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DMG森精機のオープンハウスで展示されていた工具が微細すぎる件
DMG森精機さんが4月22日(水)~24日(金)の3日間、同社東京グローバルヘッドクォーターにて「5軸加工 オープンハウス」を開催したのですが、そこで展示されていた日進工具さんの工具が微細すぎたので、ご紹介したいと思います。
刃直径0.01mmからの「マイクロエンドミル マイクロドリルシリーズ」が展示されていました。
これね!
顕微鏡でみると刃先がすごいことになっています!
さすがは微細工具に定評がある日進さんね!
いつもそうなんですが、日進さんの工具の写真ってね、微細過ぎて三脚がないと上手に撮れないの。記者泣かせの工具なのよ。
す・ご・す・ぎ・る
DMG森精機さんのレポートは後日、ニュースで掲載いたしますので、楽しみにしていてくださいね☆
では、本日も皆様にとって素晴らしい日でありますように☆
―――え? 天気が良すぎて働くのがツライですって?
きっとみんな同じ気持ちでしょう♡
「Photonix2015」で見た! アマダの最新テクノロジーには6年の歳月がかかっていた!
去る4月8日~10日まで東京ビッグサイトで開催されたPhotonix2015で、AMADAさんの最新テクノロジーを見てきましたよ。
今回、日本初公開のダイレクト・ダイオード・レーザで板金切断を実現した「ExC(エグザック)」テクノロジーをはじめ、ファイバーレーザやYAG SHGグリーンレーザなど、レーザ技術と金属の切断・溶接、樹脂や金属への様々な加工技術をレーザ発振器メーカーとして提案していました。
特に注目したいダイレクト・ダイオード・レーザ発振器「ExC」。
これはエネルギー効率の向上により発振効率40%を実現し、加工機メーカーとして世界で初めてDDLでの板金切断を可能にした発振器。しかも加工速度も大幅にアップしているのよ。アルミニウムの切断速度なんてCo2に比べ75%も向上したというから驚きよ! 気になる面祖度も大幅にアップ!
DDL技術ってね、昔からあったんだけど、光の品質がよくなかったから、焼き入れや溶接にしか使えなかったんですね。だけど、アマダさんはそれを技術で払拭したってわけ。しつこいようだけど、なんたって加工機メーカーで世界で初めて板金切断を可能にしたんですからね。凄いですよね。
DDLの「ExC」は、アマダさんは一番コアなダイオードの光をJDSUさんと一緒に「今の時代に合致した最適な形で貢献できるんじゃないか」との思いで、技術開発をしたんですって。
「ExC」のコンセプトは、
①充電内容18kVA(2kW発振器+チラー)
②高いビーム品質・安定した高速切断
③簡単メンテナンス・コスト削減
④安定した切断面
⑤体積60%削減・マシン本体裏側にビルトイン――――。
2kWのダイレクト・ダイオード・レーザ発振器は最も厳しいマクロ材料の加工環境に対応したコンパクトで頑丈! Co2ベースのマシンと比較しても、オーナーシップコスト全体として50%も削減できるそうよ!
さてさて今回、グッドタイミングで、同社の伊藤 取締役兼専務執行役員 開発本部長に開発秘話を聞くことができました。なんと、技術が確立するまで6年もの間の月日がかかっていたとのこと!
「Co2レーザはわれわれ30年来もやっているという歴史があって、技術を積み上げてきたんですが、もう、これ以上効率も上がらないし、コストも下がらないという、そういうところまで来ていたんですね。ですから、業界的にも、“将来的は半導体レーザがCo2に変わる”という必然的なものがあって、そういう時流を背景に、“アプリケーションにはファイバーレーザが一番いいだろう”、と考えていたんですが、なんていってもコストが高いのがデメリットだった。ファイバーレーザーは巨大な一社が技術を持っているのですが、それを使ってやっても他社との差別化ができないと考えたんです。アマダのマシンがみんなと同じものだったらなにを訴求するのよ、と、なるじゃないですか。そこで、自分たちで時代のニーズに合致したものを造りましょう! と立ち上がったんです。いろんなメーカーさんとタイアップもしまし、失敗もしました。そこで半導体レーザが輝度の高いもの、ウェハからレーザダイオードを造っているJDSUさんと巡りあった。kW級はハードルが高かったけれど、われわれは切断機メーカーなので、光の品質はこうじゃないとキレイに切れない、アルミはこういう光じゃないと切れない、ステンレスはこうだよ、といろんなノウハウがある。そこでわれわれの研究所が主体になってアメリカにも事務所をつくってそこに人を送って、秘密裏にこっそり6年間も研究開発をしていたわけです。だけど、半導体レーザのダイレクト・ダイオード・レーザを用いて切断するという加工技術は、“今世紀中にはムリだよね”って言われていて、ここまで到達するまでに、いろんな方々とお話しをしたけれど、“ダイオードの切断はムリだよ。せいぜい溶接だよ”ってみなさんおっしゃっていたんですよ」と伊藤取締役。まさに、できるまでやる! という技術開発魂を感じました。
JDSU社と協同開発したファイバーレーザ発振器は高出力でコンパクト。高品質なビームで高速切断が可能! 新開発のビーム可変ユニット技術はレンズ交換が不要で、薄板はより高速に、厚板はより安定した加工を行うことができるんですって。省エネ効果も期待できる独自のレーザー技術なのよ!
さぁ、いよいよ待ちに待ったゴールデンウィーク突入かしら?
皆様、日頃の疲れを癒やして、良い休日をお過ごしくださいませ☆
「北京の空を青くする!」 大垣精工の大型ハニカムが凄いゾ!
この写真は、大垣精工さんがつくったディーゼル車用触媒金型ですですが、排ガス浄化触媒は、自動車や二輪車などが排出する有害な一酸化炭素・炭化水素・窒化酸化物などを無害な二酸化炭素や水などに変える働きをする重要な役割をします。
そういえば、空気が悪いといえば、真っ先に思い浮かべるのは中国ですね。
先日、中国の展示会に出展されたメーカーさんは、「喉がやられた」と話していました。
こういった地域にとって重宝するのは、まさに大垣精工のこのハニカム触媒用金型。
写真は1/5サイズですので、実際はもっと大きなものになります。
同社の大口径・大型ハニカムですが、六角タイプは、~φ300mm、スクエアタイプが、~□400mm。
そして――――――。
なんと、最近、中国で建機や大型トラック(ディーゼル用)の大型ハニカムの受注が決まったんですって! おめでとうございます☆(●∀●)☆
受注に結びつけたのは、同社の上田社長。
社長自らのトップセールスが実を結んだ結果となりました。
同社では、「北京の空を青くする!」というスローガンを掲げ、現在、地球環境問題を解決するための重要な技術を日々、磨いています。工場も増強しパワーアップ真っ最中!
ちなみに、この技術を持っているのは、日本で2社だけ。
ハニカム触媒用金型には極めて高度な技術が詰まっているんですね。
今後、重要度はさらに高まることでしょう。
「最高のマシン」×「優れた職人」がつくる高品質! 中野製作所
さてさて、まんてんプロジェクト続きの記事をもうひとつ。
ものをつくるモトとなる工作機械ですが、最先端のマシン群をズラリと揃え、優れた職人がマシンに命を吹き込むように知恵を注ぐ――――。これを実践している会社がまんてんプロジェクトのブース内にあったのでご紹介しましょう。
記者もびっくりの最先端設備を揃えた中野製作所の主要設備をざっと説明すると・・・・・・。
●安田工業 5軸マシニングセンタ(22面APC)「H40i」。
●牧野フライス製作所 5軸マシニングセンタ(2面APC)「a82M」、「D500」/横形マシニングセンタ(2面APC)「a61nx」、「a51」、「A55」/立形マシニングセンタ「V55」。
●ファナック ロボドリル「α-D21MiA5」
●キタムラ機械 立形マシニングセンタ「マイセンター0」
●森精機(DMG森精機) 「NLX1500」
●ミツトヨ CNC3次元測定機「Crysta-Apex S」/CNC画像測定機「QV-Apex」
――――――――――とまぁ、そうそうたるマシンがズラリ!
中野製作所が得意とするものは、難削材料、非鉄金属の精密切削加工(通信・防衛・医療・自動車・航空宇宙関連部品)。
同社の中野社長は、「インバー、コバール、ステンレス、タングステン系、64チタンなど、いわゆる難削材の加工を得意としています。航空宇宙関連はもちろんのこと、最近の時流としては、微細もの、医療器も入ってきましたね」とのこと。
「ここまで最先端のマシンを揃えるとはすごいですね」と尋ねると、「古い機械は切削しやすいアルミや真鍮に使えるけれど、競争力がないんですね。難削材の加工は機械の剛性が重要で、しかも機械の有効利用ができます。そしてなにより難削加工は皆さんやりたがらない。この分野で競争力を高めるためには品質の良い商品を安定的に提供するほかありません。お陰様で海外からも直接来社してくれるようになりました」と、頼もしい返事が返ってきました。
ちなみに、主要設備に牧野フライスのマシンが多かったのでその理由も尋ねてみたところ、直すことを前提に考えて購入しているとのこと。長く使うと、自分たちでバラして修理したりするのが大変なのだそうだ。
「マキノさんの機械は安定しているし、部品さえあれば自分たちでバラして直すことも可能なので、ちょっとマキノさんが多いかな」とのことでした。
加工サンプルの一部
また、工具メーカーとの密接な連携があることにも注目です。
金属加工のポイントは工具選定。「ここを疎かにすると材料も工具も時間も無駄にする」という考えを持っているんですね。同社では、工具メーカーと密接に連携し、最適な加工条件を導き出し、納期の短縮や低コスト化を実現している優良企業なんですね☆
さあ、まだまだレポートはあるわよ!
随時、ブログにアップしていくから、ちょこちょこ覗いてチェックしてね(●∀●)
ねーさん、ただいま大忙し! の嬉しい悲鳴よ☆
あらやだ。ゴールデンウィークがぶっ飛んじゃうわね(笑)
子どもの祭典!「WAZA―One GP(ワザワングランプリ)」が開催されました☆ 最長記録保持者には、削りだしのスペースシャトルが!
遊びのオリンピック2015「WAZA―One GP(ワザワングランプリ)」が去る3月28日(土)に、ふくやま産業交流館で開催されました。
この大会は小学生以下(3月1日時点)を対象にした遊びのオリンピックです。
大会競技種目は、「ビー玉」、「ベーゴマ」、「めんこ」、「紙トンボ」、「折り紙ヒコーキ」の4種類。当日は約1500人もの来場者が訪れ、非常に盛り上がる大会となりました。
巨大紙ヒコーキ
飛ばします!
この「WAZA―One GP」の広報を担当している野中氏によると、工作機械メーカーの安田工業さんが紙トンボを担当し、今大会では最長飛距離記録を出した選手にはなんと、“削りだしのスペースシャトルのオブジェ”がプレゼントされました。
机の上にはケースに入った削りだしのスペースシャトルが!
スペースシャトル、ゲットになるか!?
野中氏は、「子ども達が試行錯誤し、ものづくりに励む姿をみて、やってよかったと改めて感じました」とコメントしています。
子ども達の頑張りというのは、大人の魂を揺さぶりますね!
安田工業の安田社長から、最長記録の選手に削りだしのスペースシャトルが贈呈されました
今回、最長記録を出したのは、小野陽斗くん。良かったね! おめでとうございます!
このスペースシャトルは非売品ですから、希少価値がありますね!
出場した子どもたちも、きっと良い思い出になるでしょう(●∀●)
遊びを通して、ものをつくる喜びを知った子ども達の成長が楽しみですね☆
ああん、わたしも、この削り出しのスペースシャトルが欲しい!
【お知らせ】本日22日(水)~24日(金)まで、DMG森精機 東京グローバルヘッドクォータ オープンハウス開催!
DMG森精機が、4月22日(水)~24日(金)の3日間、同社東京グローバルヘッドクォータにて5軸加工オープンハウス開催します。 ショールームでは最新の技術を搭載した5軸加工機を中心とする計32台の工作機械を展示し、最先端の加工技術をご紹介!
同社では、「生産現場では、今まで以上に高精度化、省段取り、加工時間の最短化が求められており、複雑な部品を効率良く加工できる5軸加工機をご使用のお客様が増えています。今回開催する5軸加工オープンハウスでは、お客様の5軸加工での課題を解決できるように、経験豊富な専門スタッフが、業種ごとの市場動向や豊富な事例、デモ加工を交えた実践的な技術ノウハウを分かりやすくご説明いたします」とコメント。
また、5軸加工を最適化する高度なCAD/CAMシステムや、DMG MORI独自のソフトウェアなどもご紹介し、加工現場の生産性向上に貢献するトータルソリューションを提案するとのことで、濃い内容となっています。
期間中は毎日、5軸加工を中心としたセミナーを開催。5軸加工における加工課題や最先端技術情報など、生産現場を最適化する未来志向の技術情報を提供してくれる。
また、東京駅と羽田空港から無料送迎バスを運行付き。
5軸加工機以外にも、同社の最先端の工作機械を展示いたしますので、5軸加工機をご使用でない方にも、満足する内容ですよ☆
↓ご来場の登録、詳細に関してWebサイトより確認してね↓
http://www.dmgmoriseiki.co.jp/2015t/
※事前登録が便利です。
まんてんプロジェクトのブースにて
まんてんプロジェクトは、神奈川・東京を主体として全国の中小企業に参加を呼びかけ、約90社以上が参加している航空宇宙関連部品を開発・製造するための「航空宇宙関連部品調達支援」コンソーシアム。
冒頭の写真は「ほどばし衛星」ですが、今回も心ワクワクさせる展示がありました。
「ほどばし衛星」とは東京大学超小型衛星センター/NESTRAが開発した50㎤ほどの超小型人工衛星で地球を観測する任務遂行のため、2014年6月に打ち上がっています。50㎤の小さい姿だけど、地球の姿をたくさん撮影しているんですよ。
21世紀の新素材「SEPLA」とは?
さて、ほどばし衛星に使われている、この部分に注目。
黒い〇で囲った箇所をみて!
この部位は、超耐熱ポリイミド成形体「CEPLA(セプラ)」が使われています。セプラは、ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)とジアミンとの縮重合による全芳香族系ポリイミド樹脂の成形体という、早口言葉じゃ言えないようなもので出来ています。新日産ダイヤモンド工業が製造元で、総発売元は鈴幸商事です。
鈴幸商事の佐藤機能品質営業課補佐は、「セプラは耐熱性や耐薬品性、耐放射線性に優れており、特に半導体関係や液晶ガラス関係、航空宇宙関係に使われています」と教えてくれました。
熱分解温度が非常に高いセプラは300℃までであれば長時間の加熱でも安定しており、短時間なら480℃まで使用可能とのこと。また、融点をもたず軟化もしない、広い温度範囲で連続使用ができるんですね。
耐放射性については、汎用エンプラであり、特にガンマ線照射による劣化に対して、極めて優れた特性があるとのこと。
加工性も良好なのも見逃せない。セラミックに近い強度がありながら、複雑な形状でも高精度な切削加工ができるってわけ。ユーザーの希望に沿った形状や寸法に高精度加工を施した物がセプラ部品で、佐藤補佐いわく、「21世紀の新素材として幅広い可能性が期待できます」とのこと。
なるほど~!
様々な可能性を秘めたセプラでした
まだまだレポートが目白押し! 随時ブログにアップしていくので、製造現場でご活躍の皆様、要チェックよ!
INTERMOLD2015が終了
今回のINTERMOLDは金型メーカーさんの出品が多かったですね。
全てを回りきれなかったのがとても残念ですが、「こ、これはっ!」というくらい、頼もしい技術を拝見しました。
これから拝見した技術や製品の数々は、ニュースの配信まで待ちきれない!
―――ということで、ブログに随時アップしていくので要チェックよ!
今回ちょいと感じたことは、金型メーカーさんの出品が見やすかったこと。
ブースの配置がGOODでした。
「今回は見やすいね」なんていう声もチラホラ聞いたもの。
もうひとつ、注目したいのは今回の日本金型工業会の頑張りね。
猛烈な勢いで金型のPRに注力していると感じたわ。
この頑張りはきっと大きな実を結ぶはず! 期待が膨らむわ☆
賑わいをみせる金型工業会のブース。
冒頭の写真にあるのは「日本の金型PRバッヂ」。
これを身につけて日本の金型PR活動に参加してください、という趣旨でつくられたものなんだけど、日本を象徴する桜の花を採用したことはとても良いアイデアですね☆
PVもあるよ!
ところで、会期中、日本金型工業会の牧野会長と経産省の遠山素形材産業室長がご一緒に見学されていました。
さて、牧野会長は長津製作所代表取締役会長(CEO)ですが、長津製作所さんのつくっている製品で、とってもわれわれの生活にお馴染みなものがありました。
そ、れ、は―――――――。
あの某高級アイスクリームに付いているスプーンです!
こちらは微細もの☆
今回、ひとつ、残念だったことは記者の腕章がなかったこと。
プレスカードはあるんですが、撮影しているときってプレスカードが目立たなくなっちゃう。「あの人が写真を撮ってるのになんでダメなのよ!」って言った人がいてね、リンダ困っちゃった。
記者は商品等の写真撮影をする場合、製品を撮って良いかどうかその場で必ず確認します。
展示会場で、いくら記者でも断りもなしに勝手にサンプル品等を撮ることは、まず、ありません。
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