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BIG DAISHOWAが東京本社を新設
BIG DAISHOWAが東京本社を今春に設立した。また、これに伴い、東京支店(旧関東支店)も東京本社内に移転した。
営業である東京支店の他に国内営業本部・管理本部を設置。プレゼンテーションルーム、ショールームは、来客に対応した講習会や展示商品が一堂に退官できる。西側の増設棟は商品倉庫として在庫を持つ。
■BIG DAISHOWA株式会社 東京本社
住所:〒170-0003 東京都豊島区駒込3-23-1 DIG DAISHOWAビル
電話:03-5961-1335(代表)FAX:03-3576-2586
■BIG DAISHOWAS JAPAN株式会社 東部営業部 東京支店
電話:03-5961-1323(代表)FAX:03-3576-2586(東京本社代表FAX番号と同じ)
敷地面積:597.59㎡
建物全体 延べ床面積:2,929.45㎡
建築物の最高の高さ:32.56m
階数:地上9階、地下1階
構造:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)
EV充電器:電気自動車用急速充電器 1台
駐車場:機械式駐車場にて8台駐車可能
DMG森精機 天津工場の生産能力増強
DMG森精機が2013年10月に開設した天津工場(中国天津市)の敷地内に、現在の工場と同規模の新工場を建設すると発表した。新工場では、工作機械と自動化システム、主要ユニット部品の組み立て、製造を行う。
近年、世界中の脱炭素社会への移行に伴い、電気自動車や発電設備をはじめ多様な産業で、5軸・複合化された高速・高精度な工作機械が求められ、また、変種変量、多品種少量生産が増える中、工作機械単体だけでなく、多様な自動化システムを付加したターンキー案件が増加していることを背景に、中国では半導体、インフラ、環境対応関連産業が非常に好調だという。特に大型の工作機械と搬送装置を組み合わせた自動化の需要が高まりに伴い、工場新設により生産能力を倍増した。これにより、中国国内の顧客のニーズに合致した商品を、同社の経験豊富なエンジニアが適切な納期で顧客に届けることが可能になる。
同社は、全世界に14の生産拠点を有し、需要地での生産を実現している。納期の最適化、輸送の効率化に加え、多様なニーズ対して迅速な対応を行うことで、顧客の生産性向上に貢献していくとしている。
◆新工場の概要
(1)所在地 :中華人民共和国天津市天津経済技術開発区西区
(2)敷地面積 :約90,000 ㎡(現在の工場を含む)
(3)建物面積 :約20,000㎡
(4)操業開始 :2024年工場完成、2025年1月開始予定
(5)総投資額 :約30 億円
(6)生産品目 :横形マシニングセンタ NHCシリーズ、立形マシニングセンタCMX Vシリーズ、 自動化システム(LPPシステム、CPPシステム、RPSシステム)、主要ユニット部品(マガジン、テーブル、APC)
(7)生産能力 :現在の工場を合わせて、年間1,000台
(8)従業員 :100 名(中国全土の大学、高等専門学校出身の優秀な人材を採用予定)
アマダプレスシステムと内田鍛工、藤井製作所が「MF技術大賞」を受賞
アマダ(社長=磯部 任氏)とアマダプレスシステム(社長=堀江喜美雄氏)、内田鍛工(社長=内田洋一郎氏)、藤井製作所(社長=藤井陽子氏)は、日本鍛圧機械工業会が主催する「MF 技術大賞 2020-2021」において、最高賞である「MF 技術大賞」を受賞した。
今回受賞した「連続生産システムによる長短尺装柱固定バンドの製造」は、15 品目を金型の段取り替えをせずにコイル材から完成品まで一貫生産できる自動化システム。ボルスターエリア内で送り方向を左右と前後に分割した搬送装置を組み込んだデジタル電動サーボプレス「SDEW-2025」(3金型)1台と、多段送り自動演算システム機能と金型選択機能を有する、レベラフィーダ「LCC04HF2」1台で構成されている。
従来、同等の製品を生産するには、コイルラインと溶接工程付きトランスファ搬送ラインの2ライン構成で、プレスマシン3台(11金型)と溶接マシン4台を使用していた。
上述の自動化システムにより、設備のスペース73%削減、金型の段取り時間67%短縮、消費電力78%低減、CO2排出量の大幅な低減を達成し、地球環境にも貢献している点が評価され、受賞につながった。
MF技術大賞は、鍛圧塑性加工技術の発展に寄与することを目指して、Metal Forming (MF)に不可欠な鍛圧機械、製品加工、金型、システム、素材、製品組立、研究の7つの項目について評価し、「ものづくり総合力」を顕彰する賞であり、アマダグループの「MF技術大賞」の大賞受賞は、今回で5回目となる。
NaITO 新中期経営計画スタート!
NaITO(社長=坂井俊司氏)は、2021年2月期(2020年3月1日~2021年2月28日)のコロナ禍での決算(連結)を終え、2021年度より新中期経営計画(2021年3月1日~2026年2月28日)をスタートさせた。
この5カ年計画では、既存事業のシェア拡大を図るとともに、デジタル技術を活用した受発注業務や物流業務等の自動化による生産性の向上を図りつつ、物品販売からアフターサービスを行うオールインワン事業を確立し、顧客から機械工具のソリューションパートナーとして頼れる選ばれる企業をめざすとしている。
重要課題として次の目標を掲げている。
“オールインワン事業を展開する新たな卸の形態に変わる”
1.国内既存事業のシェア拡大および収益力の向上
2.新規事業展開による事業規模の拡大
3.海外事業の推進
4.デジタル技術を活用した生産性の向上
5.時代に合わせた専門人材および中核人材の育成
わが国のコロナ感染対策は、政府および各自治体がワクチン接種を急いでおり、いずれ生産活動等が再開するものと思われ、それを見据えた計画として期待される。
なお、当面の2022年2月期連結業績予想として、売上高430億円(前期実績391億45百万円)、営業利益3億50百万円(同 1億90百万円)、経常利益5億50百万円(同 4億42百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益3億50百万円(同 2億74百万円)を見込んでいる。
2021年1月~3月 ロボット統計受注・生産・出荷実績まとまる 日本ロボット工業会
日本ロボット工業会がこのほどまとめた2021年1~3月期のロボット統計受注・生産・出荷実績は以下の通り。
■業況
2021年1~3月期は、受注額が対前年同期比43.2%の増加、生産額が22.1%の増加と、それぞれ前年同期を大きく上回り、それぞれ四半期として過去最高となった。
出荷をみると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響下、国内向けは依然勢いはなく、主要業種、用途で減少した。輸出は、中国向け中心にアジア向けで好調、北米向けも回復基調となった。一方、欧州向けは依然低調。実装用は5G投資の加速等により、同用途向け輸出額の6割以上を占める中国向けを中心に主要国向けで好調。溶接用は前四半期に続き、欧州を除いて対前年同期比で大幅に増加、底入れ感が出はじめているともとれる。中国向けは過去最高だった681億円(17年7~9月期)を大きく上回り、840億円と、輸出額の51%を占めた。世界的な新型コロナウイルス感染症の影響に加えて地政学的リスクなど、先行きは依然不透明さが漂うものの、需要を強く牽引している。
受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。
1.受注
・受注台数:66,905(台) (前年同期比+55.2%)【2四半期連続の増加】
・受 注 額:2,460(億円) (同+43.2%)【3四半期連続の増加】
2.生産
・生産台数:59,081(台)(前年同期比+29.6%)【2四半期連続の増加】
・生 産 額:2,074(億円) (同+22.1%)【2四半期連続の増加】
3.出荷
・総出荷台数:60,665(台)(前年同期比+29.0%)【2四半期連続の増加】
・総出荷額 :2,144(億円) (同24.7%)【2四半期連続の増加】
―国内出荷台数:10,175(台) (同▲4.7%)【8四半期連続の減少】
―国内出荷額 :503(億円) (同▲4.6%)【6四半期連続の減少】
―輸出台数 :50,490(台) (同+39.0%)【2四半期連続の増加】
―輸出額 :1,640(億円) (同+3,707%)【2四半期連続の増加】
3-1国内出荷内訳
■電気機械製造業向け
・国内出荷台数:3,024(台) (前年同期比+5.1%)【8四半期ぶりの増加】
・国内出荷額 :133(億円) (同▲6.9%)【6四半期連続の減少】
■自動車製造業向け
・国内出荷台数:3,478(台) (前年同期比▲4.6%)【6四半期連続の減少】
・国内出荷額:177(億円) (同▲1.9%)【6四半期連続の減少】
3-2輸出内訳
■電子部品実装用
・輸出台数:5,057(台) (前年同期比+81.9%)【5四半期連続の増加】
・輸 出 額:729(億円) (同+58.9%)【5四半期連続の増加】
■溶接用
・輸出台数:10,436(台) (前年同期比+45.0%)【2四半期連続の増加】
・輸 出 額:218(億円) (同+40.9%)【2四半期連続の増加】
2021年3月度(2020年度)建設機械出荷金額統計まとまる 日本建設機械工業会
日本建設機械工業会がこのほどまとめた2021年3月度(2020年度)建設機械出荷金額は次のとおり。
3月の建設機械出荷金額は、内需は2.6%減少の1,212億円、外需は36.9%増加の1,687億円となった。その結果、内需は3カ月連続の減少、外需は5カ月連続の増加となった。総合計では17.0%増加の2,899億円となり、5カ月連続の増加となった。
内需について機種別に見ると、油圧ショベル2.3%増加の343億円、コンクリート機械25.1%増加の46億円、基礎機械10.6%増加の47億円、油圧ブレーカ・圧砕機5.3%増加の23億円、その他建設機械12.3%増加の87億円の5機種と補給部品4.8%増加の125億円が増加したものの、他の4機種が減少し、内需全体では2.6%の減少となった。
外需について機種別に見ると、トラクタ73.3%増加の202億円、油圧ショベル39.6%増加の754億円、ミニショベル15.6%増加の249億円、道路機械51.6%増加の35億円、その他建設機械57.2%増加の187億円、基礎機械4億円の6機種が増加した。地域別に見ると、オセアニアが8カ月連続の増加、欧州が6カ月連続で増加、北米が3カ月連続で増加するなど、全9地域で増加し、外需全体では36.9%の増加となった。
2020年度の建設機械出荷金額は、内需は3.4%減少の9,857億円、外需は17.0%減少の1兆2,286億円となった。その結果、内需は3年振りの減少、外需は2年連続の減少となった。総合計では11.5%減少の2兆2,144億円となり、2年連続の減少となった。
内需について機種別に見ると、油圧ショベル4.8%増加の2,961億円、ミニショベル0.5%増加の863億円、道路機械0.4%増加の403億円、コンクリート機械1.8%増加の314億円の4機種と補給部品0.5%増加の1,252億円が増加したものの、他5機種が減少し、内需全体では3.4%の減少となった。
外需について機種別に見ると、道路機械2.4%増加の216億円、基礎機械3.6%増加の50億円の2機種が増加したものの、他7機種と補給部品が減少した。地域別に見ると、オセアニア、中近東(含エジプト)、アフリカの3地域が増加したものの、他6地域が減少し、外需全体では17.0%の減少となった。(増減は前年同月比)
碌々産業 牧野フライス精機の荒木氏に『Expert Machining Artist』を授与
碌々産業(社長=海藤 満氏)が、微細加工機をあやつるオペレータを「Machining Artist(マシニングアーティスト)」と呼び、普及活動を行っているが、さらに微細加工分野で卓越した技術をもって活躍している技術者を「Expert Machining Artist(エキスパート・マシニングアーティスト)として認定している。
このほど牧野フライス精機(社長=清水大介氏)の技術部に所属するシニアスペシャリストの荒木裕二氏が「Expert Machining Artist」に認定され、牧野フライス精機内で表彰式が行われた。
荒木氏は、「微細加工のイメージは、半導体に使用される金型のイメージが強くあり、われわれの関係している工具の世界でもこの業界に牽引されていると思っている。R寸法でいえば100分の1、製品の寸法公差は±1ミクロンだが、ここにきて中国をはじめR精度、寸法公差も追いつきを見せてきた。微細加工はニッチな世界。好調な半導体産業などで必要とされる工具も増えており、ますます努力していかなければならないと感じている。」と述べ、感謝の意を表した。
牧野フライス精機の清水社長はあいさつの中で荒木氏を推薦したことに触れ、「長年加工をやられ、新しいことにも果敢にチャレンジするとともに後輩の育成にも貢献して頂いた。Expert Machining Artistにふさわしいと思い推薦するに至った。おめでとうございます。」とコメント。同社の安西貞司常務も、「ここにいる皆様も荒木さんのようにExpert Machining Artistに認定してもらえるよう頑張ってください。」と社員に声援を送った。
今回で3期目を迎えたこの活動は、毎年30人ほどが認定されている。碌々産業の技術委員会が策定した「Expert Machining Artist」認定基準は下記の通り。
(1)ミクロン台の超精密加工でかつ美しく繊細(高品位)な微細加工を深く追求する人
(2)自分の仕事に強いこだわりを持ち、常人では真似のできない微細加工を行っている人
(3)微細加工に対し、常に向上心と進化を求める人
(4)加工技術を見えるか(数値化=デジタルデータ化)し、論理的に分析する人
(5)自分の得たスキルを公認へ伝承することにためらいのない人
なお、この「Expert Machining Artist」に認定された方々の登録証は、碌々産業のショールーム『MA―Lab』(Machining Artist’s Laboratoryの略)に飾られている。
碌々産業の海藤社長は、微細加工機を操るオペレータについて、「実際は恒温室でCAM等のデジタルデータを駆使し、アーティスティックな感性をフルに発揮できるかっこいい職業。マシニングアーティストという名称を認知して貰い、工業系若者の憧れの職業にしたい。」としている。
キタムラ機械 「SUPERCELL-800G」をリリース
キタムラ機械が、このほど同時5軸制御横形マシニングセンタの新製品「SUPERCELL-800G」を発売した。 1984年以来900セット以上販売実績がある「SUPERCELLシリーズ」の人気機種「SUPERCELL-300G」、「SUPERCELL-400G」に続く最上位機種となる。
パレットサイズは630×630mm、最大ワークサイズは直径900㎜×高さ700mm、最大積載重量は1200Kg、主軸回転速度は毎分2万回転、工具収納本数122本。
このマシンの最大特長は、傾斜軸中心と回転軸テーブル上面が直線上に配置された5軸原点共有構造。パレット交換や工具交換の際の工具長補正等の各種補正値の変更が不要となり、自動化が容易で加工時間の短縮と生産性の向上を実現する。
新規設備時だけでなく、機械納入、稼働後であっても、21パレット仕様等のFMS対応や工具マガジン拡張が可能であり、生産状況の変化に応じていつでも完全無人化対応を構築できる。
高追従性と高品位な加工面を実現する両端支持のトラニオンテーブル構造の持つ高剛性と主軸剛性により実現される従来比60%アップの切削能力に加え、毎分130回転の回転軸(B軸)が実現する旋削加工(工程集約)などにより生産性の向上を図っている。
全駆動軸には同社独自のツインボールネジ・ツインサーボモータ同期制御を採用。軸心冷却と超高精度・高分解能光学式スケールフィードバックを標準装備し、位置決め精度±0.002mm/フルストロークを実現した。1/1000°割出が可能な回転軸は割出精度が業界最高レベルの±2秒で高精度加工を可能する。
また、2008年に世界で初めてアイコン制御を可能とした独自開発のCNC装置「Arumatik-Mi」を搭載している。作業者の習熟度の違いによって起こり得る5軸制御MCの稼働率のバラツキ、操作ミスによる機械停止や作業負担を軽減するため、作業者を顔認証で識別し、簡単に作業者ごとに操作制限をかけられる個人認証システム(特許取得済、文部科学大臣賞受賞)が搭載可能であり、DX(デジタルトランスフォーメーション)にも対応可能。同時5軸制御MCを安全・安心に稼働管理することができる。
航空機、半導体製造装置、電力・エネルギー関連、建設機械・車輛関連の構造部品加工等の市場をターゲットにしている。
タンガロイが2製品を発売 ~鋼加工用新PVD材種「AH6225」、「ISO-EcoTurn」大幅拡充~
コーティング材種「AH6225」と、標準サイズのインサートと同等の切削性能を発揮する高経済性旋削加工用工具「ISO-EcoTurn(ISOエコ・ターン)」シリーズを大幅に拡充させ、発売を開始した。
あらゆる加工形態に対応するシリーズへと進化したステンレス鋼加工用新PVD材種「AH6225」
この製品は、ステンレス鋼の旋削加工において、安定した寿命性能と驚異的な信頼性を発揮し、従来材種よりもさらに幅広い加工形態に対応できる汎用性の高いPVDコーティング材種。
新しい「AH6225」材種には、Ti高含有(チタンリッチ)で耐熱性の高い厚膜PVDコーティング膜を専用に開発している。このコーティングは特にすくい面のクレータ摩耗の抑制に高い効果がある。また、最外層に新開発のチタン高含有ナノ積層膜を採用。硬度が高く、ち密な微粒組織によって、優れた耐摩耗性を発揮する。
耐欠損性に優れ、熱伝導率の非常に高い専用超硬母材を組合わせている。これによって切れ刃近傍の切削熱を素早く拡散させ、刃先の温度上昇を抑制することで塑性変形を大きく低減させることが可能となる。
ステンレス鋼の旋削加工では被削材の種類や硬度、加工条件のわずかな変化によって、工具寿命が大きく変化することがあるが、「AH6225」材種は、新開発のコーティング膜と専用超硬母材の組合せによって高い信頼性を獲得し、ステンレス鋼の旋削加工において汎用性の高さが最も必要とされる加工領域で、非常に安定した寿命性能を発揮する。
■主な形番と標準価格
・CNMG120408-SM:1,034円
・VNMG160404-SF:1573円
・TCMT16T304-PS:1463円
(いずれも税込価格)
経済性工具シリーズ「ISO-EcoTurn」~インサート設定を大幅拡充~
同シリーズは、標準サイズよりも小型のインサートでありながら、同等のインサート厚みにより耐欠損性を維持しながら、特に切込み3mmまでの領域で同等の切削性能を確保できる高経済性旋削加工用工具シリーズで、今回、新たなインサートを設定し、より幅広い加工に対応できるシリーズへと進化している。
●材種
鋼の仕上げ加工用として好評のサーメット材種NS9530、コーテッドサーメット材種GT9530/AT9530の設定を強化した。単純外径から複雑な倣い加工まで様々な仕上げ加工で威力を発揮する。また、鋼旋削用CVD材種T9200シリーズもアイテムを拡大し、選択肢が広がった。
●チップブレーカ
仕上げ加工用として評価の高いTS形を新たに設定。切込みの小さな仕上げ加工でも抜群の切りくず処理性を発揮する。また、サーメット材種との組合せで安定した工具寿命を実現した。さらに、複雑な倣い加工など切りくず処理が難しい加工で優れた性能を発揮しているZF形、ZM形の設定アイテムやコーナRサイズを拡大し、様々な加工に対して選択の幅が広がった。
■主な形番と標準価格
・CNMG090412E-ZM T9215:825円
・DNMG110412E-ZM T9215:1,177円
・VNMG120404E-ZF T9215:1,221円
計63アイテム(全て税込価格)
DMG森精機 自動化システムを制御するソフトウェア「LPS 4th Generation」を開発
DMG森精機は、このほど同社の自動化システムの制御を行うソフトウェア「LPS 4th Generation(以下、LPS Gen.4)」を開発したと発表した。
工作機械技術の進歩に伴い、量産加工の自動化だけでなく、多品種少量生産の自動化が可能となり、また省人化、効率的な生産、品質の維持、労働環境の改善などのさまざまな目的から、製造現場で自動化システムを導入する企業が増加しているが、同社の受注における自動化システムの搭載比率も20%強となっている。同社では2030年にはその比率が80%程度になると予測しており、今後さらに自動化システムの効率的な運用、管理が必要との見通しをしている。
「LPS Gen.4」は同社の自動化システムの制御を行うソフトウェアで、複数の工作機械、ロボット、計測、洗浄など、工作機械を中心とした自動化システムの全オペレーションを完璧にコントロールするもので、生産計画の作成、管理だけでなく、工具管理システムの制御など、生産の自動化をサポートする拡張性のある機能を搭載している。
デザインを新しくしたタッチパネル式の自動化システム専用操作盤に搭載しており、堅牢な構造で耐防塵性、耐水性に優れ、さまざまな工場の環境にも対応できるように設計している。また、事務所のPCからも操作できるので工場と事務所での同時作業が可能となった。ソフト面だけでなくハード面でも同社が顧客を強固に守り、顧客の自動化を強力にサポートする。
↓下記のWebサイトに動画を公開している↓
https://www.dmgmori.co.jp/movie_library/movie/id=5649
主な特長
(1)自動化システムの一元管理
・加工プログラム、パレット、治具、加工機、加工工程など、ワークごとの加工情報を ジョブとして登録し、いつでも呼び出して生産が可能。
・ジョブは対話形式で簡単に設定が可能。
・登録したジョブを呼び出し、オーダー登録画面で数量と加工する優先順を入力して実行するのみで、自動で搬送スケジュールを計算して自動化システムが稼働開始。
・1パレットに最大32ヵ所のワーク取り付け位置を設置可能。複数のワークをセットできるため、多品種ワークの段取り作業を集約して生産効率向上。
(2)工具管理システム(オプション)
・工具管理ソフトMCC-TMSと組み合わせて工具を一元管理。工具状態を把握して、最適なシステム稼働を行い、多品種少量生産や長時間の無人運転をサポート。
・工具寿命や工具の消耗予測を確認できる工具レポート機能を搭載。
(3)生産をサポートする革新的な機能
・マルチクライアント機能
+ 工場では操作、事務所では加工計画の設定や稼働状況の確認のように同時作業が可能。
・治具管理機能
+ パレットに使用する治具を管理。
・素材管理機能
+ 在庫情報を管理し、最適な素材を供給。
・キャパシティプランニング機能
+ 設定したジョブが納期に間に合うかを計算し、最適なスケジュールや加工機を設定。
・ダイナミックスケジューリング機能
+ オーダーの優先順位と機器の状態をもとに、リアルタイムに搬送スケジュールを コントロール。
・オペレーションスケジュール機能
+ 有人/無人運転の切り替えや休日登録など、システムの稼働スケジュールを設定。
・E-mail機能
+ LPS Gen.4から稼働状況を直接メールで送信し、外出先からでも稼働状況を確認。
・レポート機能
+ 加工時間、機械稼働実績などのさまざまな履歴を最大1年分閲覧が可能。
(4)セキュリティ機能
・ホワイトリスト型のセキュリティ対策ソフトを搭載。
・ホワイトリストに搭載したプログラムのみ実行できるため、不正プログラムの実行を防止。
・不正プログラムの実行を防止できるため、機械本体からのウィルス感染も防止。
・定義ファイル更新等が不要なメンテナンスフリーのセキュリティソフト。
(5)新デザインのタッチパネル式専用操作盤
・防塵、防水の専用きょう体を使用し、さまざまな工場の環境にも対応。
・パレットや加工機の状態、加工の進捗などを大画面のタッチパネル式22インチモニタでリアルタイムに表示。
・信頼性の高い専用のハードウェアや電気部品を搭載し、工作機械本体と同じ長期保守対応。
・耐熱性、耐衝撃性に優れたSSD(ソリッドステートドライブ)を搭載し、高速なデータ処理を実現。
・UPS(無停電電源装置)を搭載し、停電時でも安全にシャットダウンすることでデータ保護。
・段取りステーション用の操作盤を増設可能(オプション)
(6)拡張性
・旧システムMORIC-AC、CAPS-LPS、MCC-LPS II、MCC-LPS IIIからのアップデートが可能(使用中の旧システムには操作盤の置き換え対応の提供を予定している)
・Webベースのソフトウェアにより、PCやタブレットなどのデバイスから画面操作可能。