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ナガセインテグレックスは照明の使い方が上手!

ナガセインテグレックスさんといえば、微細加工に相当なこだわりを持つことで有名です。
最近は豊幸さんに同社の大型スペシャルマシンが納入されました。

毎度感心するんですが、ナガセさんといえば、機械のこだわりはモチロンですが、照明の使い方がとてもステキなんですね。

長瀬社長のこだわりのひとつらしいですよ☆

この写真は、1月30日~31日の2日間、インテックス大阪で開催された植田機械さん主催の「UMモールドフェア」にて。

UMモールドフェアについては、レポートを近々掲載いたしますのでお楽しみに(●∀●)

肥満遺伝子を調べみたところ驚愕の事実が!!!!

中年になってからというもの、あれよあれよという間にデブをこじらせ、数年間も放置をしてしまったわたし。リバウンドを繰り返すたびに、ますます成長する腹部。季節が変わる度に洋服が着られなくなっていくという実に不経済な肉体をもてあます日々を何年も過ごしていました。昨年までは。。。。

――――もう、限界! このままでは破裂する! ひでぶっ!

ってなわけで、昨年5月、一念発起し、しぶしぶ運動をはじめて9カ月が経過しました。
現在、2kgほど簡単に変動はしますが10kg近く体重を落すことができました。が、これ以上、なかなか痩せることはできず、筋肉も思ったより付かなくて困っていたところ・・・・。

テレビでチラ見した肥満遺伝子検査を思い出しました。体型を「りんご型」、「洋なし型」、「バナナ型」に区別。どの遺伝子に変異があるか、太る原因が人それぞれ違うわけなので、それぞれの体質によってマッチしたダイエット方法を知ることができるというアレね。

これね!

ほっぺたに綿棒をぐりぐりとこすりつけて送付するだけ

説明によると、肥満に関する遺伝子は、現在50種類ほど確認されているとのこと。日本人の健常者の約97%がβ3AR遺伝子、UCP1遺伝子、β2AR遺伝子の3つのいずれかに変異があるという統計結果があるという。つまり、日本人のほとんどは肥満遺伝子を持っているわけなのね。(占有率の数値に関しては四捨五入をしているため、1%未満の誤差があるとのこと)

わたしがチョイスした会社のものは、両親から受け継いだ1セットの遺伝子のうち、両方の遺伝子に変異がないものをワイルド型、片方の遺伝子に変異があるタイプをヘテロ型、両方の遺伝子に変異があるタイプをホモ型と定義していましたが、己の結果を見て愕然としました。

なんということでしょう! 
3種類の肥満遺伝子のいずれも変異は見られなかったのです。
りんご型、洋なし型、バナナ型のいずれにも該当しない。

つまり、鏡に映った己の姿は単なる暴飲暴食の成れの果てだったのだ!

今回、検査をしてみたけれど、電車の中でもさ、スタイル抜群の人がいっぱいいるわよね。こういう方々は食生活に気をつけたり、日々きちんと節制しているんだろうなあ。

なので、肥満遺伝子はそれほど重要なことではなく、暴飲暴食は美容によろしくないという実に当たり前の事実を突きつけられた結果となりました。

【お知らせ】バリ取り大学が今年初の東京定期セミナーを開催

バリ取り大学が今年初の東京定期セミナーを開催いたします。

* 新たにバリ取り・仕上げの担当者
* 来年度の新人研修について検討されている方
* 日々バリに悩まされている方
* これまでのセミナーで日程の都合の会わなかった方
* バリ取り大学の出張セミナーを検討されている方

【開催日】2月18日(水)
【場 所】関西大学東京オフィス(東京駅隣接)

アンケートで頂いたお客様の声を反映して、今年から手法の内容を改良したとのこと。
イメージが湧くようにバリ取り工具を回覧したり、参加者の経験をシェアできる時間をとっています。

内容は下記の通り。

基礎1(9:30~12:00):バリの生成メカニズムから抑制技術まで理論と実験データを交えて解説する。原理的知識を得ることにより、加工現場における現象理解とバリ抑制に応用できる。

基礎2(13:30~16:30):様々なバリ取り・エッジ仕上げ手法と選定方法
実用化されている様々なバリ取り・エッジ仕上げ手法の「概要」を紹介するもの。一部ワークショップ形式も取り入れ、参加者の経験を共有する時間もある。

基礎1、基礎2とも、ものづくりに関わる方々、特に、基礎1は、生産技術や設計等、前加工も共に検討できる立場の方、基礎2は、どんな手法があるのか、広く浅く知っておきたい方から高い評価がある。

基礎1、基礎2を同時受講されると30,000円(税込)と、市場価格の約半分の料金で受講出来る。

詳細は、こちら↓ 
http://deburring-u.com/seminar/

バリ取り大学では「ライン立ち上げ後に発生してからバリに対処するのでは、時間も選択肢も限られる中で最適な方法・効率的で安定性のある方法を選択する事は出来ない。製造に関わるすべての部署の関係者がバリに対する共通認識を持っている事が、バリをコントロールし、効率的・安定的に除去するための必要不可欠な要件となっている。競争力向上、品質の安定性向上、人材活用のためにも、社員の方々のバリに対する意識を向上させるバリ取り大学のセミナーをご活用下さい」とのこと。

お申込み、お問い合わせは下記まで。
バリ取り大学事務局
102-0083 東京都千代田区麹町1-7-25 フェルテ麹町1・7 8階
TEL 03-3239-3438 FAX 03-5211-8964
E-mail: ask@deburring-u.com
http://deburring-u.com/

http://sfml.jp/?c=1089711&o=0031000000Wr9ENAAZ&v=12698df8

注目! 日本金型工業会のPVがカッコよく完成。海外からの受注システムも構築♡ 

先日、日本金型工業会がプロモーションビデオを製作したとのことで、拝見したんですが、これが結構良く出来ていて驚いちゃった。

PVは2分半ほど。これにみっちり日本の金型の良さが詰まっています。

品質! 価格! 納期! のバランスでトップレベル!
使うたびに実感できるジャパンクオリティー!

この文言がわたしの頭の中にこびり付いて離れない!

世界を相手に展開を図ろうとしている日本金型工業会の意気込みが伝わってきました。



これは日本語バージョン。英語バージョンもあります☆

http://





このビデオを製作したいきさつについて、同工業会の中里専務理事は、「海外の展示会に行って気付いたことですが、日本の金型を世界中の人が知っていると思ったら、知らない方もいたという残念な事実を知ったんです。韓国と中国の金型を知っていても日本の金型を知らないという方もいて、危機感を覚えました。そこで、日本の金型のPRを世界中にしっかり発信しようということになったんです。“品質の良い日本の金型はユーザーニーズに幅広く対応でき、世界中で使われています”ということを世界中に伝えたいですね」と話してくれました。

最も注目して欲しいのは、同工業会が単にPVをつくっただけじゃない点ね。

「海外に発信している以上は、海外からの問合せに対応しなければならない」ということで、同工業会のウェブページから英語で発注先の問合せが出来る仕組みを構築し、英語版の受注システムを完成させたのだ!

英語が苦手なそこのアナタ! これは非常に心強いではないか!
しかも、ヘンテコな売り込みや邪悪なスパム臭がするものについては、きちんと排除しているとのことで、煩わしいことがないというのも、なかなかGOOD!

日本金型工業会に入会するとこのようなメリットが受けられるわけで、こういったビジネスチャンスをつくるためにも積極的に団体を活用するのも一案だと強く思った次第よ♡

【お知らせ】OKKが東日本「プライベートショー」 中部・西日本「新春商談会」を開催します!

写真は中部・西日本展示品

重切削、高剛性の100年品質のOKKが、東日本「プライベートショー」並びに中部・西日本「新春商談会」を開催します。出展機の全てが「生産性向上設備投資促進税制」対象で即時償却可能なので、興味のある方はぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか?

展示会ではVM/Rシリーズがズラリと並びます。このシリーズは、VMシリーズの特長である豊富なバリエーション、伝統のギヤ主軸・すべり案内面を継承し、基本に忠実に設計しているという「REAL」なマシーンなのです。OKKが指しているこの本格派「REAL」の意味を説明すると――――。

①“R”lgldlty(剛性の高い)
②“E”co (環境・省エネ)
③“A”ppllcation(適応・応用 バリエーション)
④“L”lfe(長寿命)

―――とのこと。

併催行事として、新機種商品セミナーや、協賛メーカーのセミナーも開催しています。
展示会の詳細は以下のとおり。

東日本「プライベートショー」

日時:2015年2月13日(金)10:00~17:30 → 14日(土)10:00~16:30
場所:OKK東京テクニカルセンター
住所:さいたま市北区日進町3-6-10

●出展機種
・立形マシニングセンタ「VM43R」
・立形マシニングセンタ「VM53R」
・立形マシニングセンタ「VM76R」
・立形マシニングセンタ「VC51」
・立形マシニングセンタ「V853」
・5軸制御立形マシニングセンタ「VC-X350」
・立形マシニングセンタ「VM660R」NEW!
・横形マシニングセンタ「HMC400」NEW!

●実演展示
「VM660R」が驚異の切削力を見せつけてくれます。

中部・西日本「新春商談会」

日時:2015年2月20日(金)10:00~16:00 → 21日(土)10:00~16:00
場所:OKK猪名川製造所 展示室
住所:兵庫県伊丹市北伊丹8-10

●出展機種
・立形マシニングセンタ「VM43R」
・立形マシニングセンタ「VM53R」
・グライディングセンタ「GC53R」
・立形マシニングセンタ「V853」
・汎用フライス盤「らくらくミル3V」
・5軸制御立形マシニングセンタ「VC-X500」
・横形マシニングセンタ「HM5000」
・5軸制御立形マシニングセンタ「VC-X350」
・横形マシニングセンタ「MCH5000R」

●実演展示
OKKと協賛メーカーのソリューション展示で、多種多様な加工を来場者の皆様にご提案!
協賛メーカーは以下の通り。

・MSTコーポレーション
・北川鉄工所
・大昭和精機
・津田駒工業
・ナベヤ
・日研工作所
・本間製作所
・松本機械工業

切削・研削研究会にDMG森精機が登場!

先月大田区産業プラザで開催された「切削・研削研究会」に行ってきました。

今回のテーマは「金属積層造型機」。
講師は、DMG森精機セールスアンドサービス(株)の上田様が行いました。

DMG森精機さんといえば昨年、世界に先駆けて5軸マシンとアディティブマニュファクチャリングを融合した「RASERTEC65 3D」が華やかに登場し、業界でも注目の的になりました。

このマシンといえば、立体部品の生成・加工や、タービン、工具、金型部品の修復、そして耐食・耐摩耗コーティングに威力を発揮します。

これらは全く新しい技術ですが、今後もまだまだ発展しそう。興味津々です。

ダイジェット工業のまげまげ君で遊んでみた♪

切削工具メーカーのダイジェット工業さんには、その昔、販促グッズに「まげまげ君」というキャラクターがおりました。これがまた、実用性にも優れ、可愛い♡



手足は自由自在に曲ががり、顔面は時計、頭はメモ帳が挟める仕様(●∀●)

あんまり可愛いので、ちょっと遊んでみました。



SWATに追い詰められるまげまげ君




ショッカーに捕まるまげまげ君




ハリウッドスターに抱っこされるまげまげ君

【お知らせ】毎年恒例の三井精機のプライベートショー「MTF2015」が開催されます! 今年はキサゲの実演も!

今年も三井精機のプライベートショー「MTF2015」(ミツイテクニカルフェア)の季節がやってきました。今年のテーマは「さらなる高機能への挑戦。」
日程は以下のとおりになります。

本社工場

日時:2月12日(木) 10:30-16:00 13日(金) 10:00-16:00
会場:三井精機工業 本社工場(埼玉県川島町)

主な出展機
●エアコンプレレッサ 
・Zgaiard Xシリーズ 22kW/37kW(インバータ、ベーシックタイプ)【新製品】 
・ Zgaiardシリーズ
・ i-14000シリーズ
・ u-14000シリーズ
・ ESCAL
 
●工作機械
・ 5軸制御立形マシニングセンタ Vertex55X Ⅱ
その他、工場内で生産中の工作機械が見学できる! ←注目!

●セミナー
☆ 2月12日 13:30~14:30
「よく解かる。コンプレッサ2015の変革~トップランナー制度から税制優遇~」
 三井精機 技術員

☆ 2月13日 13:30~14:30
「航空機部品産業の展望と取り組み」
川崎重工業株式会社 ガスタービン・機械カンパニー
ガスタービンセンター生産統括部 生産技術部加工技術課 課長 市川 善浩
  
注目!! その他会場では、『キサゲ』や『コンプレッサのおいしいメンテレシピ』などの実演や、協賛メーカーによるオープンセミナー(プレゼンテーション)などを行っている。

■キサゲ実演:11:00~11:30・14:30~15:00
■コンプレッサの美味しいメンテレシピ実演セミナー:11:50~12:20

名古屋

日時:2月18日(水) 10:30-16:30 19日(木) 10:00-16:30
会場:名古屋市工業研究所(名古屋市熱田区)

主な出展機
●エアコンプレッサ
・Zgaiard Xシリーズ(インバータ、ベーシックタイプ) 【新製品】
・ i-14000シリーズ
・ ESCAL

*工作機械はパネル展示

●セミナー
☆2月18日 13:30~14:30
「よく解かる。コンプレッサ2015変革~トップランナー制度から税制優遇~」
三井精機 技術員

☆2月19日 13:30~14:30
「コンプレッサのおいしいメニュー」
三井精機 技術員

大阪

日時:2月24日(火) 10:30~16:30 25日(金) 10:00~16:00
会場:大阪文化館 天保山 (大阪市港区海岸通1-5-10)

主な出展機:
●エアコンプレッサ
・【新製品】Zgaiard Xシリーズ(インバータ、ベーシックタイプ)
・ Zgaiardシリーズ
・i-14000シリーズ 
・ESCAL

*工作機械はパネル展示になります

●セミナー
☆ 2月24日13:00~14:00
「よく解かる。コンプレッサ2015変革~トップランナー制度から税制優遇~」
三井精機 技術員
 
☆2月25日11:30~12:00
「コンプレッサのおいしいメニュー」
三井精機 技術員
 
☆2月25日13:00~14:30
「航空機産業の動向と新規参入について」
航空宇宙人材育成/新規参入支援コーディネーター
川合 勝義 氏
  
注目!! その他会場では、『キサゲ』や『コンプレッサのおいしいメンテレシピ』などの実演や、協賛メーカーによるオープンセミナー(プレゼンテーション)などを行っている。

川島・大阪会場では新しい試みとして、協賛メーカーに15分程度の基礎的なミニプレゼンテーションも企画! またJIMTOF2014でも注目を浴びた「キサゲ」のプレゼンテーションを行うので、今年も内容の濃いプライベートショーになりそうですよ! JIMTOFでキサゲを見逃した方はこの機会にぜひご覧ください!

【キサゲ実演】11:00~11:30・14:30~15:00
【コンプレッサの美味しいメンテレシピ実演セミナー】11:50~12:20

すり減ることのない印鑑

だって超硬直彫り印鑑ですもの♡

【特別警報発令】招かれざる客! 無銭飲食者現る! 

業界団体に所属する経営者の皆様にとってご挨拶回りに超多忙な時期といえば、まず思い出すのが「新年賀詞交歓会」、「総会」のふたつでありましょう。

新年賀詞交歓会、総会といえば、どこかのホテル等で開催されます。出席される皆様といえば業界を蠢く毎度毎度の記者以外、ほとんどが団体に加入されている企業のトップで占められ、業界関連団体の方々等も含めると、なんとなく“企業名を知っている”、“あるいは顔見知り”が多いものです。

企業の会費等でまかなわれる懇親会場は、和やかな雰囲気の中で、日頃の感謝を相手に伝えたり、雑談したり、記者にとっては最近の動向を質問したりする場所でありますが―――。

そこに出たのよ、招かれざる客が! 

懇親会場に忍び込む無銭飲食者については何度か聞いたことはあったのですが、まさかわたしの黒い瞳に奴らが映り込む日が来るとは。

――――というわけで、その様子を若干脚色していますがお話しをしましょう。

真っ先に寿司を飲み下す常習犯

人々が小腹の空く夕方に東京都内の某ホテルで某団体の新年賀詞交歓会が開かれた。
カメラを引っ下げたわたしの視線の先に日頃からお世話になっている某団体職員のAさんの姿が見えた。なにやら怪訝そうな顔をしている。いつも朗らかなAさんの眉間が寄っているではないか。

Aさんに近づくわたし。わたしの存在に気付いたAさんは、開口一番「あっ、那須さん、ちょっとアレを見てください」とあるテーブルに視線をやった。Aさんの視線の先には、経営者の皆様が談笑をしていたが、その横でヨレたスーツを着用した見覚えのない男が、次から次へと寿司を水のように飲み下していた。

直感的に異様なニオイを感じ取ったわたし。追い打ちをかけるようにAさんが耳打ちした。

「ちょっと、あの靴みてください。違和感ありませんか?」
「あっ! 確かに!」

スーツもヨレているが靴もカジュアルすぎることを指摘したAさん。確かにこの賀詞会に出席している経営者の皆様にはない雰囲気がこの男から漂っている。うーん怪しい。

Aさんは「彼は無銭飲食者じゃないでしょうかねぇ」と懸念を示した。

こういった会場では、見たことがない、あるいはお会いしたことのない方も存在する。しかし、どことなく経営者の気配があるってもんだ。いくらスーツを身にまとったとしても、存在している多くの経営者からは感じられない異様な雰囲気が、この男からビンビンに伝わってくる。

寿司を飲み下すように食べ、天ぷらをビールで胃の中に流し込む見るからに怪しい男。

一息ついたと思いきや、「いやあ~ここの寿司はなんだかパサついてますねぇ。今日の料理は・・・」など料理の感想を周囲に述べているではないか。

他にも似たような雰囲気をまとう男がローストビーフに並んでいた。
驚いたのはその髪型だ。渦巻き状の台風の目がはっきり頭に数個、記されてある。不可解なミステリーサークルにも見えた。ひょっとしたらこの男はこの渦巻きに第三の目があって、宇宙と交信しているのかもしれないと、子供の頃、夢中で読んだインチキ本に記されているようなことを想像してしまった。明らかに起き抜けの寝癖がついたまま会場内に侵入してきたとしか言いようがない。

この男もまた、並んで得たローストビーフをむしゃむしゃと食べ、空いた皿を乱暴に他のテーブルに置いた後、新しいお皿にたくさんの料理を山のように盛りつけていた。

「彼も怪しいですよ。彼も無銭飲食者じゃないでしょうか」とAさん。
Aさんの銀縁の眼鏡がキラリと光った。なかなかスルドイぞ、Aさん。

パーティに紛れ込んでは無銭飲食をする輩がいるとの噂を聞いたことがある。
ぬうううう・・・・成熟しきった大人のくせに、よそ様のご苦労された金で、ためらうことなくタダ飯を食らうとは―――なんというエゲツない振る舞いだろう。

気丈なわたしを狼狽えさせるに相応しい彼らだが、ここは意を決して、一発名刺交換でもしてやろう。ひょっとしたら本当にどこかの社長さんかもしれない。とにかく確認しなければ・・・・。

まずは先ほど寿司を頬張っていた男に狙いをつけた。今度はシューマイをハムスターのごとく頬張っている。腰をかがめながら女豹のごとく忍び寄るわたし。

「初めまして。お食事中に申し訳ございませんが、お名刺を交換させていただいてもよろしいでしょうか?」

するとこの男、「ああ、わたしねえ名刺を交換するようなアレじゃないですから、いいですよ」といって頭を左右に振ったと思うとプイと横を向いた。

(名刺を交換するようなアレじゃないって――――アレってなんだよ、アレって。ぶっちぎりの怪しさじゃんか)

「いえいえ、とんでもございません。ひょっとしたらどこかの会合でお会いになっている可能性もありますが・・・ぜひ、わたくしとお名刺交換を・・・」と、とりあえず名刺入れから名刺を取り出すそぶりを見せた。

怪しい男は、まずわたしの豊満な胸元に視線を落とすと、名札を確認した。
悲しいかな一発で小物だと見抜いたようだ。

「あぁ、あんたは那須さんというの。ふーん、カメラを持ってるけれど、仕事はなにやってんの? カメラマン?」

「はい」

どことなく高圧的な振る舞いに若干不快感が募ったが、心の中では、一刻も早く名刺をいただきたい、そんな気持ちでいっぱいだった。

(もう少し・・・・あともう少しでこの男は名刺を出すはずだ・・・)

「ぜひ、わたくしとお名刺交換を・・・・」としつこく詰め寄るわたし。

「へえ~カメラマンなの・・・ふ~ん」

男は偉そうに鼻で返事をしながらポケットから名刺を取り出した。
――――が。

「あっあれっ、あれれっ? (←名刺入れをワザとらしくガサガサしながら) やだっ! わたくしったら! お名刺を交換しようと思ったのですが、先ほど名刺を切らしてしまったようです。大変申しわけございません!」

もちろん心の声は、以下の通り。
(そうはイカのキン〇マじゃ。怪しい人間に名刺をそう簡単に渡してたまるかい)

己の名刺を渡すことなく男から受け取った名刺はペラペラだった。肩書きには元埼玉県〇〇市議会議員 〇〇企画とあった。いくらなんでも怪しすぎるだろ、これは!



ひときわ怪しいニオイを放つ名刺

間違いない、こいつぁ無銭飲食者だ。
おそらくこの名刺も無銭飲食をするためにつくった名刺であろう。
躊躇することなく常識を踏みにじる大胆不敵なこの行為。

断りもなく会場に侵入するのはもちろんだが、勝手に写真を撮りまくった挙げ句、「俺は経営者と親しくしているんだ」といわんばかりに周囲を安心させる詐欺師もいるので、こういう輩はとにかく要注意なのだ。

そうこうしているうちに、ボーイが数名やってきた。
「ちょっとこちらでお話しよろしいですか」と男を囲む。
頭に台風の目を持つ男を探すと、やはりボーイに囲まれていた。

扉の向こうに連れて行かれる男2人の後ろ姿がスローモーションで見えた。
その時、わたしは「3年B組金八先生」の、あの名シーンを思い出していた。

「加藤~! 」

♪シュプレヒコ~ルの波~通り~過~ぎて~ゆく~変わらない夢を~流れに~求めて~
(中島みゆき「世情」より)

あらやだ。
「オマエは腐ったミカンじゃないっ!」って叫びそうになっちゃったじゃんか。

ちなみにこの2人は常習犯でした。
ホテル側もしっかりマークしていたようです。

しかし見事に「無銭飲食者だ」と言い当てたAさんの洞察力には参ったわ! さすがね!

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