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オーエスジーが植物由来の廃食用油を利用して、タップ生産工場で実証実験

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荒ねじ転造の様子

 オーエスジーの世界最大のタップ生産工場である八名工場(愛知県新城市富岡)が、今春より全国初の植物由来の廃食用油を利用した工作機械での各種加工の実証実験を開始している。タップの前工程での荒ねじ転造加工などにおいてテストし、今後、切削工程での検証を進める方針。

 同件は、愛知県豊橋市に本社を置く、「斎藤塗工店」(板橋正浩社長)のテスト依頼に応える形で、八名工場の一部を利用して実証実験を開始したことから始まる。八名工場の製造技術担当の乗松 顕太朗氏によれば、「各種改良を重ねながら、実証実験を進めるなかで現在のところ、結果は良好であり加工における工具品質にも特に問題はない。」と解析している。

 また、プロジェクトを推進するオーエスジー常務執行役員の大沢二朗氏は、「安価で大量に使用している鉱物油にすべて置き換わるということは難しいが、今後、鉱物油の使用を少しずつ減らし、廃食用油の再生利用を進めることで、環境にやさしい取り組みに挑戦したい。」と豊富を述べている。

 廃食用油から不純物を取り除き、複数の廃食用油などを混ぜ合わせて行くことで、日本産業規格(JIS)に適合する潤滑油として利用するメリットは、鉱物油に比べ、若干のコスト増となるが、鉱物油より油の引火点が高いため燃えにくく、火災発生リスクも低くなること。また、植物由来であるため、作業者にもやさしく、労働環境の改善にもつながる。

 日本政府も、2050年までに温室効果ガスを実質ゼロ(カーボンニュートラル)とする目標を打ち出しており、同社では、廃食用油のリサイクル活用で、鉱物油の使用量削減という形で、微力ながら貢献できるものと考えている。

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転造の前と後


 

牧野フライス製作所 立形マシニングセンタ「V61」を新発売 ~作業負担軽減と生産性向上の両立へ~

 牧野フライス製作所は、このほど、立形マシニングセンタ「v61」の販売を開始した。

 同社は、「環境意識の高まり、デジタル化の加速、働き方の変化など、製造業における外部環境は大きく変化している。金属加工の世界においても、これまでとは異なる価値を創造することが求められている。」という認識のもと、生産現場における主たる課題として、下記の三つを挙げている。

 (1)「プログラム作成の負担」=プログラミング教育や専任スタッフ確保が難しい
 (2)「機械オペレータの確保」=熟練スタッフの退職、技術者の採用が困難
 (3)「限られた時間での生産」=機械停止、メンテナンスは最小限にしたい

v61の主な特長

(1)作業者の負担を軽減するソフトウェア
 機械を動作させるためのプログラム作成作業は最も負担がかかるが、同機ではプログラム作成を自動で行う“MachiningProcessor(マシニングプロセッサー)”を搭載することで、作業効率を格段に向上させる。

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操作画面 Machining Processor(イメージ)

 

(2)機械停止、故障を最小化する構造
 同社横形マシニングセンタで実績のある一枚カバーをY軸テレスコカバーに採用することで、切りくず起因のトラブルを防ぐ。サーボモータ駆動のATCシャッターは信頼性に加え、動作時間の短縮も実現する。

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写真左:Y軸テレスコカバー 写真右:ATCシャッター

 

(3)高剛性と高加減速の両立
 高剛性な構造体(ベッド部)とスラントコラム構造を採用し、多種の被削材へ対応できる加工能力と高い加減速を両立した。高い加減速は部品加工にて求められる、非切削時間の短縮にも寄与する。

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写真左:3点支持(ベッド) 写真右:スラントコラム構造

 

〈仕様〉


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不二越 デジタルコントロールアンプ「ERD シリーズ」にEthernet/IP対応のラインナップを拡充

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 不二越がこのほど、デジタルコントロールアンプ「ERDシリーズ」にEthernet/IP対応のラインナップを拡充した。

 デジタルネットワーク技術の急速な進歩により、様々な産業分野・機器でIT化やIoT対応が進んでいる。油圧機器もデジタル化され、ネットワークへつながるIoT機器としての対応が求められているが、同社は、1960年代のソレノイドバルブ販売開始後、電磁比例弁やそれをコントロールするアンプもあわせて自社で開発・販売し、ユーザーの多様なニーズに対応してきた実績がある。

 デジタルコントロールアンプについては、2019年に「ERD-10」、2021年6月には「ERD-20」を市場投入し、今回、「ERD-20」シリーズに産業用ネットワーク Ethernet/IP に対応した新ラインナップを拡充、工作機械や鍛圧機械など産業機械の生産性向上に貢献する。

特長

(1)作業時間の短縮
 ・産業用ネットワーク Ethernet/IP 対応

産業用ネットワーク Ethernet/IP に対応し、電流・電圧値の指令やセンサ情報、アンプの各種ステータスなどが油圧機器に高速通信で伝達可能となり、工場のIoT化に貢献する。  また、イーサネットケーブル1本で、工程管理のPLCとの接続が可能となり、配線にかかる工数が同社従来品比約1/2に大幅短縮。

 ・パソコンでの簡単一括設定

 専用ツールソフトの使用により、ユーザーPCでの操作・指示、設定のバックアップ、一括設定が可能で、パラメータの設定時間を同社従来品比約1/10に大幅短縮。さらに、2台目以降のアンプの設定はコピーのみで完了。

(2)圧力センサフィードバック制御
 圧力センサで油圧力を測定し、電磁比例弁の駆動電流を自動調整する圧力センサフィードバック制御を搭載、作動油の温度変化やバルブのオーバーライド特性による圧力の変化を大きく低減させ、指令通りの圧力で制御可能。

(3)海外安全規格への対応
 海外安全規格のCE(欧州)に対応。

■新商品の問い合わせ先
 油圧事業部 油圧企画部 TEL:076-438-8973
 

ヤマザキマザック 3次元ファイバーレーザ加工機 「FG-220」を発売

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3次元ファイバーレーザ加工機「FG-220」外観

 ヤマザキマザックは、このほどファイバーレーザ発振器を採用した3次元レーザ加工機「FG-220」の販売を開始した。

 FGシリーズは、建設資材や産業機器などに使われる長尺鋼材の高精度・高効率加工を実現する3次元レーザ加工機。3次元ヘッド搭載により、鋼管(パイプ材)以外にH形鋼・C形鋼などの加工も可能であり、長尺鋼材の加工分野における生産性向上に貢献している。
 
 昨今、製造業ではCO2排出量削減に向けた取り組みが本格化しており、電力消費量が少なく地球環境に優しい工場設備が求められていることから、同社は従来のCO2レーザ発振器に代わり、電力消費量の少ないファイバーレーザ発振器を搭載した「FG-220」を新たに開発するに至った。
 
 「FG-220」は、ファイバーレーザ発振器の特長である高いエネルギー変換効率により消費電力を大幅に削減している。さらには材料へのレーザ光の吸収率向上により、高速加工を実現するとともにアルミ・真鍮・銅など高反射材の容易な切断を可能としている。 

FGシリーズの特長は鋼材加工の生産リードタイムを大幅に短縮すること

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 従来の鋼材加工の工程では、人力によって素材を搬入し、専用機を用いて穴あけ加工・タップ加工が必要だった。そのため各工程間の移動や待ち時間などが発生し、生産リードタイムが長くなっていた。FGシリーズは、自動搬送機能の搭載により素材の自動搬入出が可能。さらには穴あけ加工・タップ加工を行えるので専用機は不要となるため、FGだけで全工程を完結させることができる。これにより段取り時間や待ち時間を削減し、生産リードタイムを大幅に短縮することができる。

3次元ファイバーレーザ加工機「FG-220」の優位性

(1)高速性
 従来機(CO2レーザ発振器搭載の3次元レーザ加工機)と比較して、高速加工が可能。切断速度の比較(社内比較)では、角パイプ(板厚2.3mm)の加工時間が従来機(CO2仕様)と比較して約20%短縮。

(2)省エネ性
 従来機(CO2仕様)と比較して、電力消費量を約50%削減(社内比較)している。CO2排出量を抑制するとともに、ランニングコストを大幅に抑えている。

(3)FG-220の応用例
〈ホゾ・ミゾ工法〉
「ホゾ・ミゾ工法」とは、主に木造建築で部材同士を接合する際に使用される日本古来の伝統技法。FG-220を用いてパイプにホゾ・ミゾを加工することで、部材同士の接合強度を増加させることができる。また、ホゾ・ミゾによりパイプ同士の位置決めが容易になるため、溶接時間の短縮を実現する。

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〈曲げ折り工法〉
 「曲げ折り工法」とは、ケガキや溶接を極力行わずにパイプ材を変形させる工法。FG-220を用いてパイプを加工することで曲げ折り工法が可能となり、ケガキや溶接時間を削減する。

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 これらの活用によりホゾ・ミゾ工法や曲げ折り工法を行うことで、農業用トラクタのシャーシなど複雑形状品の生産リードタイムを大幅に短縮することができる。

■仕様
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「第16回切削加工ドリームコンテスト受賞作品決定」 DMG森精機

DMG森精機が、「第16回切削加工ドリームコンテスト」を開催し、このほど受賞作品が決定した。

 切削加工ドリームコンテストは、日本国内で加工業に携わり、切削型工作機械、先端加工機を使用している企業および学校、研究機関を対象に、技術・技能の研鑽と向上、交流を目的として2004年より開催している。

 審査委員長の中部大学 竹内 芳美学長をはじめ、4名の審査委員を迎え、厳正な審査の結果、全応募作品51点の中から、産業部品加工部門より4点、試作・テスト加工部品部門より4点、芸術造形加工部門より4点、先端加工部門より4点、アカデミック部門より3点、DMG MORI 5軸大賞を1点選出した。

 表彰式は、12月13日(月)に帝国ホテル東京にて開催し、受賞者には賞状と賞金が授与される。また、同社ショールームをWEBサイト上にデジタルツインで再現した「デジタルツインショールーム」にても、全応募作品を紹介している。

▼デジタルツインショールーム▼
https://www.dmgmori.co.jp/sp/dtsr/

産業部品加工部門

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【金 賞】「吸着メッシュ」 キヤノンマシナリー(株)〈滋賀県草津市〉
【銀 賞】「拡散ボディ」 (有)湘南オートカット工業〈神奈川県藤沢市〉
【銅 賞】「パナソニック社パネルミナ導光板」 サークルアンドスクエア(株)〈大阪府大阪市〉
【技能賞】「二輪車用フレームベース」 (株)PEAKS 〈静岡県御殿場市〉

〔審査委員による金賞作品の評価ポイント〕
 両面にクロスしている溝を幅0.2mm、深さ1.3mmで84カ所加工している作品。倒れやバリの問題に対して、加工順序や加工パスを工夫し、非常に高精度で仕上げている加工技術の高さを評価した。

試作・テスト加工部品部門

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【金 賞】「エッグイスタンド」 (株)キャステム〈広島県福山市〉
【銀 賞】「プロのレンズ試作屋が本気で作ったサンプルレンズ」 サークルアンドスクエア(株)〈大阪府大阪市〉
【銅 賞】「Round brilliant cut」 (株)イナック〈愛知県岡崎市〉
【銅 賞】「舞傘」 TOTO(株)〈福岡県北九州市〉

〔審査委員による金賞作品の評価ポイント〕
SUS304をΦ1mm、長さ82mmの細径に加工した点が素晴らしい。テールストックを一般的な押す方法ではなく、引っ張りながら加工した点と治具の工夫を評価した。

芸術造形加工部門

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【金 賞】「2000分の1サイズ 飛行中のBf109」 サークルアンドスクエア(株)〈大阪府大阪市〉
【銀 賞】「スネーク ボール」 野田プラスチック精工(株)〈愛知県丹羽郡〉
【銅 賞】「Big Bang(始まり)」 (株)エクセディ〈   大阪府寝屋川市〉
【技能賞】「鷹視眈々」 アイジーエヴァース(株)〈愛知県刈谷市〉

〔審査委員による金賞作品の評価ポイント〕
 脆弱材であるアクリルにて、約4.5mmのプロペラ機と、φ0.2mm、長さ20mmの軸、台座を一体加工している。機体のフォルムも美しく、先端には3枚のプロペラも表現されており、圧倒的な微細加工技術に驚嘆した。

先端加工部門

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【金 賞】「一体型メタル・スフィアボール」 KOMINE工業(株)〈埼玉県久喜市〉
【銀 賞】「ハニカムオニオンリング」 (株)タカノ〈長野県松本市〉
【銅 賞】「SpiderWeb」 (株)イナック〈愛知県岡崎市〉
【芸術賞】「一輪挿し ~金属AMと伝統工芸の技術調和~」 富山県産業技術研究開発センター、A-PLUS(二社共同応募)    〈富山県高岡市〉

〔審査委員による金賞作品の評価ポイント〕
 立方体と八面体を交差させて伸縮する機構を持つ知育玩具をモデルに、132個の部品から構成される可動構造体として、一体造形用に再設計している。サポート材の設計や除去方法を工夫して積層造形で実現した点を評価した。

アカデミック部門

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【金 賞】「フェルメールの精密技法と現代の精密加工」 近畿大学工業高等専門学校総合システム工学科 機械システムコース〈三重県名張市〉
【銀 賞】「蝶(羽可動式)」 兵庫県立神戸高等技術専門学院〈兵庫県神戸市〉
【銅 賞】「向日葵」 福岡市立博多工業高等学校ものづくり専門部〈福岡県福岡市〉

〔審査委員による金賞作品の評価ポイント〕
 黒アクリルの厚みの違いにより、透過光で絵画の濃淡を表現する「切削によるレリーフ加工」というアイディアが素晴らしい作品。細部にわたる研究と高精度な微細加工を評価した。

DMG MORI 5軸大賞

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【DMG MORI 5軸大賞】「shuttle cock」 野田プラスチック精工(株)〈愛知県丹羽郡〉

〔審査委員によるDMG MORI 5軸大賞の評価ポイント〕
 バトミントンのシャトルという複雑な形状を、クランプ方法や工具アプローチの工夫により実現した作品。特に重なり合う羽から細い枝までの薄肉加工は難易度が高く、きれいな面品位で完成させた点を評価した。
 

ダイジェット工業 「ショルダーエクストリーム11タイプ 」を新発売!

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 ダイジェット工業がこのほど、好評を博している高能率肩削りカッタ「ショルダーエクストリーム」にインサート形状を11形と小さくし、多刃設計による高速加工を実現した小径サイズ「ショルダーエクストリーム11タイプ」(EXSAP 11 /MSX 11形)を発売した。

 炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、鋳鉄、ステンレス鋼の耐熱合金の肩削り、平面削り、溝削り加工等の荒~中仕上げ加工に威力を発揮する。

特長

 (1)軸方向切込み量(ap)が最大10mmと大きく、肩削り・平面削り・溝削り・プランジ加工など幅広い用途で使用可能な刃先交換式肩削りカッタ。

 (2)外周円弧状切れ刃により、大きな切込み量でもカスプハイトを小さく抑えることで高能率・高精度な立壁加工が可能 。

 (3)インサートは両面4コーナー使用可能で経済的。刃先形状は低抵抗な三次元ブレーカ形状で強度を有し、高精度な外周研磨級で従来比1/2の外径精度とした。鋼材加工用PM ブレーカに加え、耐熱合金加工に最適な低抵抗形のSLブレーカを標準化。荒加工だけでなく、中仕上げ加工領域においても優れた性能を示す。

 (4)カッタ本体セット時強固にクランプできる機構により、インサートの動きを防止し、 荒加工での高能率な加工を実現。

 (5)インサート材種は、PMブレーカの一般鋼・プリハードン鋼および50HRC程度の焼き入れ鋼が加工可能な汎用材種「JC8118」と耐欠損性に優れ断続加工に最適な材種 「JC8050」を採用。SLブレーカは、耐溶着性に優れた材種「JC7518」と耐熱衝撃性の高い 材種「JC7550」を採用した 。

■サイズ・価格
 ・本体モジュラーヘッドタイプ:φ16 (2枚刃)~φ40 (5枚刃)
 ・本体ボアタイプ :φ 40(6枚刃)~φ 80(8枚刃)
 ・エンドミルタイプ:φ16(2枚刃)~φ 40(5枚刃)
 ・本体標準価格:23,000円~83 ,000円(税抜き)

 ・インサート形番:
  ZNGU 11 PM形 材種:JC8050、JC8 118
  ZNGU 11 SL形 材種:JC7550、JC7518
 ・インサート標準価格:1,080円(税抜き)
 

タンガロイ ヘッド交換式内径加工用工具「BoreMeister(ボア・マイスター)」シリーズに振動抑制機構搭載PSCアダプタと汎用スリーブを拡充!

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 タンガロイがこのほど、ヘッド交換式内径加工用工具「BoreMeister(ボア・マイスター)」シリーズに、振動抑制機構を搭載したPSCアダプタと汎用スリーブを拡充し、発売を開始した。

 「BoreMeister」シリーズは、ヘッドとシャンクの組合せにより、様々な内径加工に対応するヘッド交換式の工具シリーズ。このシリーズに、このほどL/D=9の加工深さにも対応可能な振動抑制機構を搭載したPSCアダプタを追加した。

 PSC互換の主軸、刃物台を持つ機械に直接取り付けることができるほか、振動抑制機構を搭載しているため、加工中のびびりを最小限に抑え、安定した内径深穴加工を実現する。 また、既存のL/D=7,10仕様の防振バーに最適のすり割りスリーブも併せて設定する。このスリーブを介して刃物台に工具を取り付けると、スリーブ全体が変形しシャンクを確実に保持できることで、刃物台に直接ねじで取付けるよりもはるかに高い剛性が得られる。

 同社では、「振動抑制機構を搭載したPSCアダプタ及び汎用スリーブを拡充することで、様々な内径加工に対応するヘッドを揃えた「BoreMeister」シリーズは、さらに多くのお客様、あらゆる加工形態に対応するシリーズとなる。」としている。

BoreMeisterシリーズの特長

(1)幅広いラインナップ
 様々な刃型、インサートサイズに対応するヘッドを設定。これによって加工形態や被削材に合わせて最適な工具を選択できる。

(2)振動抑制機構搭載シャンクで、深穴加工でのびびり発生を抑制
 長い突出しでの深穴加工において、切削時に発生する振動を打ち消す特殊な機構を内蔵。これにより、最大L/D=10の深穴内径旋削加工においても安定した加工を実現する。また、シャンクとヘッドの篏合部分には精密な加工を施したセレーションを付加。高い繰返し取付精度と高剛性で、安定した加工を可能にする。

■主な形番と標準価格
 ・振動抑制機構搭載PSCアダプタ C6-D25-L230-9D-C:359,000円
 ・汎用スリーブ    RSL-32-16-L66:    29,300円

 (いずれも税抜価格)
 *計全9アイテム(振動抑制機構搭載PSCアダプタ3アイテム、汎用スリーブ6アイテム)

アマダ オールラウンドファイバーレーザマシン「BREVIS-1212AJ」を新発売

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 アマダがこのほど、板金切断用オールラウンドファイバーレーザマシン「BREVIS(ブレビス)-1212AJ」の販売を開始した。同社は、これまでファイバーレーザマシンのラインナップを「REGIUS-AJ」「VENTIS-AJ」「ENSIS-AJ」の3機種にて展開しており、薄板から厚板、さらには大板材までの高速・高品位切断加工を実現してきた。

 「BREVIS-AJ」のNC装置には、スマートフォン感覚で簡単に操作できる「AMNC 3i」を搭載。ファイバーレーザマシンを初めて導入する顧客にも簡単に操作が可能である。板金加工業界では、短納期化や多品種少量生産、人手不足を背景に、多くの顧客が省エネルギーで生産性の高いファイバーレーザマシンを積極的に導入している一方、都市部においては、スペースの理由から従来のファイバーレーザマシンの導入が難しく、同社には、コンパクトマシンの要望の声が多く寄せられた。

 同社では、「BREVIS-1212AJは、1工場に1台、道具のように使えるファイバーレーザマシンとしてお客さまからのニーズに新たにお応えすることができる。」としている。

特長

(1)汎用性の高いコンパクトサイズ
 マシンサイズは、2.4m x 3.1m。コンパクトでありながら、3kWのファイバーレーザ発振器を搭載し、オールラウンドな加工を実現する。加工範囲は汎用性の高い4’X4’(1,219mm ×1,219mm)サイズとした。

(2)使い手を選ばないユーザーフレンドリーの設計
  材質や板厚に応じたレンズ交換が不要のため、1種類のレンズで切断加工が可能。マシンカバーは大きく開閉し、正面・側面からの加工パレットへのアクセスに加え、引き出してアクセスすることもでき、低いパスラインで楽に素材を搬入出できる。

仕様
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ミツトヨとヒノデホールディングスが事業提携

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 ミツトヨ(社長=沼田恵明氏)とヒノデホールディングス(社長=浦上紀之氏)は、このほど、それぞれが知見を有する事業分野を活かし、相互に発展することを目的に、自社の子会社を含めた生産委託、研究・開発委託、技術導入および共同開発などの事業提携契約を締結した。

 ミツトヨ郷原工場(広島県呉市)で生産をしている自硬性鋳型による鋳造部品を今後は ヒノデホ―ルディングスの各工場で生産するとともに、鋳造技術に関して将来の研究開発を 共同で進め、より良い製品を顧客に届ける体制を構築していく。
 

2021年度(令和3年度)機械工業生産額 70兆5371億円(前年比8.9%増)の見通し 日機連

 日本機械工業連合会がこのほど2021年度(令和3年度)生産額見通しをまとめた。
 

 これによると、わが国の2021年度の機械工業生産は持ち直してきているものの、足元では回復の動きが弱まっている。新型コロナウイルス感染症の影響により、リーマンショック以来の低い水準だった2020年度から回復しつつある中で、供給面では世界的な半導体供給不足、サプライチェーンの混乱等による東南アジアを中心とした部品供給の遅れが下振れ要因となっている。下期は受注が積み上がっている品目も多いことから、部品の供給の遅れが解消されれば、生産額の増加が期待できる。他方で、新縣コロナウイルス感染症の状況に加えて、大口輸出先の中国経済の動向、原油等の資源価格の上昇等の要因が懸念材料である。

 こうした中、2021年度の機械工業生産額は全体では前年度比8.9%増の70兆5371億円となる見通しである。

2021年度(令和3年度)生産動向

■一般機械
 一般機械の生産額は前年度比(以下同様)10.9%増の15兆8169億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「ボイラー・原動機」は、ボイラー・タービンが国内は大型バイオマス発電向けが一巡するものの、国内、輸出友に維持・更新での需要を見込み、はん用内燃機関はガソリン機関が減少、ディーゼル機関、ガス機関は増加を見込み、ボイラー・原動機全体で7.7%増。「土木建設機械」は、主力機種の油圧ショベルを中心に、国内は公共投資の下支えがあり、輸出は主要な需要先である北米、欧州、アジア向けのいずれも増加を見込み、14.2%増。「化学機械」は、国内が食品、医療関連向けは堅調なものの、輸出は石油。ガス関連向けの減少を見込み、5.0%減。「合成樹脂加工機械」は、国内、輸出友に電子部品・デバイス、自動車関連向けで堅調を見込み、10.0%増。「印刷・製本・紙工機械」は、国内が厳しいものの、輸出は主要な北米、中国向けを中心として回復することから、印刷、製版、製本、紙工機械のいずれも伸びを見込み、8.2%増。「ポンプ・送風機・圧縮機」は、国内が官公庁向け、輸出は電子機械産業向けが需要を下支えし、5.0%増。「油空圧機器」は、油圧機器が土木建設機械向けは落ち込むモノの、輸出が回復、空気圧縮器は半導体製造装置分野でのメモリ関連向けの需要が継続すると見込み、全体で7.7%増。「運搬機械」は、輸出が自動車、電子部品・デバイス向けに加え、搬送設備の需要やクレーン更新需要も好調で、15.0%増。「ロボット」は、自動車向けが不透明なものの、中国向けや半導体向けが好調で、欧米や国内の需要も回復すると見込み、12.9%増。「動力伝導装置」は変速機は受注が持ち直しで増加、歯車は大幅増、スチールチェーンは伝動用、搬送用、自動車用等、いずれも大幅な増加を見込み、全体で20.7%増。「農業用機械器具」は、国内が消費税増税前の駆け込み需要の反動減からの回復と経営継続補助金の影響により増加、輸出は北米向けが好調、欧州向けは回復による増加を見込み、全体で25.0%増。「金属工作機械」は、上期が中国向けを中心として回復し、下期は旺盛な需要は続くものの半導体等の各種部品の供給逼迫により弱含む可能性もあると見込み、年度では18.0%増。「第二次金属加工機械」は、せん断機等が前年度の反動減により減少を見込むものの、機械プレス、液圧プレス等は回復により増加し、全体で18.4%増。「繊維機械」は、化学繊維機械が減少するモノの、紡績機械、準備機械、織機、編組機会等は回復による増加を見込み、全体で45.2%増。「食料品加工機械」は、乳製品加工、飲料加工、肉類加工業界向け等が微増、製パン・製菓、水産加工業界向け等で減少を見込み、全体で1.5%減。「包装機械・荷装機械」は、国内が引き続き厳しい者の、輸出は米国、アジア向けで回復を見込み、0.2%増。「木材加工機械」は、油種木材の減少による国産材使用の伸びによる増加に期待でき、15.0%増。「事務用機械」は、海外での現地生産の進展により国内生産は縮小傾向にあるものの、複写機の回復を見込み、2.9%増。「ミシン」は、家庭用ニシン、工業用ミシン共に前年の激しい落ち込みからの回復が期待でき、全体で70.8%増。「冷凍機・同応用装置」は、エアコンディショナ等の比較的高水準の生産が続いていた品目の減少や、半導体不足による生産鈍化を見込み、全体で4.5%減。「半導体製造装置及びFPD製造装置」は世界的な半導体不足によりレガシーへの投資意欲も強く、引き続きロジック、メモリ、ファンドリ向けのいずれも好調で、19.1%増加の見通しである。

■電気機械
 電気機械の生産額は、前年度比(以下同様)4.9%増の7兆6275億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「回転電気機械・静止電気機械器具・開閉制御装置」は、回転電気機械のうち交流電動機、小形電動機は減少するものの、サーボモータが国内、輸出共に電子部品、半導体産業向け等が増加、静止電気機械器具のうち変圧器は国内電力向けが減少、電力変換装置は国内の太陽光発電用パワーコンディショナが回復、サーボアンプも増加、開閉制御のウチ検視制御装置は国内が回復、低圧開閉器・制御機器は中国を中心とするアジア向けの回復により増加。閉鎖形配電装置は首都圏再開発による需要の一段落により減少を見込み、全体で0.9%減。「民生用電気機械」は、消費者の健康・清潔に対する意識の高まりや巣ごもり需要により、大容量、高機能、高付加価値製品を主体に比較的堅調なものの、近年は高水準な生産が続いてきたことから、今年度は減少を見込み、3.7%減。電球は、中国向けの輸出に期待できるものの、引き続き生産拠点の海外シフトや光源一体型LED照明器具の普及に影響を受け6.0%減。電気計測器は、電気測定器が半導体製造装置向けで大幅増、電気計器、工業用計測制御機器、環境計測器は微増を見込み、全体で17.3%増加の見通しである。

■情報通信機械
 情報通信機械の生産額は、前年度比(以下同様)0.7%減の2兆6308億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「民生用電子機器」は、薄型テレビが減少するものの、デジタルカメラ、カーナビゲーションシステムは増加を見込み、全体では12.3%増。「通信機器」は、有線通信機器のうち有線端末機器が在宅需要等による購買意欲の高まりにより電話応用装置が増加、有線ネットワーク関連機器の交換機、搬送装置は5Gに対応した基地局構築への投資シフトにより減少、有線通信機器部品は多機能携帯電話向けの輸出が増加、ネットワーク接続機器は設備投資や更新需要の回復を見込み、一方、無線通信機器は多機能携帯電話、基地局の増加が見込まれるものの、無線応用装置は減少が見込まれ、通信機器全体では1.4%減。「電子計算機及び関連装置」は、モニタが微増、記憶装置、プリンタは増加、パソコンはテレワーク等のリモート化によるモバイルノート型の需要があるものの、法人需要の一段落により減少を見込み、全体で4.8%減少の見通しである。

■電子部品・デバイス
 電子部品・デバイスの生産額は、前年比(以下同様)12.6%増の7兆1646億円となる見通しである。世界的なデータ通信量の急増によるデータセンターの拡張や増強へのニーズの高まり、ネットワーク環境の高度化、5Gやローカル5G対応の進展による新たな需要、自動車の電装化やEV化等による、小型・薄型・省エネルギーに貢献する高信頼性電子部品や半導体に対するニーズの高まりにより、「電子部品」は14.4%増加、「電子デバイス」は11.2%増加の見通しである。

■輸送機械
 輸送機械の生産額は、前年度比(以下同様)8.9%増の30兆5512億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「自動車」は東南アジアでのロックダウンによる部品供給の遅れや半導体不足による減産・生産調整があるものの、受注は堅調であり、上期は厳しく、下期は回復を見込み、自動車全体では7.0%増。「自動車部品」は、自動車生産台数の回復により部品も増加を見込み、17.1%増。「産業車両」は、国内が旺盛なeコマース需要等による物流施設の新設や効率化による需要増、輸出も回復を見込み、全体では14.5%増。「鋼船」は、受注が回復しているモノの、創業の回復は先を見込み、2.1%減。「航空機」は、長距離路線を中心に航空輸送需要減が続いており、官需が多く占める機体、発動機は増加するものの、民需が多くを占める発動機部品は厳しかった前年度から微増、機体部品及び装備品のうちの民需が大幅に減少し、全体では5.9%減少の見通しである。

■精密機械
 精密機械の生産額は、前年度比(以下同様)6.9%増の1兆3174億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「計測機器」は、計量機器が国内、輸出共に回復を見込み9.6%増、化学・精密測定器は半導体向けを中心に受注が堅調に回復しており22.7%増、分析機器は医用検査機器の輸出が減少すると見込み2.3%減、計量機器はインフラ整備の関連工事向けの需要が堅調で16.1%増、計測機器全体で3.2%増。「光学機械」は、写真機が19.7%増、望遠鏡・顕微鏡は生物顕微鏡、半導体関連市場向けが堅調な工業用顕微鏡のいずれも回復が見込まれ8.7%増、全体では18.7%増加の見通しである。

■金属製品
 金属製品の生産額は、前年度比(以下同様)6.4%増の2兆8697億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「ばね」は、前年度後半からの回復が続くと見込み、15.9%増。「機械工具」は、特殊鋼・超硬工具が主要な需要先の自動車、工作機械向けが堅調で、輸出も回復を見込み27.1%増、ダイヤモンド/CBN工具はグラインディングホイール、CBN工具等全ての品目で回復を見込み25.2%増、機械工具全体で26.8%増。「バルブ・コック・鉄管継手」は、電力、建設設備向けが減少、半導体関連向け、非接触操作型水洗は増加を見込み、全体で5.8%増。鋸刃・機械刃物は、機械刃物、丸のこ、帯のこのいずれも回復を見込み14.6%増加の見通しである。

■鋳鍛造品
 鋳鍛造品の生産額は、前年度比(以下同様)12.8%増の2兆5589億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「粉末冶金製品」は、6.5%増。「鍛工品」は、自動車、産業機械向け等のいずれも増加を見込み、9.2%増。「可鍛鋳鉄・精密鋳造品」は、14.0%増。「非鉄金属鋳物」は、19.9%増。「ダイカスト」はm12.5%増加の見通しである。