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サンドビック・コロマント・ジャパン カンパニープレジデント髙宮真一氏
サンドビック・コロマント・ジャパン(本社:愛知県名古屋市西区)は、9月1日付けでカンパニープレジデントに髙宮真一(たかみや しんいち)氏が就任したと発表した。
髙宮氏は、カンパニープレジデントの任務に加え、引き続き西日本セールスクラスターマネージャーも兼務する。これまでコロマント・カンパニープレジデントを務めた山本雅広氏は、より一層セールスエリア・サウス・アンド・イースト・アジア(以下、SASEA)1のジェネラルマネージャーとしての職務に注力するとともに、サンドビック株式会社代表取締役社長の職責も継続する。
高宮氏は、2020年1月から務めるコロマント・カンパニーバイスプレジデントとして培ってきた経験をもとに、サンドビック・コロマントで30年以上のキャリアを有し、業界を熟知している。今後は、強固なリーダーシップのもと、より迅速な意思決定でさらなる体制強化を図り、日本市場におけるサンドビック・コロマント・ジャパンのビジネス拡大に取り組んでいく方針だ。
黒田精工 富津工場に太陽光パネルを設置 ~再生可能エネルギーの活用を推進~
⿊⽥精⼯がこのほど、CO2排出量削減施策の一環として再生可能エネルギーの活用を推進するため、富津⼯場に太陽光パネルを設置し、9月1日に発電を開始した。
オンサイト自家消費型太陽光発電サービス(PPA モデル/第三者所有モデル)を活用し、富津⼯場内にTL⼯場棟の屋根スペースを提供し、エネルギーサービス事業者であるSMFLみらいパートナーズが容量565Wの⾼出⼒太陽光パネルを874 枚設置した。パネル容量は493.8kW となり、発電量は年間552MWh を⾒込んでいる。この太陽光発電設備の導入により、CO2 排出量を年間約260t 削減できる⾒込み。
同社は既に2020年5月から、かずさアカデミア⼯場の屋根に設置した太陽光発電設備で発電した電⼒を購入しており、今回はPPAモデルによる再生可能エネルギー導入第2弾となる。
同社は、地球温暖化に伴う気候変動は人類が直面している最大のリスクの一つであると捉え、社会的責任を負う企業として、温暖化対策への取り組みを積極的に⾏っている。電⼒消費量の削減に寄与する技術開発、例えば⾼効率モーターの実現に資する⾦型技術の開発や、油空圧式に比べ消費電⼒を削減できる電動式アクチュエータの開発などに取り組んでいたが、国内⼯場で排出するCO2(Scope1+Scope2)を2018 年度対比で2030年度までに40%、2050年度までに実質ゼロとする目標を⽴て、そのために必要な設備投資や運用改善等による省エネ対策を引き続き実施していく計画。
今後、PPAモデルを活用して⻑野⼯場にも太陽光発電設備を導入する方針。
次世代大型ベンディングマシン「HRB」シリーズの販売を開始 ~長尺、薄板から厚板まで対応可能~
アマダがこのほど、厚板・大物 の曲げ加工や深曲げを可能にすることで、加工領域を拡大した次世代大型ベンディングマシン 「HRB」シリーズの販売を開始した。
同シリーズは、今回、新たに350トン・3メートルから600トン・7メートルまでの長尺、中厚 板に対応した大型シリーズを 7機種拡充。社会インフラを支える鋼材加工や、厚板加工の現場に対応できるようになったほか、独自のACサーボ・モーターと双方向ピストンポンプによるハイブリッド・ドライブシステムで環境にも配慮している。
NC装置は「AMNC 3i」を搭載。加工プログラムを容易に作成できる「LITE モード」により、スキルや年齢、性別、国籍などにかかわらず簡単に曲げ加工を可能にした。さらに、厚板用の角度センサー「Bi-LⅡ」や、バックゲージに「ヘビーワークセンサー突き当て」を オプションとして採用することで曲げの精度不良を削減し、安定した加工を実現している。
現在、板金加工業界では人手不足が深刻化しており、技術者の高齢化や次世代オペレーター の育成に関する問題に直面していることに加え、世界的な環境意識の高まりとともにカーボンニュートラルへの取り組みも急務となっていることを受け、同社では、商品とテクノロジーにより板金加工業界の課題を解決するとともに、「お客さまとこれからのモノづくりを探求しイノベーションを創造していく。」としている。
「DMGMORI ACADEMY 仙台」が開所 DMG森精機
DMG森精機が9月7日、同社の顧客や地域の学生に対し、基礎的な内容から5軸加工機での高度な加工に関するトレーニングを提供する場として、「DMG MORI ACADEMY 仙台」を開所した。
同社はこれまでも製造業全体の若手技術者育成と、顧客の NC機械導入時の立ち上がりをスムーズにすることを目的として、東京都江東区、三重県伊賀市、愛知県名古屋市の同社施設3カ所にて機械加工や操作方法のスクールを開催してきた。
全国のより多くの顧客や地域の学生に、最寄りの場所にて同社実機でのトレーニングに参加する機会を拡充することを目的として、2025年にかけて、全国 5カ所に研修施設を新設する。
4月26日に浜松、5月12日に金沢が開所しており、仙台は3拠点目。さらに、2024年に岡山、福岡と順次開所予定で、各拠点周辺にて顧客の要望に応じたスクールを提供していく。
仙台拠点には、浜松、金沢同様に5軸加工機DMU 50 3rd Generation、複合加工機NTX 1000 2nd Generationを設置するほか、デジタル・トランスフォーメーション(DX)ツールであるTULIPも備え、経験豊富なDMG MORIエキスパートによるプライベートレッスンを顧客のスキルに応じて提供する。
さらに、eラーニングと実習を組み合わせた、より効果的・効率的な教育を実現する「デジタルアカデミー」も導入し、顧客は柔軟なスケジュールでスクールに参加することが可能となる。
■DMG MORI ACADEMY 仙台概要
住所 :宮城県仙台市太白区八本松二丁目2番17号
延床面積 :805㎡ 2階建て
展示内容 :DMU 50 3rd Generation、NTX 1000 2nd Generation、MATRIS Light、TULIP、他
イントラロジスティクスとマテハンの国際展示会「CeMAT」豪州とシンガポールで開催へ!
イントラロジスティクスとマテリアルハンドリングの国際的な展示会として関連業界でも有名な「CeMAT」が2024年にオーストラリア・メルボルンとシンガポールで、それぞれ「CeMAT A USTRALIA」、「CeMAT SOUTHEAST ASIA」として開催する。
コロナ禍以降では、「CeMAT」の名称を持つ国際的な展示会は中国・上海の展示会のみだった。
「CeMAT AUSTRALIA」は、2023年にシドニーで開催されたが、2024年は7月23日(火)~25日(木)にメルボルンにてイントラロジスティクスとマテリアルハンドリングの国際的な展示会として開催、また、「CeMAT SOUTHEAST ASIA」はコロナ禍前にジャカルタなどで開催されていたが2024年5月15日(水)~17日(金)に、アジアの物流のハブであるシンガポールでいよいよ開催されることとなった。
「CeMAT SOUTHEAST ASIA」は、国際的な物流関係のカンファレンスLogiSYM
Asia Pacific conference と同時開催され、来場誘因の相乗効果が期待されている。
ドイツメッセでは、「オーストラリアとシンガポールで開催される2つの「CeMAT」は、日本のイントラロジスティクスとマテリアルハンドリング製品の販路拡大に寄与するプラットフォームになると確信している。」とコメントしている。
【CeMAT A USTRALIA 開催情報】
・会期:2 02 4 年7 月23 日(火)~25 日(木)
・会場:オーストラリア・メルボルン
(メルボルンコンベンション & エキシビジョンセンター)
・公式ホームページ: https://www.cemat.com.au/
【CeMAT SOUTH EAST ASIA 開催情報】
・会期:2024 年5 月15 日(水)~17 日(金)
・会場:シンガポール(シンガポールE XPOXPO)
・公式ホームページ: https://cematseasia.com/
アマダ SBT申請支援サービスとCO2モニタリングサービスを開始 ~顧客の脱炭素経営を支援~
アマダとグループ会社3社は、中小企業の顧客を対象とした、SBT(Science Based Targets=科学と調合する温暖化ガス削減目標)申請支援サービスと、SBT 認証取得後の CO2 モニタリングサービスを開始する。
中小企業版SBT申請支援サービスでは、SBT認証に必要なデータの取得からCO2削減目標の設定、認証の手続きまでを一貫してサポートする。また、SBTを取得した企業に課せられる毎年のCO2排出量報告義務に関しては、CO2モニタリングサービスにてCO2排出量の算出から開示までを行う。さらに、SBT認証に伴う補助金の優遇措置や、CO2の排出を抑制する新規設備の導入を支援する。
SBT認証など、温室効果ガス排出量削減に対する国際認証を取得することで、「サステナブルな企業」として、対外的に脱炭素経営を行う企業として認めらることにより、SBT認証を取得した企業は、新規取引の拡大、企業の信頼性の確保、金融機関からの融資や政府の補助金の優遇措置を得ることができる。
さらに、企業が脱炭素経営に取り組むことで、新たなビジネスの創出、持続的な企業価値の向上につながる。現在、日本政府では2050年までにカーボンニュートラル(CO2排出量を実質ゼロ)にする目標を掲げており、脱炭素化への取り組みは、原材料の製造時や製品使用時を含めたサプライチェーン 全体で急速に広がっている。中小企業においても脱炭素化への対応、環境に対する取り組みは急務となっている。
アマダグループでは、従来の品質・コスト・納期の3要素に加えて、顧客のカーボンニュートラルへの取り組み支援を行う「QCD+C」を通して、課題解決に貢献する方針。
タンガロイ 高性能深溝入れ・突切り加工用工具「AddForceCut」に溝幅6&8mmインサートとAH6235材種を追加
タンガロイがこのほど、深溝入れ・突切り加工用工具「AddForceCut」(アド・フォース・カット)に、溝幅6mm、8mmインサートと高靭性のAH6235材種を拡充設定し、発売を開始した。
この製品は1コーナ仕様のインサートと、高剛性セルフクランプ機構により、深溝入れ加工や突切り加工に対し、安定した切削性能を発揮する溝入れ工具シリーズ。独自の高剛性クランプ機構を採用したインサートポケットは、上側一か所、下側二か所の3点クランプによってインサートを確実に保持し、高いクランプ剛性を確保する。また下側に設けたストッパー部分で切削力を確実に受止め、深溝加工や最大Φ120mmの突切り加工でも安定した加工が可能。
インサートには汎用のQGM形、切れ味が良く切削抵抗の低いQGS形、端面溝加工に最適なQTX形の3種類をラインアップし、幅広い深溝入れ・突切り加工に対応する。
今回、QGM形とQGS形に6mm幅と8mm幅のインサートを追加し、これにより溝幅CW=2~8mmのラインナップとなり、広範囲の深溝入れ加工や大径の突切り加工をカバーした。
また、高靭性材種のAH6235を全ての溝幅とチップブレーカに拡充設定し、突切り加工などで発生しやすいチッピングを抑制し、さらには断続部のある深溝入れ加工や突切り加工においても安定した長寿命を実現する。
■主な形番と標準価格(税抜価格)
・QGM6-030 AH7025:1,910円
・QGM8-040 AH6235:2,410円
・QSER2525-6T36:19,800円
・QSER3232-8D102-CHP:39,000円
三井物産マシンテックがロボットショールームを品川にオープン
三井物産マシンテックが、9月1日に産業用ロボットショールーム(名称:Industrial Robot Hub(インダストリアル・ロボット・ハブ))を開設した。
同ロボットハブでは、製造業のより高度で効率的な製造プロセスをサポートするための最先端のロボットテクノロジーを提供し、産業用、協働ロボットシステムの展示・デモンストレーションを通じて、顧客のニーズに最適なロボットソリューションを提案する。
ロボットハブ内には、専門知識豊富なスタッフが担当する。来場は事前予約制。
問い合わせ先は下記の通り↓
robothub@mmknet.com
「JIMTOF2024(第32回日本国際工作機械見本市)」開催概要を発表
日本工作機械工業会と東京ビッグサイトが去る8月2日、東京都内のトラストシティカンファレンス・神谷町で、来る2024年11月5日(火)から10日(日)までの6日間、東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2024(第32回日本国際工作機械見本市)」開催概要を記者団に発表した。この展示会は、工作機械やそのあらゆる周辺機器が一堂に会するものづくりの総合見本市であり、かつ最先端の技術や製品が世界中から集結する世界最大級の国際技術ショーである。
キャッチコピーは「技術のタスキで未来へ繋ぐ」
日本工作機械工業会の柚原一夫専務理事は、「現在、製造業はカーボンニュートラルへの対応、労働力不足の解消、サプライチェーンの強靭化などさまざまな課題に直面をしている。このような動きの中、内外の有力メーカーが一堂に集うJIMTOFでは、各出展者の方々がこれらの課題をニーズとして捉え、グリーン・デジタル・レジリエンスという3つのキーワードを視野に入れながら、最適なものづくりが提案されるものと期待をしている。さらに顧客の価値創造に寄与する〝コトづくり〟を融合することで、ソリューションに磨きをかけ、工作機械に対する需要を引き起こすこともできると期待している。主催者としては、出展者の方々のパフォーマンスが最大限に発揮されるよう来場者の回遊性の強化、来場日の分散化、デジタル技術を有効活用した展示会の利益他、環境整備に努めていく。また、日本のものづくりを支える製造業界の社会的認知のさらなる向上にも資する企画・イベントを積極的に盛り込み、業界の未来を担う人材の発掘と育成にも注力していく。」と意気込みを示した。
柚原専務理事によると、今回の目玉は、「南展示棟に出展者と学生を繋ぐアカデミックエリア(仮称)」だという。特に会期中の週末を中心として次世代を担う学生と現役世代の方々との交流の場を創出することで、技術のタスキで未来を繋ぐことを実現するのが狙い。
東京ビッグサイトの津国保夫常務は、「JIMTOFは、1962年の初開催から半世紀以上経過し、この間に日本経済の基盤となる製造業の技術は大きく変改した。近年では、AIの進化やDXの活用とともに、GX化の推進など生産技術の革新が続いている。JIMTOFはその時代時代における製造業の最先端技術を国内外へ発信し続けてきた。このような目覚ましい技術革新が続く時代においてこそ、JIMTOFは最新の技術や製品を展示・発表する場としまして、また最先端の技術を競う質の高い見本市として、現状に満足することなく、より一層世界にその存在感を示していくことが重要となる。主催者は、今回も南展示棟を含む過去最大規模で開催する中で、これまで以上に多くの最新鋭、最先端の製品・技術を集結し、披露する。さらに併催企画や出展者、来場者サービスについてもさらなる充実を図り、ものづくりの無限の可能性を拡げ、未来へ受け継がれていくことを願っている。」と期待を込めた。
「JIMTOF2024」のキャッチコピーは『技術のタスキで未来へつなぐ』。このコンセプトは、JIMTOFに集う最先端ものづくりの技術が、未来へ受け継がれていくことの象徴を〝タスキ〟で表現したもの。また、タスキは無限(∞)の可能性を秘めていることをイメージする〝メビウスの輪に見立てた帯〟で描いている。
「JIMTOF2024」の特長
(1)最先端技術・製品をいち早く披露 ~国際技術ショーとしての魅力向上~
JIMTOFでは、毎回半数を超える出展社が「初披露」の製品を出展している。この展示会に焦点をあわせ、新製品開発を進めている出展者が非常に多いことから、新製品・技術を「いち早く」見学できる展示会として高い評価を博している。
(2)時代のニーズに即した最適な併催企画 ~魅力溢れる併催イベント・企画展示~
JIMTOFでは出展者の展示だけでなく、主催者として併催企画も多く実施している。JIMTOF2024では多彩な講演会や、最新技術トレンドを体感できる企画展示、製造業全体の未来を担う学生を対象とした学生企画など、「国際ショー」としてのプレゼンスを発揮する機会を展開。前回初開催した「Additive Manufacturing Area in JIMTOF」については、JIMTOF2024でも特別併催展として、継続開催が決定した。また、今回はアカデミックエリア(仮称)を新設し、物作り産業の時代を担う学生と現役世代との交流の場を創出する。
(3)出展社・来場者サービスのさらなる充実 ~DX化の推進と充実した会場内サービス~
JIMTOF2024では、公式WebサイトやSNSなどを活用し、会期に向けて継続的に来場者からの興味・関心を拡大していけるような新サービスを実施予定。また、遠方からの来場者も積極的に誘致するため、各種媒体等のデータ展開を促進する。そのほかにも広い会場内の回遊性向上に向けた巡回シャトルバスの運行など、出展社・来場者が求める各種サービスを充実する。
〈出展募集スケジュール〉
●申込期間
【主催者・共催団体会員/海外工業会会員】
2023年10月2日(月)~10月31日(火)23:59
【海外・国内一般】
2023年11月1日(水)9:00~11:30(木)23:59
三菱マテリアル 小物部品加工用ボーリングバーに「鋼シャンクホルダ」「ISOインサート」を追加
三菱マテリアル 加工事業カンパニーは、このほど小物部品加工用ボーリングバーに「鋼シャンクホルダ」「ISOインサート」を追加し販売を開始した。
同社の小物部品加工用ボーリングバーは、高精度・高生産性・高品質な加工が求められる小物高精度部品内径加工において優れた性能を発揮し、特に小型自動旋盤を活用している顧客より高い評価を博していることから、今回、適用範囲拡充を図るべく、「鋼シャンクホルダ」「ISOインサート」をラインアップに追加した。
〈特長〉
(1)「鋼シャンクホルダ」は、工具のイニシャルコストを低く抑えられ、コストパフォーマンスに優れる。
(2)「ISOインサート」は、豊富な形状と材種のレパートリーにより、幅広い加工領域に対応可能。
「物部品加工用ボーリングバー」は、「鋼シャンクホルダ」が計52アイテム、「ISOインサート」が計212アイテムとなっている。
■標準価格(税抜き価格)
・「鋼シャンクホルダ」S18-16SCLCR09-150-C:20,020円
・(代表型番)「ISOインサート」CCGT09T301M-FS VP30RT:1,860円