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オーエスジー軟式テニス部 日本最高峰のテニス日本リーグに参戦

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 オーエスジー硬式テニス部は、本年12月1日から開催される日本社会人テニスの最高峰である「第37回テニス日本リーグ」に参戦するにあたり、豊川市役所の竹本豊川市長を訪問し、「第34回JICTF全国社会人テニス選手権」の優勝報告と、日本リーグ参戦への決意と抱負を市長に報告した。

 オーエスジーの硬式テニス部は、17名の部員全員がオーエスジーならびにそのグループ会社の社員であり、日頃は会社業務を行いながら、仕事後、あるいは土日を利用して豊川にある会社スポーツ施設ユーカリ倶楽部のテニスコートに毎日自主的に集まって練習している。チーム内のトップ選手も毎日練習に顔を出しているので、チーム全体が常に高いモチベーションを保ちながら練習に励んでいる。

 日本リーグでは、1試合あたりシングル2戦とダブルス1戦が行われる。

 今年4月入社の山口選手が現在チーム内では日本国内のランキングのトップ。そこに、シングルス安田選手、さらにダブルス島選手、渡邉選手という布陣をメインに日本リーグに臨む。

 オーエスジーの今年の日本リーグでの目標は、アマチュアチーム賞を受賞すること。
選手全員がアマチュアとして会社での仕事をしっかりとこなしながら、テニスでも活躍することを目指している。昨年は、シングルで安田選手が敢闘賞を獲得しており、今年はこのアマチュアチーム賞の獲得を目指して、チーム一丸となって試合に臨む。

 監督である同社の大沢二朗常務は、「今年もYouTubeのライブ配信で、コーチ兼データアナリストの太田宏司さんといっしょに、5時間以上立ち続けて試合の解説をします。みなさんどうぞ活躍に期待してください。」と竹本市長に活躍を誓った。
 

ミスミとヤマザキマザックが共同で「旋盤加工部品」サービスを始動

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 ミスミグループ本社(社長=大野龍隆氏)とヤマザキマザック(社長=山崎高嗣氏)がこのほど、オープンイノベーションによる共同開発を行い、デジタル機械部品調達サービス「meviy(メビー)」の新サービス『旋盤加工部品』を開始すると発表した。両社が持つデジタル技術を掛け合わせ、meviyの商品領域を拡大することで機械部品の調達における時間短縮に貢献する。なお、この新サービスは2022年12月より提供予定。

 ミスミのオンライン機械部品調達サービスmeviyは、機械部品の3DデータをアップロードするだけでAIが自動で即時見積もり、加工データの自動生成によりものづくりのリードタイムを短縮し、最短1日での出荷を実現している。機械部品調達時に発生していた作業時間の9割以上を削減することで、顧客の部品調達における非効率を解消するサービスだ。

 新サービスとなる『旋盤加工部品』の提供にあたっては、ミスミとヤマザキマザックが加工データの自動生成の領域において共同開発を行った。このオープンイノベーションによりmeviyにおける旋盤加工部品のサービス提供までの時間を大幅に短縮できただけでなく、マザックの工作機械があれば特別な開発不要で自動で加工データの生成、自動での加工が可能となり、ものづくりのリードタイムの圧倒的な短縮が実現する。

 この取り組みにより、これまでmeviyが提供していた切削プレート部品・板金部品に加え、新たに旋盤加工部品においても見積もりから生産までの圧倒的効率化が図れ、顧客の機械部品調達における非効率の解消の範囲を一気に拡大することが可能となった。
 

「メカトロテックジャパン2023」(MECT2023)出展募集を開始

 ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏)は2023年に国内で開催される最大級の工作機械見本市、メカトロテックジャパン2023(略称:MECT2023)の出展募集を2022年11月1日から開始した。

 この展示会は日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に次ぐ国内2番目の規模の工作機械見本市。通算18回目となった2021年展では、426社・団体(1,795小間)が出展し、約7万人が来場した。「MECT2023」では、今年10月に開設した新第1展示館も含むポートメッセなごやの全館を利用して開催する。既存施設の第2展示館と第3展示館を含めた総展示面積は従来の34,000㎡から6,000㎡増え40,000㎡に拡大する。また、主催者企画として、会場での加工実演コーナー「コンセプトゾーン」を今回展でも開設するほか、中小企業の出展を支援する低料金のパッケージ小間「中小企業支援ブース」も引き続き募集する。この他、一般社団法人日本工作機械工業会が主催する「工作機械トップセミナー」も開催予定。

MECT2023概要

●会場:ポートメッセなごや
●開催期間:2023年10月18日(水)~10月21日(土)の4日間
●開場時間:10:00~17:00 ※最終日21日(土)は16:00 まで
●主催:ニュースダイジェスト社
●共催:愛知県機械工具商業協同組合
●予測開催規模:2,000小間 (新型コロナウイルス感染拡大防止のため出展小間数を調整する場合がある)
●予測来場者数:70,000人
●出展対象製品:工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、のこ刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など

■出展申し込み方法
 所定の申し込み用紙(『出展のご案内』に添付されているものまたは公式ウェブサイト:https://mect-japan.com/2023/ からダウンロード)に必要事項を記入し、捺印の上、担当者の名刺を添えてMECT 事務局まで郵送すること。

送付先:(株)ニュースダイジェスト社 MECT 事務局
〒464-0075 名古屋市千種区内山3-5-3

■料金について
 基本単位 1小間(幅2,970×奥行き2,970mm) ¥310,000(税別)

■申し込み関連のスケジュール
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2022年9月度建設機械出荷金額統計まとまる 日本建設機械工業会

 日本建設機械工業会がこのほどまとめた9月の建設機械出荷金額は、内需は6.8%増加の1092億円、外需は46.4%増加の2,229億円となった。その結果、内需は3カ月連続の増加、外需は23カ月連続の増加となった。総合計では30.5%増加の3,321億円となり、23カ月連続の増加となった。

 内需について機種別に見ると、トラクタ7.0%増加の108億円、油圧ショベル4.5%増加の297億円、建設用クレーン25.2%増加の274億円、油圧ブレーカ・圧砕機13.3%増加の25億円、その他建設機械4.2%増加の74億円の5機種と補給部品5.6%増加の119億円が増加し、内需全体では6.8%の増加となった。

 外需について機種別に見ると、トラクタ60.4%増加の284億円、油圧ショベル70.2%増加の984億円、ミニショベル35.8%増加の314億円、建設用クレーン16.2%増加の67億円、道路機械32.9%増加の37億円、コンクリート機械90.3%増加の1億円、基礎機械34.9%増加の2億円、油圧ブレーカ・圧砕機28.3%増加の11億円、その他建設機械25.1%増加の283億円の全9機種と補給部品14.9%増加の247億円が増加した。地域別に見ると、北米が21カ月連続で増加、アジアが19カ月連続で増加するなど全9地域中8地域で増加し、外需全体では46.4%の増加となった。

 

【工作機械編】「JIMTOF2022」注目各社の見どころはコレだ!

デジタル化と自動化で生産性UP! 業界初のマシンも登場!
●アマダ

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アマダマシナリー DPG-150

 アマダは「未来につながるエンジニアリング~アマダが変わる、進化する~」をテーマに掲げ、国内初披露となる新NC装置「AMBC 4ie」を搭載した新製品LBCテクノロジー搭載ファイバーレーザマシン「VENTIS₋3015AJe」や電動サーボベンディングマシン「EGB-eシリーズ」展示する。アマダマシナリーは業界初のデジタルプロジェクターを搭載したプロファイル研削盤「DPG-150」と高精密成型研削盤「MEISTER-G3 UP」の新仕様「工具研削仕様」を出展する。中でも「DPG-150」は、被加工物とといしをよりはっきりと見ることができ、かつ視野範囲も大きく広がるうえ、操作性も向上し、スマートフォンのように操作できる。

合計8機種展示! 新しい研削盤シリーズが会場でリリースされる!
●岡本工作機械製作所

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PSG127CA-iQ

 岡本工作機械製作所は、合計8機種の研削盤の展示を行う。まったく新しい機械設計構造とデザイン、機上計測や最新のセンサー技術を活用した超精密研削のスキルレス化に注目したい。今回はロボットによる自動化や従来には販売ラインナップになかった全く新しい研削盤シリーズのリリースも会場で行うので要チェック! 新シリーズの注目はCNC精密平面研削盤「PSG127CA-iQ」シリーズ。電気自動車向け大型金型や半導体関連製造装置の部品加工をターゲットとしており、3D解析によって平面研削盤に最適な構造を再設計、同サイズで市場に浸透しているコラム構造を採用したミライの平面研削盤となる。同社では、「最先端の研削盤がズラリと並ぶ岡本工作機械製作所ブースにお立ち寄りください!」と意気込みを示している。

最先端技術やDXに対応した第5世代マシンを4機種出展!
●キタムラ機械

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MedCenter5AX

 キタムラ機械は、今回、初期投資を最小にした自動化を提案する。最先端技術やDXに対応した第5世代マシニングセンターを4機種出品し、納入後でも多面自動パレット交換装置(APC)や大容量自動工具交換装置(ATC)へのアップグレードが可能な点を訴える。2008年に業界初のアイコン操作を可能にした独自のCNC装置「Arumatik-Mi」は、4,000台以上の納入実績があり、初号機でもアップグレードが可能だ。1台でIoTが完結可能な「Anywhere-Remote」機能やAIによる機械加工の自動運転が可能な「Auto-Part-Producer」機能の進化についても紹介する。同時5軸制御立形MC「MedCenter5AX」は、1.2m×2.0mの世界最小の設置スペースの中に、40本の大容量工具マガジンを内蔵し、医療機器、半導体製造装置、通信機器、EV関連機器の高速・精密加工に最高のコストパーフォーマンスを発揮する。

加工と計測のSmart化を提案
●黒田精工

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GS-126CVs

 KURODAは、加工と計測のスマート化を提案する。展示の目玉となるのは、精密平面研削盤「GS-126CVs」。このマシンは、高機能と高精度に加え、省スペース化、環境対応を具現化し、大型ワーク加工用に開発したもので、左右送りに自社製専用設計の精密ボールねじを採用し、スペース、電力、熱量の大幅削減を実現した。また、メンテナンスの簡易化、油圧関連コストの削減にも貢献する。コラム式の採用により快適な作業に繋げ、様々な加工が簡単に行える操作ソフト、加工精度と時間の劇的な向上を実現するウルトラファインバブル、省人化を可能にする機上計測システムなど、豊富なオプションを用意しているのも嬉しい。併せて精密ギアや同芯度が必要とされる丸物ワークの加工、測定用のクランプ治具「ハイドロリックツール」も展示する。

「粗加工から仕上げ加工まで」がコンセプト
●芝浦機械

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MPC-3120H

 芝浦機械の一押し製品は、門形マシニングセンタ「MPC-3120H」。このマシンは、金型加工を中心としたあらゆる加工に対応できる汎用性が特徴の門形機だ。「荒加工から仕上げ加工まで」をコンセプトとし、多種多様なアタッチメント交換により加工工程を集約することを目的に開発された。金型サイズの95%以上に対応できるよう、柔軟性を持った機械サイズを用意しており、ユーザーの設置スペースやワークサイズに合わせた提案が可能である。安定した加工精度と生産性を確保することで、加工現場の経済効果を高めてくれる期待のマシンだ。

「工程集約/自動化/DX・GX」がテーマ
●DMG森精機

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LASERTEC 3000 DED hybrid

 DMG森精機のテーマは、「工程集約/自動化/DX・GX」。5軸加工機・複合加工機による工程集約の提案や生産性向上に貢献する自動化システム、顧客をサポートするデジタルサービス、さらにCO2排出量削減に貢献する製品・技術、取り組みを提案してくれる。今回の目玉のひとつは、日本初出展となる「LASERTEC 3000 DED hybrid」。なお、期間中は3DCGソフトウェアによるフルCG制作(4K画質)のデジタルツインで同社ブースを再現し、同社特設Webサイトにて公開する。同社では、「会場にお越しになれない方々にもぜひご来訪いただき、デジタルならではの体験をお楽しみください。」としている。 

INCREDIBLEな新規開発7機種を発表
●ナガセインテグレックス

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SGX-126

 ナガセインテグレックスは7つの新規開発したマシンを展示。今回は〝異次元の超越精密〟を提案する同社。独自のマシン開発手法である「IGTARP DESIGN」(イグタープデザイン)を7機種中6機種に採用している点にも注目したい。中でも特に注目したいのは新世代ミドルレンジ高精度門形平面研削盤「SGX-126SL2D-Neo3」。このマシンは、従来の概念を覆す全く新しい本体構造が特長で3点支持高剛性ベッド構造を採用している。他にも業界初の研削加工支援アプリGRINDROIDⓇ」、加工現場の砥面予報士「GRIDE EYE」など新規開発機及び多彩な周辺機器も展示する。

テーマは「お客様の機械をライフサイクルでご支援」
●牧野技術サービス

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ブース内で点検内容を相談することもできる

 牧野フライス製工作機械のアフターサービスを担う牧野技術サービスでは、「お客様の機械をライフサイクルでご支援」をテーマに、様々なソリューションを提案する。目玉は「マキノマシンケアパッケージ」。故障履歴や稼働状況、被削材などの加工条件などに応じて点検内容をパーソナライズできる新しい点検サービスだ。ブースではその場で点検内容を相談することもできる。また、関心度の高いSDGsの観点では、オーバーホールやレトロフィットにも注目したい。メーカ直系のサービス会社だからこそできる信頼性の高いオーバーホール、アフターケアも安心のレトロフィットは既設機の有効活用には必見である。

工具製造に必要な「ブランク研削」「工具研削」「測定」をカバー
●牧野フライス精機

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「monocam2」を搭載した「GE30FX」

 牧野フライス精機は、「工具製造」に必要な「ブランク研削」「工具研削」「測定」の3工程をカバーするトータルな展示がテーマ。一押し製品は、ドリルの様々な箇所を機内で測定/補正可能な内蔵型マイクロビジョンシステム「monocam2」を搭載した、高精密CNC工具研削盤「AGE30FX」だ。最も注目したいのは、目玉となるこのマシンで世界初となる画像認識技術を使用したドリル刃先のホーニング加工を初実演すること。その他、新製品として簡易型工具検査装置「pomMZmicro」を出品。卓上型のコンパクトな工具測定器で、ドリルやエンドミル等の各種切削工具を高性能・高解像カメラで撮影し、直感的な操作で素早く、正確に測定を行う事が可能だ。

「Promise of Performance」の精神で生産性向上への期待に応えるマシン群
●牧野フライス製作所

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a900Z

 牧野フライス製作所の出展テーマは「Promise of Performance」。生産性向上・省人化・SDGsへの貢献など同社に寄せられる製品・サービスへの期待に応える決意を込めたキャッチだ。目玉となる半導体部品加工向け横形5軸制御マシニングセンタ「a900Z」、大型化する金型向け立形5軸制御マシニングセンタ「V100S」の2機種は加工領域・動的精度・加工面・使いやすさを、高精度金型向けワイヤ放電加工機「UPX600」は油加工液仕様より加工速度が速く、少ない加工回数で形状精度および加工面の向上をそれぞれ紹介、金型・半導体・次世代自動車・医療などの各分野に向けて提案をする。また、特設コーナーにて、近年注目されている宇宙開発分野におけるサンプルの展示も行う。

究極の精度、「人」と「技術」を未来へ
●三井精機工業

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J350G

 三井精機工業は、究極の精度、『「人」と「技術」を未来へ』をテーマに、精度と品質にこだわった製品を展示する。今回はプレシジョンセンタ「PJ303」、5軸制御立形マシニングセンタ「Vertex55 XⅢ」、高精度ジグ研削盤「J350G」、超高精度横型ジグボーラー「H6E」の4台と省エネ性能を極めた水潤滑インバータコンプレッサ「i-14022AX2-R」を展示。中でも注目したいのはジグ研削盤「J350G」で、このマシンは高精度金型や光学関連、測定関連の部品加工などに使われる最終仕上げを目的としたもので、クラス最大の砥石自動切り込みストロークを持つのが特長。今回は新たに砥石自動交換装置(ATC)と自動計測補正装置を付加し、高精度研削加工の自動化を提案する。

次世代を担う最新5軸マシニングセンタが遂に登場!
●安田工業

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YBM Vi50

 安田工業の目玉となるマシンは、EVや次世代航空機、半導体製造装置分野など、最先端エンジニアリングの加工ニーズに応える新鋭機「YBM Vi50」。オールマイティーな分野の高精度5 軸加工機として好評の「YBM Vi40」をさらにサイズアップしたマシンだ。 φ650mm×H500mm、重量500kgまでの大型ワークに対応可能。YBM Vi40のDNAを受け継ぎながら新たに専用設計された機械構造により、φ650mm×H500mm、重量500kgまでの大型ワークに対応可能となり、期待通りの高精度・高面品位加工、高い位置決めを可能にした。もちろんYASDA伝統の熱変位対策を徹底し、機械本来のポテンシャルを最大限に発揮するための支援ソフトウェアも充実。同社では、「YBM Vi 50 は新時代の高精度加工を大きくリードします!」と自信を見せる。

「カーボンニュートラルに向けたマザックのデジタル製造ソリューション」
●ヤマザキマザック

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HCN-5000 NEO

 ヤマザキマザックの出展テーマは、「カーボンニュートラルに向けたマザックのデジタル製造ソリューション」。環境性能を高めた新製品に加えて、デジタル化・省人化ニーズに対応する出展を行う。今回の目玉となるのは、消費電力を大幅に削減した新製品「HCN-5000 NEO」。この新型機には、クーラントタンク内のスラッジを効率的に回収する新開発のクーラントシステム(オプション)を展開している。NC装置のエナジーセーバー機能により切削量に合わせてクーラントの流量や吐出量を最適化するうえ、スラッジの堆積を減らすことでメンテナンスコストを削減すると同時にクーラント寿命が延長し、廃油量の削減にも貢献するマシンだ。これらの機能により消費電力を約50%削減に成功! 顧客の環境負荷低減と生産性向上を両立した新製品だ。

オペレータの感性を重視したマシン群を展示
●碌々産業

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MEGAⅦ-600 concept

 碌々産業は、超高精度高速微細加工機「Vision-300」、超高精度高速加工機5軸仕様「AndroidⅡ/5AXP」、新型微細加工機「MEGAⅦ-600 concept」の3機種を展示する。同社では、〝オペレータの感性がAI技術ではなし得ない新たなイノベーションを創出する鍵〟と考えており、オペレータの感性や操作性を手助けするソフト&ハード作りを目指しており、マシンにはオペレータの操作性をサポートする「MA-OS1」、オペレータの感性をサポートする見える化システム「M-Kit」 「Advanced M-Kit」を搭載していることにも注目したい。また自動洗浄、機上計測、追い込み加工を実現した「Cosmos」システムも出展する。出展機の他に、最新工具、CAM技術、「Cosmos」システム、小径狭ピッチ穴加工サイクル、生産性を飛躍させた高速穴明サイクル等にて実現した多数の「微細加工サンプル」にも要チェック!

【切削工具・周辺機器編】「JIMTOF2022」注目各社の見どころはコレだ!

時代を先行く最新トレンドを展示
●イスカルジャパン

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NEOSISS(ネオスイス)

 グローバル規模で積み重ねた豊富な経験をもとに独自のソリューションを提供しているイスカルジャパンの目玉となるのは、自動盤用クイックチェンジ機能を搭載した「NEOSISS(ネオスイス)」だ。ヘッドのクランプはレバーロックの要領で引き込むタイプのため、ヘッド交換は簡単。ホルダーを共通化して多種ヘッドをレパートリーしている。「自動盤の新たなスタンダートを実現する工具です!」と自信を見せる。なお、同社では〝1日でも早い業務効率化〟を実践できるj工具選定プログラム「NEOITA」を提供している。高度なAI技術とビッグデータ分析で最適工具を選定して最良な加工を実現するものPC/イスカルワールドアプリで利用可能だ。

限界突破! 驚きの加工実演を見せつける!
●イワタツール

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限界突破の加工実演を披露する

 イワタツールの見どころは、1時間に1回、同社ブース内で披露する加工実演そのものだ。注目の製品、「ヘリカルエンドミル」を活用し、「限界を突破する驚きの加工実演を披露します!」と自信を見せる。中でも注目は、同社工具に加え、ブラザーのマシン+ロボットで展開するアルミの超高速加工。通常は10分~20分かかる加工を2分30秒で終わらせるという、推奨条件を突破した〝極限加工〟を見せつけてくれるとのこと。また同業他社であるオーエスジー、田野井製作所、ダイジェット工業から借りた工具でも、これらの〝極限加工〟を見せるというユニークな企画も展開する。さらに社長自ら1時間に一度、プレゼンを設けている。

トータルソリューションを幅広く展示
●オーエスジー

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人気のAブランドを中心に展示

 オーエスジーは、人気の「Aブランド」(タップ、ドリル、エンドミル、スレッドミル)を中心に自動車、航空機、金型、ロボット関連部品等の加工現場におけるトータルソリューションを幅広く展示。微細精密加工が求められる半導体、電子部品分野など多様化するモノづくりのニーズに最適化した専用工具や、超硬合金やセラミックスなどの脆性材の加工コスト削減を可能にするPCD工具の新ブランド「6C x OSG」などを展開する。また昨今のトレンドでもある省資源化と地球環境の保護活動につながる取り組みについても紹介。総合工具メーカであるオーエスジーの強みを活かした新製品と最新の加工技術に注目だ!    

標準チャックの常識を覆す把握精度!
●北川鉄工所

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BR/BRTシリーズ

 北川鉄工所の注目製品は、「BR/BRTシリーズ」。これまでの標準チャックの常識を覆す把握精度0.01mmT.I.R.以下を実現し、仕上げ加工にも使用可能だ。オプションのTnut-Plusと併用すればジョーを脱着してもジョーの取付再現精度は0.01mmT.I.R.以下となり、ジョーの再成形が不要となるため段取り時間の大幅短縮を実現する。また、主力商品の展示以外にも、産業用ロボットを使った①自動ジョー交換、②ジグパレット交換、③搬送と同時に測長が可能なロボットハンド「NPGT(S)シリーズ」のデモ実演も行う。会場では、省エネ・省資源・高効率に貢献する技術を来場者に提案するとともに、同社では、「様々なお客様の声を聴かせていただき、既存商品のブラッシュアップと今後の商品開発の指針としたい」と意欲を見せる。        

最新の「イゲタロイ」「スミボロン」「スミダイヤ」製品が勢揃い!
●住友電気工業

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BNC2100シリーズ

 住友電気工業では、最新のイゲタロイ・スミボロン・スミダイヤ製品を多数展示。注目は、新製品の「BNC2100シリーズ」。「BNC2115」は耐境界摩耗性向上により加工面品位を向上させた焼入鋼高精度加工の決定版。優れた面粗さと安定した加工で長寿命を実現するうえ、耐境界摩耗性に優れるコーティングと強靭なCBN母材により優れた面粗さを安定して実現する。「BNC2115」は金色を採用。TiAlSiN超多層とTiCNの複合膜により耐境界摩耗、クレータ摩耗を改善。「BNC2125」は耐摩耗性と耐欠損性を向上させた焼入鋼加工の第一推奨だ。断続加工でも安定長寿命を実現し、耐摩耗性・靭性を両立させたコーティングと強靭なCBN母材で更なる安定加工を実現する。汎用材種「BNC200」のイメージを踏襲しコーティングは銀色で、CBN-TA初のTiAlBN超多層膜を採用している。    

進化した「AddForce」製品群を多数展示
●タンガロイ

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AddY-AxisTurn(アド・Y-アクシス・ターン)

 最新「AddForce」製品群を多数展示するタンガロイでは、従来から加工能率改善、工程集約によるコスト低減に大いに役立つソリューションを紹介しているが、中でも特に注目したいのが、〝革新的なY軸加工用工具〟「AddY-AxisTurn」(アド・Y-アクシス・ターン)だ。革新的なY軸用ホルダで、剛性の高い軸方向に切削力を受けるためビビりに強く安定した加工が可能なこの工具は、位相を無段階に変更できるので、一種類の工具で単純外径から倣い加工、高送りでの引き加工、端面加工まで、あらゆる加工形態に対応する。工具コストの大幅な低減が可能となり、工具交換や段取り時間の短縮にも貢献する。経済効果の高い工具である。

小型MCの微細加工に貢献! 
●大昭和精機

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ハイドロチャック・エクストラスリム

 BIGでお馴染みの大昭和精機。4年ぶりのリアル開催となった今回も、加工現場に貢献する豊富な製品をドーンと展示。特に注目したいのが、小型MCにおける微細加工において好評のハイドロチャック。今回はこれに〝超スリム〟〝軽量化〟を実現したタイプが新登場する。先端外径が従来品に比べ30%のφ10mmになり、加工物、治具の干渉を抑える。また本体質量も-15%の69gを実現。(同社従来品比較:HSK-E25-HDC-4S)。高速回転時のバランス、振れ精度もさらに改善が見込まれる。スリム、軽量化でもハイドロチャック本来の振れ精度4D先端3μmの高精度! HSK-E25で把握径φ3,φ4。        

最新MC加工用工具による加工能率改善を提案
●ダイジェット工業

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DS1シリーズ

 ダイジェット工業は、多様化、難削化する被削材に適応し、高能率・高精度・長寿命に貢献する最新MC加工用工具(金型加工用工具・5軸加工用工具・ドリル)を中心に出展する。中でも注目したいのは、新コーティング材種「DS1シリーズ」。チタン合金や耐熱合金などの難削材加工に抜群の性能を発揮する低化学反応性に加えて滑らかな表面を持つ新コーティング材種だ。刃先に熱がこもりにくく被削材に対しての耐溶着性が向上している。チタン合金加工では従来被膜より1.5倍、他社被膜との比較では2.5倍の長寿命を実現し、インコネルの加工においても従来被膜より摩耗が少なく、長寿命を達成! チタン合金や耐熱合金といった難削材に対しコーティングの剥離を抑えこれまでの被膜に比べ長寿命化を実現!

「高付加価値製品の提供」がテーマ
●日進工具

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マイクロエッジ

 〝安定した高精度小径エンドミル〟で高い評価を博している日進工具は〝コアプロダクト〟を中心に展示する。コアプロダクトとは、同社エンドミルの立方晶窒化ホウ素(CBN)エンドミルをはじめ、PCDエンドミル、高硬度鋼硬度70HRCまでの高硬度鋼の切削に最適なコーティング「無限コーティングプレミアムPlus」シリーズ、φ0.1mm以下の「マイクロエッジ」を指す。今回は「高付加価値製品の提供」がコンセプト。また業界初の髪の毛に字が彫れる0.01mmのエンドミルも提供しているが、現在ではそのバリエーションも増えているとのこと。同社では、「顧客の生産性向上を実現できる工具として、お客様自身の付加価値が高められることをしっかり伝えたい。」と意気込みをみせる。

合わせ面精度を最大化するツールが誕生!
●日新ダイヤンモンド

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ヘールバイト

 日新ダイヤモンドの注目したい製品は、エンドミルの回転痕では出せない面祖度0.4μmRz以下を誇り、切削加工後の手磨きなど次工程を簡略化・短縮する単結晶ダイヤモンド・PCD「ヘールバイト」。つなぎ目ナシで刃幅10mmからの単結晶ダイヤバイトの製作も可能だ。また、同社では牧野フライス製作所開発の次世代ヘール加工技術ソリューション、超真空シール面の磨きレスを実現する〝スーパーヘール仕様〟に対応する。他にも、樹脂加工の常識を変える「単結晶ダイヤR面取りカッター」も要チェックだ。この製品は、樹脂・非鉄金属まで鏡面が切削で完結し、研磨レスを実現する工具である。

 

「工具がかわれば、ものづくりがかわる」がテーマ
●不二越

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アクアREVOミルステンレス用

 不二越の工具ブースでは、「工具がかわれば、ものづくりがかわる」をテーマに、EV化や半導体市場の活況といった環境の変化に対して、顧客のニーズに応えるさまざまな工具を提案する。11月1日に発売した「アクアREVOミルステンレス用」は、新開発の溝形状エアーフルートを採用。切りくずとすくい面との接触長さを抑制することで、切りくず離れを改善し、排出時の噛み込みや詰まりを低減する。また、接触に伴う加工熱を軽減し加工硬化を抑制したことで、切削抵抗は他社従来品比で20%低減した。さらに、冷却溝が切りくずとの間に空間を生み出すことで、工具の刃先付近までクーラントが流入しやすくなり、発熱を抑制。側面加工はもちろん、切りくず排出が困難な溝加工でも、ダントツな性能を発揮する。

マシニングセンタ2台でワークや工具の機上測定を実演!
●ブルーム-ノボテスト

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LC50-DIGILOG、LC-VISION

 ブルーム-ノボテストのテーマは「機上測定の量産化、変種変量生産への対応」。マシニングセンタを2台使い、ワーク測定や工具測定など機上測定を実演する。1台は産業用ロボットを使った機外のボアゲージBG60によるワークの内径を測定。もう1台は機械の幾何誤差測定や自由曲面形状測定を行う。目玉となる製品は、「LC50-DIGILOG」。回転工具を非接触で測定、アナログとデジタルを融合した「DIGILOG(デジログ)」技術で、高速、高精度、高信頼性測定を実現する。測定時間60%短縮、繰返し精度0.2µm、折損検知最小工具径5μm。また、「LC-VISION」にも注目したい。これは「LC50-DIGILOG」用ソフトウェアで、主軸の振動周波数解析や先端振れ量、ボールエンドミルR部の輪郭形状、多枚刃工具の各刃の高さの可視化、解析を行う。

「YOUR GLOBAL CRAFTSMAN STUDIO」がテーマ
●三菱マテリアル

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MV1020

 三菱マテリアルは、「YOUR GLOBAL CRAFTSMAN STUDIO」がテーマ。同社では、「お客様一人ひとりの総合工具工房としてお困りごとに真摯に耳を傾け、ともに考え、解決するための様々なソリューションをご用意して皆さまをお待ちしております。」と意気込みを見せている。一押し商品は、転削加工用コーテッド超硬材種 「MV1020」。独自技術による新しいコーティングプロセスにより、Al含有比率を高めても結晶構造が変化しないAl-Richコーティングを開発し、高い皮膜硬さを実現させたインサート材種で、高い硬さを持った(Al,Ti)N膜を採用し、硬さに加え耐酸化性も大幅に向上させ、優れた耐摩耗性を実現し、耐熱衝撃性に優れ、熱亀裂の発生しやすい湿式切削においても加工安定性が向上するという特長を持っている。柔鋼、炭素鋼・合金鋼から析出硬化系ステンレス鋼、ダクタイル鋳鉄の加工に最適だ。

金型加工のトータルソリューションを展示
●MOLDINO

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 TH3ショートシャンク

 MOLDINOは「金型加工のトータルソリューション」を展示。同社のコンセプト「PRODUCTION50™ 加工半減の提案」に基づいた最新の加工改善提案を、新製品と併せて展示する。近年では、周辺機器やソフトウェアの進化により前後工程の関連性が一層深くなり、個々の対策では十分な解決が出来ない場合があることを受け、同社では、生産性向上を実現させるため、最新製品を用いた「全体を見渡す改善」を提案してくれる。目玉となるのは、「高硬度鋼加工用ボールエンドミル EPDBEH-TH3 ショートシャンクタイプ」で焼ばめホルダにピッタリフィットする全長径タイプを追加発売と同時に同時に、商品ラベルに外径実測値の表記をスタート。測定の手間いらず!12月発売予定の新製品だ。(外径実測値表記はショートシャンクタイプから順次記載の予定)。

省資源・省エネルギーにつながるツールホルダー「スーパーG1チャック」
●ユキワ精工

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スーパーG1チャック

 ユキワ精工の目玉となる製品は、「スーパーG1チャック」。同社では、「ツールホルダーは工作機械の主軸と切削工具をつなぐ重要な機器で、ツールホルダーの違いで加工精度や生産性向上に大きく貢献します」と啓蒙している。この製品の特長は、①高い振れ精度、②高い剛性、③高い把握力。工作機械と切削工具の性能を最大限に引き出すことが可能だ。実際に活用しているエンドユーザーからは、「工具費が削減できた」、「不良品が削減できた」という“省資源”、「サイクルタイムが短縮できた」、「機械のダウンサイジングが可能になった」という“省エネルギー”の両面で高い評価を博している。同社では、「脱炭素社会の実現のためにも、是非スーパーG1チャックをご使用ください!」と意気込みを示している。

「JIMTOF・Tokyo2022開幕に向けて」日本工作機械工業会 会長 稲葉善治

221107稲葉会長

 JIMTOF(日本国際工作機械見本市)は、1962年に初開催以来、工作機械産業の新技術発表の舞台として、また国際的な商取引の場としてその役割を果たしてまいりました。第31回目の開催となるJIMTOF・Tokyo2022(以下JIMTOF2022)は、60周年の節目を迎えます。

 2020年の前回は、新型コロナの感染拡大に伴う東京五輪の延期によりオンラインでの開催を余儀なくされましたが、今回は、新設された南展示棟を加え過去最大の展示面積で開催する運びとなりました。4年ぶりのリアル展示会となるJIMTOF2022に向けて研究開発に励まれている出展各社、また、広報面で多大なご協力を頂いている報道関係の方々など、関連業界関係者の皆様の努力と弛まぬ熱意に心より感謝申し上げます。

 JIMTOF2022のテーマは「開かれる扉(ミライ)、世界を動かす技術の出会い」です。今日、世界の製造業では、サプライチェーンを強靭化するレジリエンス、カーボンニュートラルを実現するグリーンテクノロジー、及び業務プロセスを変革するデジタルトランスフォーメーションなどが課題となっています。最新鋭の工作機械、最先端の技術が一堂に揃うJIMTOF2022では、各出展者がこれらの課題をニーズとして捉え、ユーザーの価値創造とミライへの躍進に貢献する最適なものづくりを提案し、新しい扉(ミライ)を開き、世界を動かす技術との出会いを提供することができると確信しております。

 一方、主催者企画展示では、現在直面している製造業の課題を明確にし、手が届くデジタル化と最先端の知能化製造システムをご覧頂きます。また、最新鋭の工作機械から生まれる日本発TOPプロダクツを展示することで、世界を動かす最先端の技術を体感頂きます。

 さて、JIMTOFはものづくり技術の祭典という側面も持っております。工作機械関連の研究者・技術者が世界中から集い、最新の研究を発表する「国際工作機械技術者会議(IMEC)」をはじめ、各種講演やセミナーを開催いたします。今回はカーボンニュートラル時代のモビリティや、金属Additive Manufacturingがもたらすものづくりの変革など、時宜を得たテーマを揃えました。更に、全国の理工系学生の皆さんを招いて開催する、恒例の「工作機械トップセミナー」を通じて、ものづくり産業の次代を担う優秀な人材の発掘・育成にも努めて参ります。

 初開催から60年という還暦を経て、JIMTOFは新たなステージに上ります。これからも時代のニーズを的確に捉え、最先端の技術を発信し続けることで、ご来場の皆様と、ものづくりのミライをつなげて参ります。

 最後に、全ての出展者にとって、このJIMTOF 2022が世界のものづくりの発展に貢献する良きビジネスの契機となるよう、心よりご祈念申し上げます。

「JIMTOF2022 第31回日本工作機械見本市」出展者数が過去最大の1,086社(5,619小間)で開催

 世界最大級の工作機械実穂日「JIMTOF(ジムトフ)2022 第31回日本工作機械見本市」(主催:日本工作機械工業会/東京ビッグサイト)が、11月8日(火)から11月13日(日)までの6日間、東京ビッグサイトで開催されるにあたり、10月11日に東京都内の芝パークホテルで記者発表が開かれた。

 今回の「JIMTOF」は、合計出展者数が1,086社、5,619小間(うちAMエリア59社173小間)となり、前回(2018年)と比較して95小間増加しており、過去最大規模での開催となる。

 日本工作機械工業会の柚原一夫専務理事は、「31回目の今年、JIMTOFは60周年を迎え、過去最大規模で開催する。世界の製造業ではサプライチェーンを標準化する技術、カーボンニュートラルを実現するグリーンテクノロジー、業務を変革するDXなどが主要な課題となっている。このような動きのなかで、最新鋭の工作機械や最先端の技術が一堂に集結し、世界を動かす技術を提供できる場と確信している。」と述べた。

 東京ビッグサイトの津国保夫常務は、「今回のテーマは、〝拓かれる未来 世界を動かす技術の出会い〟だが、このキャッチフレーズには、4年ぶりのリアル開催にて多くの素晴らしい出会いによって産業の躍進に繋がって欲しいという思いを込めた。また、キービジュアルでは、JIMTOFを未来に続く扉に見立て、世界を動かす技術と出会う場所とした。」と説明した。

豊富な併催プログラム

〈企画展示〉
 テーマは、「最先端のものづくりの現在地(いま)とミライ」。企画展示ブース内には、〝Produce machine tool「最先端の工作機械工場」〟と〝Work by machine tool「最新工作機会が支えるシェアTOPのグローバルニッチ企業」〟の2つのコーナーを設置。「Produce machine tool」では、工作機械メーカー4社のスマートファクトリーで展開されている先端的な取組を通じ、その背景にある「製造業の課題」を来場者と共有する。課題を共有することで、来場者の「ミライのものづくり」の探求をプロモートする趣向。11月10日(木)14:00から企画展示ブース内において、クロストークショーを開催し、翌日からその収録映像を放映する。また、「Work by machine tool」では、最新鋭の工作機械が生み出す日本初のシェアTOPプロダクトを横断的に展示しており、来場者は「世界を動かす技術」を体感することができる。

〈特別展示〉
 「歴史と伝統 技術と英知 不可能を可能にする力~日本のジェットエンジン開発の歴史~」とダイした特別展示コーナーを設置。世界の航空機産業の一翼を担うIHIのジェットエンジン技術を紹介することで、ひとつひとつのエンジンに、歴史と伝統に裏付けられた高い技術力が活かされていることを感じることができる展示となっている。

〈AMエリア特別展示〉(南2ホール)
 TRAFAMの協力のもと「ひらめきを形に! 設計が変わる新しいモノづくり~次世代型産業用3Dプリンタ技術開発~」と題した特別展示コーナーを設置。「三次元積層造形技術や金属等の粉体材料の技術開発」、「世界最高水準の造形速度・精度を有する金属3Dプリンタの実用化」、「金属用パウダベット方式の欠陥予測システムおよび高度モニタリング、フードバック・制御技術等の開発」など、TRAFAMがこれまで取り組んできた開発成果をパネル等で紹介する。

〈講演会・セミナー〉
 基調講演では、ハイブリッド車用バッテリで世界シェアトップのプライムアースEVエナジー(株)より、岡田政道氏を講師に迎え、「カーボンニュートラル時代の可能性を拓くものづくり」をテーマに講演会を行う。カーボンニュートラルが世界の潮流となり、人の生活もビジネスも大きく変貌を遂げようとしているなかで、水素とモビリティを通じて、これに挑む現場から、明るい未来の可能性を発信する。このほか、「6G」やスーパーコンピュータ「富岳」など、時宜を得たテーマの講演を企画している他、AMエリアにおいても多数の講演を予定している。

■デジタルコンテンツがさらに充実!
 JIMTOF2022では、「デジタルコンテンツ」や「マッチングシステム」においても充実させている。「デジタルコンテンツ」では、公式サイト上で公開している「オンラインカタログ」での動画や画像の掲載が可能となり、より詳細な情報を確認することができる。また、新設ツールである出展社オンラインチャンネルでは、出展社の配信するワークショップや製品紹介動画を観覧することが可能。これらのデジタルツールは入場登録前から利用可能で、来場前の情報収集に活用することができる。加えて、より多くの商談機会を創出するため、マッチングシステムを用意しており、来場者と出展社間におけるアポイント調整のみならず、出展者同士のマッチングも可能。

黒田精工 伊藤忠丸紅鉄工グループと合弁会社設立

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写真左から紅忠コイルセンター関東 島田社長、伊藤忠丸紅鉄鋼 塔下社長、黒田精工 黒田社長

 黒田精工(株)(社長:黒田浩史氏)がこのほど、伊藤忠丸紅鉄工(株)(社長:塔下辰彦氏)、紅中コイルセンター関東(株)(社長:島田和宏氏)と、モーターコア製造事業を行う合弁会社を設立することに合意したと発表した。

 近年、環境負荷低減の動きが世界的に加速し、日本国内においても電動車の需要が急速に伸びている状況において、伊藤忠丸紅鉄鋼グループ及び黒田精工は共同で電動化戦略を模索しており、黒田精工が持つ最先端のモーターコア製造技術と、伊藤忠丸紅鉄鋼グループが持つコイルセンター機能・プレス操業ノウハウを集約し、このほど、高品質・高性能な電動車駆動用モーターコアを量産することを決定した。

 電動車駆動用モーターの技術は国内外を問わず日進月歩で発展しており、三社が持つリソースを活用し、車載用モーターコア製造事業を一丸となって拡大・拡充し、社会の脱炭素化に寄与する方針。

合弁会社の概要

会社名 : 紅忠黒田ラミネーション株式会社
Benichu-Kuroda Laminations Co.,Ltd.
事業内容 : モーターコア製造事業
本社所在地: 茨城県那珂市
株主構成 : 伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社51%
紅忠コイルセンター関東株式会社29%
黒田精工株式会社20%
設立 : 2023年1月 (予定)
 

MOLDINO 人気のアルファ高送りラジアスミル「TR4F 5000形」にブレーカ付きインサートを追加発売

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 MOLDINOがこのほど、人気のアルファ高送りラジアスミル「TR4F 5000形」にブレーカ付きインサートを追加し発売した。

 2020年4⽉にアルファ⾼送りラジアスミル「TR4F4000形」、2021年12⽉に「TR4F5000形」を発売したこの製品は、独⾃の⼯具設計により⼀刃送り2mm以上の⾼送り加⼯を実現し、機械能⼒の最⼤化により⽣産性向上に寄与するもので、主にダイカスト⾦型・樹脂⾦型・プレス⾦型の荒加⼯において好評を博している。TR4F5000形は4000形よりも⼤きなインサートを採⽤、軸⽅向切込みを従来の1.2mmから2mmまで適⽤できる一方、機械主軸への負荷が増加したため、⼯具性能を発揮するには相応の主軸動⼒を持つ加⼯機械が必要であることを受け、同社では今回、TR4F5000形の切削抵抗低減を狙ったブレーカ付きインサートを開発に至った。ダイカスト金型や樹脂金型、プレス金型の高能率荒加工や取りしろが変動しやすい鋳物ワークや肉盛り溶接材の荒加工に威力を発揮する。

〈特長〉

 (1) 広い断⾯積と拘束⾯積を持つ独⾃のインサート形状により、切込み量2mmでも⼀刃当りの送り量2mmを超える⾼能率荒加⼯が可能。
 (2)切りくず排出性を⾼めたボディ形状を採⽤。突き出し量の⻑い⾦型形状部の加⼯でも切りくず詰まり・噛み込みを抑制する。
 (3)独⾃の不等分割⽅式を採⽤。切削時のビビり振動を抑制し、従来品を超える⾼能率加⼯を可能にした。
 (4)等⾼線加⼯だけでなくバーチカル加⼯も可能となった。幅広い加⼯⽤途に対応する。
 (5)豊富なインサート材種をラインナップした。軟鋼から⾼硬度鋼まで、幅広い被削材に対応します。ブレーカ付きインサートは切削抵抗を低減。
 (6)インサートは⽚⾯4コーナ仕様で経済的。

■仕様
 ・追加発売 5000形ブレーカ付きインサート:4材種(1アイテム)
 ・TR4F 5000形のホルダ:φ63〜φ125(全10アイテム)

■価格
 ・追加発売 5000形ブレーカ付きインサート:¥1,960
 ・TR4F 5000形のホルダ:¥61,820〜¥129,540
 

ダイジェット工業 新コーティング材種「DS1シリーズ」インサートを新規ラインナップ

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 ダイジェット工業が、難削材加工用新コーティング材種「DS1シリーズ」インサートに「ショルダーエクストリームEXSAP-11用インサート」と「ミラーボールSSインサート」を追加し、11月1日より発売を開始した。チタン合金、耐熱合金、ステンレス鋼など難削材の荒加工・中仕上げ加工・仕上げ加工に威力を発揮する。

〈特長〉

 ① 難削材加工に特化したコーティング材種DS1コートを採用。
 ② コーティングの密着性が強く耐欠損性と平滑性に優れる。
 ③ 低化学反応性で平滑な表面のため被削材に対する耐溶着性が向上。

■サイズと価格
①ショルダーエクストリームEXSAP-11用インサート(ZNGU11-SL形)
 ZNGU110504ZER-SL、ZNGU110508ZER-SL、ZNGU110516ZER-SL
 インサート材種:DS118,DS150
 標準価格:1,190円(税抜き)

②ミラーボールSSインサート(BNM-SS形)
 BNM-060-SS、BNM-080-SS、BNM-100-SS、BNM-120-SS、BNM-160-SS
 BNM-200-SS、BNM-250-SS、BNM-300-SS、BNM-320-SS
 インサート材種:DS108
 標準価格:5,930円~11,220円(税抜き)