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解決策
今回、タングステンでできた指輪をしている指が剥離骨折してしまったというご相談がありました。ご相談者の彼氏を思う気持ちが素晴らしい。おそらく、いろんなところをネットで調べた挙句、こちらのサイトに辿り着いたんでしょうね。なんとかしたい! っていう気持ちが伝わりました。
さて、超硬材でできた指輪を、剥離骨折をおこして腫れあがった指から、外すのは至難のワザでしょう。ご相談者が消防署にいってもラチがあかず、病院にいってもお手上げだとすると、壊死をふせぐためにも一刻も早く外したいと思うのは当然です。
私は記者であって技術屋ではありません。医師でもありません。
したがって、この場合、きちんと専門家の意見に耳を傾けなければなりません。
本題ですが、百戦錬磨の消防署や病院が根をあげた超硬材の指輪外し・・・しかも剥離骨折をした腫れあがった指からの取り外しとなると、出番は、歯科医でしょう。なんせ安全です。
セラミック(ジルコニア)の義歯を扱うのですから、ダイヤモンド工具と慣れ親しんでいます。
熱対策もバッチリです。
親切な某歯科医師から問題の指輪に対応してくださるとご連絡がありました。ですが指輪に歯科設備を使うのは、おそらく前代未聞でしょう。
絶対に外れるとは言い切れませんが、やってみないと分かりません。
それにしても恐るべし、超硬指輪です。
こんな事例があるなど、私も想像していませんでした。
また、今回、速やかに大量のコメントをいただきました。ありがとうございました。
どれもこれも、加工業界ならではのご意見であり、皆様方の優しさに圧倒されました。しかも大量のコメントがある中、不真面目なコメントがひとつもなかったことは驚きでした。
本当にありがとうございました。お礼を申し上げます。
ご相談者の彼氏さんの指輪が一刻も早く外れて、怪我が治りますように☆
【緊急】誰か良い知恵はございませんか?
Nさんから緊急を要するお問い合わせをいただきました。
お問い合わせの内容は以下のとおりです。
先日私の彼が指輪をつけたままバスケットボールをしていたら、指輪をしていた指を突き指をしてしまいまして病院に行ったらはくり骨折といわれました。
指輪の素材はタングステンでどの工具を使っても切れませんでした。
指輪をつけてる指は腫れ上がっていて指輪をつけていると手術もできないということなんです。
どの会社をあたっても指輪をつけたままで切るのは不可能ですと断られてしまいます。
いまは医者から薬をもらって安静にしていますが、いつ腫れが悪化するかわからなく、医者には指輪が取れなくて指先に血液が通らなくなったら切断する可能性もあるといわれました。
彼は18歳なのでそのようなことは絶対に避けたいのです。
どの医者をまわってもそれ以外には方法がないと言われてしまいました。
なので今タングステンを切る道具を探しているんです。
そちらの会社で指輪をつけたままタングステンがきれるものに適するようなものがありましたら教えてほしいです。
Nさんのとても切迫した様子がわかります。
超硬素材の切断となると、おそらく対応できる切削工具を用いて切断するイメージが沸き上がると思いますが、簡単なものではなく指に食い込んでいくとなると、なおさら弄れない状況だと思います。超硬を切断できる工具類があっても人間に対応できる取り付ける機械が思い浮かびません。
歯科医院ではセラミックやチタンを加工しますので、硬い材料でもなんとかなるかもしれないと、ふと思いましたが、おそらく歯科でやる場合、削ったとしても肉表面までギューンといっちゃう可能性が大きいので、指に麻酔をかけて対応し、傷ついた肉を縫合しなきゃならないと思うのです。これが歯科医師免許だけで対応できるのかも分かりません。人間の身体にかかわる重大なことですので、いい加減なことはいえません。
私は記者であり医師ではありませんので、これ以上のことは申し上げることができませんので皆様に呼びかけることしかできません。
ひょっとしたら、いいアイデアをお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。
Nさん、とにかく大事には至らぬよう、お医者様の言うことをきいて、最善をつくしてください。私は、広く「なんとかならないか」と呼びかけることしかできません。
知恵のある方は、サイトにある問い合わせから、コメントをくださいますようお願い申し上げます。
ご意見は彼氏思いのNさんに伝えます。
夏の大田区切削・研削研究会
毎日暑いですね。
先日、納涼会を兼ねた大田区の切削・研削研究会がありました。
各社の課題が議論され、とても有意義な時間を過ごしました。
今更ですが切削加工は実に奥が深い――――と再認識させられました。
「あそこ」に潜入!
猛暑の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
土曜日に開催された大イベント、隅田川の花火大会に行ってきましたが、本当に美しい花火でした。
――――が、おねえさんは花火の前に行かねばならぬ場所がありました。
行かねばならぬ場所――――そこは――――。
「あそこ」です。
この賑やかなホッピー通りの中に、異彩を放つ「あそこ」がある
以前、浅草をブラブラしたとき、目に飛び込んできた大衆酒場「あそこ」。
ネーミングの香ばしさに思わずブログにご紹介したところ、全国の製造現場ドットコムファンの皆様の中から、「あそこのレポートを読みたい」というアプローチがありました。
やっぱり気になるのね(●∀●)ウフ☆
私も気になっていたところよ・・・・・と、いうわけで、ドケチな母ちゃんから買ってもらった浴衣を着て突撃だい! 止めてくれるなおっかさん!
さて、入るわよ☆(←テンションMAX!)
ガラガラガラ・・・・引き戸を開けると賑やかな外とは対照的な静けさです。
店内はコの字になったカウンターと座席が1席。2階席もあるようですが、階段には電気がついていませんでした。おそらく混んでくると解放するのでしょう。
大衆酒場にありがちな昭和歌謡はありません。高い位置に置かれたTVはオリンピックを流しており、奥には今時珍しいピンク電話がおびただしい昭和臭を放っています。
爽やかな店内。ジョッキに入ったセロリがみずみずしい
店内には先客がおり、ワケありそうな中年のカップルがしっぽり呑んでいました。
どうしたことでしょう・・・この2人、明るい感じがみじんもありません。
とりあえず「ホッピー」を注文しました。ちなみにホッピーセットのお値段は450円と大衆的(中は250円)。
つまみはなににしようかしらねぇ~。
最初はイカの煮物と野菜の煮物にしましょう
甘辛い味付けが食欲をそそる。お腹が減っていたのでペロリと平らげてしまいました。
次に何を頼もうかな・・とメニューを見る私。
これが大衆酒場「あそこ」のメニュー表だ!
ハモのかば焼きとくじらベーコンをチョイス!
くじらベーコンなんてそう滅多に食べられないもんね。マヨネーズをつけてもらったの。
このお店はこの場所で50年も続いているんですって。すごいわね、50年よ!
しかも11時すぎからお店は開店しているらしく、常連さんの割合が多いと聞きました。
失礼ながらも意を決して、ママさんに「どうしてあそこなんですか?」と尋ねてみたところ、「前のオーナーが付けた名前だから分かりません」との返答。
浅草のあそこ・・・・気にいったわ!
またお邪魔するわね☆
オサレな町工場展
現在、オサレスポットでもある渋谷ヒカリエ8Fで「BRANCHと町工場展」が開催されています。
というわけで、ブラブラ行ってきました。
キレイにディスプレイされている製品の数々に来場者も興味津々。製造業に携わる人でなくても、若い方から年配の方まで、「あら、ちょっと覗いて行こうかしら?」っていう気になる空間ね。
デザインと工場の融合に、この業界の方ならナニかしらのインスピレーションを得れるはずだと感じたわ。
先日のブログでもご紹介した『Un Koma』(←フランス語風に「ァンクマァ」よ!)を生みだした由紀精密さんも展示していたのよ。
赤マル内の左から精密コマの加工順になっている
あら、『Un Koma』がないわ・・・・(←当たり前だ!)
ちょっと淋しい気持ちもあったんだけど、精密コマが展示してありました。
こちらは由紀精密の笠原氏。親切丁寧に説明をしてくれます(●∀●)
この展示会は8月7日(火)まで開催されています。
8月5日(日)には、全国から集結した町工場が技とプライドをかけて戦う「全日本製造業コマ大戦渋谷場所」も開催されるので、お時間のある方は、ぜひ、覗いてみてください。新しい発見があるかもしれません。
ニッポンの元気! 大田区の技と女体!
ただいま都内にある日本橋高島屋で絶賛開催中の「ニッポンの元気! 大田区 世界に誇る技と観光展」を見学してきました。
高島屋は「大田区の世界に誇る技」に注目し、「東京を元気に」というテーマのもと、今回の展示会を開催しています。
NHKの朝ドラ「梅ちゃん先生」の番組展も併催していたのよ。
そういえば梅ちゃん先生の舞台は蒲田ですもんね☆
一歩足を踏み入れると、カシワミルボーラさんの「女体」が目に飛び込んできたわ。
久しぶりねぇ、女体ちゃん・・・・日本橋まで出張ごくろうさま☆
目が潰れそうなほど、美しい輝きを放っていたわ
カシワミルボーラさんの切削研究意欲にいつも感心する私。顧客の意見や課題に対し、常に真摯に、そして前向きに取り組んでいるのよね。
展示物も磨きの処理を行っておらず、切削だけで加工しているの。すごいでしょ。
すごいのはこれだけじゃないわ。今年、同社の柏 政光氏が、『大田区の工匠100人』に選ばれております!
(・∀・)おめでと――――――!!!!!
マシニング加工歴25年! なかなかの男前です
おっと、後ろを振り返ると、製造業のバイブルとも呼べるナッちゃんの漫画が置いてありました。
さらに奥に進むと・・・・・。
これまた大田区の優良企業、エレベーターのボタンで有名な「オリエンタル工芸社」さんの製品が展示されていました。
われわれの暮らしの安全に大きく貢献している押しボタン
様々な切屑も展示!
でね、驚いたのは梅ちゃん先生でもお馴染みのジオラマよ。
昔の工場を再現しているんですが、細かいのなんのって。切屑の再現がニクイわ~(-ω-)スバラシイ☆
この展示会は、7月30日(月曜日)まで日本橋高島屋で開催しているわ。
入場無料。
Un Koma
きゃ~~!
難削材の加工を得意とする由紀精密さんから、スペシャルなお届けモノが届いたわ!
コレよ!
これはね、「Un Koma」っていうのよ(●ωー)*ウフ* 素敵な色ね☆
あらやだ。
そこのアナタ! そのまま読んじゃったわね。汚いわね!
これはね、フランス語風に「ァンクマァ」っていうのよ。
由紀精密さんって、航空宇宙業界や半導体製造装置など超精密加工が必要とされる業界から、高い評価を受けている優良企業。
今年2月には、横浜で開催された大人が本気で挑む「全日本製造業コマ大戦」で、見事優勝をおさめたのよ。
こちらは由紀精密オリジナル「SEIMITSU KOMA」
これ、実はスイス型自動盤でステンレスを削り出しているという手のこんだシロモノなの。
非常に高い真円度が特長で、大きさは10φ。小さいながらも3分以上長時間回り続ける不思議なコマよ。指のかかるグリップ部は職人が1本1本ローレットをかけているんですって。
このコマはWEB限定販売の商品として手に入れることができるわよ。
興味のある方は下記にアクセスしてね☆
安売りをしない町工場
不肖那須めは、企業規模を問わず、“キラリと光る企業(人)”に狙いをつけて取材を行っていますが、いや~、先日お伺いした町工場は素晴らしかった。
その会社は川崎市内にある日成工業さん。他の現場がサジを投げるほどの難度の高い加工をするんです。
それだけじゃないわ。
創業者の長男である野田営業部長のキャラが際立っているの。
すごくしっかりした考えのもとで、会社を牽引しているのよね。
私も彼の考え方に激しく同意している。
だから誰もが知っている大手のあんな仕事やこんな仕事が舞い込んでくる。もちろん、根底にあるのは企業からの信頼よ。ここの取引先が求めているのは値段よりも高度な技術。先方は日成工業さんの技術に重点を置いているわけなので、日成工業さんも己の技術に「安売り」はしない。
「この会社に仕事を頼めば確実にやりこなす」
って、周囲の期待があるわけなのだ。
というわけで、次回の注目記事は日成工業さんが登場します。
次回をお楽しみね(●ω●)☆キラリン☆
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