ニュース
日本建設機械工業会 「2021年4月度建設機械出荷金額統計」まとまる
日本建設機械工業会がこのほどまとめた2021年4月度建設機械出荷金額は以下の通り。
4月の建設機械出荷金額は、内需は1.7%減少の576億円、外需は62.7%増加の1,494億円となった。その結果、内需は4カ月連続の減少、外需は6カ月連続の増加となった。総合計では37.6%増加の2,069億円となり、6カ月連続の増加となった。
内需について機種別に見ると、トラクタ16.0%増加の69億円、ミニショベル0.2%増加の52億円、基礎機械6.5%増加の20億円、油圧ブレーカ・圧砕機16.6%増加の14億円、その他建設機械0.9%増加の46億円の5機種と補給部品1.3%増加の105億円が増加したものの、他の4機種が減少し、内需全体では1.7%の減少となった。
外需について機種別に見ると、トラクタ82.6%増加の166億円、油圧ショベル75.9%増加の602億円、ミニショベル77.9%増加の297億円、道路機械161.0%増加の35億円、コンクリート機械21.7%増加の1億円、油圧ブレーカ・圧砕機17.2%増加の7億円、その他建設機械111.1%増加の184億円の7機種が増加した。地域別に見ると、オセアニアが9カ月連続の増加、欧州が7カ月連続で増加、北米が4カ月連続で増加するなど、8地域で増加し、外需全体では62.7%の増加となった。
牧野フライス製作所 新ブランド「SMART TOOL」の販売を開始
牧野フライス製作所が、このほど新たなブランド「SMART TOOL」の販売を開始したと発表した。この製品は、同社が独自開発した工具・取付具・測定具・ソフトウエアなど、工作機械の性能をより引き立たせ、顧客が抱える課題を解決する商品群の総称。特に個々の加工品におけるその性能を左右する重要部位の加工プロセスに対して効果を発揮し、品質向上やコスト削減を実現する。
同社の髙山幸久 執行役員 営業本部長は、「お客様の抱える悩みのひとつに生産コストが挙げられる。お客様の加工時間は全て利益に直結し、加工時間をいかに削減するかによってお客様の利益を最大化していくことが今回の狙い。ランニングコストの中でも消耗品が非常に高く占められている工具コストをいかに削減していくか。また、加工だけでなく、バリが出るなど加工工程以外の部分でも様々な手作業があり、この手作業を削減することはお客様の利益を最大化することにつながる。今回、発表したSMART TOOLの培った制御技術と加工ノウハウを組み合わせることで最大の導入効果をもたらすことができる。当社エンジニアによる技術サポートとセットで提供し、お客様が抱える課題解決のお手伝いをすることが狙い。」と述べている。
現在、製造現場では、5Gインフラ投資の加速や自動車のEV化などを背景に半導体需要の高まりを受け、半導体製造装置の超高真空密閉容器や真空バルブのシール面は装置の性能を左右する最重要部位でもあることから、今回同社では、SMART TOOLの第一弾として半導体製造装置・真空装置用商品3種を発売するに至った。
半導体製造装置・真空装置用商品3種
今回発表した「SMART TOOL」半導体製造装置・真空装置用商品3種は以下の通り。
(1)シンクロスピナ
(真空バルブなど円状シール面の旋削仕上げをMC で実現する装置)
この製品は、マシニングセンタで旋削面仕上げが可能になり、円状のバルブシール面に最適。ミリングと旋削を集結し、工程数の大幅削減を実現する。
(2)ベルトトラックフィニッシャ
(シール面の手仕上げをMC で自動化するベルト研磨装置)
この製品は、ベルト研磨でチャンバーシール面の高品位・高真空仕上げができるうえ、エンドミルなどの切削痕を除去して手間磨き工数を削減するもの。また、自動工具交換で連続運転も可能。
(3)スーパーヘール加工
(6000mm/min の高速送りでシール面を高品位に仕上げる制御機能)
この製品は、スーパーヘール加工制御とスーパーヘール用バイト(※別売)のコンビネーションで送り速度6000mm/minの高速加工と表面粗さRa0.4μmを同時に実現するもの。従来のヘール加工と比較し、加工時間が80%削減できる。
仕上面粗さ(弊社実績値)
①Ra0.30μm ②Ra0.33μm
④Ra0.35μm ③Ra0.32μm
使用機械:a61nx (Pro.6)
被削材:アルミニウム (A 5052)
ワークサイズ:90 × 55 × 10 mm
工具材種:超硬
シール面幅:10 mm
送り速度:6,000 mm/min
なお、「シンクロスピナ」、「ベルトトラックフィニッシャ」、「スーパーヘール加工」のいずれもシール面の仕上面粗さRa0.4μm以下を実現している。
■販売価格
・シ ン ク ロ ス ピ ナ:1,370,000円
・ベルトトラックフィニッシャ:540,000円
・ス ー パ ー ヘ ー ル 加 工 :650,000円
(いずれも国内定価・消費税別)
なお、加工条件設定、加工プログラムの作成支援、製品のメンテナンスなどについては、SMERT TOOLオンサイトサポートで説明してくれる。
タンガロイ 新製品を続々リリース! ~「MiniForceTurn」シリーズ、高硬度加工用「T-CBN」シリーズを拡充! 「TungMeister」加工用ヘッドに新材種~
タンガロイが、このほど新製品を続々と市場投入している。独創的な両面ポジタイプのインサートを採用した旋削加工用工具「MiniForceTurn(ミニ・フォース・ターン)」シリーズに待望のM級インサートを拡充、高硬度鋼の旋削加工に最適な「T-CBN」シリーズにはY形、F形インサートを標準設定、ヘッド交換式エンドミル「TungMeister」加工用ヘッドに新材種を設定した。
「MiniForceTurn」シリーズにM級インサートを拡充 ~画期的な両面ポジ仕様インサートシリーズにM級のC形、D形を追加~
同シリーズは、画期的な両面ポジ仕様インサートを採用した旋削加工用工具シリーズ。両面仕様インサートでありながら、従来の片面ポジインサート並みの低抵抗を実現しており、多くのユーザーから高い評価を得ている。これまでインサートは外周研削仕様のG級のみだったが、今回待望のM級をC形とD形インサートに設定し、さらに使いやすく、より汎用的な加工に適用できるようになった。
チップブレーカには、中切削から仕上げ加工まで守備範囲の広さと性能で定評のある「TS形」を設定。鋼から難削材まで、幅広い被削材の加工で抜群の切りくず処理性を発揮する。また、鋼の高速加工に最適な次世代CVD材種「T9200シリーズ」を「MiniForceTurn」シリーズに初めて採用した。さらに難削材加工用として高い性能を誇る「AH8000シリーズ」も設定しており、汎用材種「AH725」と合わせて幅広い被削材で高い信頼性と抜群の長寿命を実現する。
〈特長〉
(1)鋭い切れ味の両面ポジ仕様インサート
両面仕様でありながら、従来の片面ポジタイプインサートと同等の低抵抗化を実現している。幅広いチップブレーカ群と材種設定で、顧客の生産性向上と大幅なコスト改善に寄与する。
(2)独創的なポケット形状で安定加工を実現
ホルダには「ダブテイル構造」を採用。高い刃先位置精度と抜群のクランプ剛性を実現している。
■主な形番と標準価格
・DXMU070304L-TS AH8015:1,287円
・CXMU060304L-TS T9215:1,199円
・A16Q-SCLXR06-D180:16,280円
・E16R-SCLXR06-D180:70,730円
(いずれも税込み価格)
*計:インサート48アイテム / 内径加工用ホルダ16アイテム
高硬度鋼加工用『T-CBN』シリーズにY形、F形インサートを標準設定 ~高硬度鋼の加工領域が広がる~
これまでヌスミ加工やV溝加工を行う際は、既存のV形、D形インサートが主流だったが、加工内容によってはインサートが被削材に干渉する、あるいは引き加工においてCBNの刃長が足りず異常損傷が発生し、インサート寿命が短くなってしまうといった課題を受け、今回新たにY形、F形インサートを標準設定した。
追加したY形インサート2QP-YNGAタイプは、従来のV形インサートの刃先を両側から5度ずつ削り落とした形状で、刃先角25°の両面仕様2コーナインサート。刃先角を25°としたことで、ワークとの干渉がしにくくなり、高硬度鋼部品の細かいヌスミ加工や、V形インサートでは加工できない細いV溝加工等で威力を発揮する。なお、ホルダに設置する側の刃先角は35°としているので、従来のVN**形インサートを搭載するホルダをそのまま使用できる。
一方のF形インサート2QP-FNGAタイプは、D形インサートの刃先角を10°狭めた45°としたことで、立壁の引き上げ加工等でワークとのクリアランスが大きくなり、切りくずの噛み込みや境界近傍に発生する異常損傷等を大幅に低減できる。なお、ホルダに設置する側はD形と同じ55°なので、従来のDN**形インサートを搭載する工具をそのまま使用できる。
同社では、既存のV形、D形インサートに加え、同じホルダを共有できるY形、F形インサートを設定したことで、工具本数を増やすことなく加工適用範囲が格段に広がり、高硬度鋼加工での加工コスト削減に大いに貢献するとしている。
■主な形番と標準価格
・2QP-FNGA150408 BXA20:6,490円
・2QP-FNGG150408-HP BXA20:(ブレーカ付き)7,370円
・2QP-YNGA160404 BXA20:6,490円
(いずれも税込み価格)
計39アイテム
ヘッド交換式エンドミル「TungMeister」加工用ヘッドに新材種を設定!
溝加工、Tスロット加工では切りくずが噛込みやすく、そのため切れ刃のチッピングや欠損が発生する課題を受け、同社ではヘッド交換式エンドミル「TungMeister(タング・マイスター)」の溝加工用ヘッドVST形とTスロット加工用VTB形に、耐欠損性および耐摩耗性を大幅に向上させた新材種AH735を新たに追加した。
AH735材種は、靭性の高い専用母材に最新の積層PVD膜を組合わせた高性能材種で、幅広い被削材の溝加工、Tスロット加工で驚異的な信頼性、寿命性能を発揮する。また、既に好評を博している耐摩耗性を重視したAH715材種をスクエアタイプヘッド、面取り加工用ヘッド等、8アイテムに拡充した。
〈特長〉
(1)工具交換わずか1分。段取り時間の大幅短縮
ソリッドエンドミルと比べ、工具交換時間はおよそ1/10で、機械のダウンタイムを劇的に短縮する。また交換は刃先のみの手間いらず、高さ調整の必要もないので、機上での工具交換も可能。
(2)13,000通り以上の組み合わせで、最適な工具をあなたに
豊富な刃型形状と幅広いシャンク仕様で、ユーザーの加工にぴったりな工具を選択できる。今回の新材種と設定アイテムの追加で、さらに組み合わせの幅が広がった。
■主な形番と標準価格
・VCP100L09.0A45-02S06 AH715:5,412円
・VCW118L05.0A45-02S06 AH715:9,097円
・VEE060L05.0R00-04S05 AH715:5,632円
・VST177W3.00R020-3S06 AH735:5,412円
・VTB250W6.00R04-06S10 AH735:12,210円
(いずれも税込み価格 全アイテム:12点)
マザック財団 2020事業年度 研究助成・優秀論文表彰・国際会議助成の対象決定
マザック財団(理事長=棚橋祐治氏)が、このほど2020事業年度 研究助成・優秀論文表彰・国際会議助成の対象を決定したと発表した。同財団は、機械の生産において工作機械を中心とした高度生産システムに係わる研究開発、利用等に関する研究助成及び援助活動を行うとともに、国際的技術交流を通じて、機械の生産技術の高度化を図り、わが国及び世界の機械産業の発展に寄与することを目的としており、ヤマザキマザックの基金拠出を受け、1981年に設立された研究財団。
2020年9月1日~11月30日の募集期間に大学や研究機関などからの応募を受付け、審査を経て研究助成21件、優秀論文表彰19件、国際会議助成3件の計43件を選定した。
なお、今回は応募の傾向として、研究助成については、工作機械の基幹分野(要素、クーラント、工具、検索、切削)にカンする応募が多く、約半数がこの分野の研究となった。中でも、切削・研磨に関する研究計画が多く見られ、この背景には、「半導体製造技術のへの要請が背景にある」と同財団。また、アディティブマニュファクチャリング(不可加工)や電解加工などの新しい加工方法にカンする研究の応募も目立ったとしている。
一方の優秀論文表彰の傾向としては、研究助成応募のテーマと同じく研削・研磨に関する論文が多く、これまで続けて1位だった切削に関する論文を上回った。また、IoTの普及につれて、制御・センシング関係の論文も増加した。なお、応募者中、海外からの研究留学生の応募は7名であり、うち5名が表彰対象となった。これについて同財団では、「研究分野での国際化の進展を反映している。応募論文の8 割以上が英文論文となっており、生産加工の分野は、ますます国際化していることがうかがえる。」としている。
DMG MORI USA Charlotte グランドオープン
DMG森精機がこのほど、DMG MORI USAの東部・南東部を管轄する拠点として、Charlotteをグランドオープンした。また、5月4日~6日の3日間には、COVID-19感染症対策を徹底した上で、4台の同社機でテスト加工とデモンストレーションを行う対面イベントを開催し、50社以上から100名を超える来場者が参加した。
Charlotteは、ナッシュビルとタンパ、シャーロットを統合したアメリカ南東部の営業・サービス拠点として機能するだけでなく、アメリカ東部地区を統括する機能も備えている。Charlotteでは、同社の最新技術やサービスを顧客に提供する以外にも、社員育成のための研修用プラットフォームとして活用していていく。
■DMG MORI USA Charlotte
所 在 地:800 Forest Point Circle Charlotte, NC 28273 USA
敷地面積:約1,250㎡ (うちソリューションセンタ 260㎡)
建 物:1F建て ソリューションセンタ、トレーニング室、オフィス、会 議 室
展 示 機:NLX2500SY | 700、NTX2500 | 1500、DMU65 mB FD、CMX 50 U PH150、Technology Cycles、デジタル化
社 員:約40名
DMG森精機 回復基調!
DMG森精機(社長:森 雅彦氏)が5月12日、2021年12月期第1四半期の連結決算を発表した。
同社グループの第1四半期の業績は、売上収益811億22百万円(前年同期比7.0%減)、営業利益39億86百万円(前年同期比21.8%増)、税引前四半期利益31億34百万円(前年同期比148.5%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益18億12百万円(前年同期比1,306%増)となった。
第1四半期の連結受注額は1,014億円(前年同期比29.5%増)と、期初想定の850億円を大幅に上回った。その結果、当四半期末の機械本体受注残高は、前年度末比280億円増の1,240億円となった。1台当たりの受注平均単価は、当期に入り、5軸加工機の需要増、大型自動化案件の増加およびデジタル化の価値提案の向上により、再び上昇基調を示した。
地域別の機械受注金額は、中国が前年同期比3.4倍、欧州が同48%増と大きく回復したほか、日本が同14%増、中国を除くアジアが同14%増、米州が同9%増と、回復基調を確かなものとした。このような受注増から売上、利益計画も増額し、連結業績予想を上方修正している。
今後においても、工作機械・独自領域・内製コンポーネント・周辺機器等のハードウエアおよびソフトウエアと、加工システムの構築・高効率な加工プロセスの提案・保守保全・ファイナンス等のサービスを組み合わせた最善の加工オートメーションを提供し、顧客の生産性向上に貢献することを目指すとしている。
他方、同社は「有給休暇取得率が高い会社」で1位にランキングされ、本年1月発表の「DMG森精機 健康経営宣言」の健康施策に滑車をかけている。また、音楽分野にも関心を寄せ、一般財団法人森記念製造技術研究財団と株式会社NEXUSの出資により、音楽家の活躍の場を創出することを目的にJapan National Orchestra株式会社を設立した。奈良を拠点に発展的な活動を行い、文化芸術創造の地にするという。この分野でも注目が集まりそうだ。
オークマ 横形マシニングセンタ「MA-600HⅢ」をリリース
オークマがこのほど製造過程の環境負荷低減と優れた生産能力を実現する横形マシニングセンタ「MA-600HⅢ」をリリースした。MA-600Hシリーズは、高い加工能力と精度安定性で国内外の市場から高い評価を得ており、発売開始以来すでに累計3,000台の出荷実績を持つベストセラーマシンとなっている。今回、MA-600HⅡをさらに進化させ、安定した長時間の無人稼働を実現する高い信頼性と、 脱炭素化社会に向けて環境負荷の低減を追求した新製品「MA-600HⅢ」を市場投入する。
新開発の「MA-600HⅢ」は、高速・高能率加工性能を高めた上で「止まらない機械」を目指し、切粉処理性能を大幅に向上させた。それに加えて多様なニーズにこたえる自動化対応の拡充により、従来機以上に安定した長時間無人運転を可能にする。また成長市場の多様な需要に応えるため、加工サイズを拡大した。(従来機 体積比1.3倍)
脱炭素社会に向けては、オークマ独自のAI、知能化技術による電力消費量の削減や、産業廃棄物と なるクーラントの長寿命化など製造過程トータルで発生する環境負荷の低減に取り組んでいる。
主な特長は、①止まらない機械:長時間自動運転を支える信頼性と多様なニーズに応える自動化仕様の強化、②高速・高能率加工性能の進化、③脱炭素社会への貢献:環境負荷の大幅な低減と優れた制度安定性による高生産性を両立――など。
ダイジェット工業 「生産性改革を推進」
ダイジェット工業(社長:生悦住歩氏)が、5月13日に2021年3月期の決算(連結)を発表した。
同社グループは、新型コロナウイルスの感染拡大により、厳しい企業環境が続くなかで、
サマーキャンペーンやウインターキャンペーンを実施し、深穴加工用・多機能座ぐり加工用ソリッドドリル「タイラードリル3D/5Dタイプ」やDHIコーティングを施した高硬度材加工用ラジアスエンドミル「ハードIラジアス」、好評のマックスマスター「新高硬度材加工用インサート」など、新製品の拡販に努めるとともに、「INTERMOLDオンライン展示会」や「JIMTOF2020 Online」へ出展し、オンラインを活用したバーチャル型の展示会に参加し、新しい形での情報発信にも取り組んできた。
その結果、連結売上高は前年同期比21.6%減の70億9千2百万円にとどまった。このうち国内販売は前年同期比28.7%減の37億3千7百万円となり、輸出は同11.9%減の33億5千4百万円となった。輸出の地域別では、北米向けが同14.0%減の7億4千万円、欧州向けが同8.0%減の9億3千6百万円、アジア向けが同12.5%減の16億4千万円、その他地域が同29.3%減の3千6百万円となり、輸出割合は、前年同期に比べ5.2ポイント増加の47.3%となった。
品別連結売上高は、焼肌チップが前年同期比28.0%減の6億3千3百万円、切削工具は20.6%減の54億9千7百万円、耐摩耗工具29.6%減の8億6千7百万円となった。
今後については、「新型コロナウイルス感染のワクチン接種による収束が期待されるが、引き続き事業活動への制限等の影響が懸念される。このような情勢下で同社グループは、オフィシャルサイト、SNS等のメディアや販売店網を通じた情報発信や戦略的な新規開拓による営業活動で得意商品の拡販に注力する。さらには、柔軟な勤務態勢による安定した生産活動のもと、データやデジタル技術を活用した製造工程の効率化やプロダクトライフサイクルに基づいた製品管理の合理化などにより、生産性改革を推進して、顧客の生産性向上ニーズに応えていく。」としている。
通期の連結業績見通しとしては、売上高は92億円、営業利益3億万円、経常利益は3億円、当期純利益2億4千万円を見込んでいる。なお、次期の為替レートは、1米ドル105円、1ユーロ125円を想定している。
日本金型工業会東部支部 「第9回定時総会」を開催
日本金型工業会東部支部(支部長=鈴木教義 鈴木社長)が、5月14日(金)、Web会議方式で「第9回定時総会」を開催した。
総会に先立ち鈴木支部長が、「今回はWEBでの開催となりました。残念ながらコロナ禍の関係でお会いすることができず残念です。WEBでの会議・研修会を含め、この1年実施してきましたが、昨年1年で良かったところを取り入れながら、また新しい東部支部として1年間進めさせていただきたい。現在、世の中ではカーボンニュートラルなど環境の問題で皆様と対応しなければならない課題があります。こうした課題をひとつでも解決していけたら、と思っています。」とあいさつをした。
令和2年度事業報告、同決算報告・監査報告、令和3年度滋養計画案、同収支予算案をそれぞれ承認した。
特別講演会では、「白衣で働くデジタル工場~ディズニー、NASAが認めた遊ぶ鉄工所~」をテーマに、HILLTOPの山本昌作副社長が講演した。
日本フルードパワー工業会が「第22回総会」をオンラインで開く
日本フルードパワー工業会(会長=安藤 毅 東京計器社長)が5月20日(木)、「第22回総会」をオンラインで開催した。今年は新型コロナウイルスの流行による非常事態宣言下により懇親会を中止し、同会の安藤会長と、来賓の経済産業省製造産業局の福永哲郎審議官の挨拶がWEB配信された。