Machining Challenges-Simplified――――――。これはキタムラ機械(社長=北村彰浩氏)がモットーとしている言葉だ。経験や知識を必要とせず、誰もが簡単に高精度・複雑切削加工ができるように、というメッセージが込められている。近年、日本の製造現場では、少子高齢化に伴う労働人口の減少から人手不足が問題視されているが、同社では、“世界中のものづくりに係わる8割は中小企業である”、という現実を踏まえ、機械メーカーからの視点で解決に導くための方法を提案している。
同社は2008年に世界初アイコン制御のCNC装置「Arumatik-Mi」をマシニングセンタに標準搭載したことを皮切りに、ネットを介してビデオ通話ができる「Anywhere-Remote」、AIがCADデータをもとに自動運転ができる「Auto-Part-Producer」など独自性溢れる技術を数々と提供してきた。さらに昨年は、〝顔認証システム〟機能(特許取得済み)にて文部科学大臣賞を受賞している。一歩先行く独自技術を製造現場に提供する北村社長にお話を伺った。