注目記事

「グローバル時代を勝ち抜く!」セスクワ ブルーノ・マルコ社長が来日

 操作が簡単で信頼性の高いソフトウエアとして多くの企業で使用されているセスクワのソフトウエア。セスクワ支社は日本の他に、アメリカ(デトロイト)、ドイツ(フランクフルト)、スペイン(バルセロナ)、インド(プネ)、中国(上海)に置かれ、その他多くの国の販売代理店とともに直販または販売代理店経由で、ヨーロッパ、北米、アジア諸国への拡販、テクニカル・サポートのネットワークを整えている。都内港区虎ノ門にあるセスクワ日本法人はアジアの拠点として、韓国、タイを中心に、アジア地域への拡販、サポートを行う。
 精力的に世界中を飛び回るブルーノ・マルコ社長の来日に伴い、お話を伺った。

生産加工システムの自動化に貢献する研究者!

電気通信大学情報処理工学部知能機械工学科・機械システムコースに森重研究室がある。
「日本の製造業は今大きな岐路に立たされている。海外へ企業の生産拠点が移り、これまで培ってきた生産技術の流失も急速に進んでいる。この流れに対抗するためには“流出するものに代わる新たな高付加価値産業の創出”と、それを実現するための“高付加価値生産技術”の確立が不可欠です」と力強く話す森重功一准教授は、コンピュータと各種ロボット(加工ロボット、計測ロボット、多関節ロボット)を活用して、生産加工システムの自動化、効率化、高精度化、知能化に関する研究を精力的に行っている―――。

ねじ工場の底力、ここにあり!

 東武東伊勢崎線谷塚駅を降りて商店街を抜けると大きな通りに出る。歩道橋を渡ると、風景が一変した。きんもくせいの香りが漂うのどかな風景の中、しばらく歩いて行くと、“ねじや”の垂れ幕を見つけた。映画「ガール・スパークス」の舞台にもなった浅井製作所(社長=浅井英夫氏、本社:埼玉県草加市谷塚上町449-7)である。
たった1人で生産するねじは、1日に約50万本。
工場の中の機械は可動部が剥き出しであり、まさに工場全体が命を持って活動をしているようにも見える。
 どんな極小ロット品でも機械的に出来ない形状を除きロット数にて断ることはなく、製作可能か否か値段等々の回答も問合せがあれば、即、回答できるフットワークの軽さがウリの浅井社長を訪ねた。

「メカトロ」で見た各社のイチオシ製品はこれだ! 

ニュースダイジェスト社(社長=黒田嘉幸氏)が主催する「メカトロテックジャパン2011」が9月29日(木)~10月2日(日)の4日間、名古屋のポートメッセなごやで開催され、盛況のうちに幕を閉じた。国内のFA専門店としては今年最大規模の展示会に多くの来場者が訪れた。
各社の最新技術が一堂に集結した中で、目立ったのは複合機等で工程集約を狙うものや、省エネに貢献する製品であった。
各社選りすぐりの製品を紹介する。

(イワタツール/宇都宮製作所/オーエスジー/大阪機工/ジェイテクト/住友電気工業/ソディック/ダイジェット/大昭和精機/日進工具/日立ツール/不二越/牧野フライス製作所/三井精機/三菱マテリアル/森精機/安田工業)

長い突き出し時のビビリを防止! 「スマートダンパー」が加工時間を短縮!

加工現場でよく聞く悩みにビビリがある。ビビリは工具寿命を悪化させ、面品位を落とすやっかいなものだ。
高速高能率加工でクオリティの高い製品をつくるためには、このビビリをなんとしても排除しなければならないのだが、ビビリをなくすためには切削速度も重要であり、現場では回転数を下げて時間をかけて加工を行っているのが現状である。
高能率加工で時間を短縮し、利益を出すための工夫とは―――。・
今回、大昭和精機(本社=東大阪市西石切3-3-39)が製造している防振機構内蔵の「スマートダンパー」に注目し、その魅力を記載する。

丸いモノはなんでも削る! イケメン兄弟の製造現場は凄かった!

都内にイケメン兄弟旋盤工がいるという噂を聞きつけた。
イ・・・イケメン・・・!
しかも削りの技術が素晴らしいという。ううむ、これは行かねばならぬ―――。
カバンに期待とカメラを詰め込み、いそいそと向かった先はイワキ精工(社長=鈴木匠氏、東京都大田区)。工場の入り口付近には飼っているキジ柄の可愛い猫が出迎えてくれた。子猫もチョロチョロしている。一見、のどかな光景だが、ドアの向こうからヘヴィなメタル音楽、デスメタルが溢れ出ていた―――。「丸いものはなんでも削る」というイワキ精工を取材した。

チタン加工における工具の特性を考える

航空機の設計、製造にとってチタンは、軽く硬く強度があり熱や金属疲労に対する耐性が高く多くの特性をもたらす。チタンの加工は合金鋼を加工することよりも困難だが、インコネルのようなニッケル合金の加工よりも挑戦的なものではない。チタンと鉄鋼では、熱の逃がし方が被削材・切削工具を通じてか切粉を通じてかという点において大いに異なり、鉄鋼系の部品の場合には切削工程において発生する熱の75%以上が排出される切粉を通じて発散される。チタン系の部品ではたった25%の熱が切粉に伝わるだけなので、工具の切刃先端に熱が蓄積・滞留する―――今回、チタン加工における工具の特性に注目し、水野正男ノガ・ジャパン社長に執筆を依頼した。

「ものづくりの俺らだからできることがある」中小企業の連携で日本再始動!

今年3月11日に起きた大震災をうけ、中小製造業の連携で仮設住宅での生活を強いられている方々に支援を行う『製造業的復興支援プロジェクト』は立ちあがった。
当初は数名の有志からスタートしたこのプロジェクトもネットを通して広がりを見せ、製造業ならではの知識と技術で仮設住宅の問題点を解決している。
現在は宮城県名取市箱塚桜団地で簡易網戸の設置やエアコンの室外機の雨音対策を実施するなど精力的に活動しており、義援金や協賛企業を募っている。

超硬工具協会環境調和製品の最高ランク星三つに認定! ダイジヱット工業の高能率加工用工具が凄い!

高能率に加工することと工具の集約で加工現場のコストダウンの提案をしているダイジヱット工業(社長=生悦住 歩氏、本社:大阪市平野区)のヘッド交換式工具が好評だ。
同社のモジュラーヘッド用オール超硬シャンクアーバ『頑固一徹』との組み合わせで、突き出しの長い加工でもびびりを抑制し、鋼本体に比べ2~3倍の高能率加工を実現する。

“イニシアティブ日本”で分かったフランス企業の取り組み! 復興の鍵は「安全対策」と「産業危機管理」

去る7月5日~7月8日まで、フランスから放射線防護関連企業や原子力エンジニアリング企業が来日した。震災後の復興において重要な安全対策・産業危機管理、そして日本の企業や消費者を支援することのできるノウハウや製品の提供を目的として、フランス企業振興機構/ユビフランスと、その日本事務所である在日フランス大使館企業振興部が「イニシアティブ日本」を立ち上げた。この分野は放射線防護、土木インフラおよび顕在、産業・自然災害に対する予防措置と危機管理、環境、エネルギー、エレクトロニクスなど多岐にわたる。今回、その中でも画期的な5社をピックアップし、取材をした。