注目記事 2020年分

【技術事例】独ベンジンガー社 ブルーム-ノボテスト社製の測定器を採用 ~DIGILOG技術によるミクロン加工精度の追求~

 現在、宝飾業界では5軸マシニングセンタを含む最先端のフライス加工技術の活用が広がっている。Carl Benzinger GmbH(ベンジンガー)社は、宝飾業界向け専用機の開発と製造から得たノウハウを、要求精度の高い小型部品を製造する革新的な汎用CNC機械へ展開を行っている。また自動化生産の実現に向け、対象となる全ての機種にブルーム-ノボテスト製の機上測定器を搭載している。

 ベンジンガー社の経営パートナーである Rainer Jehle氏は会社理念の説明時に「私達は常に最後の数ミクロンの精度を実現しようと試みており、信頼できる機械プロセスは私達にとって非常に重要である。」と強調した。

日進工具 新開発センターを竣工! ~生活振動すら寄せ付けない超ハイテク開発センターを見た!~

 微細工具で名高い日進工具(社長=後藤弘治氏、本社:東京都品川区)が、同社仙台工場(宮城県黒川郡大和町)隣接地で兼ねてから建設を進めていた「新開発センター」がこのほど竣工した。投資額は13億円。同センターの特長は、免振装置に微小振動対策ダンパーを加えることで、微振動を減衰させる“オールラウンド免震”が採用されていること。この構造が実際に加工を行う工場内で活用するのは、日本でも類を見ないだろう。同社の開発・生産統括を担う後藤隆司副社長にお話しを伺い、稼働する前の新開発センターを見学した。

【年頭所感】「新たな価値を日本から生み出す」経済産業大臣 梶山弘志

(はじめに)
 令和2年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

 令和初めての新年を迎え、7月には東京オリンピック・パラリンピックがいよいよ開幕します。

 1964年の東京大会では、戦後復興を見事に成し遂げた日本の姿を世界に示しました。その主役の一つは、先端技術の粋の結晶である新幹線です。当時、「鉄道の高速化は時代錯誤」との批判もあるなか、先人たちは努力と叡智を結集させ、長距離移動にイノベーションを起こしました。56年の時を経て、日本の新幹線技術は、国内のみならず海を越え、世界の人々の移動を支えるに至っています。