年別アーカイブ 2011年
無造作淑女
今日と明日が出逢うとき クロスオーバーイレブン
深夜のラジオはまだまだ子供の私にとって、わくわくするような、大人の仲間入りをしたような気分にさせたものでした。
とくにクロスオーバーイレブンのこのけだるさが好きでした。
落ち着いた男性のナレーション・・・・。
この深夜感がたまりません。
それでは皆様、あの頃に戻って、この深夜感を思い出してください!
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あれじゃ穴はあきません!(断言)
TV番組で穴があかないほど硬い超硬合金に穴をあけよう・・・という趣旨のテレビ番組を観た。この企画は好評なのか先日は前回に引き続き、別の企業が挑戦していた。
これでも一応、長年、女だてらに魑魅魍魎の業界紙&誌(←時流によりWEBに移行)の記者をやってる私。
え? 何年この稼業をやってるか・・・ですって?
知りたい?
いや~よ、教えないわ。どうせ逆算して年齢を当てようって魂胆ね。
でも長いことはたしかよ。永遠の28歳だけど・・・ふふ。
ところで、昨日の番組は正直、解せなかったわ。
ああいう番組は面白いけれど、せめて硬度の説明や解説をしてほしいわ。検証なしでは、「あー超硬合金すごいわねぇ」で終わっちゃって、国民に間違った概念を植え付ける可能性があるものね。いくらバラエティだとしてもこの手の番組は少しぐらいシリアスな面があってもいいんじゃないかしら。“誰にでも分かる”ような双方の技術論理を聞きたかったわ。
だって、ものづくりの国の人だもの―――――
超硬合金のウィークポイント(振動に若干弱い面がある)を突いたとしても、トンネルを掘るドリルで超硬に穴を明けるのは無理よ、無理。あんなにドリルがアル中患者の手のようにブリブリ振れているんですもの、これじゃあどんなに良い工具を使ったとしてもすぐに刃が摩耗しちゃってイカれちゃうわよ。
非常に硬い材料の成分や特性もわからないまま、闇雲にトライしている印象があったわ。これがモヤモヤの原因よ。
だけど、どうやったらあの超硬合金に穴があくかしら?
と、今までたくさん機械や工具メーカーを取材している私なりに考えてみた。
まぁ、単純に考えてこの世で一番硬い材料はダイヤモンドよね。
硬いモノを早く削れば摩擦で切削熱は上がる。ダイヤモンドの弱点は熱に弱いことだけど、ここは油をぶゎーっとかけて切削すればいいのか・・・ということで、やっぱりダイヤモンド・コーティングを施した工具が適しているのかな。DLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)複合膜コーティングとかね。以前取材したんだけれど、DLCにナノカラム構造を導入してしなやかに変形する膜にしたところ、膜厚方向に強靭なネットワークをもった「竹状」の膜ができた。この被膜は過酷な摩耗条件でも強靭な威力を発揮した・・・っていうのがあったなあ。
これは一例だけど、各社がしのぎを削ってコーディングの開発をしているわ。先述のとおり粒子を操作したりして母材に対する高い密着性と優れた耐摩耗性、耐熱性などなど、そりゃあ涙ぐましい努力をしているわけなのね。ほんとは一社一社の特長を書き込みたいくらいだけど、ここではやめとくわ。
ところで、工具の寿命を延ばすためのコーティング性能を発揮するためには刃物形状も重要ね。工具に問われているのは母材、形状、コーティングの総合力よ!
工具ばかり話がいっちゃったけれど、本当にあの硬い超硬合金に穴をあけるのであれば、切削条件を整えなければならないわ。それには工具メーカーだけじゃ困難ね。
剛性のある工作機械も必要だわ!
機械が振動すると良くないし、もちろん高性能スピンドルも必要。機械と工具の狭間で重要な役割を密かに果たしているチャックも優れモノでなければいけないわ。
とにかくあの超硬合金に穴をあけるには、設備の総合力で挑まなければならないの!
実は、材料の特性に合わせて「このメーカーのこれと、これを使いなさい」って、ご指名チョイスをしたらあの超硬合金に穴があくかもしれない・・・と密かに睨んでる私です。
個展で観た可愛いペットたち
知人の桜本 実氏が個展を開いています。
可愛いペットの絵がたくさん飾られています。どのワンズ・ニャンズも表情がとっても穏やか。
なんとなく疲れたときは、このような絵をみると心がなごみます。
動物好きの私としてはたまりません。
7月12日(火)~8月11日(木)まで開催しています。
場所は、「がんこ銀座四丁目店」です。(東京都銀座4-4-1銀座八光ビルB1・B2)
営業時間は11:00~23時まで(ラストオーダー22:30)
14:00~17:00までは和風喫茶のみ利用できます。
お仕事で疲れたそこのアナタ! ぜひ、がんこ銀座四丁目店に直行よ!
心が和む絵を鑑賞しながら、豆腐をつまみつつ、冷酒をくぅーっと。
たまりませんなあ。
そうそう、私がメロメロのメタメタに可愛がってるぽぽ嬢の絵も描いてくれたのよ~!
パイプ穴加工といえば摂津金属工業所
東大阪にあるパイプ穴加工でお馴染みの摂津金属工業所さんからご一報をいただきました。
会社案内がカッコイイですね。同社は『企画開発提案型』企業であり、各業界にアタックしています。ご自慢のマシンはイタリア製の超高速優れモノ!
「なめらかなR」にご注目!
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4万6000日分のご利益
先日の土・日はほおずき市がありました。
私は縁起を担ぐのが大好きです。
この日にお参りをすると4万6000日のご利益があるということで、いそいそ浅草まで行きました。
混雑ぶりがすごくて、歩くのもままならぬ状態。
私は強欲なので神様にお願いすることがいっぱいあります。
①食べても痩せる肉体が欲しい。
②石油王が私に一目惚れをしますように。
③永遠の若さが欲しい。
④日本語が喋れるジョージ・クルーニーおよびピアース・ブロスナンおよび独身の若田光一さんが欲しい。
⑤若田光一さんと宇宙デートができますように。
⑥記憶力が欲しい。
⑦石油王が私に油田をプレゼントしてくれますように。
⑧朝まで仕事ができる体力が欲しい。
⑨製造現場ドットコムが発展しますように。
⑩ウェストが欲しい―――等々、書ききれないほどです。
女性っていくつになっても欲張りね。うふ。
暑くてマシンも悲鳴!
7月1日に開催された大田区加工技術展示商談会は大勢の人、人、人。前回よりも人が多い印象でした。これが全て受注に結び付けばいいなあ、なーんて思いながらウロウロとリサーチ。
やっぱり現在、本音としては受注に結び付くのが難しいとのこと。素晴らしい技術があってもなかなか応用に結びつかなかったり、研究開発をしたくても、先立つモノがないなど、いろいろ解決しなければならない課題があります。また、これは大田区に限ったことではないのですが、国内における値段の下落も悩みのひとつ。値段の叩きあいが招いてしまったよくない現象のひとつです。
大手は国内需要よりも海外需要の方が大きいので震災の影響は少ないのですが、中小零細の多くは海外に販路を見つけることは困難です。縮小する国内需要の中で生き残りをかけて知恵を絞り出さなければなりません。苦しい現状がここにあります。
しかしながら大田区はあらゆる分野の最先端技術をリードしていることに変わりはなく、なんといっても近隣工場同士が協力しあうという社長連中のネットワークとフットワークの良さはピカイチ。多様化したニーズに即、対応してくれる強みがここにあります。
ところで最近、もっぱら加工現場の悩みは―――。
そう、「節電」です。
湿度が多ければ材料だって錆びちゃう。精密加工には温度管理も重要なことです。節電するあまり、製品の質が悪くなってしまえば本末転倒。余計なコストだってかかります。
ここんところ機械にオーバーヒートが発生したなんて話もチラホラ聞きました。加工の途中で機械が止まっちゃったら、そりゃーたまんないでしょう。
このキョーレツな暑さが続く夏。おそらく機械メーカーのメンテナンス部隊が暑い中、忙しくなりそうとの予感がします。
さてさて、話は元に戻りますが、この大田区の商談会で、岩佐歯車製作所の歯車を写真に収めました。総勢4名の歯車屋さんです。ここの社長さんは、東京マイスター・大田区の工匠に選ばれたんですよ。
『求めつづける発想 ニーズに応える技術』
をモットーに日々、頑張っている会社です。現在は歯車加工だけでなく、産業機械部品加工も受注されているようです。
この歯車に若干の丸みがあって、これに技術がいるのだ~
う、うつくしいギザギザ!
では、今回の加工商談会のニュースは、また後ほど。
最先端技歯製作システム
先日、セスクワ(本社=フランス・マコン市)のブルーノ・マルコ社長が来日されました。
活動状況や製品ラインのご紹介など詳しい内容は、来週のニュースに掲載しますが、その前に・・・楽しかった懇親会のご様子をチラ見せしましょう。
あ、あれは! 丸山弁護士じゃないですか!
かなりご多忙とのことでしたが、ご挨拶に来てくれたとのことでした。
懇談会ではセスクワ本社のあるマコンの白ワインが振るわれました。
味が深いのよ、これが。冷えていてとても美味しい! ガブガブと呑んでしまいました。
あちこちからも「美味しい!」との声があがります。
マコンのワイン↓↓
マルコ社長がおっしゃっていましたが、ヨーロッパでは歯の治療が非常に進んでいるんですって。
歯型をとったら、最速、ショッピングをしている最中に歯が出来ちゃうんですよ。歯の材料も最高級ジルコニア! 驚きました。
さすがはヨーロッパ。医療システムは最先端ですね。
・・・ということで、これからはセスクワの「WorkNCデンタル」に注目です。
実は私が通ってる歯科医院もこの最先端のシステムを利用しているんですよ。これからはこのやり方が義歯製作の主流になるでしょうね。
ところで。
フランスといえばシャンソンです。
私もシャンソンは大好きです。「バラ色の人生」を聴くと、普段は身を潜めている労働意欲がなぜか向上します。
そんな話をしているうちに、マルコ社長が「水に流して」をハミングしてくださいました。
おおおっ! 私もこの曲が大好きです。知ってる方は大喜びよ!(←私はフランス語で歌えないから、フンフン♪いってるだけ)
下記は主な歌詞を日本語に訳したものですが、ほんと、ステキな歌詞なんです。
いいえ、ぜんぜん
いいえ、わたしはなにも後悔していない
わたしに人がした良いことも
悪いことも
なにもかも、わたしにとってはどうでもいい
いいえ、ぜんぜん
いいえ、わたしはなにも後悔していない
わたしは代償を払った、清算した、忘れた
過去なんてどうでもいい
わたしの色々な過去を束にして
火をつけて焼いてしまった
わたしの過去の苦しみも喜びも
今となっては必要ない――――。
ね、ステキでしょ(*^_^*)
ところで、最近、たまたまなんですが、フランス続きなのです。
で、以前から前髪をどうするか悩んでいましたが、私は日本人ですので、無謀にもアジアンビューティーを目指してみました。
というわけで、前髪をパッツンと切ってしまったの。若干、呪われた日本人形みたいですが、印象に残る方が良いと考えました。
ところが。
笑い話ですが、マルコ社長ったら、「キミをニュースでみた。原発反対のプラカードを持ってデモ行進していたよね」ですって。これには周囲も爆笑ね。
私のアジアンビューティー道は険しい・・・・。
驚きのヘアライン加工
22日~24日までの3日間、東京ビッグサイトで「M-Tech」、「DMS」、「TVR」、「メディカルテクノロジーEXPO」が開催されています。INTERMOLDの中止も相まってなのか、会場内は初日から人の熱気ですごいです。受注に結び付けば嬉しいですね。
私も怪しい姿でカメラをぶら下げ、新しいモノはないかとウロついておりました。
DMS会場内で、牧野フライスさんが画期的なもの、今までできなかったモノを展示していました。
「ヘアライン加工」が画期的な変貌を遂げていました。
えっ!? ヘアライン!?
「ヘアライン加工」という言葉に顔を赤らめる私。さすがはドリフターズ世代だ。
ヘアライン、ヘアライン、ヘアライン・・・・・ヘアライン加工・・・。
連続するとなんとなく無駄毛の処理のようにも聞こえるが、このヘアライン加工を利用した製品の数々は、われわれの周囲にたくさんありますね。例えば、エレベーターのボタンの周囲にある金属、ドアのぶ、電子炊飯器、厨房で使うような設備、キッチン用品などなど。
ヘアライン加工とは髪の毛のような細かい筋をつける加工法のことで、これを利用した製品は汚れが目立たないという利点があります。なので、日常のいたるところに溢れているのですね。
今まで平面でしかできなかった「ヘアライン加工」が牧野フライスさんの手により、曲面はもちろん、自由にデザインできるようになりました。新しい加工法の誕生です。
詳細は近々アップするニュースをご覧くださいませ。さらに、詳しく知りたい方は、本日まで開催している「DMS」の牧野さんブースに直接お伺いして、説明を受けてみると良いでしょう。
今までになかったものが実現するということは、現場の知恵が詰まってるということ。素晴らしいですよね。
清水先生の書籍! チラ見せ
上智大の清水伸二教授といえばこの業界では工作機械の第一人者として有名ですね。
その清水先生ですが、最近、工作機械を教える人が教えやすいように、ものづくりに興味を抱く若者が増えるように・・・との思いで「初歩から学ぶ工作機械」を書きました。大河出版さんから発行しています。
難しい数式は最小限にとどめているのも嬉しいですね。
この手の本というのは、ちょいと難しいことが(←しかも小さな字でびっちり)書かれていると、正直、読むのも嫌になってしまいます。ちっとも学ぶことができません。
業界人が不勉強に陥らないために清水先生は工夫を凝らしました。この書籍は、写真、図表、3次元モデル図を豊富に使用しています。お陰で工作機械本体の全体像が簡単につかめ、楽しく理解できるわけです。
ところでこの書籍は、本来ならば、昨年倒産してしまったK工業会さんが出版するはずでした。このような理由により絶版になるところを大河出版さんが新版として出版した・・・という幸運の書籍なのです。さらに新版として相応しくなるよう全面的に内容を見直し、ATC、APC関連を付加して周辺装置関係も充実させたものになっています。
清水先生は、「1人でも多くの若者に工作機械の面白さを知って頂くとともに工作機械の仕組みをよく理解して、工作機械を賢く使いこなせる人が増えれば嬉しい」としていますが、これらの実現のためのポイントとして、「工作機械を楽しく教えることができる人材育成」の重要性を挙げています。なぜなら「教える人が育てば、自然と工作機械の面白さを理解できる人材増えることになる」からだそうです。
というわけで、今回、ブログで清水先生の意気込みをチラ見せしましたが、近々ニュースでも掲載する予定です。
あ、そうそう、この書籍は日本工作機械工業会推奨図書です。今なら関係者2割引らしいですよ。
書籍もチラみせ
ページ送り
プロフィール
業界新聞社の取締役編集長を経て、インダストリー・ジャパンを設立。製造現場は日本の底力!をスローガンに製造業専門ニュースサイト「製造現場ドットコム」を運営している産業ジャーナリスト兼フリーライターです。霞ヶ関から錦糸町まで守備範囲が広いのが特長。現場取材は数知れず。些細なことや泥臭いことに真実が隠れているのを知り、今では何より本当のことを言うのが大好き。いつも働く女性と頑張るオヤジたちの味方よ。
ブログでは取材のこぼれ話やお知らせのほか、日常のことを綴っています。
機械振興会館 記者クラブ加盟
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