無造作淑女
【JIMTOF強化月間】ウルトラ・ハンドテクノロジー「キサゲ」にチャレンジだ!
JIMTOFには様々な併催行事があります。
その中でも興味津々なのは、世界最高峰の精度を生み出すワザの「キサゲ」。
「キサゲ」とはノミ状の工具を使用して鋳物の表面を削り取り、超高精度に仕上げる手作業のこと。現在、キサゲ職人が減少する一方で、キサゲを積極的に取り入れているメーカーも少なくない。また、腰を曲げ、コツコツと気が遠くなるこの作業に興味を持ち、その職人技に憧れ、匠のモトでの修行に挑戦する若い職人がいるのも事実。
この企画展示では、「ローテク/ハイテク」という概念を超えた「ウルトラ・ハンドテクノロジー」とも言うべき“キサゲ”にスポットライトをあて、ものづくりの真髄や醍醐味、素晴らしさを再確認するチャンスです! ぜひ、皆さんもチャレンジしてみて! こんな機会は滅多にないわよ!
なお、キサゲの協力をしてくれる企業は、牧野フライス製作所、三井精機工業、オークマ、シギヤ精機製作所(●∀●)
JIMTOFの会期中、夕方から東京ビッグサイトの逆三角い会議棟(←▽)壁面に巨大時計が出現するぞ!
10月30日(木)から11月4日(火)に東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2014」の開催に合わせて会議棟の壁面(逆三角いところね☆)に巨大なカラクリ時計台が出現! 時を告げる鐘の音とともに音楽が流れ出し、世界中のダンスショーが始まりますよ!
これは、超高輝度プロジェクターを8台使用した最新鋭の空間演出「プロジェクションマッピング」で、建物の形状に合わせた映像をプロジェクターで投影することで、特殊な視覚効果を生む映像表現技術。欧米を中心に広告やアートシーン、空間演出棟で広く活用されていて、新しいエンターテインメントとして注目されている手法よね。そういえば昨年のクリスマスには東京駅にプロジェクションマッピングが開催され、大注目されました。ビッグサイトの逆三角いアレがどう変わるのか、ぜひ、見なきゃね!
横幅約94m×高さ約30mの会議棟壁面の独特の形状を活かした「超高精CG映像」は臨界副都心地域最大、常設としては国内最大規模のプロジェクションマッピングになるんですって。
気になる開催時間は、
①17:00~、②17:30~、③18:00、④18:15~ です。
【JIMTOF強化月間】不二越は、工程集約でものづくりを革新する機械と工具を一同に展示! 新しい加工法や生産ラインを提案
不二越は見所がいっぱい! 西(ホール)に東(ホール)に大忙しよ!
製造現場に必要な機械も工具も一同に展示するわけですから、注目製品もたくさん☆
東ホール・工作機械では「生産ラインを革新、スマートラインの提案」、西ホール・工具では「ものづくり革新工具」をテーマに、工程集約、高精度、高能率加工による新しい加工法や生産ラインを提案。
その中でも、マシン・工具・機器のベスト3をご紹介しましょう!
不二越のマシン・工具・機器ベスト3はコレ
①工程集約型歯車加工機 ギヤシェープセンタ GM7134
近年、複合加工機の需要が高まるなか、歯車加工機でも複合化のニーズがあり、ピニオンカッタを使ったギヤシェーパ加工と、旋削加工、穴明け加工の複合化を望む多くの声に応えた製品。3工程をワンチャックで加工できる特長を持ち、不二越が「絶対見て欲しいわが社の技術」として注力した製品。
諸元の異なる歯切り加工や多種多様な工作物と工程に対応でき、長時間無人運転が可能なギヤシェープセンタ GM7134は、外径ᛰ700mmまでのリングギヤの加工が可能であり、NC旋盤、マシニングセンタ、ギヤシェーパの3台を一台に集約。主軸シャンク形状は「2面拘束のBT50」を採用し、旋削加工、歯切り加工などの重切削に対応。30本の工具を収納できるATCマガジンを標準装備。
高い歯車精度の要求に応えるべく、ギヤシェーパをベースに開発。歯切りと穴明けを両立するスピンドルユニットと回転テーブルにより、加工能力は、ギヤシェーパ単能機やNC旋盤としても高い能力を持っている。
・ワーク最大径 :φ700
・加工最大モジュール:m8
・テーブル径 :φ800
・主軸サイズ :BT50
・ストローク :X軸 880mm/Z軸 350mm/Y軸 1,300mm
・ATC :30本
②アクアドリルEXフラットシリーズ
アクアドリルEXフラットは、小径サイズの追加、寸法範囲の拡大に、隅R付きざぐり穴を一発で加工できるコーナR付きがシリーズに追加され、より一層シリーズの拡充を図っている。φ0.5~50の範囲で適用可能であり、多様な加工に適用することができる。豊富な品揃えでカスタマーの多様なニーズに対応する。
・寸法:φ0.5~φ50
・先端角:180°
・表面処理:アクアEXコート
③アクアドリルEX3フルートシリーズ
アクアドリルEX3フルートシリーズはリーマレスも可能な高精度穴加工用ドリル。穴深さ3D/5D/10Dに対応した油穴付のアクアドリルEXオイルホール3フルートと60HRCの高硬度材への加工可能なハードタイプ、汎用性に優れるレギュラタイプで、広範な加工現場で生産性向上、コストダウンを実現する。
・寸法:φ3~φ16
・穴深さ:3D,5D,10Dに対応
・刃数:3枚刃
・切れ刃形状:コーナネガ形状
・表面処理:アクアEXコート
④深穴加工での切屑排出問題を解決するアクアドリルEXオイルホールシリーズ
切りくずを細かく分断する切れ刃形状と、切りくず詰まりなく安定排出が可能な最適溝形状を採用し、穴深さ30Dまで可能にした。また、小径穴はφ1mmで穴深さ20Dまで対応している。被削材は、炭素鋼から鋳鉄、ステンレス鋼にも対応し、高能率・長寿命加工を実現。
・寸法:φ1~φ12
・穴深さ:30Dまで対応
・給油方式:内部給油
・切削油剤:水溶性,MQL
・表面処理:アクアEXコート
⑤歯車を高能率、高精度に加工するスカイビングカッター
スカイビング加工とは、歯車を高能率、高精度に加工できる工法の一種で、最近、自動車メーカーでも注目している新しい歯車加工法である。不二越は長年の歯車加工技術により加工メカニズムを解析し、独自の形状設計と加工形態に最適な材料とコーティング開発により、加工精度の高精度化や長寿命化を実現した。今後は大きなモジュールにも対応し、適応範囲を拡大化する予定。
・在庫:受注生産
・カッタサイズ:50~200形
・形状:ディスク形、ベル
・カッタ材料:耐摩耗性に優れたハイス
・コーティング:耐摩耗性に優れたコーティング
・モジュール:m0.5~6(相談に応じる)
前回は、工作機械では今回同様にスマート加工ライン、工具では、アクアドリルフラットシリーズをメインに新しい加工法を提案した同社。今回は一歩踏み込んだ形で、ギヤシェープセンタにロボットを搭載し、加工ワークの計測、加工後の面取り、バリ取り、パレタイズを行い、長時間無人運転を提案してくれます! 工具はアクアドリルEXシリーズの拡充による小径・深穴加工、リーマレス加工などによる工程集約などの革新工具を充実したとのことで、加工現場の経済効果を高める工夫がたくさんありますね! こ
世界最速産業用ロボットや高い省エネ性とコンパクト化を実現した油空圧機器も目が離せない!
●世界最速、軽量コンパクトロボット MZ07-CFD
世界最速の性能による生産性の向上が期待できる製品。軽量コンパクトで広い動作範囲を実現し、体・手首ともに防塵・防滴性を高め(保護等級IP67)、切粉が飛散するバリ取り、クーラントが飛散する機械加工工程など、悪環境への適用が可能。
また、中空構造手首にハンド用配線・配管をスッキリ収納、周辺装置との干渉を回避、より狭い領域への進入を実現した。
・構造 :関節型
・自由度 :6
・駆動方式 :ACサーボ方式
・可搬質量 :7Kg
・位置繰返し精度:±0.02mm
・周囲温度 :0~45℃
・設置条件 :床置、壁掛、傾斜、天吊
・アーム本体質量:30Kg
・最大リーチ :723mm
●パワフル&コンパクト 多目的ロボット MC70-FD11
クラス最大の大きな動作範囲で適用性向上が特長の製品。強力な手首により、大型ワークに対応するコンパクトなボディ、干渉半径が小さく、高密度設置が可能であり、高い防塵防滴性能(手首部IP67(標準)本体部IP67(オプション))により、クーラントが飛散する機械加工工程など、悪環境への適用が可能。
・構造 :関節型
・自由度 :6
・駆動方式 :ACサーボ方式
・可搬質量 :70Kg
・位置繰返し精度:±0.07mm
・周囲温度 :0~45℃
・設置条件 :床置(OP:壁掛、傾斜、天吊)
・アーム本体質量:640Kg
・最大リーチ :2,050mm
●NSPiシリーズコンパクトユニット NSP-10E-15V0A2-21
NSPiシリーズコンパクトユニットは、高効率のポンプを搭載し、更にポンプ回転数をインバータで最適制御する事で当社の標準ユニットに対し64%の省エネを達成している。今回、油圧ユニット専用インバータを開発し、インバータ部分とタンクの一体化により、省エネ性の向上とコンパクト化を実現したNSPiシリーズコンパクトユニットを提供する。
・電源電圧:3ΦAC200-240/380-440V,50/60Hz
・定格入力電流
:9.7A/1.5kW,13.4A/2.2kW(200V級)
:5.9A/1.5kW,8.2A/2.2kW(400V級)
・圧力調整範囲 A2:1.5~4.0Mpa
・A3:3.5~6.0MPa ,A4:5.5~8.0MPa
・吐出量(無負荷時)0A*:14L/min, 1A*:28L/min
・作動油 :一般鉱物系油圧作動油(ISO VG32相当)
・油 温 :60℃以下
・周囲温度/湿度:0~35℃/20~85%RH
■ワークショップ
【日 時】10月31日(金)13:00~14:00 会議室607
【テーマ】高精度・高能率加工で穴あけを究める
【JIMTOF強化月間】マシニングセンタを誰でも使えるものにしたい! 制御装置には最もハイエンドな独自開発のCNC制御装置「Arumatik-Mi」を搭載!
出品機種すべてが、マシニングセンタを誰でも使えるものにしたい――というキタムラ機械は、「Machining Challenges-Simplified」をコンセプトにして開発された新製品群を展示します。
制御装置には最もハイエンドな独自開発のCNC制御装置「Arumatik-Mi」を搭載。この制御装置は、従来比5倍の演算処理速度と25万倍以上の512GBハードディスクドライブにより大幅に切削時間を短縮し、衝突防止機能や加工精度選択機能などオペレーターフレンドリーで作業者の負担を最大限に削減する豊富なアプリケーション機能が特長なんですよ。
機械づくりの神髄の「匠の技」であるキサゲの摺合せ作業を駆使したTGA(True Geometric Accuracy)をさらに進化させつつ、人間工学的視点から機械デザインを全面的に見直し、操作機能性、安全性、生産性、環境配慮等にわたって省エネルギーを貫いた新デザイン思想、スマートデザインによって統一された新製品により、使い易さと利益スピードを徹底的に追求した加工実演も行うとのこと。
世界初! 最も注目したい『Xrosscut(クロスカット)』
今回、最も注目したいのは、世界で初めてNC言語を知らない方でも写真画像からSTLファイルをつくり、プログラム作成の手間をかけずに加工出来る次世代型3Dマシニングセンタ『Xrosscut(クロスカット)』。近年注目されている3Dプリンタでは3次元生成が困難な高硬度鋼やアルミ合金まで幅広く切削加工で3次元形状生成を実現するんですから、画期的ですね。
北村社長は以前から「マシニングセンタを誰でも使えるものにしたい」という思いがありました。そこで北村社長は思いつきました。「Gコード、MコードといったNC言語によるプログラムが不要になればいい」と。それが世界出始めてNC言語を知らない方でもスマホを扱うように機械を操れる世界で類をみないマシンが誕生したんですね。
このマシンは、主軸回転速度毎分70,000回転、最大切削送り速度毎分120,000mmと世界最高速を誇り、従来の金型加工機等と比べ、3倍以上の条件で3次元切削加工が可能だというから驚きです。
注目の最新鋭マシンがズラリと並ぶ!
●高精度・同時5軸制御立形マシニングセンタ「Mytrunnion-4G」
高精度同時5軸制御立形マシニングセンタ「Mytrunnion-1,3,5」のシリーズのコンセプトを継承し、設置スペースを30%以上削減している。5軸制御部にローラーギヤカムを採用しバックラッシゼロを実現し、高速度・高精度加工を可能にしたマシン。
・移動量(X×Y×Z):310×560×350mm
・主軸回転数:40~15,000min-1
・工具収納本数:50本
●5軸制御立形マシニングセンタ「Mycenter-4XT」
省スペース設計と使い易さに拘り、従来機比38%の省スペース化、23%の省電力化を実現。5軸テーブルへの接近性とワーク着脱の作業性が抜群に向上。フラットテーブルも標準装備されており、バイス取付も容易であり、5軸加工以外の3軸加工にも最適。
・移動量(X×Y×Z):800×610×510mm
・主軸回転数:20~15,000min-1
・工具収納本数:30本
●高精度門形マシニングセンタ「BRIDGEcenter-6G」
創業1933年以来プレーナー、プラノミラー、ジグボーラーといった門型機械製造で培ったノウハウを結集して開発した門形マシニングセンタ「BRIDGEcenter-8,10」に続くシリーズ機。
・移動量(X×Y×Z):1530×1095×710mm
・主軸回転数:40~15,000min-1
・工具収納本数:40本
●高精度横形マシニングセンタ「Mycwnter-HX400G」
キサゲ作業を随所に駆使した完全角型摺動面構造で長期に渡って高剛性・高精度加工が可能。当社独自の4段ギヤ変速20,000 回転主軸と高剛性ダイレクトドライブモーターを採用したB軸による高速高精度加工を実演。
・移動量(X×Y×Z):610×610×610mm
・主軸回転数:20~20,000min-1
・工具収納本数:50本
【JIMTOF強化月間】微細加工機で有名な碌々産業。加工精度1μmを誇るデスクトップ微細加工機やリニューアルした「Android」は必見!
名機MEGAをはじめとした微細加工機を世に送り出している碌々産業。
今回の目玉は、精密部品加工を得意とする由紀精密と連携して開発した、加工精度1µmを誇るデスクトップ型の超小型高精度CNC工作機械。この製品は、精密高級時計の部品を加工する職人、航空宇宙機器向け精密部品の開発にいそしむエンジニアに向けてはもちろんのこと、これまで設備規模の問題で高精度工作機械の導入が難しかった一般趣向分野への展開も視野に入れてつくられたマシンなんですよ。
世の中にありそうで無かったこの卓上マシンの大きさですが、高さ300mm×幅800mm×奥行き560mm、機械質量は40kg、制御装置質量(制御盤、操作盤、モニター)も40kg。総質量は80kgにしかならないという卓上サイズっぷりもケタ違い。ミクロン単位の加工精度をデスクトップで実現したというから驚きです。そしてなにより美しい! マシンを所有し、操る喜びを実感できる製品となっている。
これには碌々産業・海藤社長も「われわれが長年培ってきた微細加工機を製造する技術をもってもどこまで小さくできるかが大きな課題でしたが、取組み甲斐のある挑戦でした」としています。
美しさと機能を兼ね備えたマシンをぜひ、確かめていただきたい!
さて、1996年にMEGAをリリースして以来、微細加工機の製造に焦点を絞り追究してきた碌々産業。海藤社長といえば業界でもアイデアマンとしても有名ですが、常に「微細分野において従来とは違った視点で製品をつくっていきたい」とのお考えを持っていたようです。工業製品に美しさとちょっとした遊び心を盛り込んでいく―――そんな姿勢は同社の静岡工場にも現れています。
超精密微細加工の原点に戻って工場内に設置された『J-BOX』は、精密微細加工の高い安定性と高い精度を維持し、高精度化するニーズに応えるために設置した最先端の設備ですが、この設備につけた名称が『J-BOX』。名付け親は海藤社長。
「J」はジャパンのJと思いきや、なんとジュエリーのJだという。
以前、なぜ、ジュエリーなのか? の問いに海藤社長は、「ジュエリーのような繊細さと美しさは微細加工に通じるものがある」と述べています。
そこで!
ほかにも注目して欲しいマシンは同社の人気製品、「Android」。
今回全面リニューアルをして新登場するそうよ!
ちょっと小耳に挟んだ情報によると、今回は、外観塗装に美しいパールホワイトを施しているとのこと。同社の「Android」といえば、Conceptの目(アーモンドスリットアイ)も特長のひとつですが、なんと、このアイラインが美しく点滅するらしいのです! 無機質なマシンが生きている―――そんな“鼓動”を感じることができるマシンが登場するのですから、要注目です。他にもいろいろ秘密があるそうですが、それはブースに行ってからのお楽しみなんですって。
海藤社長は、「微細加工を実現するための機械に油まみれ、埃まみれはNG。美しい機械を世に出したいと思っていた」というだけあって、今回、さまざまな仕掛けが盛りだくさん。また、同社のサンプル等も注目ですよ。今回はアッと驚く新製品の数々と、常に美しい微細加工を追究している碌々産業の新たな取り組みを知ることができるのですから、これは期待が高まりますね!
■ワークショップ
【日 時】10月31日(土)11:00~12:00 会議室606
【テーマ】四位一体によるBreakthrough
【JIMTOF強化月間】ユキワ精工はコレットチャックを作り続けて50年以上! 保持具の数々に高度な技術あり!
ユキワ精工は、小間内にプレゼンテーションステージを設け、ツーリングシステム・スーパーG1チャックの製品紹介、切削加工におけるツールホルダの違いによる品質の向上、生産性の向上の事例を紹介。
また、CNC円テーブル、CNC傾斜円テーブルは、各種アタッチメントを付けて、高能率加工、生産性の向上・コストダウンに貢献する製品。特にCNC傾斜円テーブルについては、豊富なラインナップを用意しているそうよ!
特に力を入れている新製品は、「手動式コレットチャックAシリーズ、Bシリーズ」。
コレットチャックは、加工時にワークを固定する、切削工具を固定するための消耗工具だけれど、工作機械や搬送機などの部品の一部という認識が強い製品。何度も何度も開閉されるわけで、精度が悪いと壊れやすくなるのよ。そこで、ユキワ製品の優位性が示されるわけですが、同社では、製品をつくるプロセスが緻密なんです。
製品をつくる際に、鉄の棒から削りに入って熱処理をしますが、ここが重要な工程で、削りが悪いと鉄にストレスがかかっちゃうのよね。つまり内部応力が働くわけね。極端に速く削ると鉄の内部に残留する応力があって熱処理後にバンッてはじけちゃうの。製品が外力をかけないのに突然壊れたりするのは、この内部応力の仕業によることが大きいんですって。
ユキワ製品は、独自のノウハウがあって、この難しい内部応力を緻密に計算しながら製品をつくりこむことに優位性があるわけで、高度な独自の製造プロセスがあるんですよ。
手動式コレットチャックの特長は以下のとおり。
①簡単に使える手締め式
手締めでコレットのチャック・アンチャックを行うので、コレットを駆動させる為のシリンダ等の複雑な機構が不要。また、フランジタイプなので、取付が簡単。購入後、すぐに使用できる
②切削だけで無く、研削にも使用可能
コレットの振れ精度が5μmと高精度な為、切削だけでなく、研削でも安定した加工が可能。
③標準品なので短納期
標準在庫品なので、短納期対応が可能。
その他の新製品は以下のとおり。
●ツーリングシステム・スマートチャック
●傾斜円テーブル TNT250
【JIMTOF強化月間】ヤマザキマザックは新CNC装置「MAZATROL SmoothX」を搭載した最新鋭のマシンや世界初の新技術を採用したハイブリッドマルチタスキングマシンなど計21台を展示!
ヤマザキマザックといえば、ブースのつくりがなんといってもゴージャス!
前回の展示会でも、「マザックのブースはすごかったね!」なんて声を多く聞きました。
今回はどんなブースになるのか楽しみですね。
さて、ヤマザキマザックの今回のテーマは、「次代の扉を開く」。
スマートフォン感覚で直観的な操作のできる新CNC装置-MAZATROL SmoothXを搭載した最新の5軸・複合加工機や、世界初のとなる新技術を採用した2台のハイブリッドマルチタスキングマシンを含む、計21台の最新鋭工作機械とレーザ加工機を展示するとのこと。
つい最近、同社では3Dプリンター事業に参入する発表し、業界を驚かせてくれたわよね。この最新鋭マシンである、複合加工機にAM、金属積層機能を持たせたハイブリッド複合加工機「インテグレックスiAM」も出展するんですって。要注目機種ですね☆
さて、出展機の複合加工機の代名詞インテグレックスシリーズは、加工部品の形状に合わせて、きめ細かなシリーズラインナップを完成。第2主軸を新しく搭載したエントリー機のjシリーズ、同時5軸加工のできる高機能機のiシリーズや大型部品加工の工程集約による生産リードタイムの短縮を実現するe-H、e-V、i-Vシリーズなど、多面加工の必要な部品の加工から3次元形状の複雑な部品、例えばタービンブレードや人口骨、クランクシャフト、エンジンケースなど付加価値の高い部品加工に威力を発揮するマシンとして注目されていますが、中でも航空機、建設機械、船舶などの大物部品加工に対応した複合加工機「INTEGREXe-1600V/10S」は、この1台で全工程を完結(DONE IN ONE)し大幅な生産性向上をもたらすマシンとして、同社では主力展示製品として前面に押し出すとのこと。
同社では、「大きな加工領域と重切削への対応だけでなく、タッチパネル式の新CNC装置MAZATROL SmoothXを搭載し、高機能、高精度に加え、操作性、保守性に優れ、環境負荷も低減しました。無人化・自動化や2パレット仕様など、お客様の様々なご要望にお応えするオプション展開も豊富に揃えています」と今回の展示会の意気込みをみせています。
できたてホヤホヤの新製品はコレだ!
●大物部品加工の生産性を大幅に向上させる複合加工機 「INTEGREX e-1600V/10」
大物部品加工の生産性を大幅に向上させる複合加工機INTEGREX e-1600V/10は、複数台の機械により各工程別に加工されていた大物部品を、一台で全工程を完結(DONE IN ONE)し大幅な生産性向上ももたらすマシン。大きな加工領域と重切削への対応だけでなく、タッチパネル式の新CNC装置MAZATROL SmoothXを搭載し、高機能、高精度に加え、操作性、保守性に優れ、環境負荷も低減している。
無人化・自動化やシングルパレット仕様など、ユーザーの様々な要望にお応えするオプション展開も豊富に揃えている。
特長は、大きな加工領域。C軸割り出しせずに、加工物上面□1000mmの加工が可能(X軸の主軸越えストローク500mmにより)、Y軸ストローク1600mm(従来機e-1550Vは1550mm)、最大積載加工物サイズがφ2050x1600mm(従来機はφ2000x1440mm)。ダイレクトドライブモータの採用など大物部品の重切削にも対応している。また、「内径旋削ヘッド」、「ボーリングヘッド」、「ガシングヘッド」、「スナウドヘッド」の4点クラウン婦アタッチメントヘッド(オプション)による加工アプリケーションの拡大も魅力。
●旋削機能付き同時5軸加工・高精度多面加工マシニングセンタ「VARIAXIS i-800T」
同時5軸加工・高精度多面加工マシニングセンタに旋削機能を付加したマシン。昨年9月に発表したVARIAXIS i-700Tに続くシリーズ機。テーブルサイズφ500mmのVARIAXIS i-500からφ800mmのVARIAXIS i-800までと、旋削機能付きのVARIAXIS i-700Tまで全5モデルがあり、今回発表のVARIAXIS i-800Tを加え全6モデルとなる。
このマシンは、VARIAXIS iシリーズの高速・高精度化したロータリテーブル(C軸)に旋削機能が追加され、旋削加工から同時5軸加工・高精度多面加工までワンチャッキングで連続加工が可能となり、更なる工程集約による生産性向上を実現。テーブルサイズφ800mm、最大ワーク寸法φ1000mm×375mm(φ800mmX500mm)の加工が可能で、ロータリーテーブルはダイレクトドライブモータを採用し、最大回転速度800min-1の旋削加工が可能。 また、操作性・作業性の向上、環境負荷の低減も図っている。
航空機業界をはじめその他の業種の中サイズの部品加工に適しているマシン。
それから、マザックブースで楽しみなのはマシンだけじゃないわ!
バッグよ、バッグ! 前回のJIMTOFで、同社のバッグは注目の的だった。
欲しがる来場者も大勢いて、会期中、あっという間に無くなってしまったほどの人気っぷりだったのよ。今回のJIMTOFでは一体どんなスペシャルバッグをお配りしてくれるのか期待が高まりますね☆
なお、併催行事として国際工作機械技術者会議が開催されます。1981年マザトロール発表から33年、同社では工作機械のインテリジェント化に注力してきました。講演では、これまでのインテリジェント機能の開発をひも解き、インテリジェント機能の真髄に迫ってくれます。
■国際工作機械技術者会議:テクニカルセッション3 一般講演
【日 時】11月1日(土)15:50~16:25 会議棟 レセプションホールA
【テーマ】「工作機械のインテリジェント機能の開発」
鈴木康彦 ヤマザキマザック 技術本部制御設計部 次長
【JIMTOF強化月間】安田工業は「付加価値の高い加工を実現し他社との差別化を図る武器になってほしい」の願いのもと、世界最高峰の超高精度マザーマシンを見せつける!
「世界最高峰の超高精度マザーマシンの開発」を掲げ、高精度を必要とする加工現場に貢献する安田工業のテーマは、「Process Innovation to the World」。
出品する5台それぞれの機械には、導入するユーザーの加工工程に革新をもたらし、新しい加工法の提案、自動化・無人化による高効率化、測定機能や設備環境の見える化機能を搭載した高品質化など、ユーザーが付加価値の高い加工を実現し、他者との差別化を図る武器となるマシンを紹介していくとのこと。
今回、ユーザーとのコラボレートによるワークサンプルの展示では、「これまで例に見ない者ばかり」とのことで、来場者には加工技術の面からアプローチするそうよ。どんなサンプルが出てくるのか楽しみですね。ブースではバージョンアップした5軸加工機の実演も行うとのこと。
これが主な出展機種5台だ!
(1)CNC歯車成形研削盤「GT45」(新製品)
この製品は高精度な中型歯車成形研削向けに開発したもので、製品の特長は、Ⅰ総形研削方式でJISNI級~N4級の高精度歯車を高能率に研削。任意歯形の歯車、マスターギヤ、電極歯車、少・中量産の歯車などの製作に適している。歯車の3次元修整を充実させ、任意歯形歯車のソフトウェアで歯形データの回転機能を搭載可能。
・加工最大外径:450mm、ワーク最長長さ:1200mm
・加工最大歯幅:800mm、使用砥石径:φ100~380mm
(2)横形5軸マシニングセンタ「YBM 7Ti」
このマシンは剛性と高速性を両立するハイブリッド直線ガイドに加え、旋回/回転軸に高出力DDモータ+高剛性軸受けを採用氏、高速・高精度・高剛性を並立させた5軸制御マシニングセンタ。複雑形状部品のワンチャック加工から、難削材の同時5軸加工まで、オールマイティに対応。特長は、同社伝統の横型構成に、新設計のテーブル・オン・テーブル型DD2軸テーブルを搭載。剛性向上の結果、ワーク積載時の変形量を大幅に低減(同社比1/2.5)。さらに温度制御された熱交換液の循環により、長時間連続運転下でも、幾何精度が安定して維持される。
・運動量X/Y/Z:1250/100/1100mm、移動量B/A:±100/360°、主軸最高回転10,000min-¹
・早送り速度X/Y/Z:45/48/48min、早送り速度B/A:70/100min-¹
・テーブル作業面500×500mm、最大ワーク細雨φ630/h500mm
・最大ワークモーメント500Nm
(3)立型5軸マシニングセンタ「YMC430Ver.Ⅱ+RT10」
「医療機器」、「IT関連」、「小型精密金型」に代表される微細加工分野をターゲットに開発したもので、特長は、全軸(X、Y、Z)高速リニアモータ駆動、高剛性シンメトリカルフレーム構造にしたこと。専用の2軸テーブル(RT10)を搭載することで複雑形状加工に対応する。旋回・回転駆動にはDDモータを採用氏、高速・高精度位置決めを実現している。ワンチャッキングでの多面割出加工はもとより、高い追従性が必要な同時5軸加工に対応し、バックラッシュのない高速・高精度な位置決めを実現。
・軸移動量(X、Y、Z):420×300×250mm、作業テーブル:600×350mm
・主軸回転速:40,000min-¹、主軸テーパ:HSK-E32
・テーブル傾斜軸の移動範囲:-10~100deg.
・テーブルの最大積載質量:15kg
(4)立型5軸制御マシニングセンタ「YBM Vi40」
この製品は、高硬度金型や精度を要求される、複雑形状部品の加工をターゲットに開発した製品。特長は、5軸加工技術を用い、金型製造分野に必要な高精度・高面品位を実現した。剛性の高いシンメトリックな一体型ブリッジ構造を採用している。徹底した熱対策により、長時間にわたる高精度加工が可能である。オペレータポジションを正面だけでなく右側面にも設定することで作業性を向上している。
・移動量X/Y/Z:900/500/450mm、主軸最高回転:24,000min-¹
・テーブル傾斜軸の移動範囲:±110deg.、テーブル作業面:φ400mm
・テーブルの最大積載質量:200kg
(5)立型マシニングセンタ 「YBM640V Ver.Ⅲ」(高精度仕様)
高精度加工、高速加工、高精度なコンタリング加工を含む金型加工を主目的に開発したもので、特長は、剛性のないプリロード自己調節型スピンドルを搭載し、重切削と後面品位加工を両立。高精度なコンタリング加工を含む金型加工に卓越した能力を発揮。高精度補間機能を搭載することで、高品位なNCデータを正しく加工に反映。大型ボールスクリューを採用した剛性の高い送り機構で、要求度の高い高速・高精度加工を実現。
・移動量X/Y/Z:600/400/350mm、主軸最高回転:24,000min-¹
・早送り速度X/Y/Z:20,000/20,000/20,000min
・テーブル作業面700mm×450mm
■工作機械トップセミナー ~ようこそ 夢のある工作機械の世界へ~
【日 時】11月2日(日)13:00~16:40 会議棟7階 国際会議場
【テーマ】工作機械メーカー経営者から学生へメッセージ
【講 師】安田拓人 安田工業 社長
【JIMTOF強化月間】三井精機のマシンといえばクセがない! なぜならきさげの塊のようなマシンだからだ! 今回は3機種を展示、うち2台でデモ加工アリ!
三井精機工業は、オリジナルテーマを「さらなる高機能への挑戦。」として3機種を展示、内2台でデモを行います。
三井のマシンといえば、キサゲの塊のようなマシンが特長です。「うちのマシンは、カバーがなくて丸裸になると、その凄さが分かるんですよ」と広報談。わたしも最近、同社の工場を見学し、この目で確認しました。まぁ、本当に造り込みの細かいこと! くせのないマシンとして高い評価を得ている理由も分かります。最近は世界的に有名なあのコングロマリット企業にマシンを収めたという喜ばしいニュースを耳にしました。某ヨーロッパメーカーとの競争に勝ったという実力マシンをぜひご覧下さい。
コンパクトな5軸マシンから、最強の大型難削材加工マシンまで! ワークサンプルも見所のひとつ
●高精度・コンパクト5軸マシンのVertex55X Ⅱ
展示会場では樹脂金型の加工実演のほか、機上での自動測定を実施予定。
Vertexは幅2m×奥行き3mのコンパクトな設置スペースで、最大φ750㎜のワークが積載可能。5軸機でも3軸機と同等の高精度で評価も高い。マイナーチェンジでは省エネ回路や加工時間の短縮に成功し、高精度や高速5軸制御などのパッケージオプションが追加されている。また、直線軸による同時3軸加工の際にパラメータの最適化を行う「MPAC」を標準搭載した。
出展機は高精度パッケージ仕様機。樹脂金型の加工実演ではジェイテクトの金型加工工程設計支援システム「Mill-Plan」、マスターキャムを利用して、高能率な工程設計を紹介してくれる。
●最強の大型難削材加工マシンHU100-5X
さらなる剛性、高負荷加工への挑戦を行った大型の横形マシニングセンタ。大型機でも高精度を維持し、チタン材による重切削テストの様子とテストワークも紹介。今回は、高剛性な本体に加えて国内では珍しいテーパーHSK-A125、出力37㎾、回転数3,500min-1、最大トルク3,331Nmの超高トルク主軸を搭載、高圧クーラントと組合せ、難削材の高能率・高負荷加工を実現する。このマシンは高剛性仕様のため、展示はカバー無し! 標準機との違いが分かるようになっている。ぜひ、この迫力を確かめてみてください!
●立形複合研削盤VGE20A
ねじ・スプライン・ギア・円筒研磨など複合加工ができる研削盤。ATCを標準搭載し、一回のチャッキングで、「ねじ+スプライン」、「ねじ+ギヤ」の加工が可能になった。これにより段取り替えの時間、手間を大幅に削減できる。今回の展示では砥石交換を含め複合加工のデモを実施。VGE20Aでは、『マシニングでの構造の作りこみ』と『ねじ研削盤での研削技術』の融合により、ワーク位置の接近性と視認性を両立させ、設置スペース2.2m×3.1mとコンパクトに納まっている点にも注目して欲しい。
【JIMTOF強化月間】マキノは「HS-Rib & N2-5XA Gr仕様」で5軸加工の特性を活かし、従来の半分以下の時間で加工! ズラリと並ぶマシン群に圧倒される!
マキノのブースに足を運んだらぜひ、金型のリブ加工の効率化「HS-Rib & N2-5XA Gr仕様」を見ていただきたい!
「HS-Rib」は、金型のリブ形状の放電加工時間を飛躍的に短縮するオプション。
金型加工では、形状部のほとんどは切削で加工されるようになり、放電加工は切削で加工しにくい「リブ形状」に特化してきているんですって。最近のリブ形状は、形状の複雑化や薄肉化により、細くて深いリブが増加、従来の放電加工機では、ジャンプ速度が遅いため、加工くずの排出効果が悪く加工時間がかかっているという悩ましいことがありました。
「HS-Rib」は、1.5Gの高速ジャンプで加工くずの排出効果を上げ、加工時間が早くなるだけでなく、Z軸冷却装置を搭載し、Z軸方向の熱変位を抑制し深さ精度も向上とのこと。
放電加工の時間が早くなると、電極の供給も早くする必要がありますね。「N2-5XA Gr仕様」は、銅の価格高騰により電極材として需要が増えているグラファイト材の細くて長いリブ電極を、工具の突き出し量を短くできる5軸加工の特性を生かし、従来の半分以下の時間で加工できるというメリットがあります。
他の出展機は以下のとおり。さすがはマキノ! ズラリとならぶ最先端機種の数々!
・立形マシニングセンタ V33i
・立形マシニングセンタ V56i
・NC放電加工機 EDNC65
・5軸制御横形マシニングセンタ N2-5XA(グラファイト仕様)
・微細 精密 加工機 iQ300
・ワイヤ放電加工機 U86
・横形マシニングセンタ N2
・立形マシニングセンタ L2
・横形マシニングセンタ J4
・5軸制御立形マシニングセンタ D500
・5軸制御横形マシニングセンタ a61nx-5E
・横形マシニングセンタ a81nx
・5軸制御マシニングセンタ T1
■ワークショップ
【日 時】11月1日(土)11:00~12:00 会議室605
【テーマ】高い剛性と高速性能を両立させた5軸マシニングセンタ「T1」
プロフィール
業界新聞社の取締役編集長を経て、インダストリー・ジャパンを設立。製造現場は日本の底力!をスローガンに製造業専門ニュースサイト「製造現場ドットコム」を運営している産業ジャーナリスト兼フリーライターです。霞ヶ関から錦糸町まで守備範囲が広いのが特長。現場取材は数知れず。些細なことや泥臭いことに真実が隠れているのを知り、今では何より本当のことを言うのが大好き。いつも働く女性と頑張るオヤジたちの味方よ。
ブログでは取材のこぼれ話やお知らせのほか、日常のことを綴っています。
機械振興会館 記者クラブ加盟
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