年別アーカイブ 2015年
【レポート】二番煎じの入間航空祭
(写真・文=下村栄司)
2年前にも一度書いているので、ご存じの方も多いかと思います。「二番煎じじゃねえかよ」というご批判覚悟で2年前と同じイベントを再度レポートします。入間航空祭は毎年11月3日に開催と決まっています。この日はちょうどJIMTOF開催期間の真っ最中なので、筆者はJIMTOFのない奇数年にしか行けません(でも、来年のJIMTOFは11月17日から22日なので、3日は大丈夫です!)。2年に1度のチャンスの年にはいつも天気が気になります。やはり、飛んでいる飛行機を撮影するには背景が真っ青な空に限りますから。
11月3日は「晴れの特異日」なんて言われているようですが、確かに晴れの確率は高いものの、ここ最近はそれほどでもないようです。また、たとえ晴れたとしても雲が多いと写真も映えません。「快晴」じゃなくてはダメなんです。前日から遠足を控えた小学生のように、筆者はこの日が快晴となることを祈っていました。
航空祭当日は朝から雲ひとつない快晴・・やった~。カメラを握る手にも気合が入ります。
まずは地上展示の端から見て行きましょう。最初に目に飛び込んできたのは空港用の消防車です。今回はエライかっこいい新型車がありました。調べてみると米オシュコシュ(OSHKOSH)社製のストライカー(STRIKER)3000って機種です。消防班(?)のお兄さんが防火服を着てポーズをとってくれました。手前のぬいぐるみがカワイイ。
初の国産旅客機YS11はとっくに民間路線から引退しましたが、航空自衛隊だけ現役で頑張っています。この機体はYS11-FCと言って飛行点検用として3機保有しているそうです。
「何?MRJだって?知らねーなー。俺なんかなぁー、50年も飛行機やってんだぞ!まだまだ生まれたてのMRJなんぞにゃ負けねーよ。」老体に鞭打って(?)、アクロバティックな飛行を披露してくれました。
C-1輸送機です。翼の生えたクジラのようです。こちらも40年選手です。
C-1から次々に落下傘部隊が飛び降りてきました。その間隔は1~2秒ほどでしょうか。飛び降りるのを躊躇している暇などないでしょうね。
クライマックスはブルーインパルス!
本日のクライマックス、ブルーインパルスがお出ましになりました。ランディングギアを出し、前照灯を点灯させて、まずは観客にご挨拶です。
かなりの高度(2500mくらい)まで上昇して、きりもみ状態で急降下。目が回っちゃう。
一糸乱れぬダイヤモンド体型。きれいです。
高高度まで急上昇して一気に転回。しかもダイヤモンド体型を保ったまま。すごい。
背面飛行です。しかもお互いの距離はぴったりくっついて離れません。
高度2500mで6機が同時にダイナミックに旋回。
急降下の後、急上昇。筆者としては、これがベストショット。
大空に巨大なハートマーク(しかも天使の放った弓矢付き)や星マークが描かれました。観客からは大きな拍手が沸き起こりました。
航空自衛隊のUH-60J救難ヘリコプター(左)と海上自衛隊のSH-60K対潜哨戒ヘリコプター(右)。
演技終了
ブルーインパルスの演技が終わり大半の観客が帰り始めて、会場の熱気も冷め始めてきました。この航空祭は実質ブルーインパルスが「トリ」で、この後の飛行展示はありません。それでもかなりの観客が残っているのは、帰りの混雑を避けてゆっくりしていこうかと考えている人たちと、F15戦闘機とF2戦闘機の帰投を見てからじゃないと帰れないという熱心な人たちに分けられると思います。
F15もF2もただ単に離陸して本拠地へと帰っていっただけでした。F15は離陸後に一旦会場上空を通過してサヨナラの挨拶だけしてくれました。上の写真はF15J戦闘機の帰投の様子です。
続いてF2戦闘機の帰投。こちらは離陸してさっさと帰って行きました。
この航空祭が行われる航空自衛隊入間基地は、東京都内からも近く、しかも交通のアクセスが最高です(何と電車の最寄り駅が基地内にある!ちなみに筆者の住まいからも近く、今年は自転車で行きました。)。そのため、毎年殺人的な人出(今年も20万人と発表されました)で、これだけはいつ行っても閉口します。
ラバーの壁
久しぶりにコラムを更新します。
コラムといえば、別件ですが、不肖那須直美、ただいまベストブック社の月刊「ベルダ」で「無造作女の独り言」というコラムを連載していますので、興味のある方はぜひご覧下さいませ。
ま、己のPRはこのくらいにして、今回のコラムはちょっとシモネタが入っています。おとなしそうな顔に似合わず、結構エゲツない言葉が散りばめられておりますので、ご飯中の方は要注意―――という前置きはさておき、先日、初めて北陸新幹線に乗りました。最近の寒暖の差で肉体にダメージを受けており、疲労もピーク。ものすごく混雑していたこともあって、意を決して普段は滅多に乗らないグリーン車に乗りました。
初めて乗る北陸新幹線に心ウキウキのわたし。いつもの缶ハイボールもなんだか高級品に感じます。なによりわたしの心をトキめかせてくれたのは、女性専用トイレがあったこと。
なんて綺麗なの! と驚きました。しかもちゃんと着替えができるよう、配慮されているではありませんか。これはビジネスで利用する女性にとっても、ありがたい!
さて、北陸新幹線のトイレの快適さをご理解いただけたと思いますが、実は昔から走っている新幹線のトイレには、いつも気になることがある。おそらく出張の多い皆様のほとんどが、「ラバーの壁」にブチあたったことでしょう。そのたびに奥歯を噛みしめ、苦々しい思いをしたと推測します。
ラバーの壁――――それは銀色の便器奥深くに佇んでいる真っ黒いゴムで出来ているビラビラ。
あれが気になって気になってしょうがない。正式にいうとビラビラゴムが気になるのではなくて、そこにベッタリ付着しているウ〇コが気になる。あれを見るたび、うんざりする。
しかも大抵、どんなに水を流してもンゴォォォォオオオ――、スピュッ! と、大げさに激しい音を響かす割には、ウ〇コが惨めったらしく、すがるようにゴムにこびり付いて離れない。
(こ、このっ! ラバーの壁め!)←心の声。
次にトイレに入る人が、「あの女の人、ウ〇コしたくせに流さないなんてヒドイ女だ」って思ったらどうするんだよ―――と怯えながら用を足すわたし。たとえ、見ず知らずの他人にでも、ウ〇コを流さない疑惑をかけられるのはイヤだ。
女のプライドを脅かす他人のウ〇コが憎い。ラバーの壁さえなければ―――と何度思ったことか。
だいたいね、銀色の便器に黒いゴムと茶色いウ〇コのコントラストが最悪。余計目立つと思うんだけどね。汚らしさに加え、絶望感さえ感じるあの佇まいに、センスをまったく感じないだもん。なんとかしてよ、と愚痴のひとつでもこぼしたくなる。
普段は活動的なわたしも元気いっぱいトイレに入ってさ、このラバーの壁にブチ当たると、急に仕方なく生きている感じがしちゃって、労働意欲が一気に蒸発しちゃうのよね。
銀色便器はウ〇コとゴムの摩擦現象についてもうちょっと研究してもいいと思うんだよね。
滑りを良くする工夫とかね。そう思わない?
と思ったところ――――ヨーグルトのフタのツルン構造を適用すべきだ、との声をききました。
それよそれそれ!
ヨーグルトとウ〇コは違うかもしれませんが、あの構造さえあれば、ひょっとしたらひょっとすると、ラバーの壁を突破できるかも!
淡い期待を込めて、製造現場ドットコムからのお願いです!
メーカーさん、開発してください!
女心を逆手にとる悪巧みか
(写真はイメージです)
メイクの必須アイテムであるアイシャドウが切れた。
こいつがなくなるとお目々が小目々になる。困るので化粧品売り場へと向かったけれど、化粧品(メイクアップ)を購入するときに、毎度フに落ちないことがある。
それはなにかというと、アイシャドウはたくさん使う色とほとんど使わない色があるのに、自分の好きな色をチョイスしてパレットに組み込む仕組みを持たないメーカーが多いこと。
自分に合った色をやっと見つけたかと思っても、ロングセラー的に使えるモノが少ないし、せっかく合うモノに巡り会っても、「限定品」だったり「新色」に入れ替わってしまう。
限定品も新色も自分に合えば欲しいと思うけれど、いつも大量の無駄をパレットに残したまま新しいものを購入しなければならない仕組みってどうなのよ。
メーカーによって発色が違うし、肌質によって馴染むものと馴染まないものもある。
しょっちゅうメイク直しができる環境があれば、多少崩れても直せるからまだいい。わたしのように時間から時間へと移動するタイプの人間は、メイク直しをする時間がない場合が多いので、機能的かつ自分の肌に合った色を探さなければならず、これがまた至難のワザなのだ。
自分に合ったアイシャドウをせっかく見つけても、シーズンが終わると商品がなくなっている場合は少なくない。いつも使う色を使い切ったら、使わない色を残したまま、新しいパレットを買わなければならないという理不尽極まりない思いに吠えたくもなるわけ。
「そんな化粧品なんか要らないわっ!」とタンカを切りたいところだけれど、メイク有りとメイク無しを比較すると、顔面ギャップは計り知れず、だ。あぁ、恐ろしい。恐ろしいので、世の多くの女性達は無駄を承知で財布の中身へのダメージを受け入れざるを得ない状況にある。無慈悲な事実だ。
工業系は製造工程の短縮等を提案し、いかにユーザーの無駄を省くかを訴求する。
工業系に限らず、ほとんどの業界は顧客側に選択の幅を持たせているというのにね。
まったく、こんなに消費者の無駄をつくって利益を上げるアコギな仕組みって化粧品業界しかないんじゃないか。消費者の無駄を意図的につくり上げ、利益を確保しているとしたならば、この省エネ時代に時代錯誤もいいとこ。女心を逆手にとった業界挙げての悪巧みなのかとおねえさん、眉毛がつり上がっちゃうわよ、まったく。
ところで、アイシャドウが切れるたび、化粧品売り場であれこれ自分に合ったものを探しまわっているわたしは先日、まさに化粧難民化してしまった。以前とほぼ同じような色をチョイスしたと思ったんだけど、結局、色が濃過ぎて、元気さがまったくなくなってしまったのだ。鏡に映ったわたしはどうしようもない男に殴られながら仕方なく生活をしている女のようだった。こんなツラで外に出るなんて、と思うと一気にモチベーションが蒸発したわけね。で、1度使ったパレットなので返品交換もできるわけがなく、泣く泣く新しい商品を購入するハメになったわけよ。ちきしょう。
メイクは女性をイキイキさせるツールのひとつだ。
もう少し化粧品業界は考えて欲しいわ、と切に願う今日この頃でした。
爆笑! 「CIMT2015 レポート」番外編
さて皆様、「CIMT2015 レポート」には番外編があります。
この展示会、入場前の検査時には、安全のためかライターを持っていると没収されると聞きました。タバコを吸われる方は、自分の分身が取り上げられたと等しいですね。
ところが!
展示場内ではなぜかライターが売っているとのことで、これじゃあ、なんのために没収されたか全く理解できません(笑)
このカオス的な中国展示会の現状を、注目記事で執筆してくださった下村栄司氏が番外編としてレポートしてくださいました。もう、笑いすぎて涙目です。
車に轢かれそう! クラクションとブーイングの嵐がお出迎え
私は今回のCIMT 訪問は3 回めで、ベテラン(?)の域になりました。
今更驚くまでもなし、という感もなくはありませんが、やはり日本の展示会と比較し、「これでいいのか?」と思ってしまうことがいくつかありました。
展示会場に入る前から会場内まで、順番に紹介していきます。
●車で会場についたなら・・・・・
展示会場である中国国際展覧中心(新館)は立派な建物で、国際的にも充分通用すると思います。しかし、建物の周辺は国際レベルには程遠いと言わざるを得ません。
北京市内中心部から展示会場へのアクセスは地下鉄15 号線の「国展」駅から徒歩、または車となります。地下鉄の場合は特に問題ありません。問題なのは車の場合です。なぜかと言うと、降車する場所がないのです! 日本の展示会場は少なくとも降車場所くらいはあります。ここには「車寄せ」のようなものが一切ありません。
じゃあ、どうやって降車するか?・・・展示会場の前の道路(いつも渋滞している)で、後続車から激しいクラクションを浴びせられながら、素早く降りるのです。南ゲート建物の前には無駄に広く、そして何もない広場があります。こんなに広い場所があるのなら、せめて降車場所くらい(それにタクシー乗り場)は作ってもらいたいと思うのは私だけではないはずです。
この国では完全に車が優先。青信号でも平気で車が曲がってくるので、気を付けていないと轢かれます。その代わり、人も赤信号でも車の間隙を縫って道路を渡ります。日本の常識は通用しません。奥に展示会場が見えます。
●えっ、これが入口?
建物にふさわしい周辺環境があってしかるべきと考えるのが我々の常識ではないでしょうか。しかし、ここでは違います。下の写真を見て下さい。裏口や通用門じゃありません。
これが、国際展示場のゲートなのです。ここに来るたびに会社のM君と「今回のゲートは進歩したかなぁ」という話題でちょっとだけ盛り上がります。その予想が微妙に的中しました。なにせ、前回は人一人通るのがやっというレベルだったのが、今回はいっぺんに7~8 人は通れる!
写真左=今回 右=前回(2013年)
たくましい商売根性にたまげる
●ゲートの前の路上にて
中国では、人が集まるところ「ビジネスチャ~ンス」ということで、ゲートの前の路上には色々な人達が登場してきます。下の写真右のおばさんのペットボトル入り水の路上販売はギリギリ理解できる範囲ですが、写真左のパイナップルを売っているおじさんにはぶったまげました。買う人がいるのでしょうか?
でも、このおじさん、おばさんたちはまだマシ(?)な方です。南ゲート建物前には凄い人がいました。写真を撮れなかったので(というか、撮ったら怖いことになりそうだったので)、イマイチ真実味に欠けるかもしれませんが、「それって詐欺じゃねぇの」と思われる行為をしている人です。
「詐欺行為」ってのは、つまり会場内で無料でもらえるガイドブック(厚い本で、立派に見える)を売っているのです。会社のM 君がいち早く発見し、私に教えてくれました。中国語ができるM君は詐欺氏(詐欺師ではない)にガイドブックの値段を聞いたそうです。60 元(約1200 円)とのこと。「こいつ馬鹿じゃねぇの」と憤慨したM 君、「安いね。会場内では100 元(約2000 円)で売ってたよ。」と詐欺氏に誘い水をかけると、「そうだろ~安いだろ~」だって。何も知らない人は買うのでしょうか?
中国は何でも商売にしてしまう、たくましさに満ち満ちています。また、ゲート前には数台のタクシーが客待ちをしています。ごく普通の光景ですが、「あれはボッタクリだから乗るな」と言われました。いわゆる「白タク」ではなく、ちゃんとしたタクシー会社の車であるにもかかわらずです。この辺がどうも理解に苦しみます。それでは会場からタクシーに乗るときはどうすればよいのかと言うと、流しのタクシーを捕まえるんだそうです。これならばボッタクられません。
●南ゲートにて
CIMT の開場時間は午前9 時です。我々は出展者なので、当然のことながら9 時前には会場に入って準備や朝礼があります。しかし、開場の30 分前にならないとゲートが開きません。
下の写真は4 月21 日の8 時32 分の状態です。この時点でまだ建物の扉が開いている様子はありません。ここだけで関係者は数百人はいるでしょうか。たとえ数百人いたとしても、ただ単に入場するだけならそれほど時間はかかりません。
しかし、扉が開いたとしても入場待ちの列はなかなか進まないのです。
みなさん騒然とならんでおり係員の誘導もきちんとしていた。
これは閉場後に撮ったもの。機動隊みたいな面々が整列して終礼みたいなことをやってます。この人達はセキュリティーゲートで来場者を監視するのが仕事です。ちなみに手前の迷彩服のようなものを着た人は会場の係員です
●チンドン屋?
日本の展示会と違い、会場内のいたるところで写真のような光景を目にします。チンドン屋のような鳴り物こそありませんが、これは出展者のPR なのです。3~5 人が一組となって会場内を歩いています。
下の写真の上段2 つはまだ普通ですが、着ぐるみも結構歩いていました。2 段目左のドラム缶君はモービル石油のPR。そして、私からグランプリを差し上げたいのが最下段の写真の組です。何のキャラクターなのか私にはよくわかりませんが、とにかくすごい。
そして、皆さんのやる気のなさそうな表情が印象に残りました。
仰天! ローラーブレードを履いた見学者も!
●見学するのもつかれる
見学者は当然のことながら歩いて回るしかありませんが、会場内は広いため結構疲れるのが悩みのタネだと思います。そんな悩みを解決した人が登場しました。写真の人の足元に注目。なんとローラーブレードを履いています。こんな人、初めて見ました。びっくりです。
平らな場所は問題なさそうですが、会場内は意外に段差もあるため、そこはちょっと苦労しそうです。人混みの中で危なくないのかな?
●カタログ集めてどうするの?
展示会見学者の中には、どう見てもその場にふさわしくなさそうな人が時々います。
前回、前々回のCIMT ではあちこちでそのような人を見かけましたが、今回は最終日でやっと発見しました(私がたまたま見かけなかっただけのことだと思いますが)。
大きな荷物をたくさん抱えていますが、中身は(たぶん)各出展者のカタログです。雰囲気からして絶対にこの業界の人ではありません。こんなにカタログを集めて一体どうするのでしょうか? 古紙としてKg いくらって感じで売るのでしょうか? おじさんと何か話をしているようですが、知り合いなのかな?
中国にはいろいろな人がいます。
(文・写真=下村栄司)
輝く女性って?
久々のコラム更新です。
働く女性として考えることがあったので、今回は自分の言葉で記載することにしました。
さて、国が「輝く女性応援を応援する」という趣旨のもと、ブログを開設しているんですが、そこでキャラ弁を紹介して軽~く炎上しているとのこと。先ほどそのブログを読んでみました。
ほほぅ、そりゃ炎上するわな―――と、まぁ、率直に思ったわけです。
今回のキャラ弁も、キャラ弁が悪いわけではないと思うのね。あれは可愛くていいとは思うよ。子どもも喜ぶでしょう。働くお母さんが頑張って子ども達のためにキャラ弁をつくる・・・。いいんじゃないの。
だけどさ、生活に追われて自分のご飯を食べる時間の余裕も持てない働くお母さんだっているってことを忘れちゃならないと思うのね。まるで当たり前のように「イキイキと働いて、しっかり子どもの要求にも応えられるお母さん像」を紹介する・・・というのに違和感を覚えるわけよ。本当に輝く女性を応援する・・・ってことはそんなことじゃないんだよね。
実際、わたしには子どもがいないんだけど、とても時間に追われることが多い。そういうときなんて、ご飯は食べ損ねるのが当たり前。冷蔵庫がすぐ側にある場合は、パッと冷蔵庫を開けて、漬け物や魚肉ソーセージをパクッと食して食事が終わるパターンもある。
これ以上、完璧を求められる女性って・・・・・と思うとさ、切ない。
世の中が求めるであろう輝く女性の定義を想像すると切ない。
わたしのようなバツイチ、子どもなし、仕事が趣味のような中年女が異議を唱えると「あぁ、あれじゃあ男はつかないよ」などと下品な返り討ちにあいそうな悪寒もするわけで、切ない。
あのブログには有名モデルの妹さんとか、タレントさんとか、度々登場していて華やかだ。それはまるでファッション誌を読んでいるような気分にさせた。
だけど、そこから放たれている輝く女性のイメージを当たり前のこととして鵜呑みにしていたら、なんとなく病気になりそうだ。頑張り屋さんだと、鬱病を発症する可能性があると思ったもの。女性は身体の仕組みが男性よりもデリケートだしね。まったく、どこまで輝けばいいんだよ。そのうちお星様が壮絶な最後を迎えるように爆発しちゃうじゃんか。それこそ、輝く「shine」どころか、「stardust」だよ。星屑になっちまう。
もちろん、タレントさんだって働いている女性には変わりないんだけど、結局、登場人物のPRに見えてしまうんだよね。つまり共感ができないわけ。一般論としては、女性は他人と共感する能力が男性より高いそうだから、それらを踏まえると、どうしてこのようなチョイスをするのか、ちょっと分からなかった。
働く女性の多くはキレイ事じゃ済まされない。
生活環境もそれぞれだし、今、本当に考えなければならないのは、働く女性のイメージ向上ではなく、働く女性が働きやすくするための環境整備だと思うのね。まずは日本の風土を見直さなければ、と思うの。なんでも完璧にこなせる女性なんてそう滅多にいないわけよ。
てか、もうすでに女性は素晴らしい! 女性が! 女性を活用!・・・・というよりも、“人材の有効活用”について、経営者の皆様は当たり前のように考えているわけで、そこにあるのは、“相手を尊重する”・・・という考え方なのね。取材をしていると、そういった企業が伸びているのは事実なんだよね。
ハナっから「女性だらけにするんだ」というのと「適正を見た結果、女性が多くなった」というのは全く違う。
いろんな捉え方があるんだろうけれど、人間の「多様性」と「可能性」を追求していくほうが、うまくいくと思うんだけどね。
ところで働く女性の深刻な問題として、ひとつ取り上げたいことがある。わたしは出張が多くて、新幹線であちこち行くんだけど、男性専用トイレあるのに、なぜ女性専用トイレがないのだろう、ということ。
これは非常に困ったことで、男性の飛び散りエラーがものすごく不衛生で洋服の離脱着がつらい。あえていいますが、特に女性特有の日はもう、最悪ですよ。なんでくたびれ果てたわたしが男性の放(ひ)り散らかした汚い便座に座らなければならないのか。しかも便座を上げないというテロに等しい行いをするフトドキモノもいるんだもん。新幹線ってビジネス目的で利用している方も多いわけで、少しは考えて欲しいわよ!!!
新幹線は乗り物だけど、ビジネス列車としての側面もあると考えると、それに準じて考慮してもいいんじゃないの? 安全衛生法の事務所衛生基準規則には男女のトイレは分けろ、という旨を記載してあるんだしさ。
目の前の働く女性が困っていることについてはあまり議論にならず、イキイキ働く女性とは―――の素敵なイカしているイメージばかりが先行している気がするわけね。本当はちっともイカしていないことばかりなのに。
このままいくと、輝き過ぎた女性達が星の壮絶な最後のごとく爆発する可能性があるから気をつけた方がいいわよ。
あたしゃ輝きすぎて星屑になるのなんかヤダね! 絶対にヤダね!
権利の主張以前の問題
びっくり仰天たまげたニュースが流れた。
いい年をしたフリーカメラマンが報道の自由を主張して、国とは呼べない凶悪組織の巣に行こうとしていたアレである。今回は権利の主張以前に感じたことを述べたいと思う。
今回の場合に限って(←ココ強調)、外務省の人命を優先した措置は当たり前だと思った。国は国益と人命と国民の財産を守る義務がある。権利の主張も死んだら終わりだ。
すでに危険なことはあの残虐なニュースで分かっているわけだし、凶悪組織は日本人をみたら殺すと主張している。国際貢献もしていたベテランの後藤さんですらあのような残念な結果になった。日本人は安全だという神話はとっくに崩れたんだ。
それでも今、行くということは、まさに自殺行為に等しい。
お笑いタレントさんが、Twitterで「台風の時に増水した川の様子見に行くなって親に習わんかったんかいな。自由と勝手は違うって先生に習わんかったんかいな」とツィートしていたことが話題になったが、わたしもまったく同意見である。今更ジローで飛び込もうとしたフリーカメラマンの彼は、なにを訴えたかったのか。空爆ドッカンドッカンやっている所でマトモにシャッターを押せるとは考えられない。写真がブレブレだと売ることもできないだろう。つまり、写真を撮ることよりも他に目的があったんだろうと邪推してしまう。経験を積んでいれば、引き留められることが想像できるわけで、本気の本気で行くつもりなら、おそらくこっそり行くだろう。この点からも彼の本気度が見えない。
身も蓋も無い言い方をすれば、今現在、凶悪組織の巣がどんなことになっているのか、われわれは彼が行かなくても十分に承知している。時期を待てない理由があるのか。
それ以前に最も苦々しく思ったことがある。
彼のブログには、「内戦の写真取材に行きたいが資金がない。法人、個人問わないので70万円寄付してくれるなら、明日にでも取材に行けるので連絡を待っている」旨の記述があった。いい年こいて立派な主張をするわりに肝心の取材費がなく、金銭を世に恵んでもらおうとする姿勢が実に奇妙に映ったのだ。
フリーはよほどの著名人は別として、金勘定が厳しい。
取材費用の捻出のため、とにかく働いているイメージがある。頭を下げまくったり、時には自尊心が傷つくこともあるだろうが、主義主張を世間に示したいならば、まずは取材費用を己の手で稼ぐことを考えるはずだ。そうして得た金で取材をし、その取材の正当性をしっかり世間に示すだろう。どんなに小さい媒体だって取材費用を稼ぐ努力はしているものだ。
このお騒がせカメラマンには、そういった苦労が見当たらない。
目立たぬ苦労は他人任せで、輝かしい表舞台だけを欲するなんてド厚かましいにもほどがある。たまにいるんだよ。こういうタイプの表現者。
彼のブログには危険地帯の写真はあるものの、付随した文章が“己の思想”のゴリ押しばかりが目立ち、現地の現状を示すものとは違っている印象を受ける。それなのに、「海外の仕事をしたいから金を恵んでね」ともとれる発言に嫌悪を感じずにはいられない。
世の中のためになるんだから賛同してくれるよね的な、肝心要の金銭は他人任せで自ら稼ぐ努力をおそろかにしているのが薄っすら伝わってくる。フリーカメラマンだから、報道の自由があるから、という正当性を世間に示しつつ、金を無遠慮にねだる無神経さが鼻につくのだ。世の中の動きを無視し、自己完結している姿が実に奇妙に見えた。世界中の人々が恐怖におののいている中、自己正当性を世間にゴリ押ししている姿に腹立たしさを覚えずにはいられない。現在、なにが起こっているか、を世間に表現し、利益を得たいのならば、現状ならまだ方法はあるはずだ。
話は変わって、今回の件で、テレビでたまたま拝見したけれど、報道の自由について語っている老齢の解説者がいた。「ボクは過去にも何度も危険地帯に行った。外務省ごときが自由を奪うとは何ごとだ」旨の発言をしていたけれど、今の時代を分かっていないと思った。
あなたが活躍していた時代は、「わたしは日本人です」といえば、まだ安全だった時代だ。今は、国とは呼べない極悪殺人集団が「日本人をみかけたら殺す」と言っているぞ。
今回の場合、権利の主張の前に考えることがあるのではないか。
報道の自由などは、また別の議論になろう。
まっとうな世界経済の動きとは別なところで世界を揺るがす問題があるものだから、これらが製造業の生産活動に今後、どういった影響があるのか気になるところだ。
育毛剤の効果をガチ発表!
以前、なにげなく見ていた情報番組で「女性のオス化」が取り上げられていた。
男性ホルモンが優位になると、恐ろしいことに女性も頭髪が薄くなる、ヒゲが生えてくるという内容だった。要するに働き過ぎると女性にとって好ましくない症状が出てくる、って話。
あらやだ、恐ろしいわね―――わたしも気をつけなきゃ・・・なんて思ってたんだけど、まぁねぇ、わたしのような商いの者は、労働時間が長い。時間も不規則になる。
どうせわたしの女性ホルモンは、レアメタルと同じで、枯渇する運命なのは分かっていたんだけど、数ヶ月前にさ、風呂上がりに鏡をみて愕然としたわけよ。髪の毛の量が明らかに減っている。
特に顔まわりの毛に元気がないじゃない!
いつの間にか、おデコが広くなってるじゃんか! おい、どうしたわたしの毛根! 元気出せよ、わたしの毛! まったく眉毛とかどうでもいいところはバリバリの剛毛なのに、神様ったら本当に意地悪だわ。
ってなわけで、慌てふためいた数ヶ月前。
このままでは、大変なことになってしまう! 一刻も早く手を打たなければなるまい。
備えあれば憂い無し、早めの毛根とばかりに、ネットで散々調べたわけ。
育毛剤は、いろんな種類が市場に溢れていて、どれをチョイスしていいか分からない。髪はホルモンの関係があるので女性と男性が同じモノを使って良いのかどうかも気になる。
ま、正直いうと、育毛剤なんて効果が本当にあるのかが疑わしいけれど、自分で試してみなきゃ、本当のところなんか分からない。
ってなわけでホルモン系統に副作用のない、栄養注入系の育毛剤を探したのね。
なんとしてもこれ以上の脱毛を予防しなければなるまい。わたしは本気よ!
悩んだ挙げ句、口コミ評価の高かった育毛剤をチョイス。
半信半疑だったけれど、まぁ、なにもやらないよりはマシだろう。毛が育つには時間がかかるってもんだから、半年続けて効果がなかったら、やめてやる。
そうして、すっかり頼りなくなった顔まわりの毛に喝を入れるべく、育毛剤をプッシュすることが日課として加わり、2カ月ほど経たったんだけど―――。
なんと!
懸念していた顔まわりの毛が濃くなっていることに気付いたの。
客観視できるように育毛剤を使用する前の額の写真を一応撮っておいたんだけど、比べてみても一目瞭然!
おそらく効果には個人差があるんでしょうが、このとおり、わたしには良い結果にはなったわけだけど、これ、ずっと続けなきゃならないのかな・・・・・という新たな懸念が勃発。
せっかく毛が強くなったのに、途中で止めちゃたら水の泡になるんじゃないのかと思うと、止めるに止められないというね。。。。