマシンでもあります。

どれどれ? 新しく開発した対話ソフトも要チェック! 
まあっ! 加工したいメニューを表示して、画面上で指示するだけ! 要するに、誰でも簡単に触れますよ、というところがGOODです。加工条件を入れるだけで加工ができるという非常に簡単な機械になっていました。

もうひとつ! ユーザーによってはドレッシング作業があります。従来だと、ドレッサーを砥石に当てて「どうかな~?」と手動で加工をすることが当たり前でしたが、この面倒臭い作業もメニューを選ぶだけで、オートで作業をこなしてくれるので、これは便利! 

初心者の方でも画を見て数字さえ入れてくれればその通りに動いてくれるというのは、心強い! 非常に簡単な操作で高度な加工ができますよ、という頼もしい機械でした。

安田工業は、HMI刷新! 人と機械を結ぶ「OpeNe Version2.0」を搭載した「YMC650」を展示

今回INTERMOLD名古屋で安田工業が展示していたのは、「YMC650」。同社のベストセラーマシン「YMC430」の特長を引き継ぎながら、ストロークを拡張し、ワイドレンジに微細かつ高精度加工を実現できるマシンです。

「YMC650」

全軸リニアモーター駆動による高い安定性―――。
これこそが、「“限りなくフラットなもの”に、“限りなく直角なもの”を積み上げていく」、という同社の理念の表れでもありましょう! 長時間、機械が動いても安定した高精度加工を実現するための、“熱変位対策”を惜しみなく、投入しています。

じゃあ、この熱変位対策とはなんぞや? というところですが、これはコラム・スピンドルヘッド内部・X軸サドル・リニアモータなどに加え、激しい室温変化が懸念される工場床面に配置されるベッドにも温度制御された専用の熱交換液を循環させているという“機体温度制御システム”が働いております。スバラシイ!

ところで話はクルリンパと変わって、先日、岡山にある同社にお伺いしたのですが、新しくなったキサゲ工場を拝見することができました。この写真、いっぱいクレーンが並んでいるでしょう?

クレーンをみて!

今までは、作業している人々が“クレーン待ち”をしている状態で、時間のロスがあったそうですが、この新しいキサゲ工場が新設されたお陰で、もうロスタイムとはサヨナラ! スムーズに仕事ができるようになったとのことでした。