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JIMTOF2024レポート【切削工具・周辺機器編】

切削工具の展示品の多くは、EVの軽量化に欠かせないアルミ加工や、高硬度材に適したもの、切りくずのトラブルを解消して面品位向上や工具寿命を伸ばす製品が目立っていた。周辺機器では生産ラインの自動化を意識した製品や、しっかり工具を把持し、ビビリを押さえてワークの面品位を高め、工具寿命を延長させる工夫を凝らした製品が目立っていた。


 

工程集約ができる切削工具だ

 様々な趣向を凝らして展示していたイワタツール。デモンストレーションではロボット加工技術研究会とのコラボレーションで切削工具とロボットを活用した加工法を提案し話題となった。注目されたのは、ヘリカル穴加工エンドミルの「ドリルミル」。

 ヘリカル加工によって自由な穴径で加工することができることが特長。工具径のφdx125%~MAX2倍まで可能であり、これまでに複数のドリルで行ってきた工程を工具1本に集約できるメリットがある。

 

 

安定した切削加工を実現する

 切削工具メーカーが一堂に集まっていた西展示場で、照明などに趣向を凝らし、圧倒的な存在感を図っていたイスカルジャパン。多くの来場者で溢れており、ようやく撮影できたのは、優れた防振機構を備えた「WISPER LINE(ウィスパーライン)」。

 この製品は、防振機構の搭載により、長い突き出しでの加工時や、負荷の高い加工時に加工中のビビリ振動を抑制し、加工面精度・工具寿命・切削条件の向上に貢献するもの。安定した切削加工が実現するとともに生産性を大幅に向上できる製品だ。

 

 

 

独自の新形状が鍵を握る

 オーエスジーが注力していた製品は、高性能・低炭素型転造タップ「GREEN TAP」だ。この製品は独自の新製法を採用し、従来と比較して製造時の消費電力量を削減することでCO₂の排出量を35%削減している環境に配慮して作られた低炭素型製品。同社では「工具の長寿命化は機械の安定した連続加工を可能にすることで消費電力量を削減し、工具の廃棄物削減にもつながる。」としている。

 独自の新形状の鍵を握るのは特殊ねじ山仕様で、最も発熱する刃先付近に多くの切削油剤を供給することで冷却効果を高めて耐久性を向上している設計。


 

微細精密の未来を切り拓く製品がズラリ!

 12月1日付けで日新ダイヤモンドから社名が変更になったオーエスジーダイヤモンドツール。世界初の単結晶切削工具標準品のNブランドのカタログを配布し、勢いを見せつけた。樹脂、非鉄金属のC面取り加工で鏡面加工が可能な「N-ChamferMill(エヌチャンファーミル)」、単結晶ダイヤモンドスクエアエンドミルの「N-Radius Mill (エヌラジアスミル)」などのほか多くの製品を展示しており、ダイヤモンド工具による加工の可能性を来場者に訴求していた。

 

 

オートジョーチェンジによる多品種自動生産が可能に!

 北川鉄工所は、人気の〝BRシリーズ〟の技術から省人システムを開発し、デモンストレーションを行っていた。同システムの最大のメリットは、ジョー取付けミスを低減しながらワーク搬送の自動化を実現していることだ。

 様々な自動化アイテムを合わせて提案してくれることで、ユーザーニーズに合わせたオートジョーチェンジによる多品種自動生産が可能になった。時代に合致した生産ラインの構築を求めた来場者の心までもガッチリ把持していた。

 

 

加工振動を抑制!

 住友電気工業では、剛性と切りくず排出性を両立し、最大L/D=7の深穴加工を実現した新製品のインサート交換式ドリルSumiDrill「GDX型」を展示。

 この製品は高剛性ホルダ設計によって加工振動を大幅に低減する仕組み。独自の溝設計により、切りくず排出性とホルダ剛性を高次元で両立している。加工振動を抑制しているので切削抵抗を低減し、安定した深穴加工を実現する一品。

 

 

加工に応じた組み合わせができる!

 豊富な品揃えで来場者を魅了していたBIGでお馴染みの大昭和精機。今回注目したいのは、SFハイドロチャックとSFスリーブ(焼きばめ方式)の交換で多彩なレイアウトを可能にしたSFスリーブ。

 レンチ1本でSFスリーブを簡単着脱できるのも嬉しい。この製品を使用すると、ワーク・治具干渉を最小限に抑え、深掘り加工や立ち壁加工に威力を発揮する。無駄な工具の突き出しを押さえるので、そのぶん加工能率もアップする優れものだ。


 

工具の集約化に貢献!

 ダイジェット工業が訴求していたのは、モジュラーヘッドにオール超硬シャンクアーバ〝頑固一徹〟もしくは超硬シャンク一体型の〝頑固一体〟で高能率加工が実現し、コストダウンに貢献する仕組みだ。

 粗加工から仕上げ加工、さらには往復加工まで多類のヘッドとの組み合わせが可能なので工具の集約化が図れる。ヘッド部がねじ止め式のため、先端部は簡単に交換できる点が嬉しい。

 

 

従来比2倍以上の驚異的な寿命!

 日進工具は従来比2~5倍以上の驚異的な寿命を誇ったSUS420用ロングネックボールエンドミル「XRBH230」に注目が集まった。

 この長寿命の鍵を握るのは、新コーティング〝MPX〟と最適化された刃先形状のなせるわざ。工具寿命が向上したことで、工具費用の削減ができるという経済効果抜群の1本だ。サイズはR0.05~R1まで。全83サイズが揃っている。

 

 

人気のバリレスシリーズから非鉄金属用が登場!

 

 昨年、大注目を浴びた不二越の〝バリレスシリーズ〟から、非鉄金属用が出た! アルミの穴加工のやっかいな点はバリが出やすいことだが、「DLC-REVOドリルバリレス」は強ねじれ角など形状やコーティングにも工夫を凝らし、摩擦係数が低く、アルミがくっつきにくい特長を有している。

 コーティングは水素含有量が少ない高硬度薄膜。これらの技術によりラジアスエッジの耐摩耗性と切れ刃エッジのシャープ性を維持!

 

自動化・省人化に機上測定は不可欠な時代

 本年、日本法人設立25周年を迎えたブルーム-ノボテスト。製造現場の自動化・省人化には欠かせない〝機上測定〟のトータルソリューションをズラリと揃えて展示していた。

 工具測定用レーザシステム「LC50-DIGILOG」は加工回転数で工具を測定&補正するもので、機内環境での測定信頼性を確保している。ソフトウエアの「LC-VISION」で工具形状の可視化/振れ量、多枚刃の各刃高さ測定と機械主軸の振れや振動を管理する。機上測定は自動化・省人化に必要不可欠!


 

まだ未発売だがユーザーの悩みに答えた製品が展示

 新製品の展示以外にも工具の魅力をVRで体験できるコーナーで訴求し、多くの来場者が楽しんでいた三菱マテリアルでは、「多種多様なステンレスのターニング加工で突発損傷を防止して加工コストを低減したい。」というユーザーの声から「MC7100/MP7100シリーズ」から新たにステンレスの守護神ともいえる新材種を未発売だが展示していた。

 高速加工で加工時間短縮が可能な「MC7115」、連続加工・断続加工を幅広くカバーする「MC7125」、粗加工から中仕上げ加工まで突発欠損に強い「MP7135」の3種類。

 

さらなる深い加工に絶妙な壁角度で応えた超硬シャンク!

 

 金型加工に特化した工具を展開していたMOLDINO

 今回、注目したのは、未発売として展示されていたフリーネックタイプの「アルファモジュラーミル専用超硬シャンク」だ。どんどん細くなっていく形がまさに加工の〝かゆい所に手が届く〟的な同社の細かい視点を感じる一品。深い直彫り加工を対象としたもので、アルファ高速ラジアスミル「TR2F」と合わせると、高機能材ダイカスト型の直彫り加工化で加工時間を大幅短縮するという。

 対象壁角度は0.9°以上、1.4°以上、2.9以上の3つのタイプがある。


 

 

 ユキワ精工はツールホルダでワークの自動交換を実現する様子を来場者に示していた。このメリットは機上で自動化されることにより、設備投資のスペースとコストが抑えられること。マシン内のワークストッカーから自動でワークの供給、排出を可能にし、複数個のワークの機械加工を自動化することで夜間運転も可能になるので機械の稼働率がアップするうえ、搬送ロボットの電力不要となり省エネが実現する経済効果も高くなる仕組み。

 中小企業の強い味方! 

 

 

大澤科学技術振興財団 2024年度研究助成費贈呈式を開く

 

挨拶する大澤理事長

 大澤科学技術振興財団(理事長=大澤伸朗 オーエスジー社長兼COO)が、11月12日、オーエスジー アカデミー内ゲストハウス(愛知県豊川市一宮町)で、「2024年度研究助成費贈呈式」を開催した。

 同財団は、オーエスジーの創業者である大澤秀雄氏が「自らの事業を支えた技術発展のために、役立ちたい」という思いのもと公益財団法人として1991年7月に設立したもので、日本のものづくりを担う科学技術振興に寄与することを目的としている。

 今年度は、研究開発助成に33件、国際交流助成に5件の助成を行い、助成金の総額は8,423万円となった。また、財団設立以来の研究開発助成は531件、国際交流助成は297件に達し、助成の累計額は11億5,800万円となった。


 大澤理事長はあいさつの中で、「今回は過去3年分で最高の助成となった。」とし、本年11月に開催されたJIMTOF2024について、「自動化、省人化、オートメーションを含めたDX化、GXなどの最新設備による様々な効果を実際目で見て五感に訴えるという重要性を感じた。当財団は今後ますます難しいニーズが上がってくる産業をさらに発展させるために技術革新や研究開発などに当財団の30年以上前井に設立した趣旨にのっとって、基礎研究の発展に対し、引き続き貢献をしていく。」と声援を送った。

 帯川利之選考委員会委員長が選考経過説明を行ったあと、大澤理事長より助成決定書交付が行われ、来賓を代表して、浅野勝人 元内閣官房副長官・同財団顧問が祝辞を述べた。

 

三菱マテリアル 両面インサート式汎用肩削りカッタ「WWX200」インサートに転削加工用コーテッド超硬材種「MV1030」と「精密級Lブレーカ」を追加

 

 三菱マテリアル 加工事業カンパニーは、両面インサート式汎用肩削りカッタ「WWX200」インサートに転削加工用コーテッド超硬材種「MV1030」と「精密級Lブレーカ」を追加し、このほど販売開始した。

 両面インサート式汎用肩削りカッタ“WWXシリーズ”は、強度を追求した独自開発“X形状”インサートを採用し、両面6コーナ使用可能な経済性と、さらい刃を大Rとすることで良好な仕上げ面を実現した汎用肩削りカッタ。その中で「WWX200」はインサートを小型化することで、低切込み領域での工具費の削減を実現した。

 両面インサート式汎用肩削りカッタ“WWXシリーズ”「WWX200」転削加工用コーテッド超硬材種「MV1030」、「精密級Lブレーカ」インサートの主な特長は、以下の通り。

 ① 「精密級Lブレーカ」は低抵抗な刃形により、仕上加工時の加工精度向上に貢献。
 ② 「MV1030」インサートはAl-Richコーティングにより、高い被膜硬さと耐酸化性により、極めて優れた耐摩耗性を実現。
 ③ 「MV1030」は熱衝撃に強く、乾式切削はもちろん従来熱亀裂の発生しやすかった湿式切削、断続加工やステンレス鋼の加工に高いパフォーマンスを発揮。

■標準価格(税抜き)
 ・6NGU0906040PNER-L MP6120:2,110円
 ・6NGU0906040PNER-L MV1020:2,640円
 ・6NMU0906040PNER-M MV1030:1,740円
 ・6NMU0906080PNER-R MV1030:1,740円

 

ヤマザキマザック EVなどの中・小物部品の加工に最適な立形マシニングセンタ「FF-400V/30」を発売

 

 ヤマザキマザックは、EVなどの中・小物部品の加工に最適な立形マシニングセンタ「FF-400V/30」を開発し、このほど販売を開始した。

 現在、各国で新車販売台数に占める電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)の割合が増加している。このような自動車の電動化の進展に伴い、モータやインバータなどの電動化関連部品の加工需要が増加しており、EV は航続距離を伸ばすために足回りなどにも軽量なアルミ部品が多く使われていることから、アルミ量産加工の需要も高まっている。

 今回開発した「FF-400V/30」はBT30主軸を搭載、高速・高剛性に特化した構造により、アルミや鋳物、鉄系などの重切削にも対応する機械。従来機よりもX/Y/Z 軸の加減速を向上、サイクルタイム短縮を実現している。また、2軸回転テーブルを搭載し、形状が複雑なワークでもワンチャッキングでの多面加工で工程集約を可能にする。切粉の排出性を高めた加工エリアの構造と、機械幅をコンパクトにした設計により、長時間無人運転を行う量産ラインにも対応している。

FF-400V/30の特長

 

(1)小物部品の量産ラインに適した省スペースな機械設計
 ・機械幅が1630mmとコンパクトな機械設計となっており、自動化ニーズに対応する。
 ・日常メンテナンスを行いやすくするため、エアキットや潤滑装置などを機械背面に集約。切屑の堆積を防ぐカバークーラントを標準搭載し、オペレータの負担を軽減するほか、フロントドアの開口部を大きくし、無理のない姿勢でワーク着脱、治具交換ができるなど、保守性や作業性も向上している。

(2)高速・高剛性に特化した立形マシニングセンタ
 ・X/Y/Z 軸の加減速を向上し、圧倒的な加工スピードを実現する。
 ・アルミをはじめ鉄系や鋳物などの重切削にも対応する。

 

 「FF-400V/30」は、高速・高剛性に特化した設計で、従来機よりもX/Y/Z 軸の加減速を向上し、圧倒的な加工スピードを実現。インバータケースの加工例では、従来機比でサイクルタイムを20%短縮している。また、機械構造の最適化により高剛性を実現し、アルミや鋳物、鉄系などの重切削にも対応することが可能。

●テーブル
 両端支持タイプの2軸回転テーブル(A軸、C軸)を搭載。同時4軸 + A軸割出しにより、あらゆる角度からの多面連続加工で工程集約を実現する。

(3)加工アプリケーション
 EV 部品をはじめ二輪車部品などの量産部品の加工から医療機器・金型部品・一般機械部品までさまざまな産業分野の部品加工に対応する。

主な仕様
 


 

DMG森精機 省スペースかつ最大加工長さ約3,000mm 「LASERTEC 3000 | 3000 DED hybrid 2nd Generation」がラインアップに追加

 

 DMG森精機は、複合加工機にレーザ金属積層造形技術であるアディティブマニュファクチャリング(Additive Manufacturing 以下、AM)を融合し、ワンチャッキングで切削加工とAMを実現するレーザ金属積層造形機「LASERTEC DED hybrid」シリーズに、新しく最大加工長さが3,018 mmの「LASERTEC 3000 | 3000 DED hybrid 2nd Generation」をラインアップに加えた。産業機械、オイル・ガス、航空、宇宙、金型、エネルギーなどの市場を見込んでいる。

 同社によると、「積層造形の市場は、従来の切削加工では困難な複雑形状を造形できるため、近年飛躍的に成長しており、産業機械、オイル・ガス、航空、宇宙、金型、エネルギーなど、さまざまな分野の製造現場で導入が進んでいる。また、生産形態の多様化に伴い、多品種少量生産の必要性が増加していることから、金属積層造形、コーティング、欠損箇所の補修などの付加加工と切削除去加工の工程集約の需要も高まっている。」としており、このような需要の高まりを受け、同社は2021年9月に最大加工長さ1,519.3 mmのDED方式のレーザ金属積層造形機「LASERTEC 3000 | 1500 DED hybrid」を販売したが、今回発売した「LASERTEC 3000 | 3000 DED hybrid 2nd Generation」は、さらなる長尺ワークの加工に対応可能にしている。

機内の様子

 

 

コーティングの様子

同製品は幅9,642 mm×奥行き5,081mmの省スペースな機械据付面積で、φ400 mm×2,821 mmまでの積層に対応。切削加工時にはAMヘッドをAMヘッドストッカに収納できるため、積層造形後の切削加工も段取り替え無しのワンチャッキングで可能である。

また、積層状態をモニタリングしレーザ出力を調整するメルトプールモニタリングや、パウダーノズルと溶融点までの距離を監視するワーキングディスタンスモニタリングなどを搭載したAM Assistantにより、ワークの不良を未然に防ぎ、高品質な積層造形を安定して生産できる。

さらに、レーザ安全窓やレーザ光検知センサによるレーザ光の漏れ検知、ヒュームコレクタによる金属ヒュームの集塵により、オペレーターの安全性も確保する。

 同社では、「LASERTEC 3000 | 3000 DED hybrid 2nd Generationを活用いただくことで、切削加工とAMの工程集約だけではなく、必要な箇所のみ積層するAMの特性を活かした加工工程により資源の有効活用が可能となり、GX(グリーン・トランスフォーメーション)の実現にも貢献します。当社におけるGXの取り組みの一つとして、LASERTEC DED hybridシリーズを用いて、当社の工作機械の部品を内製しており、今後さらに適用事例を拡大していきます。」としている。

 なお、このハイブリッド金属積層造形機による工程集約と省エネに貢献する技術開発が評価され、一般社団法人日本機械学会の「2023年度日本機械学会賞(技術)」を受賞している。
 

サンドビックグループ傘下のドーマープラメット JIMTOF2024で革新的な製品をラインナップ

 サンドビックのグループ傘下のドーマープラメットが、初参加の「JIMTOF2024」で革新的な製品をラインナップして展示した。アジアにおけるドーマブランドポートフォリオ拡大の発表が狙い。

 同社は100年以上にわたる歴史を有しており、従業員が世界で約2,000人、販売拠点が21箇所、カバーしている国が100国。製品数は約3万点を標準品で揃えており、自動車、航空宇宙などのセグメントに対しての専門知識を持った人材が各産業に合わせてソリューションを提供するのが強みだ。チェコのシュンペルク、ブラジルのサンパウロ、インドのアンクルシュワールの3ヶ所にグローバル製造センターを設置している。

 ラインナップも豊富で、穴あけ工具では、ソリッドドリル、ヘッド交換式ドリル、刃先交換式ドリル、リーマ&面取り工具、ボーリング工具、フライス工具では、ソリッドエンドミル、刃先交換可能なフライスインサートとカッタ本体、超硬ロータリーバー、旋削工具では、内径&外径旋削工具、突っ切り&溝入れ工具、ねじ切り工具では、ハンドタップ、マシンタップ、ねじ切りフライス、刃先交換式ねじ切り旋削、ダイス&ナットダイスなどを取り揃えている。

 「様々な操作条件のもとで、携帯型と機械の応用で信頼性とコスト効率の高い結果を提供することができる。」と自信を示した。
 

DMG森精機が「IEC62443 4-1」認証取得 ~製品開発のセキュリティプロセスを強化~

 

 DMG森精機がこのほど、国際標準規格「IEC 62443 4-1」(産業用オートメー ション及び制御システムのセキュリティ 第4-1部:安全な製品開発ライフサイクル要求事項)を取得したと発表した。

 近年、工作機械のネットワーク化が進み、さまざまなデータの収集と分析が可能になっている。効率的かつ高度な生産プロセスを実現する一方、ネットワーク接続が進むことで、製造現場における情報漏洩や生産停止などのサイバー攻撃のリスクも高まっていることから、同社の工作機械をはじめとする製品には、高いセキュリティと信頼性が不可欠としており、さらに世界各国でセキュリティに関する規制が厳格化しており、同社はこれまで以上にセキュリティ対策を強化している。

 取得した国際標準規格IEC 62443 4-1は、製品開発のライフサイクル全般にわたるセキュリティプロセス要件を定めた規格であり、製品の設計、開発、保守においてセキュリティを確保するための具体的な プロセスと手順を規定している。

 今回の認証の対象は、同社のソフトウェア開発の中核を担う、グループ会社のDMG MORI Digital(社長:鈴木 祐大氏)。今後、この認証で得られた知見と手法を、グループ全体の開発プロセスにも積極的に取り入れ、全社でセキュリティ品質の向上を図っていく。


■会社概要
社  名 :DMG MORI Digital株式会社
事業内容 :コンピュータシステム、ハードウェア、ソフトウェアの開発、提供
設  立 :1980年10月20日
所 在 地 :北海道札幌市厚別区下野幌テクノパーク1丁目1番14号
代 表 者 :代表取締役会長 藤嶋 誠、代表取締役社長 鈴木 祐大
資 本 金 :1億円(DMG森精機株式会社 100%)
社 員 数 :227名(2024年4月1日時点)
Webサイト :https://www.dmgmori-digital.co.jp/
 

オーエスジーダイヤモンドツールが価格改定

 オーエスジーのグループ会社であるオーエスジーダイヤモンドツールが、2025年1月1日受注分より商品価格改定を実施する。 世界的なインフレによる原材料の高騰およびエネルギー費、副資材や物流費の上昇が続いている背景を受け、同社では生産性向上とコスト削減、業務合理化にあらゆる方策を講じて価格維持につとめてきたが、今後も製品品質の安定供給とサービスの維持、向上を図るために価格改定実施の運びとなった。(1)対象製品と改定率 全製品:11%(2)実施時期 2025年1月1日受注分より 

東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻の高井まどか教授の研究チームが中空型針状センサによるデジタルヘルスケア社会の未来像に向けた取り組みを発表

発表する高井教授

 東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻の高井まどか教授の研究チームが、このほど、工学系研究科に設置された社会連携講座「装身型生化学ラボシステム」にて、優れた生体適合性、長期安定性をもつ最先端のポリマーハイドロゲルを埋め込んだ「中空型針状センサ」を開発し、デジタルヘルスケア社会の未来像に向けた取り組みを発表した。

 これは、細胞間質液をターゲットとして、通常の注射針より微細な針にセンサを組み込み皮膚に貼って間質液中のグルコース(ブドウ糖)やイオンといったバイオマーカーを連続的に検出することを実証したもので、微細な構造を光や熱を活用して加工する〝リソグラフィー技術〟を活用し、ポリ乳酸を長さ1,000ミクロン、先端の孔直径 50ミクロンの中空型針状構造に成形した後、ポリ乳酸に金めっきを施すことで、針の中空内部を電極としている。

 ポリ乳酸とは、生分解性を持つ合成ポリマーで、主にトウモロコシなどの再生可能資源から作られることから、環境に優しいプラスチックとしても広く使用されており、生体適合性があるため医療分野でも利用されている。 

ドライブシミュレータテスト

 東京大学大学院工学系研究科に設置された社会連携講座「装身型生化学ラボシステム」に参画している三洋化成では、「連続的に変化する身体の情報を知る技術が疾患の予防や行動変容につながる」として低侵襲かつ安定的に間質中の臨床バイオマーカーを計測するシステムの事業化を目指している。同じく参画しているHondaでは、2050年に二輪・四輪が関与する交通事故死者ゼロを目指しており、健康・隊長データと運転行動リスクとの関係性を分析している。

 

 

日本機械工具工業会 2024年10月分 会員統計生産額まとまる 

 日本機械工具工業会がこのほどまとめた2024年10月分の機械工具生産額は次のとおり。〈( )内は対前年比〉。■生産額 切削工具 375.1億円(105%)、耐摩耗工具 32.9億円(102%)、総合計 415.9億円(104%)。■ドリル生産額 特殊鋼工具 11.4億円(77%)、超硬工具 38.8億円(112%)、ダイヤ・CBN 1億円(111%)、総合計 51.3億円(102%)。■エンドミル生産額 特殊鋼工具 4.7億円(124%)、超硬工具 39億円(111%)、ダイヤ・CBN 1.4億円(96%)、総合計 45.1億円(112%)。■カッタ生産額 特殊鋼工具 1.3億円(169%)、超硬工具 5.3億円(105%)、ダイヤ・CBN 0.4億円(76%)、総合計 7億円(111%)。■ギヤカッタ生産額 総合計 5.8億円(85%)。■ブローチ生産額 総合計 8.1億円(109%)。■ねじ加工工具生産額 特殊鋼工具 32.9億円(99%)、超硬工具 3.8億円(110%)、総合計 36.6億円(100%)。■バイト生産額 特殊鋼工具 0.1億円(51%)、超硬工具 9.7億円(108%)、総合計 9.8億円(107%)。■リーマ生産額 特殊鋼工具 1.2億円(101%)、超硬工具 2.3億円(97%)、総合計 3.5億円(98%)。■鋸刃カッタ生産額 特殊鋼工具 1.3億円(99%)、超硬工具 0.4億円(96%)、総合計 1.7億円(99%)。■インサート生産額 超硬工具 155億円(106%)、ダイヤ・CBN 20.9億円(100%)、総合計 175.8億円(106%)。■ボディ関係生産額 総合計 16.8億円(98%)。■超硬合金生産額 切削用 131.9億円(109%)、耐摩耐触用 15.3億円(102%)、総合計 149.1億円(108%)。