無造作淑女

OKKさんのプライベートショーに行ってきた

2月15日にOKK東京テクニカルセンターで開催された同社のプライベートショーに行って参りました。今回のテーマは「匠の技」。

私の狙いは・・・・・。
タイOKKが本格生産を開始した立形マシニングセンタ「VC51」。
タイで生産した「VC51」が日本で生産したものと変わらぬ精度を誇る! ということで日本製、タイ製を並べて行う実演加工を拝見することでした。

「VC51」

この「VC51」は、部品加工向けのコンパクトなマシニングセンタです。
環境に優しいグリース潤滑を主軸・ボールねじ及びリニアガイドに採用しています。切削排出を機械左側とし、クーラントタンクをスプラッシュガード下デッドスペースに配置することで省スペース化を実現したんですよ。

自動化対応の構造も魅力的でした。本体構造物に直接クーラントがかからないようクーラントシェルターを標準装備し、万全の熱変位対策を実施しています。ダイレクトターンAPCをオプションで準備し、テーブル前後にトラフを装備し、機外排出用チップフロー(コイルコンベヤはオプション)を標準装備し、切屑回収率を向上していました。

なんといってもクラス最高レベルの接近性も特長のひとつでしょう。
スプラッシュガード前面から主軸中心まで725mmで、「VM4Ⅲ」と同等の距離となっています。

で、この海外生産で加工したモノですが、被削材はS50C(モーフィングスパイラル加工)、S45C(フライス平面加工)、使用工具は日立ツールのφ11.0らフィン具エンドミル、φ10.0エンドミル、住友電工φ100.0フライス(S800 F500 Ae 80.0mm Ap4.0mm)。

美しいっ!

西日本・中部は2月22日(金)~23日(土)猪名川製造所展示室でプライベートショーが開催されますよ!

OKK 猪名川製造所地図詳細↓↓
http://www.okk.co.jp/company/office_win1.html

三井精機さんのプライベートショーに行ってきた

ただいま三井精機さんが「Action Greener! ~環境に優しく、地球に優しく~」をテーマにプライベートショーを開催中ですが、2月14日に本社工場へ行ってきました。

今回も講演内容が充実しています。
政策研究大学院大学 特任教授 橋本久義氏が「臥龍経済 日本の中小企業の行方 -- チャイナプラスワン?そら日本だろ!」をテーマに講演、加えて名古屋では、「エンジンの簡易切替ラインの現状と今後の方向性」をテーマにトヨタ自動車 エンジン生技 部長 岩井晋一氏が講演していました。

橋本教授のお話は聴講者を惹きつけます

工場では生産中の工作機械が見学できるということもあってワクワクします。
毎度感心するのはここの空調管理です。

マザーマシンを生み出す恒温環境

精機棟の概要は幅140m、奥行き100m、面積約14,000㎡、組立工場のスパン20m、天井高さ13mで、全ての部屋を空調しています。

設定温度に対して±0.4℃にコントロール可能で、時間的にも空間的(上下方向、水平方向)にも均一な温度分布を実現しています。二重構造の天井から床面に向けて大量の空調空気を送るため、極めて温度の安定性が高い仕組みとなっています。床付近では風速がほぼゼロ! なので信頼性の高いレーザー測定が可能なんです。

こんな感じ

同社の人気製品「Vertex550-5X」です。

この製品、今までは2万5000回転モノでしたが、今回なんと、30,0000min-1主軸を初搭載しました。2割もアップして小径工具の加工エリアを拡大しておりました。
つまりはCBNエンドミル仕様による高硬度材RC64の加工精度・面品位・生産性(加工時間短縮)の向上を実現したというわけなのです。

今度はねじ研削盤の登場です。同社で一番の新製品

なんと! ジグ研削盤が生産中でありました! 驚いたわ!

昨年のJIMTOFでも展示していた大型横型MC「HU100-5X」

この大きなマシンが数台並べられていてその存在感に圧倒されました。
組立だけで約2カ月ほどかかるんですって。このマシンを手に入れる方を今度取材したいわ☆

でね、ちょうど協賛メーカーさんも展示していたんですが、この中で来場者の評価が高かったのはBIGの愛称で有名な大昭和精機さんの「スマートダンパー」。突き出しの長い加工に優れた威力を発揮するとして、「加工現場に革新的な効果をもたらせた」って評判だったんですよ。

最後になりますが、三井精機さんの本社工場でのプライベートショーは本日(15日)で終了しましたが、名古屋、大阪は今月開催されます。スケジュールは以下のとおり。

●名古屋
(1)日時:2月26日(火) 10:30-16:30 27日(金) 10:00-16:30
(2)会場:名古屋市工業研究所(名古屋市熱田区)

●大阪
(1)日時:3月14日(木) 10:30-17:00 15日(金) 10:00-16:00
(2)会場:大阪会館(大阪市中央区本町)

ねじ酒場☆

先日、友人たちとねじで有名な浅井製作所さんにお邪魔いたしました。
目的は・・・・宴会です☆ ごめんね、仕事じゃなくて(●∀●)ニヒ☆

この写真をよくみてください。
「あ、みたことある・・・どこで見たんだろう・・・思い出せないなあ・・・」
なーんておっしゃる方もいらっしゃるんじゃないかしら。

それもそのはず、もちろん、製造現場ドットコムファンの皆様ならば、以前取材をしているのを思い出したのかもしれません。

だけど、それだけじゃないのよ!!

最近でいうと1月19日(土)に放送された日テレさんの「ブラリ途中下車の旅」でタレント・スポーツコメンテーターの宮本和知さんが、浅井さんのところにブラリとお邪魔していたのを拝見したわ。

このテレビ番組を拝見した方は「あ、思い出した!」って、思わず膝を叩きたくなっちゃったでしょうね。フフッ。

いつも思うんですが、この「ねじや」の垂れ幕は下町風に言うと「粋」。
この店構え・・というか工場の佇まいに経営者のこだわりと個性が滲み出ていて、センスあるなぁ~と感心してしまいます。

この昭和チックな雰囲気がたまりません

でね、この工場内ですが実はドラマの撮影に使用されています。
そのドラマは―――――。

「妖怪人間ベム」でした!

ねじなめんなよ! いいですなあ~!

みんなでたくさん呑みました☆

おやっ! これはナッちゃんじゃないですか!

さて、永遠の少女だと言い張りたい私ですが、かなりの年月をこの業界とともに歩んできました。気がつけば企業規模を問わず、相当な数の産業界で活躍する皆様とお会いしてきております。

企業形態も様々ですが、「ヒト・モノ・カネ」の悩みは共通です。もちろん形態が様々なので、根本的な問題解決の手段はそれぞれ違うでしょう。

浅井製作所さんは、浅井さんが一人で切り盛りをしています。
浅井さんは見栄を張ることをしません。自分の足もとをしっかり見つめています。
自分でできることをコツコツと精一杯実直にやっていく。

自分のところで生産したねじを使用したお洒落なアクセサリーをネット販売に結びつけたこともそのひとつでしょう。新しいアイデアができたのは、聞いたところプライベート面の充実もあったとのことでした。

リラックスして何気ない話の中で、突然、クリエーティブなアイデアのヒントが出てくることもあります。浅井さんが日頃からいかに友人知人に恵まれているかが、理解することができました。

この本の中に浅井さんが登場しています。

子供向けとはいえ濃い内容よ☆

この本は地域経済論・中小企業論でおなじみの中村智彦神戸国際大学経済学部教授が監修したもので、企業の工夫や技術のポイントを、ビジュアル的にも写真をふんだんに使い、分かりやすく紹介しています。

浅井製作所名物のぞき

このように製造現場に興味を持つ人々を増やすための地道な努力と遊び心がいいね!

ヒマラヤンが暇しています

うちのヒマラヤンが暇のようで、ものすごく退屈そうな顔をしております。

さて、最近、私の愛用カバンに可愛らしいアクセが仲間入りいたしましたのでご紹介したいと思います。

女性はいくつになっても可愛いのが好きなのよね~

ズームしてみましょう☆

まったく違和感がございません☆

これはこの間、目黒寄生虫館を見学した際に購入したキーホルダーなの。
研究員が実際に採取した寄生虫を樹脂に封入していたものなんですよ。この寄生虫は「ニベリン条虫」といって、主にイカについているとのこと。アニキサスタイプと迷っている優柔不断な私に対し、研究員のお姉さんから「アニキサスよりも珍しいのでこっちをオススメいたします」とのありがたいアドバイスがありました。さすがは本物志向の方にオススメすると謳ってるだけあるわ(●∀●)キラリン☆

くぅううううううっ! たまらないっ☆

可愛いペットの写真を見せられると、くぅうううううっ! っとなってしまいます。
某自動車メーカー勤務・N氏の息子ちゃんたちのこの愛らしさったら!

さぁ、お仕事にお疲れのそこのアナタ! 疲れがぶっ飛ぶ可愛さに癒やされちゃってください! 

楽しくて仕方ないって感じが、た・ま・ら・な・い☆

もうね、可愛すぎてツライです・・・・

邪心のないこのつぶらな瞳! たまりません!

犬には「泣いている人間に対して犬は見返りを求めず平等に慰める」能力があるらしいですぞ。

ここに詳しく書いてありました↓↓↓(ロケットニュース24)
http://rocketnews24.com/2012/09/15/247741/

 

航空宇宙好き、集まれ!(前編) ~独断と偏見の国際航空宇宙展(JA2012)レポート~

航空宇宙好きで有名な下村栄司氏がレポートを書いてくれました。
さすがは業界人です。記者とは違う視点がたまらない! 

というわけで、下村氏ならではの国際航空宇宙展レポートをご覧下さい! 

☆**********************************☆

いつか書こう書こうと思いつつ、ついに年が明けてしまいました。
昨年の10月に名古屋で行われた国際航空宇宙展(JA2012)に行ってきました。似たような名前の展示会がいくつかあるので紛らわしいのですが、この展示会は日本航空宇宙工業会(SJAC・・エスジャックって言います)が主催するアジアで最大のエアショーだそうです。

今回で13回目ですが、前回は2008年に開催されたので4年ぶりということになります。最近はオリンピックと同じ、だいたい4年に1回の開催です。今回見逃した方は残念ながら4年後まで待たねばなりません。

航空宇宙産業のメッカと言えば中部地区、と言うことで今回は名古屋での開催となりました。しかも、企業の展示はポートメッセなごや、航空機の実機展示やブルーインパルスなどの飛行展示は中部国際空港(セントレア)と2会場体制を取ったのも今回初の試みです。

日程は前半の10月9日から12日までがビジネス中心の「トレードデー」、12日から14日までが一般を対象とした「パブリックデー」です。特にパブリックデーの土日、セントレア会場はものすごい人出で、2会場で目標の93,500名を大幅に上回る162,884名の来場がありました。

実は筆者の会社は、今回初めてこの展示会に出展しました。航空宇宙大好きの筆者には嬉しい限りだったのですが、出展者という立場で企画・準備・運営に関わるとなると、これが結構大変です。やはり、単なる見学者の立場の方が気楽かなと思います。でも、ブースの対応はほとんどそっちのけで会場を見て回れたので、結局良かったのかもしれません。

単純な展示会レポートではつまらないので、筆者の独断と偏見(?)に基づく、かなり偏ったものになりました。前編のポートメッセなごや会場、後編のセントレア会場の2つに分けてレポートします。

では、さっそく行きましょう!


LUPA AIRCRAFT MODELS

いきなりマニアック(?)な話題から。
オランダの航空機モデル・メーカーです。いろいろな航空機のモデルを展示即売していました。
実物の1/100や1/200の大きさが多く、1/100のモデルはかなり迫力があります。エアバスのA380とA350XWBのモデルもありました。

ちょうど筆者の会社が次の展示会でこの機種の部品を展示することが決まっていたので、「モデルもあると盛り上がるなぁ」と思い、会社に事前の了解を得ずに買ってしまいました。
2機で5万円ナリ。もし、会社から「そんなもん、払えねぇ!」と言われたら家に飾るしかありません。しかし、「そんな大きなもの、どこに置くのヨ!」という妻の鬼のような形相が浮かんできます。


結構でっかいA350。めでたく会社には費用を認めてもらえました。個人的には今回の「おみやげ」として787とA380の1/200モデルを買いました。


歴代のロケットたち(企画展示)と世界の航空機メーカー

(右の写真)奥側の5つがスペースシャトル(コロンビア、アトランティス、チャレンジャー、ディスカバリー、エンデバー・・全部言える人はそこそこマニアです)。手前に1つだけあるのはロシアの宇宙往還機ブランと打上用ロケットのエネルギヤ・・スペースシャトルそっくりですが、真似したわけじゃないらしい。
(右の写真)奥側の5つがスペースシャトル(コロンビア、アトランティス、チャレンジャー、ディスカバリー、エンデバー・・全部言える人はそこそこマニアです)。手前に1つだけあるのはロシアの宇宙往還機ブランと打上用ロケットのエネルギヤ・・スペースシャトルそっくりですが、真似したわけじゃないらしい。
こちらもモデルです、ロケットの。これ、全部ペーパークラフトです。ぱっと見、とても紙とは思えません。よくできてます。作者は中川義通(よしみち)さんと言って水戸市総合教育研究所で天文学や宇宙科学を青少年に解説しているとのこと。ちょうど本人がいたので、話を聞いてみました。
「これって、全部紙なんですか?よくできてますね!型紙はどうしてるんですか?」
「アメリカのインターネットのサイトで全部公開されてますよ。ただ、私が独自に工夫してる部分もありますけど。」
「スペースシャトルなんか同じようなものが5つも並んでますけど・・」
「引退するまで135回のフライトがあったんですが、どれひとつとして同じ形の物がないんですよ。例のサイトには135回全部のフライトの型紙があります(スゴイ!な、なんてマニアックなんだ!世の中広し!)」
「これだけあるのに、アリアン5(欧州宇宙機関の主力ロケットです)とかがありませんね」
「(困った顔をしながら)えー、実はまだつくってないんです。そのうちつくろうかとは思ってるんですけど」
ロケットのモデルたちは同縮尺なので、大きさの違いがよくわかります。アポロ計画で月に人を送り込んだサターン5の大きさが目立ちますが、ロシアのソユーズ(国際宇宙ステーションに人を運べる現在唯一のロケット)が意外にちっちゃい。我がJAXAのH2Aよりもちっちゃいのが印象的でした。
蛇足ですが、天文や宇宙に興味のある方は作者の中川さんのサイト「星屋のつぶやき」がおもしろいです。筆者など足元にも及ばないマニアックさです。アドレスはここ↓
http://y-nakagawa.cocolog-nifty.com/murmur/


■出展者の優越感

パブリックデーの土日はポートメッセなごやもかなりの混雑でした。一体どれくらいの人数が入場待ちをしているのかなと、10時の開場前の様子を見に行って見ました・・ら、何と長蛇の列。みんな辛抱強く開場を待っています。我々出展者は専用のパスをぶら下げているので、あたりまえですがゲートはスイスイ通過できます。なぜか優越感を味わえました。


■エアバス

会場案内のパンフレットを見るとエアバスがありません。あれ?今回は出展しないの?と思ったらEADSの名前でちゃんと出展していました。ちなみにEADSはエアバスの親会社です。日本のエアラインの機材はボーイング中心でエアバスはあまり馴染みがありませんが、スカイマークエアラインがA380を6機注文するなど、最近注目です。会場では最新機種であるA380とA350XWBのでっかいモデルを展示していました。

■ボーイング
日本のエアラインではお馴染みですが、民間用の旅客機ばかり作っている会社ではありません。話題のオスプレイやF15戦闘機などもボーイング製って知ってました?ビデオを流していましたが、これがとてもカッコイイ!

787のフライトシミュレータを置いて、希望者(VIPかな?)は体験することができたようでが、パブリックデーは閉まってました。(お客さんじゃない人は相手にしなくて当然かな)

右から737MAX(開発中), 737NG, 787, 777,747-8 奥がフライトシュミレータ(閉まってますが・・)

■ロッキード・マーティン

ロッキードと言えば今では軍用機メーカーですが、オジサン世代には懐かしいL-1011トライスターという旅客機(同社最後の旅客機です)をつくっていました。全日空も21機飛ばしてました。あの田中角栄さんの「ロッキード事件」で有名ですね。
さて、ここは何と言っても防衛省が次期戦闘機とし決定したばかりのF35でしょう。展示してあったモデルには既に日の丸をつけて存在感を示していました。日本は2016年度にとりあえず4機導入ですが、1機あたりの価格は約100億円!・・これで1人しか乗れません!100億円あれば200人乗れる旅客機が買えます(もちろん、乗れる人数で比較するのはナンセンスですが)。ちなみにこのF35、ほぼ同一の機体で異なる目的に対応できる3種類の機種を開発するという野心的な試みであったためか、開発費が雪だるま式に膨れ上がり(何と31兆円だって)、この先もこれで済むかどうかもわかりません。納入は遅れるは値段が上がるはなんてことにならなきゃ良いのですが。

頑張る日本のメーカー群

写真左:カメラを持ってブース内をウロウロしていたら、三菱重工の人から「MRJと一緒に撮ってあげましょう」ということで、パチリ。
写真左:カメラを持ってブース内をウロウロしていたら、三菱重工の人から「MRJと一緒に撮ってあげましょう」ということで、パチリ。
■三菱重工業

日本を代表する航空宇宙メーカーといえばここでしょう。
話題はやっぱりMRJ。
今まではモデルの展示が中心だったのですが、今回は実物大の客室のモックアップを持って来ました。トレードデーには希望すればシートに座らせてもらえたみたいです。今年(2013年)初飛行とのことなので、楽しみです(787の二の舞にならなきゃいいけど・・)。

個人的にはH2Aロケットの次(H3Aかな?)が気になりました。既にエンジンの開発(LE7X)は進んでいて、説明を聞いたら信頼性の向上にも重点を置いているとのこと。ひょっとしたら有人飛行も視野に入ってるかもしれません。

写真左は「ドクターヘリ」、写真右はXC-2とXP-1の模型。1社で2機同時に開発してしまうなんてボーイングやエアバスだってやらない!
写真左は「ドクターヘリ」、写真右はXC-2とXP-1の模型。1社で2機同時に開発してしまうなんてボーイングやエアバスだってやらない!
■川崎重工業

この展示会を主催しているSJACの会長会社ですので、展示も盛大です。目立つのはBK117のドクターヘリ仕様の実物機です。BK117はユーロコプタードイツ社と共同で1982年から生産しており、最近めでたく1000機の納入を達成したそうです。
ヘリコプターの実機ばかりが目立ちましたが、実は最近川崎重工さんは航空機を独自に、しかも2機同時に開発したんです。防衛省向けですけど。1つは2007年9月に初飛行したXP-1次期固定翼哨戒機(潜水艦を探します)。もう1つは2010年1月に初飛行したXC-2次期固定翼輸送機です。XP-1はボーイング737-800やエアバスA320とほぼ同じ大きさ、XC-2はそれよりも大きい機体です。XP-1は民間の旅客機に転用することはできませんが、XC-2の方は民間の輸送機に転用できる可能性があります。武器輸出三原則次第ではありますが。

真ん中の黒い板が4500個穴をあけたCFRP板。1枚の板に500個穴がありますが、加工時間は20分で、従来の1/3とのこと
真ん中の黒い板が4500個穴をあけたCFRP板。1枚の板に500個穴がありますが、加工時間は20分で、従来の1/3とのこと
■富士重工業

日本の三大機体メーカーの最後は富士重工業です。
前回の展示は賑やかだったのですが、今回はちょっと地味でした。注目はCFRPの穴あけ技術で、独自に開発したRドリルは、ドリル自身がCFRPによってセルフリグラインドされるというもので、4500個穴をあけたサンプルを展示していましたが、4500個目の穴でも充分きれいでした。




写真左:787用のエンジンGEnxの模型。写真右:液水ターボポンプ。ちなみに液酸ターボポンプも似たような形状です。ひとつのエンジンに両方あります。
写真左:787用のエンジンGEnxの模型。写真右:液水ターボポンプ。ちなみに液酸ターボポンプも似たような形状です。ひとつのエンジンに両方あります。
■IHI

ジェットエンジンといえば、やはりこのメーカーでしょう。真っ黒でレトロな感じのエンジンが目につきます。これは「ネ20」と言って、終戦直前の1945年に完成した日本初のジェットエンジンです。現在でもエンジンの基本的な構造はこれと変わっておらず、当時の技術がいかに先進的だったかが想像されます。その他にGE90(B777用)、GEnx(B787用)、V2500(A320用)、PW1100G(A320neo用)などの民間機用エンジンの模型がズラリ。

IHIは宇宙関連の製品も航空関連に負けず劣らずやってます。H2AやH2B(どちらも日本の主力ロケット)のメインエンジンに使われている液酸ターボポンプ/液水ターボポンプに個人的には興味津々です。地球の重力を振りきって過酷な環境の宇宙へ飛んで行くロケットの中では私達の想像を超えた「極限状態」が展開されています。例えば液水ターボポンプ。燃料である液体水素(何とマイナス253℃!)をタンクからもってきて圧力を300気圧まで上昇させます。タンクから吸い込む液体水素の量は1秒間に約530リットルだって!。下の写真右がカットモデルです。左部分がポンプで右部分が回転のパワーを生み出すタービンです。タービンを回す動力は550℃のガスです。要はひとつの装置の中に一方はすごい低温、もう一方は高温の両極端が同居しているってことです。回転数は毎分42,000回転で、馬力は28,000馬力。60cm×70cmくらいの小さな装置ですが、大型タンカーを動かせるほどの馬力があります!。すごい技術。惚れ惚れしてしまいます。

■工作機械メーカー


工作機械メーカーでは三井精機工業、ヤマザキマザックが頑張っていました。この展示会の「主役」ではないので、コマ数も少なくパネルやサンプルピースといった地味系の展示でした。他に工作機械関連ではオーエスジー、スギノマシン(ウォータージェットの実機展示)、ブルーム(松浦機械の5軸立形MCで実演)などなど。

まだまだ書ききれないことがたくさんありますが、長くなってしまったのでこの辺で前編のポートメッセなごや編を終わりにしたいと思います。後編はセントレア(中部国際空港)編です。お楽しみに!
(写真・文:下村栄司)

【お知らせ】三井精機のプライベートショー『MTF2013』が開催されます!

以前にもニュースに掲載したのですが、三井精機さんが「Action Greener! ~環境に優しく、地球に優しく~」をテーマにプライベートショーを開催します。

詳細ニュース記事はコチラ↓↓↓
http://seizougenba.com/node/2384

本社工場では生産中の工作機械が見学できるから、要チェックです。特に大型5軸MCのHU100-5Xが複数台数並ぶ予定で、その迫力に圧倒されそうな予感がするわ。

それに、今回は特別、 IHIよりPW1100G-JMエンジンのモデルを借用し、展示するんですって。
本エンジンはエアバスA320NEO用で、この多くの部品加工になんと、三井精機の工作機械が使われているのよ。あっ、言っちゃった(←ちょっとワザとらしかったかしら(●∀―)ウフ☆)

また、「はやぶさ」の再突入カプセルの部品(実物と同じもの)も展示予定というから、楽しみにしているのよ。

それに、セミナーも充実しているの。
各地域で、「臥龍経済 日本の中小企業の行方 -- チャイナプラスワン?そら日本だろ!」をテーマに 政策研究大学院大学 特任教授 橋本久義氏が講演、加えて名古屋では、「エンジンの簡易切替ラインの現状と今後の方向性」をテーマにトヨタ自動車 エンジン生技 部長 岩井晋一氏が講演するわよ。製造現場の皆様にとって充実したセミナー内容なので、必聴の価値あり!

●本社工場
(1)日時:2月14日(木) 10:30-16:00 15日(金) 10:00-16:00
(2)会場:三井精機工業 本社工場(埼玉県川島町)

●名古屋
(1)日時:2月26日(火) 10:30-16:30 27日(金) 10:00-16:30
(2)会場:名古屋市工業研究所(名古屋市熱田区)

●大阪
(1)日時:3月14日(木) 10:30-17:00 15日(金) 10:00-16:00
(2)会場:大阪会館(大阪市中央区本町)

【告知】歯科医療機器・技術参入セミナー ~第17回おおた工業フェア 鶴見大学・歯学部編~

お知らせです。
歯科医療機器開発は中小企業のすぐれた微細加工技術との出会いを心待ちにしている――――。

ということで、2月7日(木)13:00~15:00、大田区産業プラザPio 6階C会議室で「歯科医療が必要とする機器・技術と中小企業の連携」をテーマに鶴見大学歯学部教授の下田信治氏が講演をいたします。

歯科医療の現状とそれらを支える舞台裏の技術について、普段見えにくい歯科医師ならではの悩みについて具体的なエピソードを交えながらお話をしてくれるとのことで、歯の主成分であるリン酸カルシウムを用いた歯科の新しい材料開発の話題、歯科医師を育てる教育現場で活躍する産業機器、そして医療環境を取り巻く化学アレルギーを採り上げながら歯科医療が必要とする機器や技術を紹介してくれるという充実した内容となっています。

今後、注目される産業のひとつに医療分野があります。
微細加工に興味のある方はぜひ聴講してみてはいかがでしょうか。

参加費は無料。
申込受付は、会社名、氏名、連絡先(住所・電話番号、FAX番号、E―mailアドレス)を記入の上、FAX番号03-3733-6496まで送付するか、sangaku@pio-ota.jp まで送信すること。

問い合わせ先は、大田区産業振興協会 医工連携支援センター 木川、藤原あてまで。
TEL:03-3733-6144

【観覧注意】目黒寄生虫館を見学後、きしめんを食す(●∀●)

目黒寄生虫館といえば、寄生虫を専門に扱った研究博物館であります。
地球上のどこを探してもこの規模の展示会場はなく、まさに世界の宝といっても過言ではないでしょう。

以前も見学したことがあるのですが、当時、一緒に見学していたツレが本当に気分が悪くなってしまいました。そのうえ、サナダ虫Tシャツを買いそびれたことがあり、それがずっと心残りだった私。

よし! 今度こそ、サナダ虫Tシャツをゲットするぜ!
ということで、キモチワルイものが平気な趣味の良い友人と一緒に目黒寄生虫館へ向かいました。

様々な寄生虫がお出迎え

なかなかキモチワルイです

こ、これは! 小学生の頃にお世話になったぎょう虫検査シートではないか!

こんなものまで展示してあるとは! 
小学生の頃って、なんでかしら、このようなシモ系の検査となると、男の子たちが妙に大はしゃぎしていたわよね。「尻にピタッとくっつけるんだぜ~!」みたいな(笑)

再検査になって先生に呼ばれる子もクラスに数人いてさ、われわれが子供のころって、そういう配慮がなくて、みんなの前で名前を呼ばれちゃうんだもん、たまんないわよね。子供だって羞恥心はあるのよ。

なーんて、しみじみ昔を思い出しながら、様々な寄生虫を堪能していると一枚のパネルが目に飛び込んできました。

あっ、ひもが動いた! ってwww シュールなキャッチに失神寸前! 笑いが止まらない!

書籍も充実していて、その内容に興味津々です。日本が平和で安全なのも、このように寄生虫研究に身を捧げた学者さんたちのお陰だと感謝の気持ちが湧き上がってきました。

書籍のタイトルも素晴らしい!

それにしても、寄生虫の姿形がねぇ・・・なんともいえませんね。

見れば見るほど「きしめん」ソックリじゃないですか

――――というわけで、見学後はきしめんを食べなきゃね☆

購入したサナダ虫Tシャツ

サナダ虫が立体的でその感触がた・ま・ら・な・い♪

一番大きなTシャツを購入したのですが、これがまた可愛い。ダボダボのサナダ虫Tシャツにカラフル模様のレギンスと合わせて着用するとほぉ~ら、お洒落に大変身! 
女性ファッション雑誌風にいうと、「立体サナダで注目度アップ! 派手めのレギンスで着こなすのがナオミ風☆」 って感じかしらね。おほほ。

さすがに企業訪問をするのにサナダ虫TシャツはNGだけど、机上仕事で仕事場から出ないときは、ラクでいいわよね。
これを着たまま、うっかり近所のうどん屋さんに行かないように気をつけなきゃ(●∀●)

日進工具の微細工具がさらなる進化を遂げている!

昨年の暮れ、日進工具さんが、理化学研究所と慶応義塾大学と、高純度SiCを高精度に微細加工する技術を開発したと発表したんですが、どのくらい微細なのかというと直径500µm、深さ50µmの穴を加工、表面粗さはなんと約2nmの微細ぶりを発揮するというから、すごいわよね。

高純度SiCって耐熱性が高いのが特長的な素材ですが、なんていったって硬い。硬いから加工し難い嫌な材料だったわけで、この技術が確立したお陰で、今まで出来なかった光学素子金型などに応用が期待できるのよ。

微細工具で有名な日進工具さんだけど、工具メーカーならではのCAD/CAMシステム「NS―MaicroCAM」もご紹介するわね。

この製品は工具の性能・特長を最大限に発揮する最適な工具軌跡と工具データベースを搭載することにより微細金型や部品をさらに高精度・高面品位を追い求める金型加工への要請に応えるものなの。

CAD/CAM一体型のフレキシブルな操作性で、精密加工に特価した各種コマンドの集約を自由に行えるツールバーを装備して、日進工具こだわりの“あえて飾らないプロ仕様”の使い勝手を実現しているのよ。

同社では「NS-MicroCAM」ユーザーさんには専用サポート窓口から最新の工具情報加工条件の配信や、同社加工エンジニアが親切丁寧に様々な加工相談に対応してくれるとのこと。
今後、成長産業として医療分野が注目されているし、微細加工は日本が誇る強みの分野でもあるわけで、微細加工でお悩みの方は、一度、日進工具さんにご相談することをオススメするわ☆

マイクロ流路加工事例

ワ ー ク :超硬合金(92.5HRA)
サ イ ズ :φ6mm
底面粗さ:Rz109〔nm〕
     Ra:17〔nm〕

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