無造作淑女
【JIMTOF強化月間】日立ツールは素材から形状、コーティング技術が一体となった最先端の切削工具を展示!
最先端の切削を提案し続けている日立ツールの特長はなんといっても、ユニークな発想と高度な開発技術ですね。ベースの素材から形状、コーティング技術まで切削工具にかかわる全ての技術が一体となり、“価値ある工具づくり”をモットーとしています。
同社が提唱する「加工費半減運動」は、高速加工を可能とする最新工具でユーザーのトータル加工コストを削減するとともに、CO2の発生を削減し、加工現場に高い経済効果を提供するのが狙い。
開発技術にかける情熱が詰まった積極的な商品展開を行っているのも魅力的ですね。
全ての仕上げ加工に対応する「アルファ ボールプレシジョンF形 ABPF形用インサート」に、業界初の4枚刃で加工現場の度肝を抜いた「アルファ ボールプレシジョン マルチフルート」
●アルファ ボールプレシジョンF形 ABPF形用インサート
この製品は、プレス金型、プラスチック金型、高硬度材分野の全ての仕上げ加工に対応する刃先交換式ボールエンドミル。
(1)強ねじれ刃形
・切削抵抗低減によって、工具の振動を抑えることができ、仕上げ面性状・仕上げ精度が向上。
・切削時の衝撃緩和により工具寿命が向上。
・ネガ刃型を採用したSTタイプにおいても、強ねじれ刃形で低抵抗を実現しました。
(同社従来品に対し50%削減)
(2)新コーテイングインサート PN08M
・耐摩耗性に優れると共に耐欠損性も高い超微粒子超硬合金素材と、AlCrSi系のマルチレイヤー構造で、密着強度、被膜硬度、耐熱性、耐溶着性を高めたPNコーテイングを組み合わせすることで、プラスチック金型(炭素鋼、プリハードン鋼)の高速切削および高能率加工に性能を発揮。
この工具は強S字の設計がされていて抵抗が下がっていく仕組みで、ガタガタしている面が残ったワークでも安定して削れるスグレモノ! 醜いビビリ痕なしのピカピカ仕上げにもってこいだ!
●アルファ ボールプレシジョン マルチフルート
この製品は、業界初! 独自のインサート固定方法の考案によりインサート式ボールエンドミルの多刃(4枚刃)化が可能となり、CBNインサート工具の領域をカバーする高能率、長寿命、且つ高品質(良好な加工面)な高性能刃先交換式仕上げ用ボールエンドミル。
(1)独自のインサート固定方法により、仕上げ用刃先交換式ボールエンドミルの4枚刃化を実現。
(2)最新・最高速マシニングセンターに対応。
(3)切削性能 (従来品2枚刃タイプ比較)
・同一切削速度vcの場合は、加工能率=約2倍、寿命=3倍以上が得られる。
・同一送り速度vfの場合は、寿命=5~6倍が得られる。
刃先交換式の特長は工具管理や操作性の良さ! これで費用対効果の優位性も期待できるわね!
■ワークショップ
【日 時】10月30(木)13:00~14:00 会議室605
【テーマ】最新工具による加工ソリューション
【JIMTOF強化月間】日進工具は微細精密加工分野で高精度・高能率・コスト削減に貢献する製品群を展示! 現場目線で親切丁寧に相談に乗ってくれる!
微細・精密加工分野を開拓するエンドミルメーカーとして人気の高い日進工具は、高精度・高能率・コスト削減に貢献する各種エンドミルを展示。
日進工具は、つねにユーザーの立場に立った製品開発を心がけていると聞いています。
その象徴ともいえるのが、技術畑の人材を技術営業として活躍させていること。加工現場の困りごとに対し、丁寧に耳を傾け、「一緒に解決しましょう」というスタンスが前面に出ているのよね。ユーザーとメーカーが近いところにいるって感じかしら。こういった姿勢が加工現場の信頼を積み上げているんでしょうね☆
今回の展示会では、高硬度材への加工に最適なCBNエンドミルシリーズより3枚刃ラジアスエンドミル「SHR320」を展示。3枚刃の採用による高送り対応とスパイラル形状コーナーRによる切れ味の向上で、高精度・高能率加工を実現でき、従来のCBNエンドミルに比べ、高能率に加工出来ることが可能になったほか、超硬合金への直彫り加工を可能とするPCDエンドミルシリーズやダイヤモンドコーティングシリーズなど付加価値のあるものづくりに貢献する各種小径エンドミルを展示します。
それから同社の工具を使ったサンプル品はぜひ注目ですよ。
“超硬直彫り”といった難しい加工もお手のもの!
微細加工だけでも付加価値なのに、さらなる高度な付加価値を求めたユーザーのための工具がここにあります!
それから、ワークショップも聴き所のひとつですよ! 加工のトレンドである硬脆材と高硬度材の直彫りについて知るチャンスです!
■ワークショップ
【日 時】11月2(日)11:00~12:00 会議室606
【テーマ】付加価値を生む高精度・高品位加工の紹介~硬脆材と高硬度材の直彫り加工~
【JIMTOF強化月間】ナガセインテグレックスは「超精密革命」をコンセプトに7つの新製品を発表! 8年もの歳月をかけた超精密真直度測定ユニットは必見!
ものをつくるモトのマザーマシンであるからこそ、徹底したマシンづくりのこだわりをみせるナガセインテグレックス。今回は従来にない数多くの新しい製品・技術を押し出し、ナガセ史上最大の出展となるとのこと。力が入ってますね!
同社広報からは、「あっと驚く技術を会場内に用意しています」となにやら意味深な発言。ううぬ、超精密で名をはせているナガセインテグレックスの新たな技術をこの目で確かめなくては!
さて、今回、従来なかった「小さな超精密研削盤」3台と超精密画像測定・補正システムを開発したという同社。順送金型や精密プレス金型などの小型部品の高精度研削加工に対応し、素材からの精密平面研削に対応した超精密平面研削盤SGC-215、前加工の高精度・高能率化を実現する成形研削盤SHS-20、難削材の高精度加工が可能な総型成形研削盤ZGP-15を新開発し、さらに仕上げ加工の機上計測・補正加工を実現する画像計測システムNV-01の開発により、パンチ・ダイ等の小物部品加工のライン化・自動化に対応するマシン群の数々をご披露してくれるとのこと。
また、新たに開発したこの3機種は同プラットフォームの採用で、構成部品を共通化し、納期もコストも大きく削減したところも注目すべき点のひとつ。さらに大型ワークの真直度を高精度に測定可能な「改良型真直度測定ユニット」の開発に成功、初披露します!なんとこの製品の開発には8年もの年月がかかっているとのこと。これは見逃せないわね!
この製品はマシンニングセンタや門型研削盤に取付け、機械精度に左右されることなく±0.25μm/2mの繰り返し測定再現性で工作機械ベッドのレール取付面や精密長尺部品、スリットダイの精密金型部品など大型ワークの真直測定が可能という。超精密成形平面研削盤SGC-840αのフルカバータイプ、超精密ロータリ複合研削盤RG-800の新モデルも初出展ですよ。
ナガセ史上最大! 主力製品群はコレだ!
(1)超精密成形平面研削盤 SGC-215SL2S-Zero3
小さなワークの精密平面研削のために開発。ブランク材からの精密六面体製作に最適。
「小物金型部品の精密加工」を実現するために開発された小型超精密成形平面研削盤。砥石軸は剛性に富み、磨耗がないナガセ独自の油静圧スピンドルを採用。さらにテーブル左右軸にも油静圧案内を採用。40m/minもの高速反転研削加工を可能としながら、超低振動なマシン特性を実現。
・チャックサイズ:W180mm×L130mm、砥石径:φ180~255×幅15mm。
(2)超精密ハイレシプロ成形研削盤 SHS-20BL2S-Zero3
高能率・高精度な「小物金型部品の前加工」のために開発。
高能率・高精度な「超硬部品等の前加工」を実現するために開発された超精密ハイレシプロ成形研削盤。テーブル左右軸に独自の油静圧案内を採用し、600反転/minもの高速反転研削加工(※20mmストロークの時)を実現。振動の発生を極小に抑制し、砥石形状を磨耗させることなく「高精度加工」を追求。チルトヘッド搭載。
・テーブル作業面積:150×100mm、砥石径:φ100×幅5mm。
(3)超精密ハイレシプロ総型成形研削盤 ZGP-15
チタン・SUS・耐熱合金等の高精度・高能率な難削材研削のために開発。
「チタン・SUS・耐熱合金などの難削材加工」を実現するために開発された超精密ハイレシプロ総型成形研削盤。テーブル左右軸に油静圧案内を採用。400反転/minの高速反転により、加工点での熱の発生を極小に抑え、砥石の磨耗を抑えた難削材の加工が可能。さらに砥石軸上部にドレッサを有し、効率的な総型成形加工を実現。
・加工範囲:200mm×150mm(チャックなし)、砥石径:φ250~405×幅60mm。
(4)超精密機上画像計測・補正加工システム NV-01
パンチ等の精度を決める「仕上げ成形研削の省人化・自動化、短時間化」を目的に開発。
サブミクロンの解像度、繰り返し測定再現性±1μm以下の精度で、機上でのワーク測定、砥石形状測定を実現。ナガセの超精密ハイレシプロ成形研削盤等に搭載し、ワークを取り外すことなく、機上で加工ワーク・砥石の高精度な輪郭形状測定が可能。従来にない画期的な高速補正加工を実現。ワークの自動交換ユニットとの併用によって、サブミクロンの繰り返し再現性で超硬パンチなどの小型精密金型部品の自動加工に対応。
(5)超精密成形平面研削盤 SGC-840S4-Zero3
世界最高レベルの平面精度、鏡面品位、クラウニング加工の実現のために開発。
精密順送金型やプレス金型等の高能率・高精度な平面創成に最適な超精密成形平面研削盤。新開発のフルカバータイプを初出展。サブミクロン精度の平面研削、ナノオーダの鏡面研削が可能。独自の多面拘束非接触油静圧案内を全軸に採用し、溝加工、コンタリング成形やクラウニング加工(op)も抜群の精度で可能。また繰り返し位置決め再現性の高さを活かし、本格的な機上三次元測定(op)が可能。
・チャックサイズ:800×400mm。
(6)超精密ロータリマルチ研削盤 RG-800S4LS2-N2
φ800以上で唯一無二の加工精度と複合加工を実現するために開発。
φ800でサブミクロンの平面創成が可能な超精密ロータリマルチ研削盤。ナガセ独自の多面拘束非接触油静圧構造をテーブル回転軸・砥石軸・テーブル送り軸に採用し、高精度な平面研削を実現するだけでなく、同期制御による形状創成加工から外径・内径研削(op)平面・内径・側面旋削(op)などの複合加工にも対応。最大φ2700サイズまで製作可能。
・チャックサイズ:φ800、砥石サイズ:φ200~355×幅25~38mm。
(7)超精密真直度測定ユニット SMU-01
機械精度に左右されず、2m以上のワークの高精度な真直度測定を実現するために開発。
機械精度に左右されず、加工機上で大型ワークの真直度測定が可能な超精密真直度測定ユニット。マシンニングセンタや門型研削盤に取付けて、±0.25μm/2mの精度で工作機械ベッドのレール取付面や精密長尺部品、スリットダイの精密金型部品、マスタゲージなどの真直度を測定可能。さらに短尺ゲージの併用で、水平面内の測定も可能。
・繰り返し測定再現性:±0.25μm/2000mm(マシンのサイズまで測定可能)
(8)超²精密同時5軸制御微細加工機 NIC-300S5-N5
φ300以上の加工面積において、多彩なナノ加工を実現するために開発。
中~大面積の自由曲面微細加工に対応できる同時5軸1ナノ制御微細加工機(6軸1ナノ制御機も有)。全軸に油静圧案内を採用し、熱変位・振動などの外部・内部擾乱を徹底的に抑制。ナノメータ精度での繰り返し再現性を実現し、光学レンズ・フィルム金型に求められる高品位・高精度加工が可能。エンドミル、レーザ等の工具を用いた加工にも対応(op)。
・加工面積φ300~700、1600mm×900mm。
(9)超精密小型インデックス SPI-01
超精密な歯車加工が必要な金型部品・加工メーカのニーズに応えて開発。
ナガセの成形研削盤を歯車研削盤に変える超精密な小型インデックス・ユニット。 専用機を買うほどではないが、精密な割出加工が求められるお客様に最適。ナガセの超精密成形平面研削盤SGC-840α・SHL-315等への搭載で、小径の超硬スプライン・セレーションパンチ等の製作が可能。同サイズでは考えられないほど、高精度な割出精度を実現。
・最小分解能:0.0001°、一方向割出位置決め精度:0.0003°。
全力投入の出展製品に関するサイトを公開!↓
http://www.nagase-i.jp/news/jimtof2014/index.html
【JIMTOF強化月間】DMG森精機は、最大の出展ブースに最新機種が32台! 15時30分からはハッピーアワーのサービス! アルコールの提供も!
出展企業中最大となる2,340 m2のブースに、新機種9台を含む計32台の最新鋭の
工作機械を展示し、ほぼ全ての機械でデモ加工を行うというDMG森精機。今回は、全ての機械が新デザインコンセプト機となり、操作盤はタッチパネル操作を可能とするCELOS(セロス)を搭載したERGOline® Touchや、量産加工機用に新たに開発したCOMPACTlineを搭載している。
同社では、「DMG MORIの最新技術を結集した次世代の工作機械を一同にご体感いただける6日間となります」とコメント。ますます期待が高まるわ!
ブース内には、新開発のCELOSを実際に体験できる108インチモニタの「BIG CELOS」や、プレミアムパートナーシップを締結したポルシェが、FIA世界耐久選手権に出場する「ポルシェ919 ハイブリッド」も展示するとのこと。また、今回で記念の10回目を迎える切削加工ドリームコンテストの応募作品も展示し、熟練の技術と斬新なアイデアが生み出す数々の作品を見ることができるんですって。なお、10月30日(木)にはブース内で優秀作品の表彰式を行います。そして来場者の皆様には嬉しいお知らせ!
期間中は終日、お飲み物と軽食のサービスを用意しているとのこと。15時30分からはハッピーアワーとして、アルコールの提供もあるわよ☆
同社では、「ブースまでお気軽にお立ち寄りください。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます」とのこと。マシンを眺めて喉を潤すことのできるDMG森精機のブースに来場者の期待度もアップ間違いなしね☆
これがDMG森精機の一押しマシンだ!
strong>●NTX 1000
第2世代の複合加工機NTX 1000は、新デザインカバーにCELOSを搭載して展示。所要床面積は、10.4㎡でクラス最小。省スペースな設計ながらも、クラス最大のワイドな加工エリアを誇り、単位面積あたりの生産性が飛躍的に向上する。主要機構に冷却油を循環させた機体冷却油循環構造(特許出願中)により、熱の発生を抑止し、環境温度変化に強く、長時間加工でも安定した精度を保つ。自動化システムへの対応や、新開発の省エネルギー機能も搭載している次世代の工作機械。
JIMTOF2014では、自動化と工程集約をテーマに機内走行式ロボット仕様を展示する。
●NHX 4000 / NHX 5000
国内初出展となる、第2世代の横形マシニングセンタNHX 4000とNHX 5000は、肉厚なベッドを採用することで剛性を高め、機械の基本構造を強化している。主軸は、加工能力を高めた新開発の主軸を標準で搭載している。主軸最高回転速度は15,000 min-1、最大トルクは250 N・mと高速かつパワフルな主軸。高精密なスケールも標準で装備しており、横形マシニングセンタに求められる高速性と高精度を高いレベルで実現している。
●NRX 2000
世界初出展となるNRX 2000は、新デザインコンセプトのステルスデザインと新たに開発したCOMPACTlineを搭載した、正面並行2スピンドル・2タレット旋盤。刃物台ユニットを機械正面側に配置した省スペースな設計により、機械幅は1,650 mmと非常にコンパクトで、自動車のフランジ形状部品の量産加工に最適な機械。搬送装置および主軸への接近性の良さや、工具交換時の作業性向上、切りくずの処理性向上などにより、作業者の負担を軽減するとともに高い生産性を実現する。
●LASERTEC 65 3D
LASERTEC 65 3Dは、アディティブ・マニュファクチャリング(Additive Manufacturing : AM)機能を組み込んだハイブリッド機で国内ではJIMTOF2014が初出展となります。
AMとは、金属を層状に堆積させる、すなわち付加することで立体形状を造形する技術のことで、従来の鍛造や鋳造に代わる新たな手法。これに対してミーリングやターニングによって金属を除去する方法が、サブトラクティブ・マニュファクチャリング(Subtractive Manufacturing : SM)。
LASERTEC 65 3Dは、これら2つ加工方法を1台に組み込んだ機械。5軸ミーリング加工とレーザ加工も自動切換えで行うことができるため、様々な形状のワーク加工が可能となる。
●NZX 4000
1刃物台にミーリング機能を標準搭載し、最大加工径φ660 mm、最大加工長さ3,000 mmを有する大型の4軸複合加工機。Y軸仕様では、工程集約によってキー溝加工などを含んだ複合加工が可能。航空機のジェットエンジン用シャフトや船舶用クランクシャフト、石油・エネルギー産業における油井管など大径長尺ワークの重切削加工に最適。
11月1日(土)には出展者ワークショップとして、専務執行役員 藤嶋 誠氏による「日独共通の新しい工作機械デザインとヒューマン・マシン・インタフェース‘CELOS’について」をテーマに講演を行う。
今年のDMG森精機は見所満載で、目移りしちゃうかもしれませんね!
■ワークショップ
【日 時】11月1(土)13:00~14:00 会議室605
【テーマ】日独共通の新しい工作機械デザインとヒューマン・マシン・インタフェース‘CELOS’について
【JIMTOF強化月間】タンガロイは「高品質、高能率、高経済性」がコンセプト。クィックチェンジ機構を採用した次世代工具や高能率と工程削減を実現する新規性商品などが並ぶ!
今回のタンガロイはひと味違うゾ!
コンセプトは『高品質、高能率、高経済性』。
クイックチェンジ機構を採用した次世代工具、環境に配慮した低切削抵抗工具や通常スピードでの高送りが可能な工具など電力消費を抑える省力工具、高能率化と工程削減を実現する新規性商品など、高付加価値な加工に貢献する最新工具が勢揃い。耐欠損性を維持する製品やいや~なビビリを低減する製品の数々の中に、欲しい工具が見つかるハズ!
それでは同社の注目工具を一挙公開しましょう! この記事をプリントアウトして会場内にレッツラゴーよ!
タンガロイの主力製品はコレだ!
①Eco(エコ)インサートシリーズ 「EcoTurn (エコターン)」
多くの一般旋削加工では75%が切込み3.0mm以下で使用されており、実際の切削加工に必要とされるインサートサイズよりも大きなものが使用されている。EcoTurnは一般的に多く使用されている標準インサートサイズよりも小型にすることで超硬使用量を削減し、1コーナ当たりの工具費を低減する経済性に優れたシリーズ。EcoTurnの特長は、切削性能に関与するチップブレーカ諸元およびインサート厚みが標準インサートと同じ小型インサートであり、切込み3.0mm以下で標準インサートと同等の切削性能が得られる。また、インサート厚みを標準インサートサイズと同じにすることで、同等の耐欠損性を維持できる。
②高精度直角肩削りカッタ 「Tung-Tri (タング・トライ)」
Tung-Triは、新開発の3コーナ仕様インサートを採用した高精度直角肩削りカッタ。従来の2コーナタイプに比べ、インサートを多コーナ化することで高い経済性を実現している。さらに、従来のインサートで特徴的であったヘリカル切れ刃を適用することで、良好な壁面精度を可能にしている。また、特殊な逃げ面形状を採用することで、加工中のびびり振動の発生を防いでいる。一方、工具径φ12~160mmをカバーするカッタボディは、それぞれ最適刃数を設定しており、切れ刃欠損の要因となる切りくずの噛みこみを防止する。直角肩加工、溝加工だけでなく、彫り込み加工など三次元加工も可能で、様々な加工形態に対応できる。
③刃先交換式ドリル 「TungSix-Drill (タングシックス・ドリル)」
TungSix-Drillは、両面仕様6コーナインサートを世界で初めて採用した刃先交換式ドリル。独自のインサート形状によって刃先強度を高め、欠損を抑制している。さらに、インサート配置を最適化し、新形状のチップブレーカとの組み合わせで切削抵抗を低減。従来のドリルと同等の低抵抗化を実現している。
インサート材種には、新表面平滑化技術PremiumTec(プレミアムテック)を採用した『AH9030』と『AH6030』を設定し、安定した長寿命を可能にしている。TungSix-Drillは、刃先交換式ドリル史上最も経済的で、また安定した高能率加工が可能な工具として、加工費低減に大きく貢献する。
④高速加工用フライスカッタ 「Tung-AluMill (タング・アルミル)」
Tung-AluMillは、独自の切れ刃形状とインサートクランプ機構によって、アルミや非鉄材料部品での驚異的な加工能率を実現している。新設計の底面V字クランプ機構は、3次元加工時に刃先の動きを抑え、安定した超高能率加工を可能にし、高速回転時のインサートの飛散を防止する。また、独自の切れ刃形状によって非常に深い角度での斜め送り加工が可能で、彫り込み加工時の切りくず排出量が飛躍的に増加する。高速加工時には、インサート保持力の向上による刃先の安定と、インサート飛散防止機構による安全性の確保が不可欠である。2つの条件を満たす底面V字クランプ機構は、負荷の高い加工でも抜群の安定性と高能率を実現する。
この他にも、両面仕様インサートを採用した小物部品加工用工具「DoMiniTurn」や、ラジアスカッタ「FixRMill」、カートリッジ式の大径穴あけ工具「TungDrillBig」など、トータルツールラインナップの最新工具も展示するとのこと。どんなブースか楽しみですね!
【JIMTOF強化月間】BIGマークは信頼の証! 大昭和精機の豊富な製品群が加工の幅を広げる!
信頼のBIGマークといえば大昭和精機。加工現場において縁の下の力持ち的な製品群の数々で製造現場に貢献しています。同社は、製品の握り具合など、使う人の立場に立った細かな視点で商品のつくり込みをしており、多数のBIGファンがいるのもうなずけます。
さて、今回の主な展示品は7つ。豊富な製品群がきっとアナタの加工の幅を広げてくれるはず! さぁ、メモのご用意を!
BIGブースに足を運んだらこの7つの製品に注目だ!
①MWボーリングヘッド
小径穴の荒ボーリング加工において、汎用性の高いストレートシャンクでシリーズ化。荒ボーリング特有の切りくず排出問題も考慮して設計されたフレキシブルなボーリングツールである。
φ16〜の荒ボーリング加工が可能な小径2枚刃タイプ。カートリッジは強靭なダイス鋼。本体とカートリッジには精密セレーションが施され、強力なクランプを実現。本体の有効加工深さ部分には切りくず排出性を高めるスパイラル溝を設け、センタスルーと共に荒ボーリングの切りくず排出問題を解決する。加工径の調整は径調整スクリュで簡単に行える。
■主な仕様
・加工径:φ16〜φ19mm φ18〜φ21mm
・シャンク径:ST20
・全長:136、141、151、156mm
・チップ材種:鋼・ステンレス用、鋳鉄・ダグタイル用、非鉄・アルミ用
②ハイドロチャックST&HSK-E
ワーク・治具干渉を抑え、突き出しの長い仕上げ加工において、究極までに本体をスリム化し、ハイドロチャックの特性を活かした振れ精度の良さを汎用性の高いストレートシャンクで再現した。
ストレートシャンクなので、環境に応じたホルダ側のハイドロチャックやミーリングチャックとの組み合わせで、フレキシブルな長さを調整できる。
操作性は従来のハイドロチャック同様に、レンチ1本で誰がやっても同じ精度で刃具の着脱が行え、振れ精度は4D先端3µm以下(繰り返し芯ズレ精度は1.5µm以下)。また小型マシニングセンタで高精度小径加工を行うHSK-E32,E40もシリーズ化。コンパクトでかつ操作性の良いハイドロチャックの利点が大きく活かされる小型ツールである。
■主な仕様
・STシャンク把握径:φ4, 6, 8,10, 12, 16, 20mm
・シャンク径:ST20, 32
・全長:180、200、210mm
・HSK-E32,E40把握径:φ3、4、6mm
③スマートダンパーEWNヘッド
実績のある仕上用EWNボーリングヘッドに防振ダンパーを内蔵。ボーリングヘッドと一体型にすることで、内蔵の防振ダンパーがより刃先側に近く、また大きく設計され、従来品以上のビビリを抑えた防振効果が得られ、突き出し長さL/D=8.9でも安定した加工を実現する。豊富な標準のCKシャンクとの組み合わせで工具レイアウトも自在に行える。
■主な仕様
・加工径:φ41mm〜φ150mm
・シャンク:CKB4, 5, 6
・全長:端面から刃先まで185 , 210 , 240mm
④Cカッターマイクロ
3枚刃の超硬ソリッド表裏面取りカッタのCカッターマイクロ。
深い箇所のワークエッジやドリル穴の裏面取りに便利なロングネックサイズを標準化。極細径で独自のネジレ刃が複雑なワーク形状の表・裏面取りを実現する。
耐溶着性の高い窒化クロムコートを採用。
■主な仕様
・シャンク径:φ3、4,5,6,8mm
⑤ベースマスターBM-50R
高さ50mmの刃先位置測定器。基準点の高輝度LED(赤)により、暗い作業現場でも鮮明に確認できる。
測定部と本体が分離した構造なので、プログラムや人的なミス等により測定子分を破損した場合など、簡単に交換でき、メンテナンスも容易である。測定子表面にDLCコーティングを採用。
あらゆる工具材種(セラミック/超硬/サ-メット/CBN等)、ワ-ク材質 (樹脂/セラミック/鉄/アルミ等)に対応可能でき、セラミックベアリング使用の非通電性の機械にも対応可能。
■主な仕様
・繰り返し精度:±1µm
・最小測定工具径: φ1mm
・測定圧:2N
・ストローク:5mm
・電池形式:SR44×2
⑥メガパーフェクトグリップ
航空機業界におけるチタン、インコネル等の難削材加工においてラフィングエンドミルの抜け・滑りを抑え、刃具を強力にクランプするミーリングチャック。独自のキーグリップを刃具と共に挿入し、刃具を回すことでキーグリップがチャック内部のストッパピンに密着し固定される。
標準規格のフラット付きストレートシャンク刃具を使用。フラット部が無い刃具でも規格通りの追加工で使用可能。ナット端面の3箇所の吐出口からクーラントが吐出し、刃具の冷却と切りくず排出をサポートする。
■主な仕様
・加工径:φ16mm〜φ32mm
・シャンク:BBT50, HSK-A100
⑦ラインセンサ式 非接触工具測定器 ダイナライン
世界初、マシニングセンタ専用ラインセンサ式非接触工具測定器。ラインセンサ方式により従来のレーザー点光源に比べより測定時間も早く、正確に工具径・振れ精度の測定ができる。
測定結果はタッチパネルにリアルタイムに表示。光源はLEDを採用。工具径、工具位置がLEDインジケータで目視確認が可能。CNC連動タイプと電池駆動も備えたポータブルタイプの2機種。
■主な仕様
・対象工具径:φ0.05mm〜φ4.2mm(50mm)
・表示分解能:1µm
・カメラヘッド保護構造:IP67
・測定可能工具回転速度:500m/min
【JIMTOF強化月間】ダイジェット工業は会期中に荒加工革命を巻き起こす! ワイルド&エクストリーム!
マニアックなファンも多いダイジェット工業。今回のJIMTOFでも来場者の足を止める展開が待っている予感がするわ!
そんな同社が今回展示する中でも、マシン・工具・機器のベスト3をご紹介するわね。
①SKSエクストリームEXSKS形
好評の高送りダイマスターSKS型を更に進化させた新製品。軸方向切込みは最大3mmで1刃当たりの送り2mmの高送り加工が可能。チップは両面使用可能で従来品の倍の6コーナーと経済的。
チップ厚みを7.5mmと厚くし断面強度は従来品比1.5倍、新コーティングJC7560採用で長寿命を実現。チップ拘束面がクサビ形状の為、ネジ1本の取付でもチップ動きが防止され着脱も容易。工具径はφ50~φ160。
②ワイルドラジアスWDR形
金型の荒加工などで取り代が不均一な場合、高送り工具では非加工時間が多くなり効率的ではない。本工具はラジアス形状で同外径のボールエンドミルより本体剛性を有し、かつ最大切込み深さは18mmで被削面の凹凸が大きい場合でも効率的な加工が可能。ボールエンドミルよりピックフィードが大きく取れる為、推奨条件下での能率はボールエンドミルの約3倍を実現する。チップ形状は2コーナーR10タイプ、材種は新コーティングJC7560で長寿命。またチップにはキーが付いており使用時のチップ動きを防止し安定加工が可能。ネジ1本の取付で着脱が容易。工具径はφ40~φ125。
③TA-EZドリル8DタイプXL形
好評の刃先交換式ドリルTA-EZに加工深さ8Dタイプを追加する。TA-EZドリルの特徴は低切削抵抗のEZ刃形と高剛性Gボディを採用している事だが、8Dタイプは専用設計の溝形状+平滑化処理に加え二番取り(外周部の逃がし)も採用、切粉排出性良好で溶着も防ぎ、長寿命かつ安定加工が可能となった。
ここは絶対に見て欲しい! 注目すべき点はココ!
①難削材加工用工具
難削材といっても例えば高硬度材と耐熱合金では全く特性が違う。ダイジェット工業は超硬原料の配合から完成工具まで一貫生産しており、工具形状や被膜に加え素材からその加工に最適な選定が可能である。特に高硬度材用ではキャラクターも好評の「シグマドリルハード」や「フィニッシュハードリーマ」をはじめ、小径刃先交換工具のQMシリーズでは「ハードチップ」と称し専用チップを用意。他にもエンドミルなど高硬度材用工具を豊富に取り揃える。JIMTOFでは難削材加工コーナーを設け被削材別に各工具を紹介する。
②モジュラーヘッドシリーズ
ヘッド交換式工具もダイジェット工業の得意とするところである。多彩なヘッドとオール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」のサイズの豊富さは業界一を自負。また「ミラーボール/ラジアス」はヘッド交換式でありながら高精度を誇る同社のベストセラーである。
③アルミ合金加工用工具
アルミ用の工具も早期に商品化しているダイジェット工業。アルミ用エンドミル「AL-SEE形」はその品質に加え、サイズや種類の豊富さは評判が高い。
ダイジェットがこの2年間で進化したものとは!?
今回JIMTOFの新製品は特にインサート製造技術とコーティング技術向上の相乗効果によるところが大きい。また超硬素材の品質向上にも注力している。同社は近年、難削材加工用工具として高硬度材加工や耐熱合金加工に注力してきたが、「今後は主力の金型加工用工具においても新技術による高能率で高品質な製品を展開して行きたい」としている。また耐摩耗用工具では同社独自のレアメタルレス複合新材料「サーメタル」の実用例などを紹介する。
■ワークショップ
【日 時】11月1(土)15:00~16:00 会議室607
【テーマ】革新的コーティング材種による高能率加工
【JIMTOF強化月間】特別トークセッション ゴルフクラブにおける製造技術の進化~「まっすぐ」「遠くへ」飛ばすために~
JIMTOF2014の会期中、様々な併催行事があります。
特別トークセッションとして、今回、『ゴルフクラブにおける製造技術の進化~「まっすぐ」「遠くへ」飛ばすために』というテーマのもと、特別トークセッションが開催されます。
ゴルフは競技人口1千万人、市場規模1千億円という、スポーツの中では突出した地位を誇っています。永遠のテーマは「まっすぐ」「遠くへ」。さらには、「まげる」「止める」の要素も加わります。
このセッションでは、ものづくりへのこだわりを考えるテーマとして、多くの方々に身近なゴルフを取り上げ、ゴルフクラブの基本的な働きや進化してきた最新技術等を、クラブ開発に様々な側面で関わっている方々が解説してくれます。
●コメンテーター
関 雅文氏(PGA公認 A級インストラクター、倶楽部フィッター、ゴルフフィールズ主宰)
村田辰也氏((株)ユニバーサルゴルフ社 代表取締役社長)
金山哲也氏(ミズノ(株) グローバルイクイップメントプロダクト部クラブ開発課 課長)
山梨順一氏(袖ヶ浦フォレスト・レースウェイチーフ・マーケティング・オフィサー)
・司会進行 土屋和彦氏(ゴルフギア紹介番組「ゴルフネットワーク」ほか各種ゴルフ番組に出演>
【演題】ゴルフクラブにおける製造技術の進化~「まっすぐ」「遠くへ」飛ばすために~
【日時】11月3日(月・祝)10:00~11:30
【場所】東京ビッグサイト 会議棟1階 レセプションホールA
【JIMTOF強化月間】セコ・ツールズの一押し製品トップ3はコレだ!
セコ・ツールズ・ジャパンは今回の出展テーマを「SECO Solution(提案)」とし、新製品、一押し製品をJIMTOF2014スペシャルとして紹介。セコ・ツールズの魅力溢れる工具がズラリと並ぶ。
ブース内ではフェースミル主力製品ダブルオクトミルの高送りカッター、ショルダカッタT4-08、防振システムを搭載したステディラインの旋削加工向け製品が新たにラインナップ。なんと約30種類を展開するという。また航空宇宙、発電、自動車産業向けの加工ソリューションやギヤミル工具シリーズ、プルブローチ工具シリーズを展示し、ブース内の大型ビデオウォールでは、動画も見られる。
さて、豊富な工具群の中でも、同社の一押し製品トップ3を紹介しましょう!
さぁ、メモの用意はいい?
コレが一押し製品トップ3だ!
① DOUBLE OCTOMILLTM (ダブルオクトミル)高送りカッター R220.21-0080-ON09-6A
鋼および鋳鉄用途での切り屑除去率を最大化するように設計された、新しいダブルオクトミル高送りカッターを使用することで、生産性を大幅に向上。この新しい高送りフェースミルカッタは、80 ~ 160mm 径から選択可能で、大きな部品の加工において最も利点がある。すべての ダブルオクトミル高送りカッターでは、独自のポケット設計とチップの取り付け溝を使用して最高の精度を実現している。このプロセスでは、切り込み量を浅く、一刃当たりの送り量を高くすることで、切り屑除去率が向上、加工部品数が増加する。機械のスピンドルで軸方向に切削力をかけることで安定性が高まり、振動が低減され、工具寿命が長くなる。
・カッタ:Dc = 80 ~ 160mm
・最大切込み ap = 2mm
・取り付けタイプ: フライスアーバ接続
・チップ:ON..09
・ジオメトリ: M12、M14、MD16
・材種: MP1500、MP2500、
・MK1500、MK2050
②Square T4-08(スクエア・ティーフォー) R220.94-0032-08-5A/R217.94-1616.3-08-2A
新しいSquare T4-08(スクエア・ティーフォー)コンセプトは、高性能とコスト効率の理想的なバランスと強固で信頼性の高いポケットシートと複数のコーナーチップとの組み合わせにより、安定性が最適化され、側面の直角を実現。チップはタンジェンシャル方向に取り付けられ、小径で切り込みが深い用途に必要な強度を提供する。Square T4-08 (スクエア・ティーフォー)は、刃先のリード角でポジティブすくい角を使用することで、スムーズな切削加工を実現する。このカッターは、ほとんどの鋳鉄および鋼用途に加え、より加工が難しい被削材のコンタリング加工への適用にも優れている。
・カッタ: Dc = 16 ~ 63mm
・最大切込み ap = 8mm
・取り付けタイプ: フライスアーバ接続(R220.94‑08) コンビマスター、ストレート、ストレート/ウェルドン(R217.94‑08)
・チップ: LOEX08…
・ジオメトリ: M08、MD08
・材種: MP1500、MP2500、MP3000、MM4500、MK1500、MK2050、T350M、F40M
③GL 接続のある STEADYLINE™ (ステディライン)旋削およびボーリングバー GL32-CNL-20032-16AHD
シェルミルおよびコンビマスターなどのステディラインホルダの発売に続いて、セコ・ツールズは旋削とボーリング用途、および固定ねじ切りと溝加工などの幅広い加工で優れた性能を確保できる旋削ホルダとボーリングホルダを発売する。この製品シリーズでは 6 x D、8 x D、および 10 x D 用のホルダが準備されている。ステディラインフライスホルダと同様に、旋削ホルダおよびボーリングバーは、高い切り屑排出量、ビビリのない滑らかな加工面精度の維持、工具寿命の延長を実現すると同時に、工作機械への負担を削減する。
セコ・ツールズ製品のメリットを同社では、「 従来の工具では不可能だった加工が可能になる」、「 防振による切り屑除去率の向上とより滑らかな仕上げ面」、「容易な取付け工具」、「同じバーで回転および固定加工の両方を実行」、「GL接続の単一ナットのクランプによる、すばやく、簡単で、正確な工具ヘッド交換」と述べている。
もうひとつ、今回のワークショップは、セコ・ツールズ・ジャパン加工技術部マネージャーの大井弘昭氏が機械加工に際して生産効率の向上と安定性を両立できる工具選定、加工工程と切削条件設定の最適化の重要性を提案。今回リニューアルされた「セコ被削材グループ(バージョン2)」の切削条件設定を最新工具の加工事例により紹介してくれます。10月28日が締切なので、申込をされる方は下記より申し込んでね!
■ワークショップ
【日 時】11月1日(土)15:00~16:00 会議室606
【テーマ】セコ・ソリューション(提案)
【オンライン申込】
http://www.secotools.com/ja/JP-Japan/Contact-us/2/2/
【講師】大井弘昭 セコ・ツールズ・ジャパン 加工技術部マネージャー
【JIMTOF強化月間】ジェイテクトは先進性あふれた要素技術・機器を基盤に展開! 新製品は展示販売も開始!
今回のコンセプトテーマは、「JUST そのときの最適を、その先の目でつくります」。
先進性あふれた要素技術・機器を基盤にユーザーの悩みを解決するための最新の設備・システムを提案してくれるんですって。展示する機種は下記の通りになります。
①CNC円筒研削盤「GL32Mi」(新製品)、②運送ロボット「運ぼっと」(新製品)、③CNC円筒研削盤「GL4-SⅢ PREMIUM」(新技術)、④ギヤ スカイビング「e500H-GS」(新技術)、⑤ボート型PLC「TOYOPUC-Plus」(新技術)、⑥CBNカムシャフト研削盤{GC20Mi}(新技術)、⑦SNS円筒研削盤「GL5i」、⑧CNC藩陽円筒研削盤「GE4i」(新製品)、⑨横形マシニングセンタ「FH630SX-i」(新技術)、⑩制御技術コーナー「ビッグデータの活用」。
どれもこれも注目製品ですが、今回、CNC円筒研削盤「GL5i」、横形マシニングセンタFH630SX-i」、横形マシニングセンタ「e500-GS」の3つをさらに詳しく紹介するわね。
CNC円筒研削盤「GL5i」は安定した精度と最速サイクルタイムが実現
加工精度の安定と設備新羅姿勢の進化をコンセプトとしたマシン「GL5i」。
この開発の背景について同社では、「近年、高い加工精度、高い生産性、操作製・安全性の向上などに対するお客様のニーズがますます高まっています。それらのニーズに応える量産向けの従来機GL4E、GL5Ⅲの後継機として開発しました。高精度技術やサイクルタイム短縮技術はもとより、量産機に望まれる稼働率の向上技術を盛り込んだ量産型円筒研削盤です」とコメント。
気になる設備の特長も、ベッド左右対称構造により、熱によるねじれを50%低減、熱影響を均等化した最適なクーラント経路と断熱用アイソレーションカバーにより熱変位を30%低減、寸法変化をφ5µm→3µmまで低減――という、安定した寸法精度を誇るための熱対策もバッチリ。
また、世界最速CNCスピット尾、TOYOPUC-GC70、定寸側定箇所の削減、駆動金具レスにより、最速サイクルタイムを提案できるんですって。その他の特長は以下のとおり。
●段取替えレス
・自動心間調整装置により、工作物の長さ違いの段取り替え不要(同装置過去17年間で1,400台の納入実績。実績No.1)。
・駆動金型レス両側駆動主軸台により、径違いの段取り替え不要(同主軸台過去10年間で1,000代の納入実績、実績のNo.1)
●切り屑トラブルの解消
・定寸装置のゴミ噛みによる寸法不良ゼロを実現する高清浄度のクーラント装置をオプションで装備可能(従来80ppm→30ppm、*1ppm=1mg/L)
・クーラントタンクの更液周期延長
・クーラントタンクの清掃頻度を低減
・ツーリング・配管内への切り屑堆積の解消
●安心・安全・簡単(操作性・安全性向上-TOYOPUC GC70 CNC装置-)
・CNC表示⇔アイコン化で、多言語の人達が意志疎通可能
・操作画面の8カ国語対応(英、中、独、仏、伊、スペイン、ポーランド、ポルトガル)
・停電検出により、砥石が工作物から後退し砥石を保護
・手動ハンドル操作時、砥石と工作物の干渉領域内では低倍率へ自動切り替、干渉を防止
・初品加工では、干渉領域内の送り速度を自動減速しデバック等確認作業を支援
・手動ハンドル操作時、寸行時の操作方向表示により操作法高違いの防止
注目の新技術① 横形マシニングセンタ「e500H-GS」の高精度&高機能化
新技術搭載マシンも見所ですが、今回、スカイビングに必要な要素技術すべての面で開発に取り組んだジェイテクト。いち早く生産ラインでの量産化を実現しました。その要素技術は、①スカイビング加工用低抵抗工具設計、②高速高精度歯切り生魚(TOYOPUC MC-70
)、③高速高剛性ワーク軸、④スカイビング加工技術――の4つ。それぞれを独自技術として確立し、ユーザーへの提供を可能にしています。これは要チェックですね。
この高精度化・高機能化を実現する新技術を説明すると、
①高精度化
(1)加工誤差を低減する工具位置補正―――工具再研による歯形形状誤差を歯形形状シミュレーションを用いた工具位置補正により、歯形精度向上-(加工誤差15µm→7µm)
(2)切削抵抗を低減するスカイビング工具設計技術―――工作物・加工機の剛性や切削力などを解析し、低抵抗・高剛性な工具を設計加工面性状が向上し、加工時間約1/2を実現。
②高機能化
ギヤシェーパやブローチなどの専用機では対応できない歯形・歯筋形状加工を、マシニングセンタ加工プログラム変更による軸送り・主軸回転との高速同期制御で対応し、それぞれ10µm以下の加工精度を実現。
(1)歯形形状対応:クラウニング付きの歯形加工が容易に製作可能。
(2)歯すじ形状対応:ねじれ角を故意に製作可能。
注目の新技術② 世界初のリアルタイム熱変異補正機能! ~横形マシニングセンタ 「FH630SX-i」に新機能を追加!~
注目の新技術第二弾は、「リアルタイム熱変位補正機能」。
様々な金属部品加工では、工場内の温度変化や内部発熱などによる機械の熱変異が加工精度に大きな影響がありますね。そのため製造現場では、機械の暖機運転や空調で工場内の温度を安定させるなど、加工精度に影響が出ないように対処したり、加工精度に影響が出た場合、手直しや補正加工を追加で行っています。時は金なりですから、手直しや補正加工で手間を取られるのは避けたいものですよね。そんな現場の悩みから、今回、このリアルタイム熱変位補正機能が生まれました。
同社は開発の背景について、「今回開発したリアルタイム熱変異補正機能は、機械本体とシステムにより熱変異による加工誤差を画期的に低減し、お客様の困りごとである長時間加工での加工精度変化を解決し、ものづくりのグローバル展開においても安心・安定した設備提供を可能とする機能として開発しました」と述べています。この技術は世界ではじめてなんですよ。特許を出願中です。
●リアルタイム熱変異補正機能の概要
・独自の高速演算プログラム、熱変異推定ロジック、位置制御ロジックを開発
・機械各部の実温度データと機械の3Dモデルを基に熱変形をCNC内部で解析
・リアルタイムに加工展熱変異を演算し、位置を制御
・室温20土変化で、加工誤差8.5µm以下を実現(市場の1/2レベル)
●リアルタイム熱変異補正機能による効果
・空調設備のない環境下でも安定した加工精度
・長時間加工でも安定した加工精度
・暖機運転レスでの加工開始が可能
●低熱変異プラットフォームの採用
・CAE解析を活用したコラム部の熱容量バランスを考えた最適化設計により、長時間加工や大きな室温変化でも加工精度を維持
・従来機に比べ、機械全体のZ軸方向の変位を約30%低減(室温20℃化時)。
他にも対話型プログラミングシステム「TAPROS-i」も注目だ。
マシニングセンタのNCプログラム作成は、図面を元にプログラム言語を使い作成するが、プログラム作成では、加工に関わる工具情報、工具の回転数、送り速度など加工条件を設定する必要があり、作成に時間を要してしまう。また、作成者のレベルによって加工プログラムの内容に差が生じてしまう問題もある。このような背景を受け、同社では、「高品質の加工プログラムを誰でも単純操作で簡単に作成できる対話プログラミングをコンセプトに、NCプログラミングの画期的な効率向上を目的とし開発しました」とコメントしている。
今回のJIMTOFでは、ジェイテクトの新技術に目が離せません!
なお、会期中、併催行事として国際工作機械技術者会議が開催されます。
研削加工は機械加工の最終工程として、高い加工精度と面品位が求められますが、今回、同社の吉見隆行 研究開発本部 先端プロセス研究部 室長の講演では、加工中における工作物のたわみ量を推定して加工時間を短縮する技術と、研削焼けを非破壊で定量的に検出する技術について述べてくれます。
■国際工作機械技術者会議:テクニカルセッション3 一般講演
【日 時】11月1日(土)16:25~17:00 会議棟 レセプションホールA
【テーマ】検索加工における最適送り制御と研削焼け検出技術」
吉見隆行 ジェイテクト 研究開発本部 先端プロセス研究部 室長
プロフィール
業界新聞社の取締役編集長を経て、インダストリー・ジャパンを設立。製造現場は日本の底力!をスローガンに製造業専門ニュースサイト「製造現場ドットコム」を運営している産業ジャーナリスト兼フリーライターです。霞ヶ関から錦糸町まで守備範囲が広いのが特長。現場取材は数知れず。些細なことや泥臭いことに真実が隠れているのを知り、今では何より本当のことを言うのが大好き。いつも働く女性と頑張るオヤジたちの味方よ。
ブログでは取材のこぼれ話やお知らせのほか、日常のことを綴っています。
機械振興会館 記者クラブ加盟
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