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「スーパーG1チャック」にファンが多い理由 ~お客様から「ありがとう」と言ってもらえるツールホルダー~ ユキワ精工

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 工作機械と切削工具の狭間に位置するツールホルダーは、主軸と工具をつなぐ重要な機器だ。ホルダーの違いで切削スピードが変わるほど、縁の下の力持ち的な要素を含んでいる。ユキワ精工(社長=酒巻弘和氏、本社:新潟県小千谷市)の「スーパーG1チャック」は、「ツールの芯出しが簡単で、ダイヤルゲージで工具をあわせなくてもパシッと合う」、「切削工具のもちも精度も良い」、など、加工分野で高い評価と信頼を得ている。

支持される理由とは

200805ユキワ精工2 ユーザーは、新しい加工をするため、または生産性の向上を図るため、工作機械と切削工具は良いもの、または最新のものを選択される傾向にある。「工作機械と切削工具の間に入るツールホルダーを重要視されるユーザー様は決して多くありません。」と酒巻社長。

 某企画にて「マシニングセンタで加工に行き詰ったときに見直すものは?」という質問を投げたところ、“ツールホルダー”と回答した方はわずか10%しかいなかったという。

 「しかし、ツールホルダーは、工作機械の主軸と切削工具をつなぐ重要な機器であり、良いツールホルダーを使うだけで、生産性に大きな違いが出るということは、意外と知られていません。」(酒巻社長)

 そんな印象の薄いツールホルダーでありながら、同社の「G1チャック」にファンが多く、支持されている理由を尋ねると、「マシニングセンタ加工にて、他社製ツールホルダーから当社のツールホルダー・スーパーG1チャックに切り替えて実際に効果が得られたユーザーから〝成功事例〟としてその実際の効果の声を集めたところ、業態により〝量産加工〟と〝単品加工〟に分けて効果を集計してみると、ある傾向が見えてきたという。

〈量産加工ユーザーにての効果〉
 1位 切削工具が長持ちするようになった
 2位 送り速度を上げることができた
 3位 工具交換時間が削減できた

〈単品加工ユーザーにての効果〉
 1位 ワークの面粗度が向上した
 2位 切削音が静かになった
 3位 一発で精度が出るので、振れの調整時間が要らなくなった

 これにより量産加工ユーザーはコストダウンに直結する効果が得られ、単品加工ユーザーは、品質向上に直結する効果が得られたことが分かる。酒巻社長は、「〝調整時間が要らなくなった〟、〝工具交換回数が削減できた〟という効果があることについては、作業時間の短縮にもつながっており、昨今の働き方改革にもつながる効果です。このような効果が得られる理由としては、スーパーG1チャックの製品特徴である、〝高い振れ精度〟、〝高い剛性〟、〝高い把握力〟が大きく影響しています。」と自信を見せる。

 酒巻社長は、今から約4年前の「JIMTOF2016年」で、忘れられない嬉しい出来事があったという。ユーザーが同社のブースに来場した際、『良いツールホルダーを紹介してくれてありがとう。切削工具が長持ちしてコストダウンに繋がった。またBT40番の機械を買おうと思ったが、良いツールホルダーを使うことで、BT30で加工が出来た。』と酒巻社長の手を握り、お礼を言ったことだった。

200805ユキワ精工3 この嬉しい出来事について酒巻社長は、「メーカーとしては、これ以上の喜びはありません。このことは今でも忘れませんし、今後のユキワ精工のミッションは、このように〝喜んでいただけるお客様を増やしていくことだ。〟と思う瞬間でもありました。今後とも弊社は、スーパーG1チャックを販売拡大することで、「ありがとう」と言っていただけるユーザー様を増やして行く所存です。」と、意欲を示している。

 現在、新型コロナウイルスの影響が暗い影を落としているが、5Gを背景とする半導体産業等は期待値も高く、これに併せて微細加工分野に注目が注がれる。加工の時短につながるヒントはツールホルダーにアリ!


 

【技術】最新トレンドは5軸制御マシニングセンタとロボットの連携 OKK

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「VC-X350」と協働ロボット


 製造現場ではさらなる高能率加工と省人化を目的に、ロボットとマシニングセンタの連携が注目されている。OKKは、現在、新型コロナウイルスの終息後について、急速なサプライチェーンの再構築、自動化・省人化がより一層進むと考え、工程集約型である5軸制御マシニングセンタの製品力強化、自動化・省人化対応製品の拡充、補正技術やNet Monitorなどのソフトウェアによる支援機能の充実を図っている。

 OKKが将来を見据え、製造現場の自動化への対応について提案したのが、5軸制御マシニングセンタと協同ロボット、自動搬送台車とのコラボ事例だ。このコンセプトは5軸加工機とロボットアーム・自動搬送台車を掛け合わせた省力化だった。

 5軸制御マシニングセンタ「VC-X」シリーズの活用で自動化・省力化を実現

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「「VC-X350」と「VC-X500」

 

 5軸加工の優位性は、突き出し量の少ない工具で加工ができ、しかもワンチャッキング、切削工具の加工位置を選べるので、切削条件の良い部位で加工できることである。能率良く、工具も長持ちするので、メリットは大きい。OKKの「VC-X」シリーズはテーブル側直動1軸+回転軸2軸、主軸側直動2軸の立形トラニオンタイプ5軸制御マシニングセンタで、汎用性が高く、搭載可能なワークサイズにも重点を置いている。複合化・複雑化する金型・部品の高能率な工程集約によるリードタイム短縮、段取り替えによる精度劣化や作業者の負担の軽減を実現しているマシンで、「VC-X350」のほか、より大きなワークサイズに対応した「VC-X500」などがある。特にこの「VC-X500」は省スペース性も抜群で、ワークサイズに対するフロアスペースの比では業界トップクラス。正面ドアから主軸中心まで120mm、テーブル中心まで620mmというオペレータにとって優れた接近性も魅力である。フロアスペースの変更もせず、工具収納本数を156本まで拡張できるという柔軟さも嬉しい。

 

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「VC-X350」手動ジグ交換装置

 

 マシニングセンタを自動化する場合、〝自動ワーク交換装置〟はマストだろう。この場合、最も多い方法は自動で開閉する正面扉からロボットアームでアームを載せたパレットを交換することだが、同社の「VC-X500」の場合、ユーザーの様々な形態を考慮し、左側メンテナンスドアを自動開閉扉へ変更してマシン左側面へ取り出すこともできる。この場合、広いフロアスペースが必要になるが、多連パレットチェンジャと組み合わせて、段取りステーションにて手動でワークを着脱し、マシンを止めずに段取ができるので、省力化に大きく貢献するメリットがあるという。ただし、初期費用が掛かってしまうことや、メンテナンスや掃除の手間がかかる点もあるので、考慮しなければならないとのこと。

 さて、現在、働き方改革が推進に伴い、製造現場の多くが自動化・省人化を目標としているが、製造現場の多くを占めているのは中小零細企業である。本格的な自動化システムを導入したくても、イニシャルコストがネックになる。しかも日本の場合、海外と比較し、土地・建物が狭い、という悩ましい問題もあるだろう。そこで、同社は、「VC-X350」と協働ロボット、自動搬送台車とのコラボレーションを考え、簡単に導入できるシステムを提案している。

 

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コンパクトロボットセル


 
 カメラを搭載した協働ロボットは、ワークチェンジはもちろんのこと、扉の開閉、機械操作盤へのロボットアームでの直接入力、NCプログラムの起動やサイクルスタートなどの機械操作までも可能である。ロボットが手押しで移動可能になっているのは、日中の稼働では人間が部品加工を行い、例えば夜間や休日など無人運転を行いたい場合、ロボットを設置して加工を行うといった用途にも対応できるためだ。

 日本の場合、土地建物が狭く、マシンのスペース確保が困難な場合が多いが、この問題についても、同社では、「VC-X350」とロボット、多段パレットステーションを用いた省スペースのロボットセルを提案している。「VC-X350」正面ドア前の約2.2メートル四方のスペースの中にロボット、パレットステーション、段取りステーションを備えたコンパクトな構造で、最大24個のパレットが収納可能になるという。これは心強い。

 同社では、未来を見据えて、自動化・省人化対応製品の拡充を図る方針である。
 

タンガロイ 続々と新製品を投入 ~「Y-Proシリーズ」にPVD材種「AH8015」追加! 「TungMeister」シリーズにスクエアタイプの長刃長ヘッドも登場!~

 タンガロイが続々と新製品を市場投入している。先端角25°インサート「Y-Proシリーズ」(ワイプロシリーズ)に耐熱合金加工、鋼加工、ステンレス加工に優れた性能を発揮するPVD材種「AH8015」を、ヘッド交換式エンドミル「TungMeister」(タング・マイスター)シリーズにも、スクエアタイプの長刃長ヘッドと高剛性シャンクをそれぞれ追加し、このほど全国で発売を開始した。

先端角25°インサート「Y-Proシリーズ」耐熱合金加工用PVD材種AH8015 ~難削材の微細な倣い加工で威力を発揮~

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 「Y-Proシリーズ」は、独創的な工具形状により、従来の工具では干渉していた加工を実現する工具として人気が高い。既存の35°から25°まで狭めた先端角により、倣い加工・ぬすみ加工・V溝加工・テーパ加工など、既存インサートでは実現できなかった領域の加工ができるうえ、仕上げ加工用ZFブレーカ、仕上げから中切削加工用ZMブレーカとも、インクリネーションを付けた切れ刃と最適なブレーカ形状により、倣い加工時の切りくず処理性が向上している。これにより、切りくずがワークに絡まる、機内に長い切りくずが堆積するといった問題の発生を防ぎ、幅広い切削領域に対応可能である。

 今回、新たに発売した微細な倣い加工で威力を発揮する「AH8015」材種の特長は、耐熱合金加工用PVD材種として発売されて以来、その密着性と耐摩耗性に優れる被膜と靭性の高い専用母材との組み合わせにより、優れた耐摩耗性と安定した長寿命を実現し、多くのユーザーに対して生産性の向上に貢献してきた。設定アイテムは上記2ブレーカ及び両面使用可能なネガタイプ、低抵抗なポジタイプの全12アイテムとなる。

 同社では、「耐熱合金加工用PVD材種「AH8015」を「Y-Proシリーズ」に拡充設定することにより、多くのアプリケーションに適用可能となり、耐熱合金加工、鋼加工、ステンレス加工においてお客様の生産性向上に確実に貢献いたします。」としている。

■主な形番と標準価格
・YNMG160404-ZF AH8015:1,570円
・YNMG160404-ZM AH8015:1,570円
・YWMT16T304-ZF AH8015:1,360円
・YWMT11T204-ZF AH8015:1,140円
(いずれも税抜価格)

「TungMeister」(タング・マイスター) 長刃長ヘッドと高剛性シャンク拡充! ~高剛性シャンクとの組み合わせで、一層の高能率加工を実現~

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 コスト低減や生産性向上において好評を博している「TungMeister」に、かねてより要望の多かったスクエアタイプの長刃長ヘッドと高剛性シャンクを新たに追加。スクエアタイプの長刃長ヘッドは、従来の標準刃長ヘッドに比べ2倍の有効切れ刃長を持つ。そのため工具径×1.5倍までの切込み深さに対応可能。加えて不等ピッチ・不等リードや、心厚テーパの採用でびびりを抑制し、深い切込みでも安定した加工が行える。

 高剛性シャンクは、既存のシャンクよりも一回り太いシャンク径とすることで、標準シャンクと同じ突き出し長さでも2~3倍の剛性を実現する。長刃長ヘッドにこの高剛性シャンクを組み合わせることで、深い切込みの加工でもさらに安定した高能率加工が可能になった。

 

〈特長〉

① 工具交換わずか1分。段取り時間の大幅短縮
 ソリッドエンドミルと比べ、工具交換時間はおよそ1/10で、機械のダウンタイムを劇的に短縮する。また交換は刃先のみの手間いらず、高さ調整の必要もないので、機上での工具交換も可能。

② 13,000通り以上の組み合わせで、最適な工具をチョイス
 豊富な刃型形状と幅広いシャンク仕様で、ユーザーの加工にぴったりな工具を選択できる。今回のスクエアタイプの長刃長ヘッドと高剛性シャンクの追加で、さらに組み合わせの幅が広がった。

■主な形番と標準価格
〈ヘッド(スクエアタイプ)〉
・VEH080L12.0R05I04S05AH715:10,400円
・VEH100L15.0R05I04S06AH715:12,300円
・VEH120L18.0R05I04S08AH715:16,700円
・VEH160L24.0R05I04S10AH715:25,800円
・VEH200L30.0R05I04S12AH715:29,600円

〈シャンク〉
・VSSD10L055S05-S:9,900円
・VSSD12L065S06-S:10,200円
・VSSD16L065S08-S:11,000円
・VSSD20L070S10-S:12,000円
・VSSD25L075S12-S:13,700円
*全アイテム: ヘッド 10形番、シャンク 5形番
(いずれも税抜価格)
 

MOLDINO 「MOLDINO WEB EXPO ~Intermold2020 on the web~」を開催中

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 MOLDINOが、開催中止となった「INTERMOLD2020」の代替として9月6日までWEB展示会を開催している。テーマは、「MOLDINO Products History & New Application」。商品開発の歴史、最新工具による最新の加工アプリケーション、ユーザー向けのWEBセミナーなど、豊富な内容となっている。

 WEBセミナーは、「難加工材」をテーマに会期中に計3回開催を予定している。同社では、「新型コロナウイルスがもたらすニューノーマルを見据えた、新たな挑戦をぜひご覧ください。」と意気込みを示している。

 今後のユーザー向けWebセミナー「MOLDINO的・難加工材攻略法セミナー」は下記の通り。

●2020年8月21日(金)16:00~17:00
〈講師〉営業本部 ソリューション営業部 岩田正巳

●2020年9月3日(木)16:00~17:00
〈講師〉営業本部 ソリューション営業部 岩田正巳

↓MOLDINO WEB EXPO特設サイトはこちら↓
http://www.moldino.com/expo/
 

オークマ 「WEB OKUMA MACHINE FAIR 2020 -Die&Mold-」金型産業向けWEB展示会を開催中

 オークマが2020年7月29日より、金型加工をテーマにしたWEB展示会「WEB OKUMA MACHINE FAIR 2020-Die&Mold-」をスタートした。金型加工の課題解決に役立つ製品・技術・ソリューションを動画やセミナーを通して発信している。8月末まで公開予定。

 内容は、金型産業に役立つ製品情報の提供と、技術者によるプレゼンテーション動画や3DCG動画を用意。主な出展製品は、①立形マシニングセンタ「MB-80V」②5軸制御立形マシニングセンタ「UNIVERSAL CENTER MU-6300V」、③高精密部品・金型加工用立形マシニングセンタ「MP-46V」、④高速高品位5面加工門形マシニングセンタ「MCR-S」。

 他にもIoTである「Connect Plan」や独自の知能化技術、金型加工に特化したソリューションなどの情報を展開する。

 また、事前登録制のWEBセミナー(無料)を2種2回ずつ実施する。チャット機能による質疑応答など、リアルタイムでのコミュニケーションを予定している。

〈WEBセミナー〉
1.「大物金型における生産リードタイム短縮に向けた取組み」
講師:ものづくり DX センター センター長 角谷幸一
開催日:8 月 19 日(水)

2.「5 軸複合加工機が実現する作業効率の向上」
講師:金型プロジェクト プロジェクトリーダ 大橋一弘
開催日:8 月 20 日(木)
 

氷見第二工場内に新シールリング工場を建設 コマツ

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新シールリング向上外観

 コマツは、中期経営計画の重点活動項目である「成長のための構造改革」の取り組みの一つとして、氷見第二工場敷地内にシールリング工場を建設する。氷見工場の素形材技術開発強化およびグローバルの素形材マザー工場活動の一環として、現在稼働中の築約60年を経過したシールリング工場の機能を、今回建設する新工場へ移すことにより、品質、生産性、環境の大幅な向上を目指していく。

 シールリングは、建設機械のキーコンポーネントである終減速装置などの足回りコンポーネントにおいて、内部の潤滑油の漏れ防止のために使用されている精密部品。同社は建設機械の品質を左右するキーコンポーネントの開発・生産の自前化を強みとしており、高性能なシールリングの生産によるキーコンポーネントの耐久性、信頼性向上により、更なるバリューチェーンビジネスの拡大を図る。 

 また、コマツNTCと共同開発した高精度高能率設備やAI 技術を活用した自動検査の導入など、コマツグループのシナジー効果により大幅な省人化と生産性向上を図り、さらに省エネ設備導入や建屋の気密性向上による CO2 発生量半減などの環境改善に取り組む。

〈氷見工場 新シールリング工場の概要〉
・所在地:富山県氷見市下田子 1-3(氷見第二工場敷地内)
・総床面積:8,230 ㎡
・生産品目:建設機械コンポーネント用シールリング
・投資額:約 37 億円
・竣工予定:2021 年 5 月
・量産開始予定:2021 年 11 月 
 

日立建機 グローバルにブランドを統一 ~メーカー保証部品の供給体制を確立~

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 新たな部品ブランド「SELECTED PARTS」

 日立建機は、このほど、提供するアフターサービス用部品のブランド区分を、日立建機グループ全体で統一した。これにより、グローバルでの供給体制を確立し、世界中の顧客のニーズに沿った高品質で保証付きの部品を提供できるようなった。

 部品のブランド区分は「純正部品」のほか、日立建機認定のサプライヤーとともに、純正部品と互換性のある仕様に調整した「Hitachi Construction Machinery Selected Parts (以下、SELECTED PARTS(セレクテッド パーツ))」、使用済みの純正部品を分解・整備した 「再生部品」。顧客は保有している機械の用途や今後の計画、予算などに応じて、同社が品質を保証する3つのブランド区分から部品を選択できるようになる。2021年1月より新たなブランド区分に切り替え、提供を開始する予定。

 

〈ブランド区分〉

 ①    純正部品(Hitachi Construction Machinery Genuine Parts)
 新車に使用されている部品と同じもので、日立建機グループの品質保証基準を満たしている。保証期間は、部品を取り付けた日や購入日から12カ月。
 ② SELECTED PARTS(セレクテッド パーツ)(Hitachi Construction Machinery Selected
Parts )

 日立建機が認定するサプライヤーとともに、純正部品と互換性のある仕様に調整した部品新たな部品「SELECTED PARTS」を開発した。生産も日立建機認定のサプライヤーによって行われ、純正部品よりも低価格で、保証期間は純正部品と同様になる。足回り部品(シュー、ローラー)やバケット部品など、ミニショベル、中・大型油圧ショベルのほぼすべての機種に対応できるラインアップを揃えている。
 ③ 再生部品(Hitachi Construction Machinery Remanufactured)
 顧客の機械の修理や定期交換などで回収した使用済み純正部品(油圧ポンプ、油圧シリンダ、走行装置など)を、日立建機グループの部品再生工場で分解・整備して新品同等の機能保証をつけ、新品の約 5~7 割の価格で顧客にリユースする事業をグローバルで展開している。より安心して使用できるよう部品の耐用年数や再利用の判定を行うための技術開発も推進している。部品再生事業を通じて、産業廃棄物の削減ならびに部品生産に伴うCO2 発生の抑制など、環境負荷の低減と循環型社会の実現に貢献していく。

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3つのブランド区分のロゴデザイン

 

 なお、日立建機グループは、「令和2年7月豪雨」により被災地の復興のため、支援金 1,000 万円の寄付を行う。この支援は、社会福祉法人中央共同募金会を通じて行う。
 

「2020年度機械工業生産額見通し調査」まとまる ―日本機械工業連合会―

 このほど日本機械工業連合会がまとめた2020年度機械工業生産額見通し調査は以下の通り。

 わが国の2020年度の機械工業生産は、新型コロナウイルス感染症により、需要・供給両面で大きな影響が出ており、リーマンショック以来の厳しい状況になると見込まれる。上期は特に自動車を中心に輸送機械の生産が大きく減少し、全体の生産額は前年度15.3%になると見込まれる。一方、下期は自動車の回復と5Gをはじめとした情報通信機械、電子部品・デバイスの生産増加が期待され、前年度比5.5%減まで回復するものと見込まれる。従って、2020年度全体としての機械工業生産額は、前年度比10.4%減の65兆3704億円となる見通しである。この生産額は、リーマンショック翌年(2009年)の生産額(約61兆円)を上回るものの、2013年度以来の70兆円割れの生産額で、東日本大震災翌年(2012年)の生産額(約65兆円)とほぼ同等である。なお、先行き不透明感が強い品目もあり、新型コロナウイルスの影響が生産額見通しに反映されていない品目もある。

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2020年度(令和2年度)の生産動向

 

〈一般機械〉

 一般機械の生産額は、前年度比(以下同様)6.3%減の14兆1833億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「ボイラー・原動機」は、ボイラー・タービンが国内はバイオマス発電、輸出は天然ガス向けの回復に期待する者の、石炭火力向けは引き続き厳しく、はん用内燃機関はガス機関が増加するものの、ガソリン機関、ディーゼル機関は減少を見込み、ボイラー・原動機全体で4.6%減。「土木建設機械」は、国内が消費税増税による減少からの回復を見込み、輸出は地域により回復を見込むものの、不確定要素が多く、2.5%減。「合成樹脂加工機械」は、期待していた自動車向けが厳しく、5G対応向けの改革の見通し等による回復の遅れがあり、15.0%減。「印刷・製本・紙工機械」は、国内向けの物流に関連する機械は期待が持てるものの、国内外ともに設備投資の落ち込みや需要の先送りを見込み、12.8減。「ポンプ・風霜機・圧縮機」は、官公需に期待するものの、民需が厳しいと見込み10.0%減。「ロボット」は、省力化等による産業用ロボットへの関心の高まりは続いているものの、国内外ともに投資の先送りや自動車向けの低調が続くと見込み、8.4%減。「動力伝導装置」は、変速機が民間設備投資の伸びが期待できず減少、歯車は減少、スチールチェーンは在庫増加による生産調整が行われていることから減少を見込み、全体で14.1%減。「農業用機械器具」は、国内が消費税増税前の駆け込み減少が続き、輸出も厳しく全体で15.0%減。「金属工作機械」は、国内外ともに自動化、省力化のニーズは高い者の、大口の自動車向けをはじめ、多くの需要先で設備投資が厳しいと見込み、23.1%減。「繊維機械」は、紡績機械、準備機械、織機等の大幅な減少を見込み、全体で17.5%減。「食品加工機械」は、飲料加工、肉類加工業界向けは横ばいを見込むものの、製パン、・製菓、乳製品加工業界向け等で減少を見込み、全体で5.0%減。「包装機械・荷造機械」は、下期の回復に期待するものの、上期はさらに新需要の減少を見込み、2.7%減。「木材加工機械」は、新設住宅着工戸数の減少による先行き不安を見込み、25.1%減。「事務用機械」は、海外での現地生産が進み、国内生産は縮小傾向にあるものの、統計の品目が増えたことにより、44.5%増。「ミシン」は、工業用ミシンが国内外ともに減少、家庭用ミシンは、工業用ミシンが国内外ともに減少、家庭用ミシンは国内が減少するものの輸出は微増を見込み、全体で4.8%減。「冷凍機・同応用装置」は、冷凍機、冷凍機応用製品等の比較的高水準の生産が続いているものの、エアコンディショナの減少や輸出の減少を見込み、全体で4.1%減。「半導体製造装置およびFPD製造装置」は、高水準の生産が続いており、半導体製造装置がロジック、ファウンドリー向けでは横ばいを見込むものの、メモリ向けで増加、FPD製造装置はG10.5 世代のTV用の需要により、7.9%増加の見通しである。

 

〈電気機械〉

 電気機械の生産額は、前年度比で0.1%減の7兆6686億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「回転電気機械・製糸電気器具・開閉制御装置」は、回転電気機械のうち交流電動機は国内設備投資向けの回復を見込み増加、サーボモータは半導体や電子部品関連向けで増加、制止電気機械器具のうち電力変換装置は、太陽光向けパワーコンディショナが輸出向けを中心に回復を見込み、サーボアンプは、半導体や電子部品向けの回復を見込み増加、変圧器は国内電力向けで減少を見込み、開閉制御装置のうち閉鎖形配電装置は引き続き首都圏再開発により増加、低圧開閉器・制御機器のうちプログラマブルコントローラが中国を中心とするアジア向けで減少が続くものの、電磁開閉器や電磁リレーは国内向けで回復を見込み、監視制御装置は国内製造業向けが減少を見込み、全体で0.3%増。「民生用電気機械」は、大容量、高機能、高付加価値製品を主体に比較的堅調なものの、高水準な生産が続いてきたことから、今年度は減少をみこみ、2.1%減。「電球」は、蛍光ランプの交換需要は続くものの、引き続き生産拠点の海外シフトや光源一体形LED照明器具の普及の影響を受け、7.6%減。「電気計測器」は、電気測定器が増加、工業用計測制御機器は横ばい、電気計器、放射線計測機器、環境計器は減少し、全体で0.9%減少の見通しである。

 

〈情報通信機械〉

 情報通信機械の生産額は、前年度比3.9%増の3兆1262億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「民生用電子機器」は、薄型テレビ、ビデオカメラ、デジタルカメラ、カーナビゲーションシステムのいずれも減少を見込み、全体では3.0%減。「通信機器」は、有線通信機器が通信トラフィックの増加に対応して、通信インフラネット和億関連需要は堅調を継続し、有線端末機器はセキュリティに対応した機種が増加、有線ネットワーク関連機器は5Gや4K/8Kのデータトラフィック増大を見込んだ伝送装置や搬送装置の需要増があるものの、無線インフラ装置への投資シフトにより減少、ネットワーク接続機器は更新需要やセキュリティ強化のIT投資向けの増加、有線部品は5Gの多機能携帯電話向けで増加を見込み、一方、無線通信機器は携帯電話の増加が見込まれ、通信機器全体では8.1%増。「電子計算機及び関連装置」は、記憶装置が減少、プリンタは増加、モニタは横ばい、パソコンは旧OSサポート終了に伴う買替需要増の反動減を見込んでいたもののテレワーク等のリモート化によるモバイルノート型の需要好調による増加を見込み、全体で6.6%増加の見通しである。

 

〈電子部品・デバイス〉

 電子部品・デバイスの生産額は、前年度比2.1%増の6兆7586億円となる見通しである。先行き不透明感はあるものの、データ量の急増によるデータセンタの拡張や増強へのニーズの高まり、小型・薄型・省エネルギーに貢献する高信頼性電子部品はや半導体に対するニーズの増加や、5Gやローカル5Gの進展による新たな需要喚起の期待もできることから、下期に回復を見込み、「電子デバイス」は0.7%減少するものの、「電子部品」は6.3%増加の見通しである。

 

〈輸送機械〉

 輸送機械の生産額は、前年度比18.2%減の27兆4294億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「自動車」は、上期が国内外ともに厳しく、下期は安全装置の拡充や環境対策、買替需要等による回復に期待する者の、自動車全体では18.6%減。「自動車部品」は、自動車生産台数が上期の減少により部品も大幅に減少し、下期は回復を見込むものの、22.7%減。「産業車両」は、上期が需要減から減少するものの、下期は前年が台風の影響で低水準であった反動と、物流効率化ニーズからの根強い需要で回復が見込まれ、前得体では5.1%減。「鋼船」は、受注残の減少により、操業を緩やかに落としていくことをみこみ、5.1%減。「航空機」は、比較的高水準の生産が続いてきたものの、新型コロナウイルスの影響による航空機需要減が見込まれることから、発動機は増加するものの、機体、機体部品、装備品は減少し、全体では13.9%減少の見通しである。

 

〈精密機械〉

 精密機械の生産額は、前年度比6.0%減の1兆3620億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。計測機器は、「計量機器」がほぼ年年度並みを見込み0.6%減、高額・精密測定器は33.4%減、分析機器は5.1%減、測量機器は19.5%減、計測機器全体で5.1%減。「光学機械」は、写真機が5.5%減、望遠鏡・顕微鏡は生物顕微鏡の需要は底堅いものの、工業用顕微鏡、実体顕微鏡、教育用顕微鏡の減少が見込まれ、12.7%減、カメラの交換レンズ・付属品が13.8%減、全体では10.8%減少の見通しである。

 

〈金属製品〉

 金属製品の生産額は、前年度比7.2%減の2兆6999億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「鉄構物・架線金物」は、横ばい。「ばね」は、30.8%減。「機械工具」は、特殊鋼・超硬工具が12.4%減、ダイヤモンド工具は大口需要先の電子部品・自動車向けが下期に回復すると期待し3.2%増、機械工具全体で9.9%減。「バルブ・コック・鉄管継手」は国内外の景気低迷による受注減があると見込み、8.3%減少の見通しである。

 

〈鋳鍛造品〉

 鋳鍛造品の生産額は、前年度比18.2%減の2兆1423億円となる見通しである。機種別にみると以下のとおり。「粉末冶金製品」は、19.7%減。「鍛工品」は、産業機械、土木建設機械、自動車向け等のいずれも減少を見込み、25.8%減。「銑鉄鋳物」は、電気機械、輸送機械向け等のいずれも減少を見込み、22.8%減。「可鍛鋳鉄・精密鍛造品」は、2.3%減。「非鉄金属鋳物」は、3.4%減。「ダイカスト」は15.1%減少の見通しである。
 

2020年6月分工作機械受注総額は671.9億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2020年6月分の受注実績は以下の通り。
2020年6月分工作機械受注総額は、671.9億円(前月比+31.1% 前年同月比△32.1%)となった。受注総額は、3カ月ぶりの600億円超も、6月単月では2009年(349.7億円)以来11年ぶりの700億円割れと、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により需要低迷が続く。
    
 内需は233.6億円(前月比+28.4% 前年同月比△38.0%)で、停滞していた受注が経済活動再会で発言し、2カ月ぶりの200億円超も、6月単月では2009年(144.6億円)以来、11年ぶりの250億円割れ。

 外需は438.3億円(前月比+32.6% 前年同月比△28.4%)で、主要3極全てで前月比増加し、3カ月ぶりの400億円超。一方、6月の450億円割れは、2009年(205.1億円)以来11ぶりと依然低水準。

 持ち直しに向けた動きが一部でうかがえるものの、感染拡大の収束にはほど遠く、今後の動向を注視。


6月分内需


233.6億円(前月比+28.4% 前年同月比△38.0%)。

・2カ月ぶりの200億円超。6月の250億円割れは2009年(144.6億円)以来11年ぶり。
・前月比3カ月ぶり増加。前年同月比19カ月連続減少。
・4、5月の受注予定分が6月にずれ込み前月比増加も、国内需要は依然弱含み。

200805日工会1

(出所:日本工作機械工業会)

6月分外需


438.3億円(前月比+32.6% 前年同月比△28.4%)

・3カ月ぶりの4000億円超。6月の400億円割れは、2009年(205.1億円)以来11年ぶり。
・前月比6カ月ぶり増加。前年同月比21カ月連続減少。
・中国の増加が続き、欧州・北米でも前月比増加し、前月比は6カ月ぶりの増加。

200805日工会2

(出所:日本工作機械工業会)

2020年4~6月期 ロボット統計受注・生産・出荷実績

 ロボット工業会がまとめた2020年4~6月期のロボット統計受注・生産・出荷実績は次のとおり。

業況について
 2020年4~6月期は、受注額が対前年同期比9.9%の減少、生産額が3.0%の増加となった。受注額は米中貿易摩擦等による大幅な需要減少となった前年同期を、さらに下回ることとなった。

 国内は昨年末からの景気停滞感、消費税率引き上げに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が続く形となり、自動車製造業、電気機械製造業中心に主要業種で減少。

  輸出は用途・国ごとに強弱が混在した状況となった。実装用は欧米向けが減少する中、同用途向け輸出額の半数以上を占める中国向けや台湾向けなどが大きく増加。溶接用は中国除くアジア、欧州向け中心に減少が目立ち、9四半期ぶりに同用途向け輸出額が増加に転じたものの、全体的な水準は低い。半導体用は需要増から、現在の状況下にもかかわらず昨年末からの堅調さが継続している。
受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。

受注
・受注台数(台) : 44,817(前年同期比△3.4%) 【3四半期年ぶりの減少】 
・受注額(億円) : 1,599(同△9.9%) 【2四半期連続の減少】

生産
・生産台数(台) : 43,269(前年同期比+3.1%) 【2四半期連続の増加】
・生産額(億円) : 1,581(同+3.0%) 【3四半期連続の増加】

出荷
・総出荷台数(台) : 44,288(前年同期比+4.1%) 【2四半期連続の増加】
・総出荷額(億円) : 1,587(同+0.4%) 【2四半期連続の増加】
・国内出荷台数(台) : 7,407(同△24.5%) 【5四半期連続の減少】    
・国内出荷額(億円) : 346(同△22.0%) 【3四半期連続の減少】    
・輸出台数(台)    : 36,881(同+12.7%) 【2四半期連続の増加】
・輸出額(億円)    : 1,241(同+9.2%) 【2四半期連続の増加】

国内出荷内訳
■電機機械産業向け
・国内出荷台数(台) : 1,889(前年同期比△20.0%) 【5四半期連続の減少】
・国内出荷額(億円) : 88(同△26.5%) 【3四半期連続の減少】
■自動車産業向け
・国内出荷台数(台) : 2,522(前年同期比△37.1%) 【3四半期連続の減少】
・国内出荷額(億円) : 111(同△34.4%) 【3四半期連続の減少】

輸出内訳
■電子部品実装用
・輸出台数(台): 3,831(前年同期比+23.7%) 【2四半期連続の増加】
・輸出額(億円): 573(同+14.4%) 【2四半期連続の増加】
■溶接用
・輸出台数(台): 6,324(前年同期比+2.8%) 【2四半期連続の増加】
・輸出額(億円): 141(同+4.0%) 【9四半期ぶりの増加】