年別アーカイブ 2024年
無造作淑女
ダイジェット工業 林画伯のイラストを活用した「金型 二番逃がし加工」の説明がスゴイ!
ダイジェット工業さんの動画をみて驚いたわ!
金型の二番逃がし加工の難しさについて説明している動画を拝見しました。まぁ、この動画のなにに驚いたかというと、同社の林部長付セールスアドバイザー(以下林画伯)が描いたイラストよ! わたしもギョーカイを長く取材しておりますが、技術説明に〝劇画タッチ〟でこれほど、インパクトのある画を活用しているところはありません。訴求したい点が迫力とともに伝わってくるのか、林画伯の画力に魅せられた人々も多く存在し、製造現場ドットコムにも過去に「誰が描いているの?」と問い合わせがあったこともあったのよ。
守秘義務が多くデリケートな製造業の世界では、ビジネスでなにを訴求したいか――――と真摯に取り組んでもリアルに写せないものがあります。例えばお客様の加工ワークもそのひとつ。もちろん写真や動画は分かりやすいのですが、見る人が見ればすぐ分かるので、秘密がダダ漏れになる恐れがあり、訴求したくても難しいものがある、といったジレンマがあります。製造業の最先端技術にかかわる非常に厳しい世界をメインに取材をしているわたしももちろん、このあたりは細心の注意を払っています。
動画では自動車ボディプレス金型を例にとっています。現在、製造現場では自動化が進んでいますが、無人加工が進んでいない加工分野もあります。この動画では、ビデオでは見せることが難しい余った素材を切り離す〝トリム工程〟を林画伯のイラストを活用し、分かりやすく見せています。
ちなみに、この動画の見どころは、開始9秒後に林画伯の力作に加え、営業企画室の木村室長が着色した画が登場します。19秒で2枚目、25秒で3枚目と続きます。
続いて2分10秒後にも、オペレーターが機械を操作するシーンのイラストが登場しますが、これは細かい!!!!
聡明な皆様は、もうお気づきだと思いますが、イラストを活用しているシーンは全てワークがチラ見えしています。今をときめく加工例といえば、大抵、見せてはいけない秘密のものですから写真も動画もNG。かといってワークがなければなんだかピンとこないわけで、そこでイラストが登場するんですね。
実は先日、ダイジェット工業さんにお邪魔しましたが、林画伯は、もう20枚以上も描いているそうです。
なお、林画伯の画に着色を加えた木村室長は、ドイツで7年半ものあいだ駐在し、その後、自社製品の「ストライクドリル」の歌を考案したご本人。今年はJIMTOFの年ですからどんな企画が出てくるか今から楽しみです。
そうそう、同社では『頑固一徹』ユーザー向けに『頑固クラブ』を設立しており、こちらもなんだか面白い展開がありそうです。
そのうち、いつかどこかで林画伯が描く作品の数々を展示してもらいたい――――と願うわたくしでした。
オーエスジーの技術資料「ドリル加工」がためになる!
オーエスジーさんの技術資料「ドリル加工」を拝見しました! 専門性が高く、そして分かりやすい!
機械加工を商いとしている皆様にとって、〝穴あけ〟はとても馴染みのある加工だと思いますが、その一方で、穴が曲がったりするなど、案外、美しい穴を能率良くあけることが難しいといわれています。
近年、複雑形状化、難削材化が進んでいます。ドリルを正しく使いこなすための知識や技術を知ることは、〝加工を制する〟ことに繋がります。
この冊子の目的は、『ドリルを正しく選び、正しく使うために、各部要素と切削特性、切削条件の考え方などを解説し、高性能ドリルを使いこなすための基礎技術を紹介する』とありました。
ページをめくると①ドリルの基礎、②ドリルの材質と表面処理、③ドリル加工の基礎、④ドリルの加工条件、⑤スラスト、トルク、所要動力の推測、⑥穴加工の品位、⑦ドリル使いこなしのポイント、⑧トラブルシューティング、⑨ドリルの再研磨――の構成で、それぞれ非常に詳しく掲載されています。
冊子にも記載されたとおり、切削工具を正しく選び、正しく活用することは機械加工にとってとても大切だと長年の取材を通して日頃から感じているワタクシ、感動の技術資料でした。
これをまとめられた方の努力が目に浮かびます。(1年ほどかかったとのこと!)
機械加工に従事する皆様にお役に立つ一冊でした。
愛猫 宇宙に帰る(嘘)
大人たちからE.Tを守るため、子どもたちが自転車のカゴにE.Tを乗せて全力で逃げいく――――。
ふぁっと地上から自転車が離れ月をバックに空を飛ぶあのシーンは強く印象に残っています。
今日は月曜日です。
皆様、寒さに負けず元気でいってらっしゃい!
黒田精工の「GS-86CV」
黒田精工さんの環境対応モデル精密平面研削盤「GS-86CV」。
このマシンのなにがスゴイって、熟練技が求められる〝砥石のアタリ出し〟を自動化している点。
砥石が接触をするとモーター側が検知をして判定を行う仕組みです。
【取材こぼれ写真】切りくず
MOLDINOさんの「ER5HS」で加工をした切りくずのどアップ。
取材の際にデモ加工を拝見しましたが、直接見ると細かい切りくずがまるでヒジキのように見えました。
加工の際、熱が上がると切りくずは通常、〝青っぽい色〟になるそうですが、このときはグレーのような色で、熱が上がっていないことを示しています。
切削工具はやっぱり奥が深いですね。
ユキワ精工の「G1チャックカルタ」
ユキワ精工さんからカルタが出てますよ~!
「G1チャックカルタ ~65社成功事例集バージョン~」(正式名は「YGC65 Yukiwa G1 Carta」=ユキワ精工/G1チャック/カルタ/65社分)
G1チャックシリーズを活用しているエンドユーザーの声を集め、65枚のカルタにしたものです。
なお、同社の顧客が社内にてカルタ大会を開催し、優勝者をユキワ精工さんに報告した場合、「G1カルタ王認定証」を贈呈するとのこと。有効期限は2026年1月31日(土)までです☆
同社のG1チャックシリーズは、同社が長年培ったコレットチャックの技術を駆使して開発されたものです。「G1」は〝グレードナンバーワン〟の意味が込められており、「高い振れ精度、高い剛性、高い把握力」が特長で、工作機械と切削工具の性能を最大限に引き出す能力を秘めています。
高級感溢れるつくりです!
■お問い合わせ先
ユキワ精工(株)営業部
電話0258-81-1111(営業代表)
【申込受付中】砥粒加工学会 次世代固定砥粒加工プロセス専門委員会 第113回研究会は「硬脆材料の平坦化・平滑化技術 ~半導体素材・電子デバイス素材・光学素材の平面加工~」がテーマ
砥粒加工学会 次世代固定砥粒加工プロセス専門委員会が3月1日(金)13:00~17:00まで、日本大学理工学部駿河台キャンパス1号館6F CSTホールにてWeb(Cisco Webex Meeting)とハイブリッド形式で「硬脆材料の平坦化・平滑化技術 ~半導体素材・電子デバイス素材・光学素材の平面加工~」をテーマに第113回研究会を開催します。
同研究会によると今回の趣旨について、「硬脆材料の平面加工に対しては一般的な機械加工である研削加工、研磨加工に加え、メカノケミカル作用を援用した砥粒加工、さらに物理/化学的効果を主とした除去加工など様々な加工方法が提唱され、実用化が進んでいる。半導体結晶材料や電子デバイス素材、光学素子の平面加工には平坦度を求められるのと同時に加工ダメージの抑制も重要である。こうした素材に対して高効率でダメージフリーを狙った加工を実現するにはそれぞれの加工原理を十分に理解し、最適な加工方式を見極めることが重要である。今回の講演ではその原理と実用例も含めて最新情報を4名の講師の方々にご講演いただく。」としています。
開催概要
主 催:公益社団法人砥粒加工学会 次世代固定砥粒加工プロセス専門委員会
日 時:2024年3月1日(金) 13:00~17:00
開催方式:下記会場(対面)とCisco Webex Meeting(web) ハイブリッド形式で開催。
会 場:日本大学 理工学部 駿河台キャンパス 1号館6F CSTホール
(〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1)
https://www.cst.nihon u.ac.jp/campus/surugadai/
※ 講演者には開催前の状況により対⾯あるいはオンラインによる講演を選択。
※ web開催に関する情報は参加ご希望の方に後日知らせる。
〈講演内容〉
●13:00~13:05開会挨拶
日本大学 山田高三 委員長
●13:05~13:55
講演1 「硬脆材料の超平滑化加工のための実用的超仕上げ加工」
関西大学 山口智実 氏
●13:55~14:45
講演2 「結晶材料の高能率鏡面研磨用砥粒」
アサヒ化成工業(株) 藤本俊一 氏
●14:45~15:05 <休 憩>
●15:05~15:55
講演3 「異種材料接合のための研磨」
(株)ティーディーシー 赤羽優子 氏
●15:55~16:45
講演4 「ダイヤモンドウェーハの平坦化技術」
金沢大学 徳田則夫 氏
●16:45~16:50 閉会挨拶・事務連絡
●17:10~19:10 技術交流会 講演会場近郊
参加費:研究会:当専門委員会会員:無料。非会員企業:15,400円、非会員アカデミア:6,600円。(※会員は5人/社まで、非会員は2人/社まで研究会に参加できる)
技術交流会:会員資格に関わらず2名/社(アカデミアは1名)まで参加できる。3人目からは4,950円/人を徴収。
(注)「会員」とは専門委員会会員を指します。学会員ではないのでご注意下さい。
(注)価格は消費税10%を含む。
申込締切日:2024年2月15日(木)
(注)当日キャンセルの非会員には、すでに準備に費用がかかっているため参加費を請求します。
問合せ/申込先:◆次世代固定砥粒加工プロセス専門委員会事務局 田附宙美宛
FAX:048-858-3709
E-mail : sf-office@mech.saitama-u.ac.jp
申し込みはホームページよりお願いいたします↓
https://jsat-sf.jp/event.html
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プロフィール
業界新聞社の取締役編集長を経て、インダストリー・ジャパンを設立。製造現場は日本の底力!をスローガンに製造業専門ニュースサイト「製造現場ドットコム」を運営している産業ジャーナリスト兼フリーライターです。霞ヶ関から錦糸町まで守備範囲が広いのが特長。現場取材は数知れず。些細なことや泥臭いことに真実が隠れているのを知り、今では何より本当のことを言うのが大好き。いつも働く女性と頑張るオヤジたちの味方よ。
ブログでは取材のこぼれ話やお知らせのほか、日常のことを綴っています。
機械振興会館 記者クラブ加盟
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