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森精機が上海ソリューションセンタを開設

新拠点の近くには提携先の独国ギルデマイスター社(DMG)の上海工場があり、また、周辺には日系・欧州系の工作機械・工具メーカもショールームを構え、新拠点は上海における工作機械および関連メーカの集積地の中にあり、機械の購入を検討するユーザーにとって非常に利便性の高い場所となっている。
2011年1月~6月の中国経済はGDP成長率で前年同期比9.6%の増加と順調に推移しており、森精機グループの中国における受注も安定した増加を続けている。納入先の業種もかつては自動車部品、建設機械部品等が中心であったものが金型、エネルギー、油圧空圧機器等も増加し、先進国で導入されているような最先端の設備・ノウハウを導入したいといったニーズが強まっているとしている。
延床面積10,000㎡ある上海ソリューリョンセンタには弊社中国初となるショールームを開設し、売れ筋機種や最新機種であるXクラスを展示し、実機でのデモ加工等を見学できる。エンジニアやオペレーター向けのNCスクールや、ターンキー部門を設置し、タイムスタディーおよびテスト加工を実施することで、ユーザーニーズに応えるとしている。また、サービス用パーツ在庫を倍増し、中国主要都市へのパーツも24時間以内の発送率を90%以上にするとしている。
9月分超硬工具主要統計
超硬工具協会がまとめた9月分超硬工具主要統計は以下の通り。 【超硬合金重量】520トン(前年比106.3)。 【超硬工具生産額】切削工具194億7100万円(前年比104.2)、耐摩工具33億4100万円(同104.7)、鉱山土木工具7億4600万円(同112.9)、その他工具4億9000万円(同111.4)、焼結体・工具16億2200万円(同94.8)、合計256億7000万円(同104.0)。 【輸出入】輸出71億5700万円(前年比106.4)、輸入36億2300万円(同103.1)。 【超硬工具出荷額】切削工具190億800万円(前年比105.1)、耐摩工具32億6800万円(同103.6)、鉱山土木工具7億9500万円(同113.9)、その他工具3億5600万円(同88.8)、焼結体・工具17億7600万円(同107.6)、合計252億300万円(同105.1)。 【刃先交換チップ】生産2876万2000個(前年比111.5)、出荷2801万3000個(同111.2)。
第8回切削加工ドリームコンテスト受賞作品決定
森精機製作所が主催する“第8回切削加工ドリームコンテスト”の受賞作品が決定した。
切削加工ドリームコンテストは、日本国内において切削加工に携わり、切削型工作機械を使用している企業及び学校、研究機関を対象に、切削加工業界全体の技術・技能の交流と向上を目的として毎年1回開催している。
今年は、審査委員長の東京大学、光石衛教授(大学院 工学研究科 機械工学専攻 教授 工学博士)を始め、審査委員に大学教授6名迎え、厳正な審査の結果、全80点の応募作品の中から、製品部品加工部門5点、試作・テスト加工部品部門5点、金型・造形加工部門5点、微細加工部門4点、アカデミック部門5点の受賞作品を決定した。
受賞者は以下の通り。
製品部品加工部門
●金賞
「ミラーベース」 湘南オートカット工業
ミラーベース
●銅賞
「レンズ研磨用治具」 城精工
●銅賞
「四方向分岐バルブ」 FEED
●技能賞
「シェル」 ひびき精機
●技能賞
「ケース(光半導体部品) ハイジェントミクロ
■審査委員による金賞作品の評価ポイント■
複雑形状の薄肉の工作物を内側からと外側から同工程で加工している点を高く評価した。チャッキングを工夫している様子がうかがえる。
試作・テスト加工部品部門
●金賞
「リブボール」 イナバエンジニア
リブボール
●銀賞
「四つ葉」 TOTO
●技能賞
「ガラス製 花瓶」 南安精工
●技能賞
「ペンタゴン」 加納鉄工所
●技能賞
「ワーク内エルボ」 理想精密
■審査委員による金賞作品の評価ポイント■
小寸法のリブボールを多種材料(難削材料、延性のある材料、脆性のある材料)に展開した点を評価した。
金型・造形部門
●金賞
「3Dステレオグラム『帆船』『月うさぎ』」 ナンゴー
3Dステレオグラム『帆船』『月うさぎ』
●銀賞
「刻鈑:樹氷」 川並鉄工
●銅賞
「3Dクモの巣」 アキヤマエヌシーテープセンター
●技能賞
「金閣寺」 東海炭素
●芸術賞
「真珠貝」 シティプラスチック
■審査委員による金賞作品の評価ポイント■
3Dステレオグラムを、厚みのある金属に凹凸切削加工で実現した点を高く評価した。
*ステレオグラム:人間の左右の眼の視差を利用し、平面上に描かれた図を立体的に見せる画像のこと。
微細加工部門
●金賞
「マイクロ鉗子」 衣川製作所
マイクロ鉗子
●銅賞
「ワイヤーブロック口1㎜」 野田プラスチック精工
●銅賞
「箸(はし)」 仙北谷
●技能賞
「柱φ0.03×L0.5削出し」 ナップ
■審査委員による金賞作品の評価ポイント■
微細可動部品を精度良く加工している点を評価した。シャープなエッジを出すため、各面の加工優先順位を考えている様子がうかがえる。
アカデミック部門
●金賞
「超精密マイクロメビウスの輪」 大阪大学大学院工学研究科 機械工学専攻 竹内研究室
超精密マイクロメビウスの輪
●銅賞
「超微細軸加工」 京都工芸繊維大学機械システム工学部門 マイクロ・ナノ化工研究室
●技能賞
「一枚歯の員簿リュート歯車」 兵庫県立神戸高等技術専門学院機械加工技術コース
●アイデア賞
「きらり☆ビー玉みがき」 中国職業能力開発大学校生産機械システム技術科
●アイデア賞
「厚み0.1㎜の極薄ウェーブ管」 岡山大学工学部機械工学科 機械加工学研究室
■審査委員による金賞作品への評価ポイント■
3Dねじれ形状の微細なメビウスの輪を、全体として高い仕上げ精度で加工している点を評価した。
過去最大規模! 国内外の最新ロボットが集結! 「2011国際ロボット展」

併催事業では初日に「サービスロボットビジネスフォーラム2011」を開催し、パナソニック副社長の桂 靖雄氏による「東日本大震災からの復興~医療・福祉現場の債権を支えるサービスロボット」と題した基調講演を行う。第2部では、「東日本大震災を教訓とした災害対応ロボットのあり方」や「復興支援に向けたロボットの役割」について、実際に現場で活動した関係者が一堂に集まりパネルディスカッションを行う。
2日目には、主要ロボットメーカー6社とユーザー2社による「ロボットサミット」を開催する。“ユーザーが求めるロボットの実現に向けて”をテーマに、産業用ロボットの用途開拓やロボットビジネスの今後を探る。その他にも多数のセミナーやワークショップを行い、ロボットに関する最新情報を発信する。
発信型中小企業が創るこれからの日本のものづくり」をテーマに電通大が講演会
電気通信大学知能機械工学科が10月27日に「発信型中小企業が創るこれからの日本のものづくり」をテーマに講演会ならびにパネルディスカッションを開催した。
主催した同大学の森重功一准教授は講演会の趣旨を「大企業を中心に製造業の海外移転が急速に進み、日本国内における製造業の空洞化が深刻な問題になっている。わが国の製造業を下支えしてきた中小企業もこれからは自ら情報を発信し、技術面での不足を補うように互いに連携していかなければならない。今回は独創的な取り組みで注目されている中小企業3社の経営者を講師として招き、ものづくりに対する取り組みを講演していただいたあと、今後の日本の製造業のあり方について議論したい」と話した。
今回の講演会は、ミナロ社長・緑川賢司氏が「ものづくりの逆襲」を、ペッカー精工社長・小泉秀樹氏が「ペッカー精工の形態と戦略―下剋上ファンド―」を、モルテック社長・松井宏一氏が「金型屋の社長から愛をこめて」をそれぞれ講演し、聴講した学生からも積極的な質問が多く寄せられた。
写真左から緑川氏、小泉氏、松井氏
連結売上高は3649億1百万円 日立建機が中間期連結発表
日立建機(木川理二郎執行役社長)は、中間期(2011年4月1日~同年9月30日)の連結決算を発表した。
当中間期の建設機械市場は、中国市場で需要の対前年割れが見られたものの、その他の新興国での経済成長による需要拡大、レンタル業界を中心とした日本、アメリカの堅調さなどにより、建設機械需要全体として前年並みに推移した。
このような中で同社グループは、アジアを中心とした旺盛な新興国需要に対し、地域特有のニーズに合わせた「ZAXIS-5型」シリーズ、低燃費と現場での実用性能に優れた新世代ハイブリッドショベル「ZH200」を市場投入するなど、積極的な製品戦略を推進してきた。また、資源国の活発な鉱山開発需要を背景としたマイニング(鉱山)機械についても、AC駆動方式のダンプトラックシリーズの拡販に努めた。
このような結果、連結売上高は3,649億1百万円(前年同期比105%)となったが、中国需要の減少や円高等により計画を下回った。
これを地域別にみると、日本は881億9千8百万円(前年同期比110%)、アメリカは355億1千1百万円(前年同期比156%)、ヨーロッパは327億8千1百万円(前年同期比104%)、ロシアCIS・アフリカ・中近東は279億5千6百万円(前年同期比101%)、アジア・大洋州は1,122億6千6百万円(前年同期比118%)、中国は681億8千9百万円(前年同期比76%)となっている。因みに海外比率は75.8%(前年同期76.9%)である。
営業利益については、マイニング(鉱山)機械を中心とするサービス・部品販売の増加や間接費削減等により204億4千3百万円(前年同期比167%)となり、経常利益は178億3千7百万円(前年同期比149%)、中間期純利益は54億8千1百万円(前年同期比177%)を計上した。
今後の見通しについては、油圧ショベルの世界需要は日本、アジア等で拡大しているが中国での需要減があり、今年度の世界需要を22万9千台と1万6千台減少するものと予想している。従って、中国での販売減少や円高の影響もあり、売上高は予想を下回るものと思われるが、利益面では原価低減や売価改善等により予想どおり達成するものと見込んでいる。
同社は、世界的な如何なる厳しい情勢下にあっても、中長期経営戦略である ①ハード(製品)戦略 ②ソフト戦略 ③地域戦略 ④グローバルな経営体制、が着々と力強く推進されている。
アジア最大級の科学・環境エンジニアリングの専門展示会「INCEM TOKYO2011」が開催
化学工学会、日本の能率協会は11月16日(水)~18日(金)の3日間、アジア最大級の化学・環境エンジニアリングの専門展示会「INCEM TOKYO2011」(インケムトウキョウ2011)を東京ビッグサイトで開催する。今回は、「グリーンイノベーションを目指して」を開催テーマに掲げ、従来から開催している「プラントショー・」・「イノベーション・プロダクツ(旧・先端材料展)」分野に加え、今後の成長が見込まれる「エネルギー」、「環境」、「水」分野の展示テーマを新たに設けている。同展示会の特長であるエンジニアに向けた情報発信にも力を入れており、産業界の抱える課題解決の糸口として100名近くの大学・公的機関の研究者が学術発表を行うINCEM TOKYO特別企画「産学官マッチングフォーラム」のほか、東南アジア・BRICs諸国の政府高官や、国内外の企業が環境と資源についてのディスカッションを後悔する同時開催「グリーン産業開発支援国際会議2011」など、無料で超硬できる講演会も数多く展示会と同時に行われる。なお、展示会への入場登録1000円(税込)が無料になる事前登録を11月17日(木)までホームページにて受け付けている。事前登録受付http://www.jma.or.jp/inchem
イノベーションデー2011 “次世代加工機ショー”開催 森精機
森精機製作所は、イノベーションデー2011 “次世代加工機ショー”を11月17日(木)~19日(土)の3日間、弊社の伊賀事業所で開催する。伊賀事業所は、中型から大型の工作機械の組立を行う同社の主力工場であり、基幹部品である主軸、ボールねじの生産や、部品の加工、鋳物の製作も行っている。
イノベーションデー2011では、次世代の新機種13台を含む計38台の工作機械を展示する。プレミアムマシンの“Xクラス”からは旋盤、マシニングセンタ、複合加工機の新機種、計10台を初披露する。さらに独国ギルデマイスター社のリニアドライブ搭載、高速5軸マシニングセンタDMU 60 eVo linearや、同社との初の共同開発機、MILLTAP 700なども展示。
期間中は毎日、新製品や最新加工事例のセミナーや工場見学会を開催する。工場見学会では、主軸、ボールねじの生産工場から、加工工場、組立工場まで全ての工場を案内してくれる。また、今回で8回目を迎える切削加工ドリームコンテストの応募作品も展示。そのほか、屋台村を設置し、ヨーヨー吊りやスーパーボールすくいなどのイベントを実施し、子どもも楽しめる内容となっている。
なお、期間中は毎日、JR名古屋駅とJR新大阪駅から無料送迎バスを運行する。
日立建機、中国・浙江大学との共同研究を日立グループ連携で推進
日立建機は10 月14 日、中国の浙江大学(中国浙江省杭州、学長:楊衛)と、建設機械の技術に関する共同研究をさらに進めることで合意し、新たに、日立(中国)研究開発有限公司(本社:中国北京市、総経理:田辺史朗/以下、日立(中国)研究開発)を加えた3 者により、契約を締結した。中国は世界の建設機械の最大市場になり、旺盛な需要を背景に、建設機械産業に対してさらなる発展が期待されている。豊富な人材を有する中国の大学では、建設機械にかかわる技術についても盛んに研究が行われており、同社が共同研究を進めてきた浙江大学は、中国の重点大学に指定されている。特に流体関連技術においては、中国の国家重点研究室を設けられているなど、この分野では中国でトップの実力を有している。同社と同大学とのつながりは、同社から研究依頼を始めた2001 年からで、2005 年11 月には大学内に同社との共同研究室を設立するに至り、これまで緊密な関係を続けてきている。共同研究室の契約を更新するにあたり、日立グループの中国における研究開発の中心拠点である日立(中国)研究開発と連携することによって、大学が持つ優れた技術をより深く研究し、製品化へ結び付けることができる体制を整えた。今回の取り組みは、日立が持つ別分野での技術の融合も視野に入れ、拡大する中国市場における課題を現地で迅速に対応することにつなげるもの。今後3 者間の人材交流も含め、市場に合った研究開発を進め、将来的には建設機械における先進技術の発信地としての役割を目指していくとしている。
9月分工作機械受注総額は1105.1億円 日工会
日本工作機械工業会がまとめた9月分の受注実績は以下の通り。2011年9月分工作機械受注総額は1105.1億円(前月比+11.7%・前年同月比+20.1%)となった。【9月分内需】355.0億円(前月比△5.5% 前年同月比+30.9%)。■内需総額・前月比2カ月ぶり減少 前年同月比 22カ月連続増加。・受注額は4カ月連続で350億円超え。・前月比は減少したが、回復傾向が続くと見られ、今後も緩やかな増加が続く見込み。① 一般機械 144.1億円(前月比△12.4% 前年同月比+24.8%)。 うち金型 18.4億円(前月比△13.4% 前年同月比△8.6%)。② 自動車 97.4億円(前月比△24.1% 前年同月比+52.1%)。 うち部品 63.5億円(前月比△32.3% 前年同月比+40.1%)。③ 電気・精密 46.9億円(前月比+37.7% 前年同月比+29.5%)。④ 航空機・造船・搬送用機械 13.8億円(前月比+39.1% 前年同月比+26.4%)。 【9月分外需】750.1億円(前月比+22.3% 前年同月比+15.6%)。■外需総額・前月比 3カ月連続減少 前年同月比 23ヵ月連続増加。・2カ月ぶりの700億円台。・主要3極全てで増加し、特に北米の伸びが顕著。①アジア:346.4億円(前月比+8.3% 前年同月比△4.3%)。・東アジア:285.7億円(前月比+23.9% 前年同月比△4.2%)。〈韓国〉:26.5億円(前月比+4.5% 前年同月比△14.8%)。〈中国〉:251.0億円(前月比+26.9% 前年同月比△2.6%)。・その他アジア:60.7億円(前月比△31.9% 前年同月比△4.9%)。〈インド〉:16.5億円(前月比△63.4% 前年同月比△9.9%)。②欧州:138.2億円(前月比+13.0% 前年同月比+47.0%)。〈ドイツ〉:35.3億円(前月比△28.7% 前年同月比△10.8%)。③北米:246.6億円(前月比+59.4% 前年同月比+39.6%)。〈アメリカ〉:227.5億円(前月比+58.7% 前年同月比+53.7%)。