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日本金型工業会がオンラインで「ドイツとの意見交換会」を開催

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 日本金型工業会(会長=小出 悟 小出製作所社長)が、去る3月19日、オンラインでドイツ機械工業連盟(以下VDMA)およびドイツ金型工業会(以下VDWF)の協力のもと、「ドイツとの意見交換会」を開催した。

 日独両国の金型企業のリーダーが集まり、「アフターコロナに向けてどのような準備をしているか」についてパネルディスカッションが行われた。意見交換会では、①規模が小さい、②人口動態、③人材確保難、④人件費高、⑤価格高、⑥自動車産業への偏りについて、両国の類似性が明らかになった。

 これらの課題に対する解決策としての取り組みの方向性について、①デジタル化、②自動車産業以外の模索、③持続可能な製造、④人材教育の方向性も一致していることが分かった。

 今後については、両国が抱える課題解決に向けた協力関係の構築を模索するためのプラットフォームとして、日本金型工業会では、引き続きVDMAmVDWFと連携し、今後も会合を通じて交流を続けていくとしている。
 

DMG MORI SAILING TEAM 白石康次郎選手と次回Vendée Globe2024挑戦へ

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写真右:DMG森精機 森社長 左:アジア人初の完走を成し遂げた白石選手

 DM森精機(社長=森雅彦氏)のプロフェッショナル外洋セーリングチームDMG MORI SAILING TEAMが、3月31日(水)に東京都内の帝国ホテルで記者会見を行い、スキッパー白石康次郎選手とDMG森精機の森社長が登壇し、Vendée Globe2020-2021を完走したことの報告と、今後の活動方針について発表した。

 Vendée Globe2020-2021では、レース6日目にDMG MORI Global One号のメインセールが破損するも、船上で白石選手が単独で修復、レースを続行し、単独無寄港無補給、最も過酷といわれる世界一周レースにおいて、全33チーム中16位で、アジア人初の完走を成し遂げた。

 また、世界一周をするレース中には、一般商船や海洋調査船の航行が少なく、研究調査がまだ行き届いていない南氷洋等を含む合計6箇所で海洋マイクロプラスチックのサンプルを採集した。会見中に、白石選手よりJAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)地球環境部門 海洋生物環境影響研究センター長の藤倉克則氏に採集したサンプルを提供した。今後JAMSTECにて、研究調査が行われる。

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写真中央:JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)地球環境部門 海洋生物環境影響研究センター長 藤倉克則氏 

 また、今回の会見では下記の方針で活動していくと発表した。
 ①    白石康次郎選手とVendée Globe2024に挑戦
 ②    日本にもっとヨット、セーリング文化を普及
 ③    若手スキッパー、エンジニアの育成

 4年後の次回「Vendée Globe2024」に白石康次郎選手と出場し、レース完走と8位入賞を目指す。新艇は建造せず、Vendée Globe2020を走り抜いた『DMG MORI Global One号』をさらに改良させ、2022年より予選レースに出場する予定。

 日本においても欧米のようにヨットやセーリングがもっと身近に感じられるよう、セーリング文化を普及させていきたいとの考えから、この夏、『DMG MORI Global One号』を日本に持ち込み、日本国内3つの港(暫定で横浜、愛知、神戸)でイベントを開催する。スポンサー、メディア、ヨットおよびセーリングに興味関心のある方々に加えて、地域の小学生やご家族など、幅広く参加を募り、乗船体験や艇内部を見学する内容を計画している。また、国内レースへの参加も予定している。

 世界に挑戦する若手外洋スキッパー、ショアクルーとエンジニアの育成に取り組み、若手の登竜門として位置づけられる全長6.5メートルの艇「Mini6.50」クラスを当チーム拠点のあるフランスと日本に導入する。小型かつ安価で取扱いやすいことから世界中に多くの競技者がおり、全長18.28メートルの「IMOCA60」クラスを操るVendée Globeのスキッパーも、まずはMini6.50クラスから始めるトップセーラーがとても多いという。
 

2021年2月分工作機械受注総額は1055.9億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2021年2月分の受注実績は以下の通り。

 2021年2月分工作機械受注総額は、1055.9億円(前月比+19.1% 前年同月比+36.7%)となった。受注総額は、2019年7月(1028.8億円)依頼、19カ月ぶりの1000億円超。

 2カ月ぶりの900億円割れも、3カ月連続の850億円超。外需を中心とした回復が継続し、外需比率は6年9カ月ぶりの70%超。外需を中心とした回復により、外需比率は2カ月連続の70%超。
    
 内需は304.7億円(前月比△15.4% 前年同月比△4.8%)で、2カ月ぶりの300億円超。緊急事態宣言の再発出や補助金待ち等もあり前年同月比は27カ月連続減少と、外需に比べ緩やかな回復。

 外需は751.2億円(前月比+20.7% 前年同月比+66.1%)で、2019年3月(767.3億円)以来、23カ月ぶりの750億円超。主要3極全てで前月比、前年同月比とも増加し、欧米でも増加傾向が鮮明化。

 先行して回復した中国に加え、欧米でも増加傾向にあるが、感染拡大状況を踏まえつつ、国内の動向を注視。

2月分内需

 304.7億円(前月比+15.4%% 前年同月比△4.8%)。

 ・2カ月ぶりの300億円超。
 ・前月比2カ月ぶり増加、前年同月比27カ月連続減少。
 ・緊急事態宣言や補助金待ち等で内需の増加は緩やかながら引き合いは増加傾向。

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(出所:日本工作機械工業会)

2月分外需

 751.2億円(前月比+20.7% 前年同月比+66.1%)

 ・2019年3月(767.3億円)以来、23カ月ぶりの750億円超。
 ・前月比2カ月ぶり増加、前年同月比4カ月連続増加。
 ・主要3極全てで前月比増加し、欧米でも2020年初の首位順に戻るなど回復が鮮明化。

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(出所:日本工作機械工業会)

日本建設機械工業会 2021年2月度 建設機械出荷金額統計まとまる 

 日本建設機械工業会がこのほどまとめた2021年2月度の建設機械出荷金額は、次のとおり。

 2月の建設機械出荷金額は、内需は6.2%減少の765億円、外需は6.9%増加の1270億円となった。その結果、内需は2カ月連続の減少、外需は4カ月連続の増加となった。総合計では1.5%増加の2034億円となり、4カ月連続の増加となった。

 内需について機種別に見ると、トラクタ20.9%増の86億円、コンクリート機械4.9%増の28億円、その他建設機械4.1%増の59億円の3機種が増加したものの、他の6機種と補給部品が減少し、内需全体では6.2%の減少となった。

 外需について機種別に見ると、トラクタ41.2%増の145億円、油圧ショベル14.2%増の543億円、ミニショベル13.9%増の241億円、道路機械26.3%増の23億円、その他建設機械5.9%増の151億円の5機種が増加した。

 地域別に見ると、オセアニアが7カ月連続の増加、欧州が5カ月連続で増加、中近東が4カ月連続で増加するなど、全9地域中7地域で増加し、外需全体では6.9%の増加となりました。
 (増減は前年同月比)
 

アマダスクール 「第 33 回優秀板金製品技能フェア」の受賞作品を選出

 職業訓練法人アマダスクール(神奈川県伊勢原市、理事長:伊藤克英氏)がこのほど、「第33回優秀板金製品技能フェア」において、優れた技能・技術で作られた板金作品を選出したと発表した。選考は日本塑性加工学会会員、シートメタル工業会役員や各審査委員のほか、選考期間中にアマダ・ソリューションセンター(神奈川県伊勢原市)を訪れた来場者やWEB 投票で行われ、その結果、応募総数288 点の中から技能賞以上の優秀作品78 点が選ばれた。

 今回はコロナ禍にもかかわらず、 国内応募総数は過去最多の 190 点を記録するとともに、高精度なマシンを用いた新たな加工技術や組立手法に挑戦した作品に注目が集まった。

 主な受賞作品は下記のとおり。

厚生労働大臣賞
●(株)現代工業
作品名:Rのクロージング曲げ

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 〈作品説明〉 本作品は、一見して「1枚板からは加工困難」と思われる形状に対し、専用金型を使用せず加工時の金型や機械テーブルとの干渉を避け、困難な曲げ線の位置決めに挑戦した作品。

 〈評価視点〉 2種類の標準金型にこだわった曲げ順決定には試行錯誤と工夫の跡が見られるとともに、64回の曲げ加工の内、半数以上を目視によるケガキ曲げにもかかわらず、非常に高い加工精度(累積誤差は0.2mm程度)を実現している。一発勝負で高難度の曲げ加工に挑戦した意欲と技能が評価された。

経済産業大臣賞
●(株)佐藤医科器械製作所
作品名:ひずみ玉

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 <作品説明> 本作品は、六角形と五角形の基本形によるサッカーボールの形状を三角形を基本とするパーツに分解し、各パーツをレーザ加工の熱歪みで球面状に成型した作品。

 <評価視点> レーザのケガキ加工時の熱歪をコントロールし、板材を成形するアイデアと、目標精度までに試行錯誤を重ね、技術データベースとしてノウハウにしたことが素晴らしい。形状精度の再現性もあり、今後のレーザ加工の応用分野としての可能性が高く評価された。

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210322アマダ1■神奈川県知事賞

(株)光伸テック
作品名:ステンレスQ

 

 

 

 
■中央職業能力開発協会会長賞

210322アマダ4ナサ工業(株)
作品名:曲線

 

 

 

 

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■日刊工業新聞社賞

飯島プレス(有)
作品名:クラシックカメラ

 

 

 

210322アマダ6■日本塑性加工学会会長賞

(株)佐藤製作所
作品名:32+32面体

 

 

 

 

210322アマダ7■海外最優秀作品賞

STEELTEK SRL (イタリア)
作品名:COFFE MACHINE


 

DMG森精機 オンライン学習コンテンツ「デジタルアカデミー」新コースの提供開始

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 ターニングセンタベーシック 受講画面の例

 DMG森精機は、2月26日よりオンライン学習コンテンツ「デジタルアカデミー」において、新たにターニングセンタベーシックの提供を開始した。

 同社は、2020年6月の「デジタルアカデミー」提供開始と同時に、機械加工の知識がない人を対象とした完全eラーニングの機械加工ベーシック(2.5時間)、また同年8月にはマシニングセンタベーシックを公開し、既にのべ約400名の教育機関や企業の顧客に受講されており、「図や動画を交えて学習出来て分かりやすかった」、「スマホやタブレットに対応しておりプライベートな時間に勉強できた」、「NC工作機械を利用する企業への就職に役立った」などの高い評価を得ている。

 また、同社の入社1~3年目の社員約200名全員が受講しており、新人教育のデジタル化にも積極的に取り組んでいる。

 DMG森精機アカデミーにて提供しているターニングセンタベーシックでは、プログラミングや機械操作についてさらに実践的な内容を学ぶことができ、今回新たにeラーニングを導入。これらのコースでは加工条件・数式といった具体的な知識について丁寧に解説し、豊富な実習に取り組んでいただくことで、基本的なNCプログラミングと機械操作が習得できる。

 従来は、三重県の伊賀事業所にて、最大5日間の現地講義を実施していたが、講義部分を全面eラーニング化したことで、8時間に凝縮して学習が可能となった。また、受講期間内に繰り返し学習できるため、演習と復習のサイクルによって理解度を高めることができる。さらに、コース内で学習する図面・工程表をダウンロードして演習に取り組むことで、デジタルコンテンツでありながら現場で即役立つ知識・経験を身に付けることが可能となる。

メリットと特長

●デジタルアカデミーのメリット
 ・いつでも・どこでも・何度でも学習が可能
 ・電話やメールで何度でも質問が可能
 ・動画やアニメーションを用いた分かりやすい講義をPC・タブレット・スマートフォンから学習が可能
 ・単元ごとに小テストや確認テストで理解度を確認しながら受講可能

●ターニングセンタベーシックの特長
 ・機械の操作方法を疑似体験形式で学ぶことで、受講後すぐに基本的な機械加工が可能
 ・量・質ともに充実したNCプログラミング実習
 ・図面と工程表がダウンロードでき、実際に書き込みながら学習が可能

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いつでもどこでも学習できるうえ、動画やアニメーションを用いた分かりやすい講義

 

 また、同社では、2021年に複合加工機ベーシック・5軸加工機ベーシックのeラーニング化を予定している。これらのコースはマシニングセンタ・ターニングセンタベーシックが土台となった、より専門的な加工について取り扱う内容となっており、従来の集合型研修も毎年多くの顧客に受講されている。これまでは熟練技術者の受講が多いコースだったが、eラーニングを導入することにより、不明点を繰り返し確認しながら学習ができるので、若手・初心者にも推奨できるよう開発を進めている。

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新たにターニングセンタ・マシニングセンタベーシックをeラーニング化した全15コースの豊富な講座ラインアップ

 受講の申し込みは、設備に関する様々な情報を一元管理出来る登録無料のポータルサイト「my DMG MORI」から受け付けている。 なお、同社Webサイトにデジタルアカデミーの体験動画を公開している。登録不要で体験版コンテンツを利用できる。

●マシニングセンタベーシック https://www.technium.net/school/detail/ol2/ 
●ターニングセンタベーシック https://www.technium.net/school/detail/ol3/

ダイジェット工業 高能率肩削りカッタ「ショルダー6」を新発売

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 ダイジェット工業がこのほどエクストリームシリーズの新製品となる高能率肩削りカッタ「ショルダー6」(EXSIX 形)を4月1日より発売すると発表した。

 この製品は、建機、工作機械、金型部品(鋳物、構造物等)などの大物製品加工をターゲ
ットとして無垢の材料から高切込みな荒加工と、高精度な立壁加工を可能とした、両面6 コーナ仕様の高能率肩削りカッタ。炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、鋳鉄、ステンレス鋼等の肩削り、平面削り、溝削り加工等の荒加工に威力を発揮する。

特長

 ① 切りくず排出性とカッタ本体剛性に優れ、軸方向切込み量(ap)最大10ミリ可能な高能率肩削りカッタ。平面削り・溝削り・プランジ加工など幅広い用途で使用可能。

 ② インサートは両面6コーナ使用可能で経済的、コーナRはR0.8とR1.6の2種類をラインナップ。厚み7.5ミリの高剛性インサートにより、荒加工領域で安定した加工ができ、さらに独自の3次元ブレーカ形状により、両面使用可能なインサートにおいても、カッタ本体のアキシャルレーキをポジ刃形とし、切削抵抗の低減を実現。

 ③インサートの外周切れ刃軌跡を円弧状とすることで高能率かつ高精度な立壁仕上げ加工が可能。

 ④インサート材種は、一般鋼や35HRC以下のプリハードン鋼に適し、耐欠損性に優れた材種「JC8050」と、鋳鉄および50HRC以下の焼入れ鋼に対応する、耐摩耗性に優れた汎用性材種「JC8118」を採用。

■サイズ・価格
 本体ボアタイプ :φ50(4 枚刃)~φ160(9 枚刃)
 本体標準価格 :43,000 円(φ50)~95,000 円(φ160)(税抜き)
 インサート形番 :YCMU 形(コーナR0.8 およびR1.6)、
 インサート材種 :JC8050、JC8118(PVD コーティング)
 インサート標準価格:1,560 円(税抜き)
 

タンガロイ 内径加工用工具「BoreMeister」シリーズ鋼シャンクおよびPSCアダプタを拡充

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 タンガロイは、このほどヘッド交換式内径旋削加工用工具「BoreMeister(ボア・マイスター)」シリーズに、L/D=4仕様の鋼シャンクおよびPSC互換のTungCap仕様アダプタ(L/D=2.5, 3, 5)を拡充し、全国で発売を開始した。


 このシリーズは、ヘッドとシャンクの組合せによって、種々の内径旋削加工に対応するヘッド交換式工具シリーズで、これまで「BoreMeister」は、特殊な減衰機構を組込んだシャンクを使用することで加工時のビビり振動を大幅に抑制し、L/D=10の驚異的な深穴加工に対応するシリーズとして、高い評価を博していた。

 今回、シンプルな鋼シャンクとPSC互換であるTungCap仕様アダプタを新たに設定したことにより、L/D=5までのより汎用的な内径加工用途で「BoreMeister」シリーズを活用できるようになった。 鋼シャンクはL/D=4仕様で、φ16, φ20, φ25、φ32、φ40mmを設定。TungCap仕様アダプタはC4、C6サイズで、L/D=2.5、3、5の長さを標準化する。また、これらの鋼シャンクおよびTungCapアダプタは、内部給油にも対応する。そのため切りくず排出性が良好で、難削材等の加工において、工具寿命の延長が可能となった。

「BoreMeister」の特長

1.幅広いラインナップ
 様々な刃型、インサートサイズに対応するヘッドを設定。これによって加工形態や被削材に合わせて最適な工具を選択できる。

2.減衰機構付きシャンクで、深穴加工でのびびり発生を抑制
 長い突出しでの深穴加工において、切削時に発生する振動を打ち消す特殊な減衰機構を内蔵。これにより、最大L/D=10の深穴内径旋削加工においても安定した加工を実現する。
また、シャンクとヘッドの篏合部分には精密な加工を施されたセレーションを付加。高い取付け精度と高剛性で、安定した加工を可能にする。

■主な形番と標準価格
 ・D25-L200-4D-SH:     61,100円
 ・C4-SH-D25-2.5D-CHP    :61,800円
 ・C6-SH-D25-5D-E-CHP    :219,800円
 計14アイテム(全て税抜価格)
 

DMG森精機 「5軸加工研究会」の取り組みを強化 

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プライベートレッスンの様子


 DMG森精機は、去る2月16日に5軸加工研究会年次総会をオンライン開催し、2018年8月に設立した5軸加工研究会の新体制を構築し、活動を開始した。

 同社は、2018年8月に創立70周年記念事業として、全国70社の顧客に5軸加工機のスタンダード機であるDMU 50 3rd Generationを70台貸し出した。豊富な経験、知識を備えたエンジニアを毎月2 回70社の顧客のもとへ派遣し、近隣のユーザーを集めたプライベートレッスンを実施した。2020年末までに実施したプライベートレッスンは1,161回、延べ1,616社3,303名にのぼり、オペレータの育成や指導、支援など、顧客が抵抗なく自信を持って5軸加工機を使用できるようサポートしてきた。

 2021年から新たに、会員企業98社と共に新体制を構築し、活動を開始する。この活動目的は会員企業のビジネス拡大のため、ヒューマンネットワークを構築し、Win-Winの関係により経営安定化を実現することと、5軸加工のプロフェッショナル人材を育成し、未来をリードする技術力を磨くこととしている。

 2021年はオンラインを有効活用した会員交流と情報発信を図り、5軸加工研究会としての基盤作りの年となるとして、会員同士のネットワークを構築し、デジタルとリアル双方での交流により5軸文化の形成に繋げていく方針。

活動内容

●プライベートレッスン開催を今後も継続(月2回)
●会員企業を対象としたオンラインセミナーの開催(月1回)
 ・CAD/CAMやCNC装置、バイスや工具などの周辺装置等をテーマに取り上げ、パートナー企業や当社エンジニア、そして会員企業のノウハウをシェアしながら5軸加工技術向上を図る
●バーチャル交流会を定期的に実施
 ・全国の会員企業がコロナ禍でも繋がれる仕組みを提供
●5軸コンテストの開催(今夏開催予定)
 ・5軸加工の基礎からアドバンスドまでの幅広い技術力をサポートし、ユニークで豊かな発想により5軸加工の高精度加工を実現
●会報誌「DISCOVERY」の発行
 ・会員企業紹介や技術サポート情報など、多様な情報コンテンツを掲載
●5軸加工研究会専用ウェブサイトの開設
 ・会員企業同士の相互交流と情報共有を実現する

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5軸加工研究会のロゴ

 

5軸研究会概要

会員企業    : 98 社 (※2021年2月時点)
役員体制    : 5 名
 会長1名   (会員企業より選任)
   副会長2名 (会員企業、DMG森精機より1名ずつ選任)
   会計1名   (DMG森精機より選任)
   監事1名   (会員企業より選任)
   任期2年、再任あり
主な活動内容    :プライベートレッスン、会員企業向けオンラインセミナー、バーチャル交流会、5軸コンテスト開催

問い合わせ窓口    :5軸加工研究会事務局
   DMG森精機セールスアンドサービス株式会社
   愛知県名古屋市中村区名駅2丁目35-16

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DMU 50 3rd Generation


 

「INTERMOLD2021/金型展2021/金属プレス加工技術展2021」が4月に開催

 日本金型工業会、日本金属プレス工業協会が2021年4月14日(水)~17日(土)の4日間、東京ビッグサイト・青海展示棟にて金型・金属プレス加工の専門見本市「INTERMOLD2021/金型展2021/金属プレス加工技術展2021」(運営=インターモールド振興会)を開催する。

 この展示会は国内外の工作機械などの設備機器メーカーや金型メーカー、プレス加工メーカー266社・団体、551小間(3月19日現在)が集まり、金型設計・製造から金属プレス・プラスチック成形に至る一連の工程における最新のソリューション提案や、日本金型工業会や日本自動車部品工業会、出展者による各種セミナーを開講し、日本のモノづくりを支える素形材産業の最新情報を発信するもの。

 コロナ禍での開催となる今年は、来場前に登録サイトより情報登録を行う「完全事前来場登録制」をとり、当日会場内でもマスク着用の推奨や検温、定期的な消毒の実施など、 関係各省庁および東京ビッグサイトの発表するガイドラインに沿い、下記の通り十分な新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じる。

■完全事前来場登録制について
https://www.intermold.jp/entrance/

■感染症対策について
https://www.intermold.jp/upload/info/pdf/21031611504760501d07d1393.pdf

開催概要

○名称:INTERMOLD2021(第32回金型加工技術展)/金型展2021/金属プレス加工技術展2021
○日時:2021年4月14日(水)~17日(土) 10:00~17:00 ※最終日は16:00まで
○会場:東京ビッグサイト 青海展示棟(〒135-0064 東京都江東区青海1-2-33)
○主催:【INTERMOLD 2021(第32回金型加工技術展)/ 金型展2021】日本金型工業会
【金属プレス加工技術展2021】日本金属プレス工業協会
○運営:インターモールド振興会
○後援:【INTERMOLD 2021(第32回金型加工技術展)/ 金型展2021】
経済産業省、外務省、東京都、独立行政法人日本貿易振興機構、東京商工会議所、日本経済新聞社(順不同)
○協賛:【INTERMOLD 2021(第32回金型加工技術展)/ 金型展2021】
日本工作機械工業会、日本鍛圧機械工業会、日本工作機械輸入協会、日本金属プレス工業協会、日本精密機械工業会、 日本機械工具工業会、日本鍛造協会、日本工作機器工業会、日本精密測定機器工業会、日本光学測定機工業会、ダイヤモンド工業協会、型技術協会、日本プラスチック機械工業会、日本ダイカスト協会、日本塑性加工学会、日本機械学会、精密工学会、日本自動車部品工業会、日本鋳造協会、中小企業基盤整備機構(順不同)
【金属プレス加工技術展 2021】
日本自動車部品工業会、日本鍛圧機械工業会、日本金型工業会、型技術協会、素形材センター、日本産業機械工業会、日本ダイカスト協会、日本金属熱処理工業会、日本鋳造協会、日本鍛造協会、日本バルブ工業会、日本粉末冶金工業会、日本塑性加工学会、日本機械学会、天田財団、金型技術振興財団(順不同)
○入場料: 3,000円(税込・事前来場登録者は無料) 

主催者あいさつ

●日本金型工業会 会長 小出 悟

intermold1 はじめに『INTERMOLD2021/金型展2021/金属プレス加工技術展2021』開催に際し、コロナ禍にもかかわらず多大なるご支援・ご協力を賜りました各出展企業、関係諸官庁ならびに関連諸団体の皆様には、本展開催を迎えることができましたことを厚く御礼申し上げます。

一昨年は令和の時代が始まりいよいよ本格始動の年だと思いきや、年初に始まったコロナ騒動がそのまま年を越し、いまだに収束の兆しがうかがえない状況であり、いささか困惑の感は否めない所ですが、考え方を変えれば昨年ほど固定観念を強引にでも打ち破り、新しい観念をもって臨まざるを得ない一年であったこと、リーマンショックの時でも起こらなかった現象で近年では例がない年であったのは間違いなく、得てして新時代が到来するときには、このような強引さの中に始まるものだと改めて悟ったような気がいたします。ならば私たちもその流れに逆らうことなく積極的に且つ、慎重に前に進みたいものと様々なことを考えさせられた次第です。

新型コロナウィルス感染症拡大により、働き方や社会経済活動が変容し、それに対応した新しいビジネスのあり方が求められているところです。特に、営業や商談での対面プラス、オンラインの活用は、経済のグローバル化の加速の中で、今後ますます重要となってくることが予測されます。
そのような状況を鑑み、初めての取り組みとなりますが、今回は感染対策を十分に講じた上での既存のリアル展示会の開催のほか、オンラインにて開催告知と顧客集客強化を図るため、3月に『プレ・インターモールド』を、5月・6月・7月・8月には『アフター・インターモールド』を開催させていただきますのでリアル展示会と併せてご活用を頂きたくお願い申し上げます。

最後に、本展が、最先端技術や情報を提供し、企業の競争力強化、安定した経営体質づくりの一助となることを願うとともに金型産業をはじめ日本の製造業界の連携強化にお役に立てることを祈念して挨拶とさせていただきます。

 

●日本金属プレス工業協会 会長 髙木龍一

210322intermold2 はじめに金属プレス加工技術展2021を開催できることを皆様に感謝申し上げるとともに、多数のご出展に心より御礼申し上げます。

新型コロナウイルス感染拡大により、延期や中止となる展示会がある中、当協会会員より、多くの開催要望を戴いた為、インターモールド事務局、展示会推進委員会の企画、準備段階より、新型コロナウイルス感染防止対策を出来る限り講じて、関係するすべての人の健康・安全の確保に努めて実施することに致しました。

また、インターネットでの発信力を大幅に強化し、時間的・空間的制約を超えた「ハイブリッドな展示会」として、全ての方々に実り多き展示会になりますよう、主催者一同全力を尽くして参ります。

政府は、感染拡大防止と経済活動の両立を目指し、徐々に社会活動レベルの引上げを図っています。私達は、同展示会の開催を通じて、金属プレス加工技術の発展と金属塑性加工産業の活性化に貢献する所存です。

出展企業の皆様、来場される皆様にとって、業容拡大や技術向上、情報収集の有益な機会として、実りある展示会となる様、主催者として精一杯努めて参りますので、ご支援の程よろしくお願い致します。

最後となりましたが、本展がご来場される皆様方の社業のご参考にご活用いただき、その発展のためのお役立て頂きたいと存じます。本展が盛大に開催されますことを御礼申し上げますとともに、開催に向けてご尽力くださいました関係者の皆様に深く感謝申し上げます。