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早くも「使える!」との声多数! OSGの新ブランド『Aタップシリーズ』に注目!

1938年の創業以来、75年間に亘って、タップ、エンドミル、ドリル、転造工具、測定工具等の製造と販売に携わっている総合切削工具メーカーのオーエスジー(社長=石川則男氏)が、75年の長い歴史の中で、主力製品として愛されているタップに改めてスポットを当て、新プレミアムブランド『Aタップシリーズ』を開発し、7月8日から販売を開始した。

あれから1カ月以上が過ぎ、早くも加工現場から「使える」との声が上がっている。ネット上でも使用感が良いとの口コミを目にするほど、評判は上々だ。今回、同社が立ち上げた大型新プレミアムブランド『Aタップシリーズ』の開発に携わったエンジニアの中嶋孝之氏に貴重なお話を聞くことができた。

マキノの同時5軸制御 横形マシニングセンタ「T1」は国内ユーザの要求を取り入れ開発した一石二鳥マシンだった!

牧野フライス製作所(社長=牧野二郎氏)が、チタン合金、インコネル、ステンレスなどの航空機用部品の難削材加工に特化した「Tシリーズ」に「T1」をラインアップし、7月16日から販売を開始した。
「T2」や「T4」は欧米ユーザの動向を調査して開発したマシンだが、この「T1」は、初めて国内ユーザの要求を取り入れ開発したマシンである。注目すべき点は、難削材に加えて“アルミ合金”の能率的な加工も可能にした一石二鳥マシンであることだ。

誠実は信用の基! 技術力で確かな素材と工具をつくるマコトロイ工業

工具は摩耗したら終わり―――。
そんな概念を覆す切削工具を生み出したメーカーがある―――。

マコトロイ工業(本社=東大阪市新喜多2-4-38)の社名の由来は、「誠実は信用の基」。戦後の混乱期にあった昭和25年の創業以来、長年に亘り超硬素材生産から工具完成まで広範囲に対応する組織体制のもと、工業の発展を支えてきた。

今年3月、同社は、「R ドリル」(セルフリグラインド ドリル)が、日本発明振興協会と日刊工業新聞社共催の「第38回発明大賞 発明功労賞」に選ばれている。発明大賞は資本金10億円以下の中堅、中小企業または研究者・個人発明家の中で、発明考案・研究を通して科学技術の振興、産業の発展に寄与した企業や人に贈られる賞で、同社が受賞した発明功労賞は優れた発明考案で業績をあげた企業および個人またはグループに贈られるものだ。
同社の第一線で活躍している橋本英二関東営業所所長にお話を伺った。

日本のものづくりは全員参加型! ニッチな特殊形状の工具で“難易度の高い加工を行う”現場に貢献するイワタツール

日本で初めてセンタードリルの国産化に成功したイワタツール(社長=岩田昌尚氏、本社:名古屋市守山区花咲台2-901-1テクノヒル名古屋E-3)といえば、切削工具マニアを唸らせるニッチな特殊形状の工具が有名だが、その歴史は古く、今年で85年を迎える。

岩田社長は2010年に中国販売拠点愛思路精密工具(大連)有限公司を、翌年の2011年にはタイ生産・販売拠点 Iwata Tool(Thailand)をそれぞれ設立し、「難易度の高い加工を行う人」の満足する工具を供給し続けている。
画期的かつユニークな視点をもつ製品の数々は、『トグロン』をはじめ、『SPセンター』、『極小径工具』にも表れており、その製品づくりの裏には頑張る社員がいる。中小企業特有のフットワークの良さを強みに精力的に活躍している岩田社長を訪ね、お話を伺った。

5軸加工機の優位性とは~使いやすさを徹底した5軸マシンの開発に成功したマキノ『D800Z』の魅力~

少し前まで国内における5軸加工機といえば、①5軸用CAD/CAMが未熟、②加工能力(削れない、速度が遅い)に難がある、③精度に難がある、④操作性に難がある、⑤スペース効率が悪い――といったイメージがあった。
汎用機の時代からテーブルが傾斜・回転する機械が珍しくなく、5軸加工を受け入れやすい土壌があった欧州、航空機部品など5軸でなければ加工できないものがあり、早くから5軸に取り組んでいる北米などに比べると、日本は5軸加工機の普及が遅れてしまったといえるが、実は2009年以降、国内市場が停滞する中で5軸加工機の需要が増加している。
使いやすさに徹底した5軸加工機の開発に成功したマキノの『D800Z』の魅力を探る。

世界切削工具会議(WCTC)2013が開催! 切削工具業界からみた各国製造業の現状と展望を一挙公開する

「世界切削工具会議2013」(主催=JCTA日本切削工具協会[超硬工具協会・日本工具工業会]理事長=田中啓一超硬工具協会理事長〔日立ツール社長〕)が5月13日(月)~16日(木)の4日間、ウェスティン都ホテル京都にて開催され、海外90名、国内100名が参加した。
この国際会議はECTA(European Cutting Tool Association)の元理事長であるAnders Ilstam氏が発起人となり、米国USCTI(United States Cutting Tool Institute)への働きかけにより、世界切削工具会議(WCTC)として開催企画されたもので、わが国としては1998年4月に米国フロリダにて開催された第1回目に日本工具工業会が参加し、第2回(2001年5月、英国エジンバラで開催)から超硬工具協会・日本工具工業会との合同団体「日本切削工具協会JCTA:Japan Cutting Tool Association」として毎回参加している。世界の切削工具業界を取り巻く環境をみると、地球規模で活動している製造業の現状と展望が見えてくる。

金型生産技術に関するニーズが満載! 「INTERMOLD2013」をレポートする

「INTERMOLD2013」が4月17日(水)~4月20日(土)のあいだ、東京ビッグサイトで華々しく開催された。今回は、前回を上回る規模のもと、金型生産技術に関するニーズに応える各メーカー製品に多くの来場者が魅了された。
加工工程短縮にみる経済効果はもちろんのこと、製造現場の課題解決に向けた各社の意気込みが見てとれた。記者が見た「INTERMOLD2013」をレポートする。
(愛知産業、イワタツール、オーエスジー、大阪機工、ダイジェット工業、大昭和精機、ナガセインテグレックス、日進工具、日立ツール、ブルームLMT、牧野フライス製作所、三菱マテリアル、森精機製作所、安田工業、ユキワ精工、碌々産業)

セコ・ツールが考える様々な種類の鋳鉄による加工の進歩

金属切削ツールメーカーであるセコ・ツール(Seco Tool)は、スウェーデンのファガースタに本社を構え、世界50カ国以上に40の関連会社や販売代理店、販売パートナーを有している。同社の製品は、旋盤やフライス加工、ドリル、リーマ仕上げ、穴あけなどの用途に適したツールとインサータを豊富に取り揃えるほか、2万5000以上の標準製品を用意し、金属切削加工産業のトータルソリューションプロバイダで、スピンドルダウンから切刃に至るさまざまな工作機械も取り揃えている。
同社が考える様々な種類の鋳鉄による加工の進歩を掲載する。

(文:セコ・ツールズISO 切削担当プロダクトマネージャ Mikael Lindholm、フェースミル & マスアプリケーション担当プロダクトマネージャ、Michael Karlkvist)

「INTERMOLD2013」各社の見所はコレだ!

INTERMOLD2013/金型展2013」(主催:社団法人日本金型工業会)ならびに「金属プレス加工技術展2013」(主催:一般社団法人日本金属プレス工業協会)が、4 月17 日(水)から20 日(土)まで4日間にわたり東京ビッグサイトで開催される。開催規模は344 社・団体、820 小間となり、金型・金属プレス加工の最先端技術が集結する専門見本市として注目を集めている。

ここで各社の見所を紹介する。(アイウエオ順)
(イワタツール、オーエスジー、大阪機工、ダイジェット工業、大昭和精機、日進工具、日立ツール、牧野フライス製作所、森精機製作所、安田工業、ユキワ精工、碌々産業)

人が使うモノだからこそ人に使われやすい製品づくりを目指す! ユキワ精工

新潟県といえば金属加工業を思い出す方も多いと思うが、中でも小千谷市は高精度・高品質を得意とした特定分野で高いシェアと技術力を持つ企業が豊富である。この地で昭和21年の創業以来、独創的な技術を育みながら新製品の開発や専用機の自社開発に注力してきたユキワ精工(社長=酒巻和男氏、住所:新潟県小千谷市千谷2600-1)は、主要製品であるドリルチャックは国内で80%のシェアを誇っている。ハイテクを駆使する分野で高い評価を得ている同社の『グリーンG1チャック』は、昨年、「グッドデザイン賞2012 グッドデザイン・ものづくりデザイン賞受賞 中小企業長官賞」を受賞した。酒巻弘和常務を訪ね、お話を伺った。