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シェアアップは正鵠を得た証! ハイスドリル世界一を誇る不二越

1928年12月、富山市で工具メーカーとして創業した不二越は、材料から商品までの一貫生産のもと、高品質な材料をベースに、工具、ベアリング分野へと業容を拡大してきた。今では機械加工、ロボット、機能部品、材料事業をあわせ持つ多様なソリューションを提供できる総合機械メーカーである。工具に始まって工作機械・ロボット・ベアリング・油圧機器、材料までを手がけている企業は世界にはない。
近年、「材料革命」とも呼ばれるほど使用部品の材質も変化し、生産工程では厳しい品質管理が要求されている。特殊な治具や工具が必要なものも多く、加工現場のコスト意識が高まっているのが現状だ。このような時流を受け、ハイスドリル世界一を誇る同社の取り組みに等ついて、工具事業を率いる堀 功 執行役員工具事業部長にお話を伺った。

大澤科学技術振興財団が「平成24年度助成費贈呈式」を開く 助成課題①(研究開発助成) 

大澤科学技術振興財団(理事長=大澤輝秀オーエスジー会長)が、9月28日オーエスジー グローバルテクノロジーセンター(愛知県豊川市一宮町)で、「平成24年度助成費贈呈式」を開いた。大澤科学技術振興財団は、平成3年7月18日に設立され、日本のものづくりを支える科学技術の振興に寄与したいという趣旨のもと、国内の大学や研究所等、非営利の研究機関に所属する研究者にその研究に対する助成を行うとして設立されたものである。
本年度は、13件の研究開発助成および11件の国際交流助成を行い、助成金の合計は2,131万円となった。なお、設立以来22年間の助成金の累計は4億8237万9千円。
2012年(平成24)年度、助成課題の詳細を一挙紹介する。

歯科医VS超硬指輪! ~タングステン指輪の危険性と歯科用工具~

現在、流行っている装飾品の中にタングステンでできたアクセサリーがある。
製造現場ドットコムの読者ならすでにご承知のとおりだと思うが、タングステン――すなわち超硬材である。

最近、若者を中心として金やプラチナよりも価格が安く、丈夫で錆びない超硬指輪が流行っているようだが、超硬指輪について、その危険性にほとんど触れられていない。
今回、製造現場ドットコムでは、タングステン指輪の危険性とトラブルの対処法について、歯科医師・博士(歯学)である渋谷英介先生(渋谷歯科医院 東京都板橋区氷川町11-8)のご協力のもと、記載することにした。おそらく日本で初めての加工実験であろう。

ニーズに応える万全なシステムが強み! ダイショープレイン

設計から製造生産まで一貫した作業システムが強みのダイショープレイン(社長=曽根精一氏 本社:静岡市葵区慈悲尾11-1)が製作する成形用金型や成形プラスチック品は、われわれの生活を豊かにするコンピュータ、精密電子、光ファイバー、光ディスク、エレクトロニクス、カメラ、ホビー、自動車分野などに幅広く貢献している。

現在のメインは自動車部品関連だというが、生産性の効率化を図り、受注から出荷まで納期の短縮を実現している同社には“自動化システムへの挑戦”があった。

あらゆる産業の生産工程で必要不可欠な工業用金網の広がる可能性 関西金網

「ふるい分け」、「ろ過」、「輸送」――――。
これらは決して目立つことはないが、様々な“モノ”がつくられる生産現場のプロセスで重要な役目を果たしている。
1935(昭和10)年の創業以来、工業用金網の専門メーカーとして、常に時代のニーズに応える製品を生産している関西金網(社長=松木義夫氏 本社:大阪市浪速区稲荷2-7-8)。
同社は最近、われわれの生活をより快適にする新しい網戸の概念、“防犯網戸”を展開し、窓を開けたまま安心エコ生活を実現する画期的な製品を世に送り出し注目されているが、日本でステンレス線が作られて間もない1938(昭和13)年に、その優れた耐蝕性に注目して金網の試作を始めたという、いわば金網業界の先駆者でもあるのだ。

先径6㎜以下の小径サイズエンドミルに強い! 微細加工分野に貢献する日進工具

近年、スマートフォンや持ち運びのできるタブレット端末の普及に加え、ハイブリッドカーや燃料電池など環境技術の高まりや医療機器の進歩などから、金型や部品に求められる加工は超精密かつ微細だ。日進工具社長=後藤 勇氏 本社:東京都品川区南大井1-13-5)は微細加工工具における高精度な技術力を活かした製品を開発しているが、この裏側には製造現場が求めている声を細かく拾いユーザーニーズを的確に捉えた営業展開が実行されている。今回、これらの第一線で活躍している永沼勝美営業部営業技術課課長にお話を聞いた。

「安売りはしない!」現場がサジを投げる加工をやってのける日成工業の技術がすごい!

自動車や航空機、医療やエネルギー産業は次世代成長分野として期待されているが、これらの技術は年々高度化し、国際競争力を高めるための重要な役割を果たしている。世界規模で経済性の高さと環境に配慮した製品が求められ、これらのニーズを満たすためには“軽量・小型化のための加工技術”が最も重要になる。

神奈川県川崎市にある「日成工業」(社長=野田照男氏 川崎市中原区宮内2-24-1)は、加工現場がサジを投げるほどの“難度の高い加工”をやりこなす試作加工メーカーとして高い評価と信頼を得ている。
「安売りをしない」という姿勢の裏には、技術に裏付けられた自信と信頼があった。

微細加工機の新たな基準をつくりあげた碌々産業の挑戦!  

碌々産業(社長=海藤 満氏 本社:東京都港区高輪4-23-5)が革新的マシン『MEGA』により微細加工分野を切り開いたのは1996年。今では微細加工マシンといえば碌々産業を思い浮かべるユーザーも多い。

同社の静岡工場では究極の実加工精度を追求するマシンがつくられている―――。
玄人好みの超微細加工機と噂の『Android』は、まさに碌々産業が渾身の力を込めて開発したマシンであった。

「セラミックスに関連する技術を核に! 美しい洋食器への追求が築き上げたものづくりの情熱」 ノリタケカンパニーリミテド 

ノリタケカンパニーリミテド(本社=名古屋市西区則武新町3-1-36)は1904年に洋食器の製造を目的として創立されて以来、セラミックスに関連する技術を核として事業を展開してきた。現在、自動車、鉄鋼などの基幹産業から、電子部品や素材分野に至るまで幅広い分野に製品や技術を提供している。

今回、ノリタケカンパニー本社がある「ノリタケの森」を訪ね、同社の技術と伝統を取材した。

マキノが画期的なマシンの開発に成功! タービン翼面と高温ガスの間に膜を形成して遮熱する冷却エアーの吐出穴を翼面に加工するEDM機「EDBV3」 

画期的なマシンが登場した。
牧野フライス製作所(社長=牧野二郎氏)がこのほど、高性能な「ディフューザ加工機」の開発に成功したが、これは、海外大手ジェットエンジンメーカーからの要求に技術で応えたもので、製造コストが高い重要な部品であるディフューザの生産効率を高めるために必要なマキノ独自の技術と意気込みがつまっている。