工具は摩耗したら終わり―――。
そんな概念を覆す切削工具を生み出したメーカーがある―――。
マコトロイ工業(本社=東大阪市新喜多2-4-38)の社名の由来は、「誠実は信用の基」。戦後の混乱期にあった昭和25年の創業以来、長年に亘り超硬素材生産から工具完成まで広範囲に対応する組織体制のもと、工業の発展を支えてきた。
今年3月、同社は、「R ドリル」(セルフリグラインド ドリル)が、日本発明振興協会と日刊工業新聞社共催の「第38回発明大賞 発明功労賞」に選ばれている。発明大賞は資本金10億円以下の中堅、中小企業または研究者・個人発明家の中で、発明考案・研究を通して科学技術の振興、産業の発展に寄与した企業や人に贈られる賞で、同社が受賞した発明功労賞は優れた発明考案で業績をあげた企業および個人またはグループに贈られるものだ。
同社の第一線で活躍している橋本英二関東営業所所長にお話を伺った。